
“食”を通して見えてくるスズメとリコッタの愛しい関係性と、ぎゅっと詰まった“かわいさ”──アニメ『メイドさんは食べるだけ』橘スズメ役 市ノ瀬加那さん×リコッタ・フレスカ役 須能千裕さん インタビュー
当たり前のようで特別な“食べる幸せ”
──“食べるだけを見てるだけ。それがこんなにも幸せ!”というキャッチコピーがついている本作ですが、お二人が感じる作品の魅力を教えてください。
市ノ瀬:人にとって「食」は、やはりなくてはならないものです。ただ食べるだけでも生きていける「食」ですが、そこにちょっとした気持ちの変化や一緒に食べる相手など、食との向き合い方によって感じ方も変わると思うんです。
美味しいものを食べたり、楽しいものを見たりすると、心も健康になっていく。食べるだけだけど食べるだけじゃないというか、そこに幸せが詰まっていると思っていて。
おにぎりも普通に食べようと思ったら食べられますが、一口ずつ味わって食べると感じ方も違います。それを最大限に、幸せに感じているのがスズメちゃんなので、私もこの作品を通して食との向き合い方が変わりました。
──どのように変わったのでしょうか?
市ノ瀬:せっかく食べるならちゃんと手作りのものを、自分の食べたいと思うものを食べよう、と思うようになりました。そのちょっとした幸せは積み重なっていくものなんだな、と。
──面倒だから、とついつい手抜きをしてしまいがちですが、手間をかけて作ったものは幸福感がまた違いますよね。須能さんは本作の魅力について、いかがでしょうか?
須能:私は、すごく“人間的”だなと思いました。「一口ちょうだい」と分け合ったり、シェアしたり、それは理性のある人間でしかできないことだなと。なおかつ、日本だからこそ生まれた作品だろうなとも思っています。
──というと?
須能:海外でいう「I LOVE YOU」は、日本人にとって食べることだと感じるんです。日本人は愛情表現が乏しいと言われていますが、食べることは本当に大好きなんですよね。イベントごとも食が絡むと、どんどんどんどん盛り上がっていって(笑)。
でも、きっとそれは、みんなと美味しいものを共有したい、自分の大好きな人が美味しいと食べているのを見ているだけで幸せになる、そういう気持ちが根底にあるんだと思います。
加那ちゃんも言っていたように、食はエネルギー補給だけじゃない愛情表現のひとつとして、日本人の心の中に無意識にあるもの。だからこそ、この作品を見たときに何となく胸が温かくなって幸せな気持ちになるのかな、と。なので、ご覧になる皆さんの心もじわりと温まってくれたら嬉しいです。
──最後に、見どころを踏まえて、アニメを楽しみにしている皆さまにメッセージをお願いいたします。
須能:世の皆さん的には、スズメちゃんと遠藤そら(CV:石上静香)くんの関係が気になると思いますが、私としてはリコッタちゃんも負けていませんよ、とお伝えしたいです!(笑)
市ノ瀬:(笑)。そのとおり! 負けてないっ!
須能:スズメちゃんとリコッタちゃんは、イギリスにいた頃の仕事仲間というベースがあるので、最初はスズメちゃんに対して、お姉ちゃんのような立ち位置として「私が手を引いていかなきゃ」という気持ちがありました。それが、職場から離れて日本に来たことで、仕事のお付き合いではなく、個と個として向き合うことになります。
異国の地で一人で頑張っているスズメちゃんから成長を感じて、一緒に手を繋いで過ごしていける子になる。二人の仲がより深くなり、お互いに支え合う関係性が進んでいきますので、ぜひリコッタちゃんにもご注目ください!
市ノ瀬:グルメ作品というよりは、ただ日常の食べることを丁寧に描いている作品です。作品をご覧いただくと「やっぱり食べることは良いな」「人とご飯を食べることは幸せだな」と、人との繋がりも豊かにしてくれると思います。
そして、登場人物もみんな本当に個性的で温かい人たちばかりです。見ていてすごく安心しますし、心が穏やかに解れていくような作品ですので、ぜひみんなの日常のやり取りや美味しそうに食べている姿を見て癒されてください!
須能:(オンエアが)日曜の夜10時なので、月曜日への気持ちを整えてもらって(笑)。『メイドさんは食べるだけ』でエネルギーチャージをして、月曜日頑張りましょう!
市ノ瀬:うんうん! この作品を見ていただければ「頑張るぞ!」という気持ちになれると思います。皆さん、夜の10時はまだ起きていますよね?(笑)
須能:コンビニも開いています!(笑) 寝る前に一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!
【撮影:胃の上心臓 文:福室美綺 インタビュー・編集:西澤駿太郎】





































