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谷中寿成が語る映画『ゼッツ』は“決定版”【インタビュー】

「バイクアクション」×「CODE集結」『ゼッツ』決定版となる夏映画―― 『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』 谷中寿成プロデューサーインタビュー

 

「例えば、こんな人」から生まれたキャスティング

──キャリアのある俳優たちが出演している点も印象的でした。本作のキャスティングについて、改めてお聞かせください。

谷中:キャスティングは主に高崎壮太プロデューサーと阿波根礼奈プロデューサー補の2人がやっていました。高崎も阿波根も1年間の特撮ヒーロー番組を担当するのが初めてだったので、かなりビギナーズラックに恵まれたと思います。脚本打ち合わせの時に「例えば、こんな人」で名前が挙がった方を本当にキャスティングしてきてくれたんです(笑)。『ゼッツ』でも「例えば、林泰文さんみたいな人」「例えば、中村育二さんみたいな人」と名前が挙がった方を本当にキャスティングしてくれて、ゲストの方々とご一緒するのが楽しかったです。

エージェントの方々も本当にベストな皆さんに二つ返事で出ていただけました。今回の映画でエージェントが並んだ時に誰一人として、見事なまでにキャラクター被りしていませんよね。個性がバラバラな8人が、初めて揃ったからこその爽快感みたいなものは映画で実現できたと思います。

──映画の宣伝コメントでも、ゼロ役の川平慈英さんが「自分に要求されるキャラはコミカルなものが多いけれど、『ゼッツ』で自分に渋くてカッコいい役が来た!」と驚かれていました。

谷中:普段は「ムムッ!」「クゥ〜!!」みたいなコミカルな台詞回しが多いですよね(笑)。これは第1話の時に、上堀内監督とアフレコでどういう方向性のキャラクターにしましょうかという話をしていた時、今回は「大人の渋カッコいい慈英さん」でお願いしようとなりました。ご本人もすごく楽しんで演じてくださって、いい相乗効果になったと思います。

 

歴代ライダー要素を入れる意図とは?

──歴代仮面ライダー要素や仕掛けが散りばめられている印象があります。これらの歴代オマージュを組み込むにあたり、バランス感や見せ方でこだわったポイントは何でしょうか?

谷中:要素として平成ライダーなどを感じさせるものに関しては意識的にやっていました。

今は配信の時代で、これまでの『仮面ライダーシリーズ』すべて、どれから見てもいいという状態の中に『ゼッツ』も置かれます。例えば日本の視聴者からすると、『ゼッツ』を見て、「このXXは『仮面ライダー電王』の◎◎に似ているな」と思うかもしれないですが、海外で『ゼッツ』から見始めた方は、今後『電王』を見た時に「この◎◎は『ゼッツ』のXXみたいなものか」という風に、逆の時系列で理解していただくことが出てくるかもしれません。

それで『仮面ライダークウガ』にせよ『仮面ライダーW』にせよ『仮面ライダーウィザード』にせよ、真似したいということではなくて『ゼッツ』が入り口として参照点になればいいなというのは、海外のことを意識して考えていました。

──要素の一つとして「仮面ライダーゼッツエクスドリーム」は『クウガ』の要素も踏まえた強化形態なのかなと。

谷中:ありきではありませんが、リスペクトはありますよね。やっぱり初代の「仮面ライダー1号」もそうですし、『クウガ』もそうですが、最初に始めたもののエネルギーがどれだけ大きかったかということが、シリーズを長続きさせているエンジンだと感じるんです。だからこの企画を始める前に『クウガ』や『555』などを見直したんですが、「本当にすごいな」と。『555』に関しては、発光スーツが結果的にリスペクトにあたるかもしれません。

──谷中さんは『科捜研の女』などテレビドラマのプロデュースのご経験もある中で、『仮面ライダーシリーズ』をプロデュースしていく魅力を教えてください。

谷中:1年間のドラマというのが、今は大河ドラマと仮面ライダーくらいしかないように思いますので、そこが魅力でもあり、一番難しいところでもあります。普段は完結までワンクール、それも昔は13本くらいあったのが最近は10本に満たないドラマも増えてきている中で、やはり1年間かけて描かれるキャラクターの成長に付き合えるということ。制作者も視聴者の方も、共に同じ時間を生きているような感覚を得られるというのは、ワンクールのドラマにはない強みですね。『仮面ライダーシリーズ』ならではの魅力だと思います。

──最後に『仮面ライダーゼッツ』のファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

谷中:ぜひバイクアクションをスクリーンで楽しんでいただきたいです。そして「CODE」のエージェントが揃って「変身・擬装」するというところも、テレビでは描かれなかった大きな見どころになります。映画が完成してみて、改めて「自由のために変身して、バイクで戦うヒーローが仮面ライダーなんだ」ということをしっかり描けたと思っています。

あとは、何と言ってもノクスですね。60分をかけて、莫とノクスの2人の関係性をじっくり描いたドラマになっています。これを見ずしてノクスは語れない、といった内容になっていると思いますので、ファンの方は見逃せないはずです。最後に『さよならのミッション』というタイトルですが、なぜ「さよなら」なのか、多義的なので、ご覧になって色々考えていただけたら嬉しいです。『仮面ライダーゼッツ』の決定版となる夏の映画を、ぜひ劇場でご覧ください。

 
[インタビュー/田畑勇樹 編集/小川いなり]

 

作品情報

仮面ライダーゼッツ さよならのミッション

あらすじ

警察庁が爆破された。実行犯は、万津莫=仮面ライダーゼッツ
警察組織のトップである国家公安委員会は怪事課に対し、直ちに莫を捕らえるように命じた。

しかし、小鷹賢政=仮面ライダーノクス、富士見やなすかは、
莫がそんなテロを起こしたとは、にわかに信じられなかった。

一方、国家公安委員長の玖門宗馬は、全国民に向けて、
万津莫と彼が所属する諜報機関『CODE』が「倒すべき敵」であると宣言し、
誰もが莫への憎しみを募らせていく。

そんな中、国民的タレント・ねむも、全国民に向けて、緊急ライブ配信を始める。
が、人々はねむの言葉すらも、フェイクではないか?と疑念を抱く。

莫の無実を確信する小鷹は、真犯人の影を追い続けた。
『世界を救うために戦ってきた男が、世界から非難されている現状は見過ごせない』
ついに、すべての黒幕“仮面ライダー夢現”に辿り着く!

莫=ゼッツと小鷹=ノクスは共に夢現に立ち向かうが、“白昼夢” を駆使するその圧倒的な力に二人は徐々に追い詰められていく……。

やがて、夢現が企んでいる、恐ろしい計画が明らかになろうとした時、
莫が選択する非情な決断、そして思いがけない行動とは……?

すべてが少しずつおかしな世界で、壊れていく莫と小鷹の――そして人々の運命。
これは、まだやり直せる現実なのか、それとも取り返しのつかない悪夢なのか?

ゼッツ史上、空前絶後のミッションがスクリーンで繰り広げられる!

キャスト

万津莫/仮面ライダーゼッツ:今井竜太郎
小鷹賢政/ノクス:古川雄輝
ねむ:堀口真帆
富士見鉄也:三嶋健太
南雲なすか:小貫莉奈
万津美浪:八木美樹
スリー:玉城裕規
ファイブ:小柳心
シックス:平川結月
玖門宗馬/仮面ライダー夢現:曽野舜太
ゼロ:川平慈英
ジーク/ドォーン:天野浩成
ザ・レディ:美村里江
謎のバイカー:中本悠太
アナウンサー:竹達彩奈

(C)2026 映画「ゼッツ・ギャバン インフィニティ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映

 

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