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夏アニメ『orange』 声優の花澤さん、山下さんにインタビュー

夏アニメ『orange』の見どころとは? 花澤香菜さん、山下誠一郎さんにインタビュー

 シリーズ累計発行部数450万部を突破したコミック『orange』。その大人気コミックを原作にしたアニメが、2016年7月にいよいよ放送となります。

 そこで今回は、主人公・高宮菜穂役を演じる花澤香菜さんと成瀬翔を演じる山下誠一郎さんにインタビュー。役に対する印象やこだわった点、みどころなどをお伺いしました。

――役が決まった際の心境を教えてください。
成瀬翔役・山下誠一郎さん(以下、山下):まさかという気持ちを一番に覚えました。そして、嬉しさと同時にプレッシャーを感じました。僕はこれまで、比較的明るい、気持ちを前に出す性格の役が多かったんで。だから、翔のように落ち着いている役を演じる機会がほとんどありませんでした。これまでにない役柄への挑戦なので、緊張していました。

高宮菜穂役・花澤香菜さん(以下、花澤):原作を読ませていただいていて、一番共感した役が菜穂でした。菜穂を演じられると決まったときは嬉しかったです。オーディションの際には、監督から「この作品では高校生のリアルを撮りたい。お芝居らしさを視聴者へ感じさせないように声を出してほしい」と言われたのを覚えています。


――ナチュラルなお芝居を重要視されていた?
山下:僕らが現実で話しているときのように喋ることを意識しました。ただ、それがすごく難しい。普段の自分を振り返って、どんな風に喋っているかを考えました。アフレコのときにはなるべく台本を見過ぎないようにしたんです。自分が俳優であるかのように、いつも以上に表情や身振り手振りを意識して演じています。

花澤:深い意味のないお喋りと恋愛模様をリアルに表現したかったんです。菜穂はどんな人とも喋れる子。だけど、翔を相手にするとギクシャクしてしまいます。高校生特有のもどかしさを意識しながら演技しました。また、今作品では26歳の菜穂も演じています。26歳の菜穂の出番のほとんどが手紙。手紙を通じて、高校生の自分に語りかけているんです。高校時代の自分を優しさで包みながら、背中を押している様子を表現できればいいなと思っています。


――役の印象をお伺いできますか?
山下:翔の第一印象はどこか影のある青年。だけど、読みこむほどに人間味を感じさせるキャラクターだと思いました。翔は悩みを表に出さないようにしています。だけど、菜穂に対しては心を許してもいいのかな、と思っている可愛さがあります。高校生って、かっこつけても大人になりきれてない部分がありますよね。思いどおりにならないことへのもどかしさがみずみずしく描かれているので、普通の男の子らしさを感じ、親近感が湧きました。

花澤:菜穂は、自分の意見を表に出さない子だと思いました。その分、周囲をよく見ていて、人の些細な変化にも気付ける。また、あまり発言しないけど、自然とグループに馴染める明るさがあります。そして、未来からの手紙を読んでからの彼女の変化はかっこいいですね。高校生時代に行動へ移せなかったことを未来の自分が悔やんでいると知ったとき、後悔しないために動ける勇気が素敵です。

――原作を読んだ感想をお伺いできますか?
花澤:恋愛漫画にSF要素も加わり、いろいろなテーマが凝縮されているステキな作品だと思いました。あとはキャラクターも魅力的ですよね。女子目線から、どのキャラが好きかなと考えるのも楽しかったです。私は須和のエピソードを読んでから、須和を応援したくなりました。原作をまだ読んでいない人は、ぜひ楽しみにしていてほしいです。

山下:好きなキャラなら、僕の一番は貴子ですね。あずさと貴子は菜穂を心から応援していて、そのために自分たちが多少無理をすることも厭わない。友達のために迷いなく動ける性格にグッとしました。菜穂みたいな子がいたら一番安心できると思うけど、僕の場合変に遣いすぎちゃうかもしれませんしね(笑)。

花澤::山下くんは引っ張っていけるような人がいいと思う(笑)!


――もし過去の自分に手紙を出せるなら何を書きますか?
山下:「諦めるな」と伝えたいです。高校時代の僕は、『orange』とは真逆の青春を送っていました。ネガティブな結果を想像してしまう癖があり、頑張ることが怖くて、行動できない人間だったんです。だから、当時の自分には「行動すれば何かしらは変わる。とりあえずやってみろよ」と、何十枚にもわたる叱咤激励の手紙を書いて送りたいですね。お急ぎ便で。ただ、そういう自分がいたから、今の自分があるようにも思います。行動しないより行動した方がいいと思うようになったのは、この仕事を始めてからなんですよ。

花澤:「もっと色々なバイトをしよう」って言いたいです。私は高校時代にファストフード店でアルバイトをしていました。でも、壊滅的にレジの仕事ができなかったんですよ。ファストフードなのに、素早くできない。お客さんにはイライラされまくっていました。店長からは「君は笑顔だけはいいんだけどね」と言われつつも、どんどんシフトを外されていくという……。それでファストフード店は懲りて、パン屋さんでアルバイトを始めたんです。そこは自分に合っていて、ずっとパン屋でしかアルバイトをしなかったんですよ。ただ、今思うと、いろいろなアルバイトを経験していれば、今のお仕事に活かせたなって思うんです。特に、本屋さんで働きたかったですね。本を読むのも好きだし、店頭ポップも描きたかったです。


――最後に、第1話の注目ポイントを教えてください。
山下:原作を知っている方たちは「さて、どうくる?」と考える人が多いと思います。今作品は、単純に漫画をアニメにしたのではなく、アニメというメディアを活かした表現をしています。まずはそこに驚いていただきたいですね。1話では、翔が転入してきて、6人の関係の変化を表現しています。そして、次回が気になるように作られているので、そこにも注目されたらいいなと思っています。

花澤:菜穂が翔に興味を抱き、徐々に惹かれていきます。翔は本当にかっこいいんですよ。ぜひそこにキュンキュンしていただけたらと思います。また、OPやEDにもすごくわくわくしました。是非、期待していてください。


◆作品情報



TVアニメ「orange」
2016年7月3日より各局順次放送開始
【TOKYO MX】7/3 より毎週日曜日 24:00~
【テレビ愛知】7/3 より毎週日曜日 25:05~
【朝日放送】7/6 より毎週水曜日 26:14~
【テレビ信州】7/14 より毎週木曜日 26:14~
【BS11】7/3 より毎週日曜日 24:30~
【AT-X】7/3 より毎週日曜日 24:00~+他

<あらすじ>
高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。

初めはイタズラかと思ったが、
書かれていることが次々と現実に起こり、
「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。

転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。

翔を失ったの後悔と願いを知ったができることとは?

<STAFF>
監督:浜崎博嗣(「STEINS;GATE」監督・「テラフォーマーズ」監督)
シリーズディレクター:中山 奈緒美
シリーズ構成:柿原 優子(「ちはやふる 2」・「Persona4 the ANIMATION」)
キャラクターデザイン:結城 信輝(「坂道のアポロン」・「宇宙戦艦ヤマト 2199」)
総作画監督:結城 信輝・北尾 勝
美術監督:市倉 敬・二嶋 隆文
色彩設定:橋本 賢
3DCG ディレクター:武田 雅由
撮影監督:並木 智
編集:笠原 義宏
音響監督:長崎行男(「ラブライブ!」シリーズ)
音響効果:今野康之
録音:森田祐一
音楽:堤 博明「エイトレンジャー2」)
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
制作:トムス・エンタテインメント
【オープニングテーマ】高橋 優「光の破片」(ワーナーミュージック・ジャパン)
【主題歌】コブクロ「未来」(ワーナーミュージック・ジャパン)

<CAST>
・高宮菜穂:花澤香菜
・成瀬 翔:山下誠一郎
・須和弘人:古川 慎
・村坂あずさ:高森奈津美
・茅野貴子:衣川里佳
・萩田 朔:興津和幸

>>TVアニメ「orange」公式サイト
>>TVアニメ「orange」公式ツイッター(@AnimationOrange)

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(C)高野苺・双葉社/orange製作委員会
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