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- 五反田ちさと
- 東京都出身。アニメイトタイムズでライターデビュー。好きなアニメ作品は『カードキャプターさくら』、『らんま1/2』、『氷菓』。最近は朗読劇にハマっています。座右の銘は「当たって砕けろ」。

2022年3月9日から原作者・地主先生のTwitter(現X)上にて連載され、第1話は累計28万いいねを獲得、大きな話題となり現在は月刊「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス刊)にて連載中の『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』。
「次にくるマンガ大賞 2022」Webマンガ部門では1位となり、単行本は累計部数300万部突破した本作が2026年7月より放送開始となりました。
本稿では、第1話「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」のストーリーを振り返りながら、ファンが注目したポイントやSNSで話題となったシーンに焦点を当ててご紹介していきます!
※本稿には第1話のネタバレ要素が含まれます。
社畜街道をひた走る中年男性・佐々木のひそやかな癒しは、愛煙する煙草と行きつけのスーパーで働く店員・山田さんの接客。
仕事に疲れたある夜、奇抜な服装の女性・田山に「ここなら吸える」と声をかけられ――。
毎日無意味な会議に疲れ果てる、くたびれた社畜中年・佐々木。仕事に追われながら上司に叱られる日々を淡々とやり過ごし、仕事の合間にタバコを吸いながら同僚と愚痴をこぼす──そんな、誰もが現実世界で一度は体験したことがあるような日常が描かれています。
かつてタバコを吸っていた筆者にとっても「あ〜、わかる!」と思わず共感してしまう場面が多くあり、どこか懐かしい感覚に浸ることができました。さらに、会社帰りの描写も非常にリアルで親近感が湧くものとなっており、特に電車の中でうとうとしてしまう様子には「あるある!」と頷いてしまいました。
SNSでも「わかる。これおっさんのリアル。」「1話のスーパーでビール買う佐々木さんの姿が、あまりにも一般通過おじんで好きすぎる」「社畜おじさんの一服タイムが尊いw」など共感の声が続々と寄せられました。
そんな疲れ果てた佐々木さんを唯一癒してくれる存在が、家の最寄りスーパー「スーパーS」の2番レジを担当する店員・山田さん。いつもニコニコと素敵な笑顔を見せながら丁寧な接客をしてくれる彼女は、佐々木さんにとって仕事で疲れた心を癒してくれる特別な存在でした。
特に買うものもないのに、山田さんの笑顔に癒されるためだけに買い物をする佐々木さん。その姿がどこか可愛らしく、思わずこちらもニヤニヤしてしまいますよね!
勘の良い視聴者の皆さんは既にお気づきかもしれませんが、実は山田さん=田山さんなんです! レジで接客をしているときのニコニコとした可愛らしい山田さんと、佐々木さんと喫煙所でタバコを吸っているときの雰囲気のギャップがたまらなく魅力的ですよね。
きっと佐々木さんも、山田さんが喫煙所でタバコを吸う姿を想像すらしていないでしょう。だからこそ、山田さん=田山さんと気づかないのも納得です。
そんな山田さんとは対照的な魅力を放つ田山さんは、ダウナー系でクールな雰囲気のカッコいい女子。特にタバコを吸う仕草は非常にスタイリッシュで、同じ女性として憧れてしまいます。さらに、年の離れた佐々木さんを軽くからかう余裕のある態度も魅力的ですよね。ユーモアと大人っぽさを兼ね備えた田山さんは、ついつい目を惹かれる存在です!
タバコを片手に過ごす時間は、どこか現実の苦悩を忘れさせるような儀式のようにも感じられます。この「タバコを吸う」という行為を通じて、小さな逃避や心の交流が描かれる点がとても印象的です。
もちろんタバコを吸うことを勧めるわけではありませんが、タバコから生まれるコミュニケーションには独特な空気感や距離感があり、言葉では表現しきれない何かを共有する瞬間が生まれるのも事実です。タバコの煙が漂う間に交わされる何気ない会話や沈黙は、時に言葉以上の意味を持つことがあります。
喫煙という行為が、まるでふたりだけの小さな世界を形作り、その中で日常の忙しさや役割を忘れさせる一時の安らぎと親密さをもたらしているのかもしれません。
特に「スーパーの裏」という日常と非日常が交差する場所で生まれるこれらの時間は、ふたりだけの特別な瞬間として描かれています。他愛もない会話に込められたさりげない共感や、静かな沈黙の間に流れる目に見えない絆は、彼らの関係をより温かく、とてもユニークなものにしています。この独特な雰囲気と親しみやすさが、観ている人の共感を呼び起こして、じんわりと感動を届けてくれるのではないでしょうか。
本作はABEMAで先行配信されており、その際のOPはずっと真夜中でいいのに。の「クズリ念」、EDはimaseさんの「NIGHT DANCER」でした。この2曲は大人っぽくてお洒落な雰囲気があり、作品にぴったりな選曲だと感じていたのですが、テレビ放送版を観て驚きました!なんと、曲も映像も配信版とはまったく違うものだったのです。
テレビ版のOPは、ずっと真夜中でいいのに。の「イチジク煙」、EDはimaseさんの「Fiction」と、どちらも新しい楽曲が採用されています。テレビ版のOPには、2人の距離感がより近く描かれており、水鉄砲でじゃれ合うシーンは特に印象的で、思わずニヤニヤしてしまいました。また、季節が巡る映像の中で2人が並んで歩くシーンは、これからこういう関係になるのかな……と妄想が膨らみます。
一方、EDはOPとは対照的で、2人の間には適度な距離感が感じられるような演出が特徴的と感じました。曲名の「Fiction」にもどこか意味深なメッセージを感じ取れて、「2人の関係はフィクションということなのかも?」と考えさせられました。
新たなOP&EDを視聴者からは「OPもEDも限定配信版と違うから、新鮮な感じだった」「先行版も勿論良かったけどテレビ版のOP・EDも良い!」「Abema版の映像がちょっと変わってテレビ版でも使われるのかと思ってたら全く違う映像流れてビビった。Abemaの15分×12話のためにOP、ED映像を別製作するってどういう気合いの入れ方?」など驚きと称賛の声が寄せられました。
OPとEDだけでも、これからの2人の関係性を予感させるような演出が詰まっていて、これからの物語にワクワクが止まりません!
