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『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』河瀬茉希【連載インタビュー第6回】

まっすぐさが、決して押しつけがましくなくて。“嫌らしさのないまっすぐさ”というのが、ジンランの大きな魅力だと思います──TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』張景嵐役・河瀬茉希さんインタビュー【連載第6回】

塀先生による人気漫画を原作としたTVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』が、2026年4月10日よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送中です。

本作は、大学へ進学した上伊那ぼたんが、埼玉県秩父市にある学生寮での生活を通して、“お酒”をきっかけに寮生たちとの距離を縮めていく物語。お酒を通してゆっくりとほどけていく関係性の変化が、色彩豊かに描かれています。

アニメイトタイムズでは『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』のキャストインタビューを連載でお届け。今回は張景嵐(チャン・ジンラン)役・河瀬茉希さんが登場。どこか掴みきれない魅力を持つ留学生・ジンランをどのように形づくっていったのか。その役作りを紐解きます。

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上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花
大学進学を機に学生寮に入寮した上伊那ぼたん。寮のメンバーと訪れた秩父・芝桜まつりのベンチでひとり、お酒を飲む寮長・砺波いぶきを見つける。ぼたんは、ハイボールをあまりに美味しそうに飲むいぶきに惹かれ「私もそれ、飲んでみたいな」と人生で初めてのお酒を口にすることに。そこでお酒の美味しさを知ったぼたんは、一緒に暮らす寮生たちと焼酎・ワイン・ウイスキーなど様々なお酒を楽しみ、関係を深めていく。一方、過去の苦い経験から“一人飲み”にこだわっていたいぶきも、楽しげで美味しそうにお酒を飲むぼたんと過ごすうちに、一緒にお酒を飲みたいと考えるようになり……。作品名上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花放送形態TVアニメスケジュール2026年4月10日(金)~TOKYOMX・BS11ほかキャスト上伊那ぼたん:鈴代紗弓砺波いぶき:青山吉能郡上かなで:寿美菜子遊佐あかね:天海由梨奈北杜やえか:富田美憂張景嵐:河瀬茉希スタッフ原作:塀「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」(秋田書店「チャンピオンクロス」連載)監督:佐久間貴史副監督:戸澤俊太郎シリーズ構成・脚本:米内山陽子キャラクターデザイン:吉成鋼サブキャラクターデザイン・メインアニメーター:みやちプロップデザ...

お酒と関係性が融け合う、“酔へる”世界観

──原作を初めて読まれたときの印象や思い出を教えてください。

張景嵐役・河瀬茉希さん(以下、河瀬):私自身は普段は家でお酒を飲むことがあまりなく、飲みの場に行ったときに少し楽しむくらいだったので、お酒についてもそこまで詳しくなかったんです。最初は「お酒がたくさん出てくる作品」と聞いて、お酒をメインに掘り下げていく作品なのかな、大丈夫かなと思って読んだのですが、実際はそうではなくて。

彼女たちの距離感や関係性に、お酒がそっと寄り添っているというか。しかも、かなり珍しいお酒が出てきたりして「この関係性・空気感にこんなにぴったり合うお酒があるんだ」と思うようなものばかりなんですよね。お酒と物語って一見、別々のもののようでいて、ちゃんと交わっていて、どちらも必要な要素として成り立っている……すごく“酔へる”なって(笑)。酔いどれてしまうよというか、なんというか。うまいこと言おうとしたんですけど、言えませんでした(笑)。

──素敵な表現です。

河瀬:見てくださる方にも「このシーンのお酒好きだったな」「同じお酒を飲みながらもう一度見てみたいな」と思っていただけるんじゃないかなと思います。

── 一見、お酒がなくても成立しそうな関係性でもありますが、お酒があることでブーストされる部分があって。

河瀬:そうですね。お酒ってその人の心の内をほどいてくれるというか、柔らかくしてくれるものだと思うんです。本音を話しやすくなるきっかけになるんじゃないかなと感じました。

キャラクターみんなお酒との付き合い方も上手で、すごくいいなと思いましたね。ジンランは最初から酔いつぶれてしまって眠くなっちゃうんですけど(笑)、それも含めて経験だなと思います。大事なことです。

──キャラクターたちもみんな優しい子ですよね。絶対的に嫌な子がいないというか、みんなそれぞれ大人だなと感じる部分があって。

河瀬:現場で塀先生にお会いしたときに先生の持つ空気感が、そのままキャラクターに乗っているようにも感じました。ふと大人っぽいことを言ったり、でもくだけた一面もあったり、そんな絶妙なバランスは、先生の空気から来ているんだろうなと感じました。

──アフレコ現場にも塀先生がいらっしゃっていたそうですね。

河瀬:ほぼ毎回来てくださっていたと思います。差し入れも持ってきてくださったりして、本当にありがたかったです。

先生に「OK」と言っていただけることが、自分の中での自信にもつながっていました。特にジンランは留学生という設定なので、日本語の話し方をどうするか、すごく悩んでいたんです。ですがジンランの登場回にも塀先生がいてくださり、そのバランスを相談できたのも心強かったです。

──コンテの段階でもかなり完成度が高かったとお伺いしています。

河瀬:アフレコ用の仮映像の時点で「こういう映像を作りたいんだろうな」と強く伝わってきました。書き込みは少なくても空気感がしっかり見えるので、お芝居もしやすかったですし、純粋に見ていて楽しかったです。「この背景でこのセリフを言うんだ」と想像できて、アフレコの段階から完成がすごく楽しみになる作品でした。

(C)塀(秋田書店)/上伊那ぼたん製作委員会
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