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小野大輔さん登壇『planetarian~星の人~』舞台挨拶レポ

250万人達成でもう一度舞台挨拶! 小野大輔さん・津田尚克監督登壇 劇場版『planetarian~星の人~』公開初日舞台挨拶レポート

 2016年9月3日(土)、ついに劇場版アニメ『planetarian~星の人~』が公開されました。『planetarian~星の人~』は、全5話で配信されたアニメ『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』の続編。公開初日、東京新宿・池袋では屑屋役の小野大輔さんと津田尚克監督が、大阪梅田ではほしのゆめみ役のすずきけいこさんとビジュアルアーツの丘野塔也さん、折戸伸治さんが舞台挨拶を行いました。その中から、TOHOシネマズ新宿で行われた舞台挨拶の様子をお伝えします。

■「新しい小野さんが引き出せたのではないか」登壇あいさつ
 TOHOシネマズ新宿には、監督の津田尚克さん、屑屋役の小野大輔さんが登壇。司会はアスミック・エースの青井宏之さんです。

「舞台挨拶は初めて」とうそぶく津田監督は、なんとかめでたくこの日を迎えることができたとあいさつ。若干緊張しているという小野さんは「屑屋あらため星の人」と自己紹介し、たくさんのお客さんと一緒に初日の公開を迎えられて嬉しいとあいさつされました。
 司会の「緊張しますよね」という問いにも「緊張してるって言ったほうがいいんですよね」と返す津田監督に笑いが起こります。

 池袋での舞台挨拶後、移動中にも多くの話をしたという津田監督と小野さん。他の作品でも縁のあるお二人ですが、津田監督は新しい小野さんが引き出せたのではないかと自信をのぞかせました。

■“planetarian”を好きな人が作っているのがわかる作品
 まずは、まだ配信版『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』(以下、配信版)を見ていないというお客さんの声を受けて、作品全体のお話に。配信版はゆめみ視点で描かれているのに対し、劇場版『planetarian~星の人~』(以下、劇場版)は屑屋/星の人の視点で描かれていて、劇場版だけでも楽しめるだけでなく、音楽の付け方やカット自体を差し替えるなど、むしろ配信版が劇場版からの抜き出しのような形になっているのだそう。もともとplanetarianが大好きな津田監督は、配信版以上に自分の思いを投影させた作品になったと感慨深げでした。

 津田監督の元にplanetarianアニメ化の話が来たのは約2年前だったそう。まさかこんなに苦労するとは思わなかったという津田監督は、当初の予定より製作期間も尺ものびて製作スタッフには苦労をかけたが、できあがった作品を見てもらえれば「作ってよかった」と思ってもらえるだろうと作品への情熱と公開の喜びを語りました。

 アニメのアフレコが半年前、ゲームの収録が約10年前という小野さんは、planetarianという作品が今日までずっと輝き続けてきた作品であることを実感すると語り、今後10年経っても20年経っても残る作品になったのではないかと感慨深げな様子でした。

 また、お二人ともアプリ版のゲームをプレイしているのだそうで、津田監督はアプリをプレイしながらアニメを作っていたことも明かしました。星みたいにこれからもずっと輝き続ける作品になったと表現する小野さんの言葉が印象的でした。

■ジョブチェンジしたら監督・小野大輔監督、主演・津田尚克?
 熱い作品愛を語った後は、「ネタバレはダメなんですけど」と見どころの話に。津田さんは、一生懸命生きている人ほどグッとくる作品になった。自分が仕事をしている意味ってなんだろう、学校へ行く意味ってなんだろう、と日常でモヤッとする気持ちに対するひとつの答えが、作品の終わりにあるかもしれないとコメント。
 小野さんも、舞台はSFだし、設定も未来の、すごく限定された場所の話ではあるけれど、切なさや悔しさなど普遍的な気持ちに訴えかけてくるような色褪せないテーマが描かれた作品になっていると語り、共感というひとことでは言えないが、何か自分の中の大切な気持ちに照らし合わせて見て欲しいと加えると、津田監督も共感という言葉がしっくりくると語りました。

 つづいて司会からは、屑屋から星屋に「ジョブチェンジした」ことにちなみ、お二人がジョブチェンジするなら何をしたいかという質問に。
 ジョブチェンジという表現に笑うお二人は、それぞれ「声優をやってみたい」「監督をやってみたい」と回答。ただ、「いつか監督・小野大輔、主演・津田尚克みたいなものがあれば」との司会の問いには、お互いに難しさや大変さを知っているため、やっぱり嫌だとの結論に終わりました。

■観客動員数250万人になったらもう一度舞台挨拶!?
 各種告知の中、進行中の企画が発表!
 屑屋が花菱デパートプラネタリウム、2,487,290番目のお客様であり、あと1万人ちょっとで250万人達成ということで、配信版の観客動員数を加算して250万人に到達したら、ほしのゆめみ役のすずきけいこさんと小野さんが一緒に登壇する舞台挨拶がもう一度企画されるとのこと。司会の青井さん発案と聞き、開場からは拍手が沸き起こりました。
 劇場版は3週連続で週替りの来場者特典も付きますので、ぜひお友達も誘って足を運んでみてくださいね。

 最後に、お二人からごあいさつ。上映前であることに配慮し、あまり多くは語らないほうがいいと思うという津田さんは、この場にいてくださってありがとうございますと述べ、小野さんも、監督と同じ気持ちだと前置き、必ず何か心のなかに残るものがあると思う。その気持ちや思いを大切な人に伝えて欲しいとあいさつをし、目指せ250万人、と締めくくりました。

 劇場版『planetarian~星の人~』は、2016年9月3日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほかで全国順次公開中。10年後、20年後に残るストーリーを大画面でお楽しみください!

[取材・文・写真/笈川 采女]

■アニメ『planetarian』作品情報

配信版アニメ『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』
2016年7月7日よりニコニコ動画ほか動画配信サイトにて配信中

劇場版アニメ『planetarian~星の人~』
2016年9月3日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国順次公開

原作:「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」(Key)
監督:津田尚克
脚本:ヤスカワショウゴ・津田尚克
シリーズディレクター:中山勝一・町谷俊輔
原作協力:Key/ビジュアルアーツ
アニメーション制作:david production
製作:planetarian project

『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』
エンディング・テーマ「Twinkle Starlight」佐咲紗花
イメージソング「Worlds Pain」Ceui
『planetarian~星の人~』
主題歌「星の舟」Lia

◆CAST
ほしのゆめみ:すずきけいこ
屑屋:小野大輔 ほか

◆STORY
 世界大戦後の降りやまない雨の世界。細菌兵器の影響で、人々に見捨てられた最も危険な街【封印都市】。その、デパートのプラネタリウムに、ロボットの少女がいた。彼女の名前は“ほしのゆめみ”。彼女はプラネタリウムの解説員で、1年間にたった7日間しか稼働することができない壊れかけのロボットだった。そこで彼女は、30年間いつか誰かが訪れることを信じて、1人誰もいないこの世界で待ち続けた。そして、30年目の目覚めたその日に、彼女の前に1人の男が現れた。
「おめでとうございますっ! あなたはちょうど、250万人目のお客様です!」
 突如現れたロボットに警戒する男・“屑屋”。貴重物資を回収することを生業とする彼は、【封印都市】に潜入中、都市を徘徊する戦闘機械(メンシェン・イェーガー)の襲撃にあい、このプラネタリウムに迷い込んだのだった。
「プラネタリウムはいかがでしょう。どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき……。満天の星々がみなさまをお待ちしています」
 星すら見えなくなった滅びゆくこの世界で、彼はそこで何を見るのか。1年で7日間しか稼働できないロボットの少女が、目覚めたまさにその日に訪れた偶然。そこで起こった奇跡とは――。


>>アニメ『planetarian』公式サイト
>>アニメ『planetarian』公式Twitter(@planetarian_pj)

(C)VisualArt's/Key/planetarian project
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