
「この作品を見て、夢を見たいと願いながら眠りについていただけたら嬉しいです」──『dreamland』テレンス役・波多野 翔さん、サヴァナ役・江口拓也さん、サバ役・吉野裕行さんインタビュー
三者三様の「夢」でしたいこと
──本作はタイトルが表す通り夢を題材にしていますが、皆さん普段は夢ってご覧になりますか?
波多野:見ますね、僕は結構。
江口:見ますね。
吉野:うん。
──自分で好きに自由に動けるような夢を見たことはありますか?
波多野:僕、怖い夢を見ることが多いんですけれど、いわゆる心霊系もそうですし、突然自分が暗い夜道に放たれて、人が向こうから歩いてきて、とか。すれ違う時に危ない人だって分かるんですよ。
江口:(笑)。
波多野:雰囲気がすごく漂わせている。
江口:追い詰められてるじゃん(笑)。
波多野:そうなんですよ(笑)。そういう人が居ると、逃げると怖い夢が続くじゃないですか。早く終わらせるために、あえてやられにいくタイプなんです。
江口:ヤバいね(笑)。
波多野:断崖絶壁に立たされて、下は海みたいな逃げ道のない夢もあったりするんですけれど、そういう時も、あえて海に落ちる。そうすれば終わるでしょ、みたいな。意識がはっきりしていることが多いんです。
──意外と動けるんですね。
波多野:そうですね、意外と動いています、だいぶ(笑)。
──作中のように自由に動けるとしたら、どんなことをしたいですか?
江口:世界観によりますよね。自分も夢だって認識して夢のなかにいることはあるけれど、自由に空を飛びたいと思っても意外と飛べなかったりとか。夢だからといって何でもできるわけじゃない。
自分ができると本当に思わないと、多分その世界の中ではアプローチできないんだな、とすごく感じますね。だから結構挑戦するんですよ、自分の中でも。
──するんですね(笑)。
波多野:(笑)。
江口:「あ、夢だ」って認識して「じゃあこうしよう」ということをやろうとするんだけど、やっぱりなかなか上手くいかないことがありますね。出来ることの幅は現実世界と差ほど変わらない。かめはめ波を撃てるとか……そういう魔法を使えるみたいなことは、あんまりできたことがないですね。
──たしかに、意外と難しいですよね。吉野さんはいかがですか?
吉野:どうですかね。そういう夢を見ている気もするし……でも、なんか結局与えられた役割をやろうとしている気がするから、その制約からははみ出せない気がしますね、常に。自由に動けると言っても、(現実と同じ)この状態で自由に動けても何の意味もないし。
一同:(笑)。
吉野:チートな物が出るのか出ないのか。そこはさっき江口くんが言ったみたいに、本当にそう思ってないと出ないかもしれないし。出せるならいくらでもやりたいことがありますけど、ただ単に夢の中で動けるだけじゃ、大した面白みはないかな……。
江口:だって、やりたいこと現実でできますもんね。
吉野:そうそう。現実でできないんだから、夢の中でもできない。そこを越えるものを夢の中で与えられるのであれば、皆好きなことをやると思うから、やりたいことだってできると思いますけど。難しいところですね。
なんでも可なら、例えば全ての人間の病気を根絶させますとか、そういう、できもしないことをしたい。(現実の)世の中では絶対できない、薬で治らないものとか全部治してやる! その先に人間が、果たして正しいメンタルでいられるのか。病んでいるものが本当になくなるのか、見てみたいですね。
──今の自分じゃ絶対にできないことを。
吉野:社会でも世界でもできないことをやりたいですね。そっちの方が楽しい。
波多野:なんか今、吉野さんが世界に貢献しようとする発言をしてくださったなかで、僕はもう単純に、すげーお金持ちになりたいなと思いました。
江口:(笑)。
吉野:お金も儲かるよ、貢献したら。
一同:(笑)。
波多野:誰も見たことない桁数のお金が、玄関を開けたら目の前に。
吉野:いいじゃないですか。最高じゃん。
江口:いいと思うよ(笑)。
波多野:ただそれで、やりたいことを。
吉野:いいんだよ、それで。
波多野:お金でやれることを全部やるという夢(笑)。
吉野:いいんだよ、まだ先長いんだから。こっちはもう半分折り返しているから、あとはもう関係ないから。
波多野&江口:(笑)。
──最後に、第2話放送以降を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。
吉野:今日のインタビューの中で文化という話も出ましたけれど、タイトル通りかもしれないですね。先生が日本の作品が好きで影響を受けているといったところで言うと、感情の流れ云々ではなく、作品を見ているとお馴染みの、僕らが知っている「この展開!」とかもやっぱりあるわけですよ。
オマージュだと感じる部分もあるわけですから、もしかしたら夢の詰まった作品なのかもしれないです。先生が求めていた好きな物がいっぱい入っている、皆の好きな物がいっぱい入っているというのも含めて『dreamland』というタイトルに間違いない、まごうことなき作品だと思います。
普段僕らが見ている手にする作品とは、また違ったこの作品を、ぜひ楽しんでもらえればと思います。
江口:いま吉野さんの話を聞いて、たしかになと思って。日本の描き方って共感とか、寄り添うとか、そういったところで等身大が描かれるけれど、もしかしたら「こうありたい」とか「こうするべき」とか、願望も詰まっているのかもしれないと。
こういうトラウマに出会ったら、こうやってカラっと解決してほしいみたいな。本当だったら長引くようなことも「いや、考えないでやろうぜ」って。それはもしかしたら先生のドリームが詰まっているのかもしれないなと思いましたね。
だからこそ、やっぱりそれぞれのキャラクターの感情の変え方とか、学びたいなと思うところがいっぱいあると思うので、毎話新鮮に感じながら楽しんでいただきたいです。
波多野:僕は本当にこの作品でアフレコをやる度に、台本を見て絵を見て、良い意味で自分の中で予想外の展開が常にあって、そこが面白いなと思いつつ、物語を追うごとに人物の成長も感じました。
冒頭でもお話したように、綺麗な世界だけだと、人ってなかなか興味がわかないことが多いと思うんです。何事もうまくいきすぎていたりとか。でも、そうではなくて失敗も挫折もちゃんと描かれていて。良い意味での裏切りではないですけれど「うまくいきそうだな」という展開でも、なかなかうまくいかなかったりとかもしています。
そういうのも楽しんでいただきながら、あとはこの作品を見て、何か夢を見たいと願いながら眠りについていただけたら嬉しいです。
[取材・文/太田友基]
作品情報
あらすじ
その恐怖は、眠りについたあとも悪夢となって彼を追い続けていた。
しかしある夜、悪夢の中で「自分は夢を見ている」ことに気づいたテレンスは、ついに炎への恐怖を克服する。
その瞬間、彼は夢の世界「ドリームランド」を旅する者、「夢人」として目覚める。
「ドリームランド」――
それは、人々の夢と悪夢から生まれたもうひとつの世界。
現実と夢、恋と友情、そして亡き母への想いを抱えながら、
炎を操る力を手にしたテレンスの冒険が始まる。
キャスト
(C) LA CHOUETTE COMPAGNIE / DUPUIS AUDIOVISUEL d’après DREAMLAND de Reno LEMAIRE publiée par PIKA EDITION






































