
『小3アシベ QQゴマちゃん』松岡美里さん&神月柚莉愛さんインタビュー|松岡さんが大事にしたアシベのリアルな“小3感”。神月さん演じるゴマちゃんはかわいさだけでない“哀愁”にも注目!?
1988年に連載がスタートした、ゴマフアザラシのゴマちゃんと小学1年生のアシベの交流を描いた漫画『少年アシベ』(原作:森下裕美)
その後、高校1年生になったアシベたちを描いた『青少年アシベ』を経て、現在、小学3年生になったアシベたちの日常を描いた『小3アシベ QQゴマちゃん』が漫画アクション(双葉社)にて連載中です。
そんな『小3アシベ QQゴマちゃん』のアニメが4月12日より放送開始となることを記念し、アシベ役・松岡美里さんとゴマちゃん役・神月柚莉愛さんにインタビューを実施!
原作漫画との出会いや、オーディションでの思い出、収録時のエピソード、そして作品・キャラクターへの愛をたっぷりと語っていただきました。
多くの子どもと接してきた松岡さんが納得するアシベのリアルな“小3感”
──『小3アシベ QQゴマちゃん』の原作やアニメで演じてみて感じた印象と魅力をお聞かせください。
松岡美里さん(以下、松岡):原作を読ませていただいた時、1話1話が短いため、多くのストーリーを楽しめましたし、とても癒されました。また、アシベくんは小学3年生ながらもリアルなことを言うんだなと思いました。私は以前、学童(保育)でアルバイトをしていたことがあり、(アシベくんと同じ)3年生の子と話すことも多かったのですが、リアリストで大人っぽいことを言ったと思ったら、そこから急にドッジボールを始めたりもしていました。『小3のアシベ』もかわいいですし、ほっこりと癒されますが、同時に今の小3らしさを感じました。
──どこでスイッチが切り替わったのか、わからなくなる感覚があります。
松岡:まさにその通りで、「元気で子供っぽくてかわいいな」と思っていたのに、突然、「それは違うんじゃない、先生?」と言われることもあり、驚かされることが多かったです。アシベくんをはじめ『小3アシベ QQゴマちゃん』に登場する子供たちの発言からも、そのような雰囲気を感じたためリアルだと感じました。
神月柚莉愛さん(以下、神月):『小3アシベ QQゴマちゃん』の前身にあたる『少年アシベ』を父が好んで読んでおり、そこから母も読むようになり、両親共に『少年アシベ』のファンになったそうです。
もちろん『小3アシベ QQゴマちゃん』も私含め家族で読んでいました。初めて読ませていただいた時、『少年アシベ』と比べ、今のご時世もあり、表現がマイルドになっている部分がありつつも突っ込むところは突っ込んでいるなと思いました。
『少年アシベ』の時のアシベくんや周りの子たちは、ズバズバ言うイメージがありましたが、小3になったアシベくんたちは急に大人びた印象です。『少年アシベ』から続く根本的なストーリーは変わっていないからこそ、少し成長したアシベくんたちが見られる中、ゴマちゃんはずっとかわいいままで、ちょっかいを出されても健気に頑張る姿が愛おしかったです。
今回『小3アシベ QQゴマちゃん』に声優として関わらせていただき、癒しと、アシベくんのツッコミやゴマちゃんのリアクションなどから生まれる微笑ましい笑いと、時折、心にじーんとくるシーンがあったり、いろいろな要素が詰まっている魅力あふれる作品だと改めて思いました。
──アシベが小3になるまでの2年の間に、ゴマちゃんは大きくなったのか気になります。
松岡:「ゴマフアザラシは大人になったら(毛色が)変わる」と聞いたことがありますが、ゴマちゃんはずっと白いままです。
神月:作中でも「白いままのゴマフアザラシなんていないよな」というセリフがありますが、見た目は変わらずとも、気持ちはアシベくんと一緒に成長しているのではないかなと思います。
「楽しかったな」という充実感でいっぱいだったオーディション
──お二人はオーディションで出演が決まったと伺いました。
松岡:これまでにもアシベくんを演じている方がいらっしゃいますが、あえて過去のアニメを視聴せず、「私の中で生まれたアシベくんでやってみよう」という気持ちでオーディションに臨みました。
オーディションのセリフの中にラップを歌うシーンがあり、「もしかして今回はラップが重要なのかも!?」と思い、私の中にあるビートを必死に刻んで演じました。
神月:カッコいい!
松岡:とても頑張ったので、今後アニメでラップのシーンを見ていただく際は「ここが気合が入ったと言っていたシーンか」と思い出し、注目していただけたらと思います(笑)。
役が決まったという連絡は、私が事務所にいる時に、マネージャーさんあてに届きました。その知らせを聞いた時は二人きりだったこともあり、「本当ですか~!!!」と大きな声を響かせながら喜んだことを覚えています(笑)。
神月:まずテープ審査用のボイスを録った時、「こんなにオーディションって楽しくできるんだ!?」と思ったのは今回が初めてかもしれません。これまではオーディション前に様々なことを考え、悩んでいましたが、今回は台本を目にしたところ、ゴマちゃんのセリフは5つほどしかなく、そのうえ全部「キュ~」と書かれていました。喜怒哀楽の感情や「いただきます」を「キュ~」で表したり、「ふんす、ふんす」と鼻息を荒くしたり、という表現が必要でした。私の中にあふれ出るゴマちゃん愛全開でやりましたが、それぞれほぼ一発録りに近い形で、過去一番に早く終わりました。収録中の記憶はないのですが、終わった後に「楽しかったな」という充実感でいっぱいだったことを覚えています。
ゴマちゃんは40年近く長く愛され、いろいろな役者さんに受け継がれてきたキャラクターであるため、オーディションを受けられただけでもありがたかったです。決まったという連絡が届いた時は率直に「私でいいんですか!?」とあまり実感が湧かず、じわじわ喜びが込み上げてきました。「オーディションはやっぱり楽しんでやったほうがいいんだな」ということをゴマちゃんに教えてもらいました。
──神月さんは『崖の上のポニョ』でポニョ役もやられているため、適任だと思いました。
神月:ポニョは一応しゃべっていますが、ゴマちゃんは「キュ~」ですべてを表さなければいけないんです。動物ならではの感情の変化などをうまく入れていけたらいいなと思いながらやらせていただいています。
──ゴマちゃんのように言葉をしゃべらずに鳴き声で感情を表現するキャラクターを演じるキャストさんは、ある状況と感情ではこういう鳴き声をしたというのを記録しておいて、収録ごとに更新した鳴き声を台本の表紙に書かれていると話されていました。
松岡:すごい!
神月:そうなんですね!? 私はまず台本をいただいたら「このセリフは何分何秒に言う」といったことをしっかり書き込み、シーンのカット数も確認してから収録に臨むタイプなのですが、ゴマちゃんを演じるにあたってはほぼ台本を見ずに、ゴマちゃんと一緒に生きるような感覚で、ゴマちゃん辞典が私の心にあるようなつもりでやらせていただいています。
──シーンや収録を重ねるごとに、いろいろな感情のゴマちゃんが神月さんの中に増えていくのかもしれません。
神月:そのような感覚かもしれません。時たま「この時、どんな気持ちだったっけ?」と心の中で考えることがあります。
































