
戸松遥さん、雨宮天さんらより未来の表現者へエール「俳優×声優」の新たな才能を発掘・育成──テンカラット×ミュージックレイン合同プロジェクト「OPALIS」発表記者会見レポート
株式会社テンカラットと株式会社ミュージックレインによる合同発掘・育成プロジェクト「OPALIS(オパリス)」が始動! これに伴い、2026年4月16日(木)、東京・渋谷のSHIBUYA SCRAMBLE Sにて発表記者会見が行われました。
本プロジェクトは、俳優・声優・アーティストなどジャンルを横断した新たな人材の発掘・育成を目的としたもの。芸能事務所と音楽・声優事業を展開する両社がタッグを組むことで、これまでにないアプローチで次世代のハイブリッドな才能を世に送り出していく取り組みとなっています。
当日は、テンカラット取締役・丸谷和貴氏、ミュージックレイン代表取締役・屋代陽平氏に加え、テンカラット所属の中島歩さん、窪塚愛流さん、ミュージックレイン所属の戸松遥さん、雨宮天さんが登壇。
プロジェクトの概要説明や発足の背景から、声優・俳優として活躍されるキャスト陣の経験、今後の展望について語られました。
俳優と声優の壁を越える――プロジェクト始動の背景
イベント冒頭では、丸谷氏と屋代氏が登壇し、本プロジェクト「OPALIS」立ち上げの経緯について語りました。
丸谷氏は、「最近は俳優が声優として作品に関わったり、声優が舞台などで活躍したりと、両者の壁が溶け始めている」と現状を説明。一方で、「俳優と声優の両方を同時に目指せる環境は、まだ十分に整っていない」という課題意識が共有されたと明かします。
この課題を受け、両社の強みを掛け合わせることで、「俳優としても声優としても活躍できる人材を育てる」新たなプロジェクトの構想がスタート。テンカラットが持つ俳優育成のノウハウと、ミュージックレインが培ってきた声優・音楽分野での経験を融合させることで、次世代のハイブリッドな表現者の育成を目指すといいます。
屋代氏は、本プロジェクトの特徴について、「単なるオーディションにとどまらず、事前のワークショップから選考、さらにはその後の育成プログラムまでを一体で行うのが特徴です。発掘だけで終わらず、デビュー後を見据えた育成までを包括的に支援していきます。」と総合的なプロジェクトであることを強調。
また、これまで女性声優・アーティストのマネジメントを中心に行ってきたミュージックレインですが、本プロジェクトでは男性人材の発掘・育成にも力を入れていく方針とのこと。より幅広い人材に門戸を開くことで、新たな才能の発見にも期待がかかります。
俳優×声優の融合に期待 現場視点から語られる可能性
中島歩さん、窪塚愛流さん、戸松遥さん、雨宮天さんによるトークセッションでは、「OPALIS」という新たな試みについて、それぞれの立場から率直な感想が語られました。
まず中島さんは、「今までなかったのが不思議なくらい自然な取り組み」とコメント。俳優として活動する中で、現場には声優や芸人、スポーツ選手などさまざまなバックグラウンドを持つ表現者が集まることに触れ、「総合格闘技のような現場だからこそ、こうした環境は理にかなっている」と語ります。
戸松さんも、作品を観る側として俳優と声優の垣根がすでに曖昧になっている実感があるとし、「改めて融合していなかったんだと気づかされるようなプロジェクト」と印象を述べました。
一方、窪塚さんは自身の経験を交えながら、ワークショップの重要性について言及。デビュー当初は演技の基礎がわからず、現場で置いていかれるような感覚があったと振り返りつつ、「ワークショップやボイストレーニングを通して、自分で考える力が身についた」と語ります。その経験から、「こうした環境が最初からあるのは羨ましい」とし、将来的にプロジェクト出身者と共演したいという期待も口にしました。
また、戸松さんは「オーディション前にレッスンを受けられる機会はとても貴重」と語り、結果に関わらず大きな経験になる点にも言及。雨宮さんも「何をすればいいかわからない状態から、一歩踏み出す指針になる」と、ワークショップの意義に共感を示しました。
戸松さん・雨宮さんのこれまでと仕事観
トークは声優陣のキャリアや仕事観へと話題が移ります。
戸松遥さんは、自身がミュージックレイン初期メンバーとして所属した当時を振り返り、「前例もなく、チラシもイラストだけだった」と語ります。声優という仕事への理解もまだ浅く、「アニメに声を当てる仕事なんだろうな、というくらいの感覚だった」といいつつも、もともと抱いていたお芝居への興味からオーディションに参加したといいます。
立ち上げ間もない事務所でのスタートは手探りの連続だったものの、スタッフやマネージャーとの密な関係性や、仲間とともに積み上げてきた時間が現在へと繋がっていると語り、「アットホームな環境で切磋琢磨しながら、みんなで作ってきた感覚がある」と振り返りました。
一方、雨宮天さんは、声優として長く活動する中で大切にしていることとして「考えることをやめないこと」を挙げます。
経験を重ねることで「こうすればOKがもらえる」という感覚は身についてくるものの、「OKをもらうために声優になったわけではないんです」とコメント。思考を止めてしまうことでキャラクターの幅を狭めてしまう危険性に触れながら、「キャラクターが何を考え、なぜその言葉を発するのかを考え続けること」が表現の幅を広げると語りました。
好きでい続けることと自分を信じること
さらにトークでは、中島歩さんと窪塚愛流さんが、俳優として歩む中で大切にしてきたことについて語る場面も。
中島さんは、「勉強をやめないことは前提」としたうえで、「その仕事を好きでい続ける努力」が何より重要だと語ります。仕事が少なかった時期には映画や舞台に触れ続けることで表現の世界への理解を深め、「知れば知るほど面白くなっていった」と振り返りました。
また、さまざまな俳優の表現に触れる中で、「この人たちとなら楽しく芝居ができる」と思える出会いがあったことも転機に。演じることそのものを好きになれたことが、現在のモチベーションに繋がっているといい、「今でも現場で小さな楽しみを見つけながら向き合っている」と語りました。
一方、窪塚さんは「自分を馬鹿にしないこと」を大切にしていると語りつつ、叶えたい夢や目標があっても不安から自分を過小評価してしまうことで、本来やりたかったことを見失ってしまう危険性に言及。
「無理かもしれないと思うことでも、絶対に無理じゃないと信じることが大事」と話したほか、「自分にしか出せない色を信じて、やりたいことを貫くこと」が俳優としての軸になっていると明かしました。
「心が動いたら挑戦してほしい」登壇者から未来の表現者へエール
MCによる質疑応答では、ワークショップやオーディションに関する具体的な話題にも話が広がりました。
中島さんは、ワークショップをきっかけに実際の作品制作やキャリアにつながった経験に触れ、「仲間との出会いや実践の場として大きな意味を持つ」と語ります。戸松さんは、声優にとって「事務所に所属してからがスタート」であるとし、「限られた機会の中で柔軟に応える力」が重要だとコメント。
さらに雨宮さんは、後輩指導において「感覚だけでなく、具体的かつ論理的に伝えること」を意識していると明かし、育成における視点の重要性を語りました。
トークセッションの最後には、「OPALIS」への参加を考えている人たちへ向けて、登壇者それぞれからエールが。
中島さんは、「少しでも気になったなら、絶対に参加したほうがいい」と力強くコメント。「やらなかった後悔は残るけれど、やって後悔することはない」と語り、心が動いた瞬間を逃さず行動することの大切さを伝えます。
窪塚さんもこれに共感し、「今やりたいと思ったことは、必ず未来の自分の糧になる」と自身の経験を交えて言及し、「ホームランを打つつもりで挑戦すれば、その先に豊かなものがあると思います!」と、前向きな姿勢でのチャレンジを後押ししました。
戸松さんは、声優という仕事が裏方とされていた時代から現在に至る変化に触れつつ、「今は俳優と声優の垣根がなくなりつつある時代だからこそ、このプロジェクトが生まれた」とコメント。そのうえで「興味を持ったときの勢いや、若さゆえの怖いもの知らずな気持ちはとても大切」と語り、当時の自分を重ねながら応募を呼びかけます。
そして雨宮さんは、後輩育成に関わる立場から「成長する人に共通しているのは素直さと根性」と話し、「その2つに自信がある人はぜひ挑戦してほしい」とエールを送りました。
それぞれの経験に裏打ちされた言葉の数々が、これから新たな一歩を踏み出そうとする人たちの背中を押す時間となりました。
俳優と声優、その垣根を越えた新たな表現者を生み出す「OPALIS」。この日語られた言葉の先に、どのような才能が芽吹いていくのか、今後の展開にも注目が集まります!








































