
【『ヤニねこ』第11話「ニャーたち in 京都にゃ」レビュー】行くぜ取材旅行! 獣人の歴史からいつもとベクトルの違う業が見えてくる……? あと静江さんとアルねこが可愛かったので語ります!
世の中には数多く存在する「名作」と呼ばれる物語たち。筆者が考えるその特徴は、異なる面白さがズラリと並ぶ多面性にあります。
もちろん、ひとつのゴールへまっすぐ突き進むシンプルで骨太な展開も名作の大切な要素ですし、私自身も大好物です。しかし今回の『ヤニねこ』は、異なるベクトルの面白さが次々と押し寄せてくる、いわばデパートといった趣でした。
いつものギャグで笑わせながらも、人間と獣人の間に横たわる“何か”をちらつかせるTVアニメ『ヤニねこ』。このバランスが実に味わい深くて良いですね。
……と、少し深読みしてみましたが、今回の大筋は賑やかな京都&奈良旅行! 印税が入ってウハウハなおち〇ぽ達郎たちの珍道中を、元・京都在住の筆者が解説&レビューしていきますよ!
※喫煙を推奨する記事ではありません。
※個人的見解が大いに含まれています。
「電子OK」に対する疑問
すっかりアバン担当大臣になった静江さん。雰囲気の良い喫茶店でコーヒータイムです。
落ち着いたライティング、木の香る店内で楽しむ一服。ブラックでたしなむコーヒーのお供は、当然タバコです。
静江さんが吸っていたのは「Peace」。タール21mgのしっかりとした吸いごたえが特徴のレギュラータバコで、多くの愛煙家の脳と肺に刻まれた国産の名作です。
しかしどうしてかアバンの静江さんは不憫な目に合うことがたくさん。今回も例に漏れず、この喫茶店は電子タバコのみ喫煙がOKだったとのことで、店員さんに注意を受けてしまいます。
増えましたよね、電子オンリーのお店。分煙化はとても良いことだと思いますし、我々喫煙者は周囲に気を配って吸わなければならないのは当然として、私はちょっと思うんです。なんで電子はOKなのかと。
考えられる理由としては「においの残り方」「汚れのつきやすさ」「電子の普及」の3つでしょうか。たしかに紙巻きのほうがにおいは残りやすいし、ヤニ汚れもつきやすいので、お店としては歓迎したくないのは当たり前。近年登場した電子タバコは、それらの点において紙巻きよりは幾分かマシだということも理解はできますが、臭いしヤニ汚れもつくと思うんです。あと吸ってない人からすると大して変わりません。これは禁煙を何度も成功させている「プロ禁煙選手」の私だからこそわかること。
でも喫煙者からするとありがたいんですよね。だってコーヒーってなんでかわかりませんがタバコ吸いたくなるんだもん。癒着ですよ、癒着。
だからといって、自分が電子になってごまかすなんて一手は、相当のヤニカスじゃないと出てきません。静江さん、さすがのカスっぷりでした。
この世界の義満肖像は猫耳でも装着してるのだろうか
そしてなぜ、静江さんが安らかな様子でタバコに火を点けることができたかと言うと、妹子ちゃんが修学旅行で京都に出かけているから。
「修学旅行」も良い響きの言葉ですし「京都」も素敵な場所。到着した妹子ちゃんも金閣寺(的な建造物)にテンションが上がりきりです。
しかし仲良しのハナとミミコはいまいちそうではない様子。たしかに実際に行ってみると、舎利殿の金閣にはちょっと距離があって、小さく見えてしまうんですよね。
それを打開するためにハナは、京都の寺社仏閣を一所に集めたテーマパーク化を進言。ほかには海外資本を入れる、VR技術を応用した「VR池田屋襲撃」の開発など楽しげなネオ京都像が浮かび上がります。
ですが妹子ちゃん。京都は日本の歴史、心として一喝。でもその背にある建造物は猫閣寺(にゃんかくじ)というものらしく、かの有名な足利義満が重度の獣人フェチだったことから猫耳ありの舎利殿となったとのこと。過ぎたる性癖は歴史をも捻じ曲げるのか……。
その後、おそらく猫閣寺内の御朱印所を過ぎたあたりにあるスペースで抹茶ソフトを食べる一行。そこには喫煙所があり、観光地として栄える京都の景観整備への工夫が垣間見えます。ちなみに金閣寺がある京都市の一定地域で路上喫煙をすると本当に罰金になりますよ。
路上喫煙という言葉から、姉のヤニ子を連想する妹子ちゃん。旅行先でも姉の心配をする健気な妹子ちゃんでしたが、ミミコの言葉でひとまず旅行を楽しむことに。
しかし件の喫煙所からは、やけに聞き覚えのある声が聞こえてきており……?
静江さんの剣山
幕間のアイキャッチで描かれた静江さんの食事風景。ダイニングテーブルには美味しそうな食事とショッキングな灰皿がありました。
その様相はまさに剣山で、ヤニ子のそれとは比較にならないほど。一体これから先、どれほどの代償を払えば、そんな数のタバコが吸えるんだ……。































