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『オメガホーン』“謎角”の正体に『超ギャバン』ファン騒然【第5話レビュー】

『角醒ハンター オメガホーン』第五話レビュー! “謎角”の正体に『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』のファン騒然!

2026年7月26日(日)よりスタートした、東映特撮の新シリーズ【PROJECT R.E.D.】第2弾『角醒ハンター オメガホーン』。

古代の地上を支配していた巨大生命体「角獣(かくじゅう)」と、その力を引き出して戦う「ハンター」。独特な世界観を舞台に、主人公のシャウトと、人間の姿になれる“角獣王”炎角(えんかく)は、さまざまなハンターたちと出会いながら旅を続けています。

第五話は、双子のハンター・剛胆のエイルと剛直のアルが中心のエピソード。同時に、前作『超宇宙刑事ギャバンインフィニティ』の壮大な世界線が、本作『オメガホーン』の次元へと本格的に干渉し始める、シリーズ全体のターニングポイントとなりました。

今回はこの第五話を、3500字オーバーの大ボリュームで徹底的に掘り下げてレビューしていきます!

アルの夢をめぐる冒険

第五話は、双子の姉弟・エイルとアルとの偶然の再会から幕を開けます。冒頭からエイルが、イバル連合の一味であるフギトにハンターバトルを仕掛け、見事に勝利。第弐話で剛角を手放すという苦渋の決断をしたエイルでしたが、新たな角獣との出会いを経て、ハンターとしてさらに成長。バトルを重ねるたびに、自信をつけていることが伝わってきます。

その勢いのまま、今度はシャウトにも腕試しのハンターバトルを申し込むエイル。ところが、途中で突然バトルを中断し、シャウトたちに語り始めたのが、弟・アルの「夢」でした。

アルが目指しているのは、まだ図鑑にも載っていない未知の角獣を誰よりも先に発見し、世界一の「角獣博士」になること。

ところが、その夢を語られたアル本人はどこか浮かない様子。未知の角獣・謎角(なぞかく)の探索が始まっても、「自分より先を進んでいる人がたくさんいる。今から追いかけても間に合わないんじゃないか」と、自信のなさをシャウトに吐露。

一方、エイルの夢は最強のハンターとして頂点に立つことです。第弐話で剛角(ごうかく)を手放したあとも、新たな角獣を手に入れ、勝利を重ねながら前へ進んでいます。経験を積むほど強くなり、その実感がまた次の自信につながっているようにも見えます。

ここで面白いのが、そんな2人が同じ双子でありながら、夢との向き合い方がまったく違うこと。

エイルは「もっと強くなりたい」と迷いなく前へ進み、アルは「今からでも間に合うのか」と立ち止まっている。目指す夢も、それぞれが抱えている思いも違います。

だからこそ、「双子」という関係性がありながら、2人の個性がより鮮明に浮かび上がってきます。姉の背中を追うだけではないアル自身の夢、そして弟を誰よりも信じているエイル。謎角を巡る冒険は、未知の角獣を探すワクワク感とともに、そんなふたりの関係にも目を向けたくなる展開となりました。

知識と閃きで挑むハンターバトル!

炎角の嗅覚を頼りに謎角を探し、シャウト、エイル、アルは巨大な洞窟へ。そこで待ち受けていたのは、イバル連合の毒彩のズンポイでした。

「超古代など現代では無意味毒~」と、個性的な語尾で現れたズンポイですが、その実力は超一級。彼が繰り出す毒角(どくかく)の強力な毒泡を浴び、シャウト、エイル、炎角までもが体を痺れさせ、動けなくなってしまいます。

炎角のような伝説級の角獣王にも通用するほどの強烈な毒。そんな窮地で唯一難を逃れたのが、遅れて到着したことで毒泡の攻撃範囲から外れていたアル。彼は、仲間を救うためズンポイにハンターバトルに挑みます。しかし、毒角の力を使いこなすズンポイの猛攻を前に、あっという間に追い詰められてしまうことに。再び自信を失い、諦めそうになるアル。そんな彼に、毒に苦しみながらもシャウトが声をかけます。

「さんざん言われたよ、何の意味があるんだ、そんなもの見つけてどうするんだって。だけど、俺は出会ったんだ……出会ったからには命をかける。誰よりも先に、超古代のお宝を見つけ出す!」

シャウトの言葉を受け、アルの中にあったエゴがついに動き出します。

「……そうだ。僕だって出会ってしまったんだ、角獣たちに! 僕だけの夢に! 出遅れているのがなんだ! 追いつけないのがなんだ! 僕が見つけるんだ、誰も知らない角獣を、世界で最初に!」

ここでアルが取り戻したのは、誰かと比べることではなく、自分自身が「やりたい」と思った気持ち。これまで自信を持てずにいたアルが、自分の夢を自分の言葉で叫ぶ姿に、胸が熱くなりました。

そして、ここからのハンターバトルがまた面白い! 戦闘が得意ではないアルが武器にしたのは、これまで積み重ねてきた圧倒的な角獣の知識でした。

氷角(ひょうかく)の特性を熟知するアルは、その冷気を利用してズンポイの毒泡の動きを制限。さらに粉角(ふんかく)の能力を使い、シャウトたちの毒状態を治療します。自分の実力に自信がなかったアル。しかし、実は誰にも負けない“知識”という武器を持っており、それを駆使して格上のズンポイを追い詰めていく逆転劇には胸が熱くなりました!

さらに印象的だったのが、アルの個性が光る必殺技のネーミングです。「飲吸粉解(いんすうぶんかい=因数分解)」や「氷晶浄(ひょうしょうじょう=表彰状)」など、学校用語をもじった技名が飛び出し、熱いバトルの中にも感じられる遊び心がたまりません。

夢への自信を取り戻したアルが、自分の最大の武器である知識と閃きを駆使して戦う――。力で押し切るだけではない、アルならではのハンターバトルが存分に描かれた、熱い展開となりました!

「謎角」の正体から見えてきたギャバンとのつながり

ズンポイを退けたシャウトたちは、ついに洞窟の最深部へ。そこで待っていたのは、美しくも無機質な青い姿をした巨大な飛行体でした。

竜のようなシルエットを持つその存在は、シャウトたちを不気味な光でスキャンすると、あっという間に洞窟の外へ。シャウトは炎角を繰り出して追いますが、ひらりと攻撃をかわして逃げてしまいます。

その姿が映った瞬間、前作『超宇宙刑事ギャバンインフィニティ』のファンの方々は「あっ!」と驚いたのではないでしょうか。謎角として登場したその正体は、前作に登場した「ギャバリオンドルネード(ドルネードユニット)」だったのです。

では、なぜドルネードが『オメガホーン』の世界に現れたのでしょうか。

その答えとして登場したのが、風波駆無(かざなみ・くない)/ギャバン・ライヤです。駆無は、行方不明となっている弩城怜慈(どき・れいじ)/ギャバン・インフィニティを探すため、自らの命を削るリスクを伴う禁断の忍術・時断破(じだんは)を使い、この時空へアクセスしていたのです。

インフィニティを探すためなら、自分の命さえ惜しまない――。

そんな駆無の強い決意が明らかになる一方、駆無の妹・初音(はつね)やギャバン・アーマイゼといった前作のキャラクターも登場。『オメガホーン』の物語を楽しんでいたところに、気になる情報が次々と差し込まれ、今後のつながりが楽しみになる展開となりました。

また、『オメガホーン』側が“謎角”として追う存在が、前作のファンにはまったく別のものに見えるという仕掛けも最高です。

シャウトたちは未知の角獣を探しているつもりですが、その正体は彼らの知らない高次元テクノロジー。そこに前作キャラクターたちの動きが交差することで、ふたつの作品を知っているからこそ楽しめる最高のワクワク感が生まれています。

未知の角獣を追うシャウトたちと、行方不明の怜慈を探す駆無たち。現在は交わっていないふたつの物語が、少しずつ交差していく様子に目が離せません。

そして、やはり注目したいのが、イバル連合・絶の「鉄壁のレイジ」の存在です。駆無が命を削ってまで怜慈を探している背景をふまえると、レイジと怜慈の繋がりが気になってしまいます。果たしてふたりは同一人物なのでしょうか、それとも――。

徐々に明かされていく前作とのリンクが、今後『オメガホーン』の世界をどう揺るがすのか。先の読めない展開が、今から楽しみでなりません!

シャウトとレイジがついに接触!?

アルが自身の「夢(エゴ)」と向き合い、未来に向けて確かな一歩を踏み出した第五話。胸が熱くなるドラマはもちろん、謎角をめぐる冒険の裏で動き出した前作との繋がりにワクワクさせられます。

また、劇中で見せる炎角のキュートな一面も必見です。毒が抜けた爽快感を「朝一番で紅しょうがを食べたようだ」と例え、話の終盤では「牛丼を食いに行くぞ」と勝手に決める炎角と、「俺 ハンバーグがいいんだけど」と子どものように返すシャウト。このような何気ない会話から、2人の“バディ感”がひしひしと伝わってきます。シリアスなストーリー展開のなかに息づく、彼らのゆるい日常感も『オメガホーン』ならではの魅力です。

そんなほほ笑ましいやり取りを見せているふたりですが、次回は些細なすれ違いから喧嘩に発展してしまう模様。さらに、イバル連合・絶に身を置き、これまで静かにシャウトたちの動向を見守ってきた鉄壁のレイジが、ついにシャウトの前にその姿を現します。

ついに直接顔を合わせることになるシャウトとレイジ。ふたりの間で、一体どんな言葉が交わされるのでしょうか。波乱の予感しかしない次回も、鼓膜に力を入れて待ちましょう!

[文/五六七 八千代]

この記事をかいた人

五六七八千代
徳島出身のフリーライター&歌人。現在は、特撮、アニメ、DOMOTOが生きがい。

『角醒ハンター オメガホーン』全話レビュー

第壱話「角醒せよ!赤き角獣王!」
第弍話「示せ!キャプテンの資格!」
第参話「味わえ!怒りのタッグバトル!」
第四話「解き放て!炎角VS斬角!」

『角醒ハンター オメガホーン』作品情報

角醒ハンター オメガホーン

キャスト

炎のシャウト/キャプテン・オメガホーン:楢原聖
炎角:国上将大
波斬のギリコ:糸瀬七葉
絶暴のイバル:田鶴翔吾
絶炎角:小西詠斗
剛胆のエイル:三浦舞華
剛直のアル:加藤憲史郎
飛導のバーサー:光宗薫
砕厄のゲンノウ:桜庭大翔
鉄壁のレイジ:長田光平
オメガアナライザー:潘めぐみ(声)

(C)テレビ朝日・東映AG・東映
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