
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』第6話「DUMB BARTER」を振り返り!|牙をむく過去――草薙素子を襲う因縁
素子が恋人と過ごす、たわいもない朝のワンシーンから始まった第6話「DUMB BARTER」。しかし、穏やかな時間も束の間、ふたりは何者かによる襲撃を受けてしまいます。
因縁のテロリスト・相馬亨との再会、廃工場を舞台にした戦闘、そして各組織の思惑が交錯するサスペンス。さらに、ジャズを基調とした劇伴も物語を大いに盛り上げていました。アクションだけでなく、音楽演出も印象的だった第6話を振り返ります
因縁のテロリスト・相馬亨
第6話は、素子と恋人が何者かに襲撃される衝撃的なシーンからスタート。ショットガンによる銃撃に加え、爆破まで仕掛けられるという容赦のない襲撃でしたが、ふたりは辛くも生還します。しかし、その手口には素子も見覚えがありました。
犯人と目されるのは、かつて取り逃がしたテロリスト・相馬亨。過去、素子たちが相馬らテロリスト集団を壊滅させようと仕掛けた作戦を、今度は相馬がそのまま返してきたのです。さらに素子は、過去の作戦で部下をふたり失ったことを明かします。その報復として、相馬に自身の息子をその手で射殺させるという残酷な制裁を加えたものの、相馬本人は取り逃がしていたのでした。
今回のエピソードを貫くテーマは、「復讐」なのかもしれません。
音楽が際立たせるサスペンス
今回印象的だったのは、劇伴の存在です。素子と恋人のシーンではジャズテイストの落ち着いた楽曲が流れ、大人同士のどこかドライな関係性を演出。7か月続いたという恋愛にもかかわらず、お互いに一定の距離感を保つやり取りは、いかにも『攻殻機動隊』らしい空気感でした。一方で、尾行シーンではサスペンス色の強い楽曲へ、戦闘では和風のニュアンスも感じさせる緊迫した劇伴へと変化。
演出だけでなく、音楽によって場面ごとの緊張感や空気が巧みに切り替えられており、第6話は劇伴にもぜひ注目したいエピソードとなっていました。
廃工場で繰り広げられる壮絶な戦闘
病院を後にした素子とトグサは、相馬が差し向けたと思われる男たちに尾行されていました。逃げ込んだ先は廃工場。しかし、そこには武装集団だけでなく、ドイツ製の思考戦車まで用意されていました。相馬個人によるものとは思えないほどの重装備に、これまで以上に追い詰められる素子。戦車の猛攻をかわしながら応戦する姿は圧巻です。
顔面の装甲は剥がれ、片腕も失いながら戦い続ける姿は痛々しい一方で、その欠損した義体をものともせず戦うアクションは非常にスタイリッシュでした。そして、戦闘の最中、素子へ銃口を向けた人物が。それは公安1課、しかも素子の恋人だったのです。
しかし、彼自身も状況を理解できていない様子。一体、何が起きているのか!?
相馬に踊らされた公安1課
荒巻らの働きかけによって、公安1課による攻撃はなんとか中止されます。事件の裏では、公安1課は相馬と取引したようです。麻薬王・アナコンダの情報と引き換えに、草薙素子の命を差し出す――それが公安1課の狙いだったようです。しかし、その情報そのものが相馬の仕掛けた罠でした。アナコンダはすでに素子たちによって始末されており、公安1課は完全に相馬に踊らされていたのです。
作戦中止後は、恋人も素子を救うため相馬と対峙します。さらに駆けつけたバトーたちの協力もあり、戦車に乗り込んでいた相馬を始末することに成功。事件は解決し、恋人が必死に素子を守ろうとしていたこともあって、彼女の恋愛もまだ続きそうですね。
それでも最後に印象へ残ったのは、相馬へとどめを刺した素子の表情です。怒りを帯びた冷たい眼差し。その表情からは、暴力と復讐の連鎖のなかで生き続ける彼女の宿命のようなものが感じられました。
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作品概要
あらすじ
キャスト
(C)2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
































