
『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』下野 紘さん×拝 真之介さん×矢野正明さん座談会|すかさずツッコむその姿はまさにノブそのものだった!
『北斗の拳』公式スピンオフギャグアニメ『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』(以下、ザコ挽)の第2クールが、現在絶賛放送中です。アニメイトタイムズでは、『ザコ挽』の主人公・ノブ役の下野 紘さん・ザク役の拝 真之介さん・バーズ役の矢野正明さんにインタビュー。ノブだけじゃツッコミが追い付かない? ザクはヒロイン枠? バーズはまとも? 飲み会みたいなトークで盛り上がりました。
まとも”とは何か? 拳王軍キャラクター論が白熱!
──第2クールが放送中ですが、改めて、みなさんが演じるキャラクターの紹介をお願いします。
ノブ役・下野 紘さん(以下、下野):ノブは一応『ザコ挽』の主人公です。個性豊かな拳王軍の荒くれ者たちに、ときに振り回され、ときに憐れみを感じ、ときにフォローをすることもあるという一般人ですね。一体どういう立場の人間なのか、僕自身もいまだにちゃんとは把握できていないです(笑)。
──荒くれ者たちに恐れずツッコミを入れるので、勇気があるのかなって。
下野:勇気というか、荒くれ者たちにツッコミどころが多すぎて、自然とやっちゃうんでしょうね。でも、確かに度胸はあるのかも。流されているようで流されていないところもあって。メンタルは強いのかもしれません。
ザク役・拝 真之介さん(以下、拝):ザクは拳王軍の師団長です。本編で名前を呼ばれる拳王軍の部下って実はあんまりいないのですが、そのなかの一人がザクなんですよ。そう考えたら、めちゃくちゃ実力者じゃないですか!
下野:確かに。でも、本当になんで拳王軍にいるのか分からない人物だよ。
バーズ役・矢野正明さん(以下、矢野):何をしているのか、いちばん分からないかも。
拝:逆にいちばん空気が読めていない人になってないですか?
下野:いやいや、むしろ、この作品のキャラクターで誰が空気読んでいるのよ?
拝:確かに……(笑)。
下野:ノブですら空気読んでないから。でもザクはあんなきれいな奥さんと子供がいてさ、なんで拳王軍なんかにいるの? ふつうに暮らしていなさいよ!
拝:村でふつうの仕事もできそうですが……。でも、きっと何か事情があるんだと思います!
──ひょっとしたら、作中でいちばんまともなのはザクかも。
拝:いやぁ、どうですかね。「ヒャッハー!」たちの集まりのなかでド正面から無表情でやり取りができる時点で、ザクもふつうじゃないですよ。どういう神経しているんだろう。別方向でヤバい人だと思います。
矢野:そういう意味では、僕が演じるバーズがいちばんまともですよね。
下野:だれが!? バーズはまともじゃないだろ!
矢野:いやいや!
拝:でも確かに、だんだんとツッコミをするキャラクターにはなっていきましたよね。
矢野:そう! どっちかというと、下野さん側に寄っていった感じがするんですよ。第1話だけなんですよね。ヒャッハー!らしいヒャッハー!なのは。
下野:あの、正確に言うと下野さんじゃなくてノブだからね。この世界(ザコ挽)に下野さん出てこねえから。
拝:しっくりきて、違和感なかったです。
下野:いや、確かに、ああいうモーションしたことあるけど! 中学生のころ、若干ノブと似たような立場だったけど!
ツッコミが追いつかない! 『ザコ挽』アフレコ現場のカオス
──見事なツッコミ、ありがとうございます(笑)。改めて、バーズの紹介をお願いします!
矢野:バーズは拳王軍にいるザコのひとりです。先ほども言いましたが、自分のなかではまともだと思っているんですよ。おかしかったのは第1話だけ。後半に出てくるみんなが濃すぎて、それに対してツッコむようになるんです。
下野:いま話を聞いていて改めて思ったけど、たぶんノブだけじゃツッコミが追い付かないんだよ。無理だよ、あんなの。セリフを喋ってみてわかったね。もう追いつかない。
矢野:たぶん、まともなキャラクターだからこのインタビューにも呼ばれたんだと思います。他にも色々なキャラクターがいるけど、まともなキャラクターとして喋れるのがこの3人だったのかなって。
下野:それは……そうかもしれない。いや、きっとそうなんだと思う。
えっ、ザクがヒロインですか!?
──それぞれ演じるうえで、どんなディレクションがありましたか?
拝:最初はちょっと拳王軍っぽく「ヒャッハー!」な感じのお芝居をしたんです。そしたら、「ザクはちゃんと周りを見通して、冷静で重厚な感じで」というディレクションがあり、軌道修正しました。みんなが「ヒャッハー!」しているときも、僕はザクでいないといけなかったんですよね。
下野:「ヒャッハー!」は「ヒャッハー!」で大変だったと思うよ。どうしたら面白くなるのか、考えてやらないといけないわけだし。
拝:確かに……。でも、一回くらいはやってみたかったです。兼ね役でも「ヒャッハー!」はあまり振られなかったんですよね。
下野:あんまり振られていなかったね。だから、枠でいえばたぶん、ヒロインなんだよ。
拝:えっ、ザクがヒロインですか!?
下野:だってさ、主人公とヒロインって、ふつうはあまり兼ね役をしないじゃん。ノブが主人公だとしたら、他に兼ね役をやっていないキャラクターがヒロインポジションと言えなくもないんじゃない? この作品は兼ね役やっている人多かったし。
拝:た、確かに……! ヒロインだったのかぁ。いやぁ、照れるなぁ。でも、女性が少ない現場ではありましたよね。
下野:本当だよ。しかも、どちらかというとオヤジ味のある男ばかりという。
拝:昨今では稀な現場でしたね(笑)。
明らかに異質な現場だった気がします
──ノブに関してはどんなディレクションがありましたか?
下野:ノブは性格的には気が弱いんですけど、ギャグアニメなのでツッコミはちゃんとしてくださいというディレクションがありました。
拝:最初は違うアプローチだったんですか?
下野:ちょっと違った! もう少し裏声気味というか。引いた感じのツッコミをやっていたの。でも、「ギャグアニメなんで、しっかりツッコんでもらっていいです」というディレクションがあって。まさか、あんなに声を張ることになるとは思っていなかったです。
矢野:僕はディレクションというよりも、アドリブで色々とやらせてもらったなという記憶が残っていて。
拝:この現場で不採用になったアドリブってあった?
矢野:いや、あんまりなかったような。テストでとりあえず試しにアドリブを入れてみたら「それでお願いします」って言われて、「あっ、これもOKになるんだ」と驚きました(笑)。
下野:恐らく、スタッフ陣も「面白かったらなんでもいいや」っていう考えだったんじゃない(笑)?
矢野:ですね(笑)。アフレコ現場に二回目に来た方が、一回目の収録のときに感覚を掴んで、アドリブに熱が入るみたいなことも多々ありました。
拝:「何をやってもいいんだ」という空気が確かにあったかもしれない。
矢野:そんななかでも、(ナレーション担当の)高橋伸也さんは大変だったと思います。話数によっては「ヒャッハー!」が終わった後に、整えたナレーションを言わないといけないときもあって、すごく難しかったんだろうなって。
下野:伸也さんだからきっと大丈夫だったんだよ。どんなことでも、伸也さんならやってくれるじゃん。
拝:そんな伸也さんが、(女に抱きつくザコ役などの)木内(太郎)の芝居を食らって予告ができなかったときがあって。あんな伸也さんの姿、初めて見ました。
矢野:あったね! 確か、「女、女」ってずっと言っているくだりが、ツボにハマったんじゃなかったかな。それを木内くんが動きながらお芝居したから。伸也さんは木内くんの真後ろにいたから、ダイレクトにその動きを見ていて。
拝:伸也さんのなかで色々なピースがハマっちゃったんでしょうね。今までの現場で、伸也さんが笑って収録できないという姿を見たことがなかったから驚きました。そういう意味でも、明らかに異質な現場だった気がします。
矢野:アフレコ収録風景の映像が残っていたら、見返したいくらい面白い現場でした(笑)。
下野:アフレコのレポート漫画とかあったら面白そうだなぁ。まぁ、僕はいないけど。
拝:最初のアフレコ以降は別録りでしたもんね。
下野:だから、レポート漫画になったとしても、学校で全体写真を撮るときに欠席しちゃった人みたいな感じで、僕の顔が上の方に貼られるだけだったでしょう(笑)。
矢野:でも、我々は下野さんの音声を聞きながら収録ができて、演じやすかったです。
下野:いや、こっちは困ったよ! ツッコミ役なんだから、相手の音声を受けてやりたかったよ! ボケを聞いてないのに、「おいっ!」ってツッコまないといけなかったんだからね!!
拝:先輩、ありがとうございました!
下野:そもそも『ザコ挽』の1クール目と2クール目って放送時期に間隔があったじゃん。絶対収録のやりかたがもっとあったと思うよ、僕は!
矢野:おかげさまで、こっちは生き生きと演じられました!
下野:この! 生き生きとじゃないんだよ! 盛り上がりやがって!
──このツッコミ力がノブ役に選ばれた理由かもしれません。
下野:そういうことなの!? これなの!?
拝:これが決め手ですよ、きっと!
下野:……なんか、飲み会の会話みたいになってきた。これ、どうやって記事化するつもりなんですか(笑)。
──では、作品っぽい話を……。
拝:あっ、一回リセットが入った!
下野:いや、これまでも作品の話は一応していたけどね(笑)。

































