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“推しのある暮らし”と引越しのリアル 檜山沙耶・香川愛生対談インタビュー

“好き”は段ボールに収まりきらない! 大切な思い出と愛が詰まったグッズをどう運ぶ? アナウンサー・檜山沙耶さんと女流棋士・香川愛生さんが語る、“推し”を物理的に守る流儀

部屋に並ぶ数えきれないグッズは、ただの「モノ」ではない。それぞれに出会った理由があり、手に入れた瞬間の記憶があり、そして、今もなお日常を支える存在となっている……。きっとこの原稿を読んでいる方の中には、新生活を迎えたばかりだったり、はじめて一人暮らしを経験したり、あるいは実家で大切に保管していたりと、それぞれのかたちで“推しのある暮らし”を守ってきた方が多いのではないでしょうか。

アナウンサー・檜山沙耶さんと女流棋士・香川愛生さんもまた、そんな“推しのある暮らし”を大切にしているおふたりです。

しかし、生活を送る中で避けて通れないのが“引越し”という一大イベント。
フィギュア、アクリルスタンド、ぬいぐるみ、そして一点もののサインや衣装。愛が大きければ大きいほど、それらをどう守り、どう運ぶのか? いや、そもそもそれって運べるのか……? といった根本的な不安も浮かんでくる繊細なモノばかり。

本インタビューでは、“推しと暮らす日常”を語りながら、その最適解をともに考えていきました。グッズへの想いとともに、引越しのリアルな苦労、そして“推しを守るために欲しい仕組み”まで。きっと「わかるわかる」と頷きながら読んでいただけるはずです。

 

目次

アート引越センターが提供する「推し活パック」とは?

アート引越センターは、「推しのある暮らし」を大切にされるお客さまに向けた新しい引越しプラン「推し活パック」を企画しました。
本プランは、2026年11月1日(日)開始予定のコラボキャンペーンにあわせた期間限定の提供を予定しています。

近年、推し活は日々の暮らしを彩るライフスタイルとして定着する一方、お引越しのタイミングでは、ポスターやフィギュア、アクリルスタンド、ぬいぐるみ、CD・DVDなど、形状や素材が多様な推し活グッズの梱包・運搬に不安や手間を感じる方も少なくありません。

「推し活パック」は、そうした声にお応えし、大切な推し活グッズを安心して新居へお運びいただけるよう、梱包から運搬までをよりスムーズにすることを目指したプランです。

現在、推し活を楽しまれているお客さまの梱包をサポートするアイテムの開発も進めています。
提供内容や条件などの詳細は、準備が整い次第ご案内を予定しておりますので、ぜひお楽しみに。

 

“推し作品”から見えてくる、その人となり

──YouTubeでのコラボや、『ライオン』をふたりで歌われている動画も拝見していました。アニメ好きとしても知られているおふたりですが、仲良くなったきっかけは何だったのでしょうか。

檜山沙耶さん(以下、檜山):私はもともと将棋漫画が好きで、そこから将棋自体にも興味を持ったんです。その流れで共通の知り合いである、愛生ちゃんの先輩に繋いでいただいたのがきっかけでした。

香川愛生さん(以下、香川):山口恵梨子さんという先輩の女流棋士に紹介してもらったんです。同世代ということもありますし、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『ポケモン』をはじめ好きな作品が被っていたり、コスプレをしていたりとか。共通点がすごく多かったんですよね。それで自然と仲良くなりました。

檜山:本当に、会ってみたら“話が合わない理由がない”くらいで。ずっと話していられる感じでしたね。

香川:将棋の世界って、どうしても男性と過ごす時間が多いので、こうして共通の趣味で盛り上がれるのはすごく嬉しくて。しかもYouTubeで観ない日はないほど人気の、お天気お姉さんでもありますから。

檜山:私も知り合う前から愛生ちゃんのことがずっと気になっていて。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のコスプレをされていることで、以前から存じ上げておりましたし「こんなにかわいい女流棋士がいるんだ!」と衝撃的で。ずっとお会いしたいと思っていた矢先だったので「夢がかなったぞ」くらいの気持ちでした。

香川:えっ、そうだったの?

檜山:うん。今だから言えることです(笑)。

香川:ありがとうございます。オタク冥利に尽きます(笑)。

──出会う前からすでにお互いを認識されていたんですね。

香川:最初にYouTubeに出ていただくことになったときは、「これはもう、私及び檜山さんのファンの方にも喜んでもらえることをやらなきゃ」と! お互いの共通点にコスプレもあったので、「女流棋士のコスプレをしてもらう」という着物の企画を提案しました。

 

檜山:あのお着物、本当に素敵で。こんなにきれいなものがあるんだって、純粋に驚きましたし、すごく印象に残っています。それ以来、ずっと仲良くさせていただいております。

──ここからは、おふたりの“推し活”についても伺っていければと思います。今回は事前に「チェックシート」に記入をしていただきました。お互いのチェックシートを見て、まずはどのような印象がありますか?

▲檜山沙耶さんチェックシート

▲檜山沙耶さんチェックシート

▲香川愛生さんチェックシート

▲香川愛生さんチェックシート

 
香川:(檜山さんのチェックシートを見つつ)「漫画、設定資料集、図鑑、パンフレット 50-100冊」……もっとあるでしょう?(笑)

檜山:もっとあるかも……(笑)。実家に置いているものもあるんですよね。それと電子書籍も含めると確かに1000冊は超えるかも……。

香川:私だって、『名探偵コナン』関係だけでも何冊あるか! 単行本だけで100巻を超えてるし。趣味が広い人あるあるだと思うんですけど、本のサイズがバラバラなんですよ。文庫本だけならまとめやすいんですけど、アニメの資料集だったり、映画のパンフレットだったり、形も厚みも違うので。収納の悩みは永遠に尽きない。

──ちなみに、おふたりとも『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がお好きとのことですが、最初にお会いしたときも、その話で盛り上がったりしたんですか?

香川:そうですね。もう、語るまでもなく分かり合える感じというか。例えば「『ポケモン』が好き」と言っても、ゲームなのかアニメなのか、楽しみ方って人それぞれ違うじゃないですか。でも『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が好きで、さらにコスプレもされていると聞いて、「なるほど……!」と(笑)。なんとなくですが、伝わってくるものがありますよね。

檜山:(笑)。作品を通して、その人の人格が垣間見える感じがありますよね。

香川:そうそう。天野こずえ先生の『ARIA』シリーズとかも。

──なるほど、推しから人となりが見えてくる。

香川:そうですね。(檜山さんの「私の推し」のラインナップを見て)『ARIA』シリーズ、『葬送のフリーレン』、『アトリエ』シリーズ、そこからの『ジョジョの奇妙な冒険』! 檜山さんの人柄が滲み出てる。

檜山:愛生ちゃんは探偵ものが好きなのもにじみ出ていますよね。

──香川さんの「私の推し」には、名探偵コナン(江戸川コナン)だけでなく、シャーロック・ホームズも入っています。

香川:はい。もともと私は『名探偵コナン』が好きで、物心ついたときにはもうコナンくんがいました。工藤新一がシャーロック・ホームズをすごく尊敬しているのがきっかけで私自身も興味を持って、小説を読むようになったんです。もう、自分でも「初恋はシャーロック・ホームズ」と公言しているくらい。

──香川さんにとっては、新一はシャーロック・ホームズとの出会いをくれたキューピットでもあるというか。

香川:そうなんです。だから気持ちとしては、工藤新一はコナン作品のヒーローでありつつ、私にとっては同じシャーロキアン(シャーロック・ホームズの熱狂的なファン)で“オタク仲間”のような存在でもあるんです。第1話の「ジェットコースター殺人事件」でも、蘭ちゃんとデート中なのにホームズの話を延々としているじゃないですか。昔は「ホームズオタクが!」と思っていたんですけど、今はその気持ちがめちゃくちゃわかる(笑)。それを聞いてくれる蘭さんがいることも含めて、いいなあって。

ホームズは原作が19世紀の作品で、そこから長い時間をかけて、たくさんのファンや研究者がいろいろな書籍を出してきた作品でもあるので、古本屋さんで何十年も前の本に出会うこともあるんですよね。

──長く愛されてきた作品だからこそ、集めるものにも歴史があるんですね。

香川:そうなんです。シャーロック・ホームズ関係の書籍や円盤は、目についたら片っ端から買い漁っている状態です。

── 一方で檜山さんもヨーロッパの匂いを感じさせる作品を中心にさまざまな作品が。先日、アニメジャパンで司会をされていた作品も入っています。

檜山:はい。職業柄、ラジオ(文化放送「檜山沙耶のアニウラ~アニメの裏側を覗く~」)などで作品に関わらせていただくこともあって。お仕事をきっかけに作品と出会えることもあります。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の作者・暁 佳奈さんの作品、『春夏秋冬代行者』が今春アニメ化されるということで、とても嬉しいことにアニメジャパンの『春夏秋冬代行者 春の舞』ステージイベントで司会をさせていただきました。琴線に触れる、心温まるお話です。

香川:檜山さんは、いろいろな作品を楽しんで、それがどんどんお仕事にもつながっていく感じがしますよね。幅広く作品を好んでいるから、本当に忙しいと思う。

檜山:愛生ちゃんもでしょう?(笑)

香川:私はどちらかというと狭く深く。職業柄もあるのかな? ホームズやコナンを狭く深く掘っていくタイプです。

檜山:推しごとがお仕事になっていて、ありがたい限りです。

香川:おうちに遊びに行かせてもらったこともあるんですけども、フィギュア棚もすごいんですよ。本当にたくさんのキャラクターたちがいて。同じ作品で揃っている段もあれば、コンセプトにあわせていろいろな作品から集結しているようなエリアもあったよね。

檜山:ちぐはぐなんです(笑)。戦闘モノだったり、乙女系もあったり。あえて置く部屋を分けたり、飾る場所を変えたりして合わせています。

香川:ああ、わかります。私も寝室では穏やかな気持ちになれるように、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『ドラえもん』の物を置いたりしています。作業をする場所に近づくにつれて、ホームズの本棚があって、『ポケモン』がいっぱいあるコーナーがあって……だんだん集中モードに近づいていく感じですね。

檜山:それぞれ役割分担がありますよね。

香川:作品に対する思い入れの形が、それぞれ違うんだと思います。

檜山:愛生ちゃんの、シャーロック・ホームズの棚がすごくかわいいんですよ。

香川:ありがとうございます。さっき言っていたホームズにまつわる書籍や円盤などで、一個の棚を埋めていて。その棚を見るたびに「こんな名探偵になりたい」という気持ちになっています(笑)。ホームズ関連の物は昔の物も多いので、そういう物を引越しで運ぶときは慎重にならざるを得ないんですよね。「プロの方におまかせしよう」というものと、「これは自分で運んだ方がいいかな」と思うものもあるんですよね。特に古い本や大切な資料、思い入れの強いグッズはそうなりがちなんじゃないかと……。

檜山:めっちゃ分かる……。いざ引越しとなるときは、引越し前一週間くらいはなるべく予定を空けるようにして、手持ちで持って行っています。

 

大事なグッズをどう飾る?

──チェックシートを拝見しても、かなりの量がありますよね。檜山さんはフィギュアが100体、ぬいぐるみも100個。香川さんも、ゲームソフトが約70本、漫画が約150冊、その他書籍が200冊以上と書かれています。

檜山:フィギュア100体を全部梱包するのは、正直かなり大変です(笑)。パーツが分かれているものもありますし、一個一個梱包していたら塗装も剥げてしまう気がしていて。

香川:あと悩むのは、アクリルスタンドですね。分解したときに「どの土台がどれだっけ?」って分からなくなったりし、推しにセロハンテープはつけたくないし。

檜山:複製原画などは引越し業者さんにお願いすることもあります。すごく丁寧に扱ってくださるので、安心してお任せしています。

香川:さやっちのおうちは額装アートも多いもんね。

檜山:そうなんです。ピクトレール みたいな、額を飾れるコーナーを作っているんです。

──おふたりとも、ご自宅から配信や撮影をされることもありますが、お部屋づくりで意識されていることはありますか?

香川:背景にぬいぐるみなどが映ると、同じ作品が好きな方が気づいてくださることがあるんですよね。「この人『ポケモン』好きなんだ」とか。それがきっかけで興味を持ってもらえたら嬉しいなと思っています。

檜山:私は最近、「様子のおかしいインテリア店」というインテリアのYouTubeやブログを参考にしています。オタクはどうしても物が多くなりがちで、統一感がなくなりやすいというお話があって。なるべくおしゃれに見える配置を勉強しているところです。

──実際に変化は感じていますか?

檜山:愛⽣ちゃんのご紹介で、友人にインテリアに詳しい方がいて、その⽅からもいろいろ教えていただきながら整えていて。まだ公開はしていないんですけども、以前よりはだいぶ綺麗になっていると思います。この記事が公開される頃には、少し変わっているかもしれません(笑)。

──こうしてお話を伺っていると、おふたりは“好きなもの”の方向性に共通点がありますよね。特にヨーロッパの文化に惹かれている印象があります。

檜山:そうなんですよね。私も19世紀〜20世紀初頭のイギリス文化が好きだったり、クラシカルなメイド文化が好きだったり。作品は違っても、惹かれる世界観が似ているのかもしれません。

香川:うんうん。不思議ですよね。全く違う分野で活動しているのに、好きな作品を通して繋がっていくというか。

檜山:そういうご縁で心が通っている感じがして、すごく嬉しいです。

香川:同じくです。

──ちなみに『ポケモン』の話も出ていましたが、おふたりで楽しみ方の違いはありますか?

香川:私はもう、一言で言うと“戦闘民族”ですね(笑)。職業柄というのもあるのかもしれませんが……。昔からゲームでの本気の対戦が大好きでした。どうやったらお気に入りのポケモンを活躍させられるか、ずっと考えています。

最近でいうと『Pokémon Champions』でどう戦おうかなと、日々対局のように考えています。特に、私はハッサムというポケモンが好きなので、どうやったらハッサムを活躍させられるのかなと策を練っています。さやっちも『ポケモン』が大好きなんですが、ちょっと楽しみ方が違うんですよね。

檜山:私も大学生くらいのときは、「じてんしゃ」(移動用アイテム)をこぎまくって、かなりやり込んでいました。最近モノを整理していたときに3DSが出てきて、パカッと開けたらバッグクロージャー(※パンの袋を止めるアレ)が挟まっていて(笑)。「ああ、私は大学生のときはコントローラーにバッグクロージャーを重ねて「じてんしゃ」をこぎまくってたなって。

香川:『ポケモン』好き“あるある”だよね(笑)。

檜山:うんうん。そういう楽しみ方をしていたんですが、最近は『ぽこ あ ポケモン』などポケモンたちと触れ合う楽しみ方に変わってきました。ただ、『Pokémon Champions』もやりたいなと思っています。ラジオのスタッフさんがガチでやられているので、「雨パが今つよい」って話を聞いたんです。私もChampionsを目指したいなと。

香川:じゃあ一緒にやりましょう(笑)。欲しいポケモンがいたら頑張って育てますよ。

 

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