
春の終わりにUNIDOTS、Hana Hope、岬なこがつないだ音楽のバトン──初の2Days開催となった「animate Theater LIVE 2026 ~spring~」Day1レポート
岬なこが歌と笑顔でつないだ、Day1のフィナーレ
この日のトリを務めたのは「animate Theater LIVE」第2弾にも出演し、先日ライブツアー2nd Live Tour Reflectionを終えたばかりの岬なこ。黄色のペンライトが客席を染めるなかで、Ray(Gt.)、久遠あきと(Ba.)、Akht.(Dr.)、Y.O.U.(マニピュレーター)による「animate Theaterバンド」とともに、「LØVE CAGE」へ。キュートさだけではない、少し大人びた表情を引き出していく。
バンドサウンドの厚みも相まって、後半戦の幕開けにふさわしい勢いが生まれた。1曲目を終えると「改めまして、岬なこです。よろしくお願いします!」と挨拶し、バンドメンバーを紹介。岬は「自分の出番が始まる前からモニターで見ていたんですけど、皆さんの熱気がすごくて、モニター越しにも伝わってくるぐらいでした。私もさらにさらに盛り上げていけるように頑張りたい」と話した。
その言葉通り、続く「Happy × Hungry」「ぽぽきゅん!」では、イントロからフロアの空気が一気にポップに弾け、岬の表情も楽曲ごとにくるくると変化していく。その姿に、フロアのあちこちから思わず「かわいい」の声が漏れる。筆者も例外ではなく、同じ言葉を口にしてしまったひとりだ。
MCでは「みんなの心の声が漏れてます。面白いぐらい」と笑いながら、客席の盛り上がりに反応する。さらに会場の熱気を気遣い「人と人との距離が近いと思いますので、気分が悪くなったら周りの人で助け合ってくださいね」と声をかける場面もあった。明るく茶目っ気のあるトークの中にも、観客への気遣いがにじむ。
この日は2nd Album『Repeated Reflect』の収録曲を軸にしつつ、シングルのカップリング曲やライブ映えするナンバーも織り交ぜたセットリストに。岬が「今度は声を出すというよりも、心と耳を傾けて聴いていただければ」と「つぎはぎの世界」へ。1stシングルのカップリング曲として収録された「つぎはぎの世界」は、少し異なる手触りを持つ一曲。キュートでポップなだけにとどまらない歌の表現力がじっくりと伝わってきた。
続く「HURRAY!」もまたその歌詞のひとつひとつが観客の心をつかむ。「信号が青に」でブルーに、「進んで欲しいのに」でレッドへ。心の描写を表現するようなライティングが、よりその世界観に引き込んでいった。「Brand New Days!」では、再びヒートアップ。バンドの音も軽快に弾み、観客の声やペンライトの動きもさらに大きくなった。岬はその反応を受け止めながら、最後まで笑顔を絶やさずに歌い切ってみせる。
MCでは、観客の盛り上がりに「圧倒されてしまいました」と笑顔を見せ「たくさん声を出してくださってありがとうございます」と感謝を伝えた。そして、7月29日に4thシングル「青の足跡」がリリースされることを告知。会場から大きな反応が返ってくると、岬も嬉しそうに「ぜひチェックしていただけますと幸いです」と呼びかけた。
最後の曲を迎える時「会場の時間にも限りがあります」と冗談交じりに話しながらも「最後まで皆さんと音楽を通してコミュニケーションを取れたら」と語る岬。ラストに届けたのは、手紙のような趣を持った「Cross over」だった。
〈“出会えた”じゃなく“見つけ合えた”〉という言葉は、アニメやライブ、イベントとの新たな出会いを生み出すことをコンセプトに掲げる「AOM」のライブイベントの最後の曲としてもピッタリであった。客席へまっすぐに向けられる歌声と、バンドの力強いサウンドが重なり、会場には大きな一体感が生まれていた。
歌い終えると、岬は改めてバンドメンバーへ大きな拍手を送り、ステージを支えた彼らを送り出した。その後、この日共演したUNIDOTS、Hana Hopeを呼び込み、出演者全員がステージに揃い一言ずつ挨拶。岬は「ありがたいことに2度目の出演をさせていただいたんですが、あの時とはまた違った緊張感だった」と振り返りつつ、観客が空気を作り、歌を温かく受け止めてくれたことへの感謝を伝えた。「またご縁があったら出たいなと思ったり、今日来られなかった皆さんにも参加してほしいなと思っております」とメッセージ。
UNIDOTSの瑞葵は、「今日イベントに出させていただいて、すごく楽しかったです。またみんなにお昼ご飯を聞けたら嬉しい」と、この日ならではのMCを振り返った。金野も、久しぶりに言葉を発するような照れを見せながら、「あまりライブハウスで見られない組み合わせのライブだったと思う」と語り、このイベントでUNIDOTSを観たことが、観客の生活のどこかに残ってくれたら嬉しいと話した。
Hana Hopeは「本当に幸せな時間をありがとうございました」と感謝を伝え、「ライブハウスでは生まれない新しい雰囲気や、曲の新しい輝きがあった」と、この日のステージを振り返った。アニメイトシアターという場所、そして異なる個性を持つアーティストが並ぶイベントだからこそ、楽曲の見え方もまた少し変わっていたのかもしれない。
最後に岬から、翌日のDay2にはシユイ、asmi、DayRe:の3組が出演すること、当日券がわずかに用意されていること、さらに次回開催情報は翌日のライブ終了後に公式サイトや公式Xで発表されることがアナウンス。出演者全員で深くお辞儀をし「本日は本当にありがとうございました」と挨拶。大きな拍手に包まれながら、Day1は幕を閉じた。
【取材:逆井マリ 撮影:中井智久】
5月30日(土)Day1 セットリスト
UNIDOTS
01.「溺れた魚」
02.「ヘヴンリー?」
03.「メメント」
04.「バスルーム・リフレクション」
05.「一縷」
06.「wake up」
Hana Hope ライブパート
01.「フリーバード」
02.「Two Of Us」
03.「blue hour」
04.「サファイア」
05.「旅のゆくえ」
06.「消えるまで」
07.「flowers」
08.「サマータイム・ブルース」
岬なこ ライブパート
01.「LØVE CAGE」
02.「Happy × Hungry」
03.「ぽぽきゅん!」
04.「つぎはぎの世界」
05.「HURRAY!」
06.「Brand New Days!」
07.「Cross over」






























