アニメ『タユタマ-Kiss on my Deity-』主題歌..

人気ゲーム『タユタマ-Kiss on my Deity-』がアニメ化し、4月より放送開始!OP主題歌を歌うのはゲーム版でもOP曲を歌ったKiccoさん。カップリングは5月29日発売のPCゲーム続編のOP曲

 昨年7月に発売され、ヒットしたPCゲーム『タユタマ-Kiss on my Deity-』。この春、TVアニメ化が決定し、4月5日よりオンエアがスタートする。その『タユタマ-Kiss on my Deity-』のTVアニメの主題歌「The fine every day」を歌うのはKiccoさん。PCゲームでもOP曲「瞬間スプライン」を歌っており、その時にも作詞・作曲を手がけた志倉千代丸さんが今回も作詞と作曲をしている。

 前作「瞬間スプライン」はリズムが速く、アップテンポの明るい楽曲だったが、今回の「The fine every day」では更にビートが速く、ボーカルの力強さやエレキギターなどが全面に出たサウンドで、ロック色が強いナンバーになった。

 カップリング曲「情熱のウォブル」は5月29日発売の新作PCゲーム『タユタマ-It’s happy days-』の主題歌で、「The fine every day」以上のロックチューン。今回の2曲で更にレベルアップできたと語るKiccoさんにとっても新たな扉を開けるCDになりそう。

 これから様々なイベントやステージに出演するが、3月20日(金・祝)の『東京国際アニメフェア 2009』のステージが初お披露目となる。アニメのオンエアの前に生でOP曲を聴けるチャンスだ。その他にもいろいろ予定されているので、Kiccoさんの公式サイトやアニメの公式サイトなどをチェックしてほしい。

 アニメ『タユタマ-Kiss on my Deity-』は4月5日より放送スタート。OP曲「The fine every day」はどんな映像の中で流れるのか。楽しみに待ちたい。アニメ放送後も4月22日発売の主題歌CD、5月29日のゲーム新作なども合わせてチェックしよう!


●『タユタマ』アニメ化が決定したときは「やった!」

――『タユタマ-Kiss on my Deity-』という作品に対しての印象をお聞かせください

Kiccoさん:ましろちゃん、アメリちゃん、ゆみなちゃん、美冬ちゃんという4人のヒロインがいるんですけど、どの子もかわいくて好きです。SD化した小さなタユタマもかわいくて、女の子にもウケそうだなと。かわいい女の子の他にも、ストーリーや幻想的な世界観、アクションシーンなど見どころも多いと思います。アニメ化したらよりわかりやすくなって、キャラそれぞれの個性も前面に出てくるし、クローズアップされるんじゃないでしょうか?


――アニメ化が決まった時の感想は?

Kiccoさん:アニメ化のニュースが出たのは昨年の年末でしたが、私はそのちょっと前に聞きました。元々、Lump of Sugarさんが「アニメできたらいいね」と言っていましたが本当に決まった時は「やった!」と。テーマ曲の歌い手というよりはいちファンとして(笑)。


――PCゲームでOP曲「瞬間スプライン」を歌っていたから、「今度もテーマ曲歌いたいな」と思いますよね

Kiccoさん:もちろん思ってました。これまでアニメの曲を歌ったこともなかったし、いつかは歌いたいと思ってましたから。主題歌じゃなくてもEDテーマで、それがダメなら挿入歌……と第3希望くらいまで想像しました(笑)。それでいざ、お話をいただいたら主題歌だったので驚きとうれしさと戸惑いがあって。「歌っていいんですか? 流れちゃいますよ」と聞いてしまいました(笑)。こんなに早く夢の一つが実現できてビックリしています。日が経つにつれて事の重大さを理解してきて、レコーディングまで緊張感が出てきて、当時は大変でした。


――Kiccoさんに決まったのは「瞬間スプライン」に対しての評価の高さもあったでしょうし、Lump of Sugarの別の作品、『いつか、届く、あの空』でもPC版とPS2版でED曲も担当されていて、縁も深いこともあったんでしょうね

Kiccoさん:そうだったらありがたいです。


●「瞬間スプライン」から「The fine every day」への進化

――「瞬間スプライン」はアッパーなナンバーで、Kiccoさんの曲としては珍しいタイプとおっしゃっていましたが、今回の「The fine every day」は更にビートが効いたロックテイストの曲になっています

Kiccoさん:「The fine every day」は最初に曲だけいただいたんですけど、聴いた瞬間、「ヤバい。これ、キテる!」と。「志倉(千代丸)さんにまたすごく曲を作っていただけたなぁ」とすごく気に入りました。詞も届いたら、完全にフェイバレットナンバーになりました。私、すごくアニソン好きでカラオケとかでよく歌うんですけど、この曲はすごくアニメの主題歌向きな曲だなと思いました。そして最初に歌わせていただくアニメの曲がこの曲でよかったって。


――「瞬間スプライン」の延長線上にあるような感じがしました

Kiccoさん:私も違和感なく受け取れました。「瞬間スプライン」はキーが結構高くてギリギリで出てたので……ギリギリというか、ちょっと超えたくらいで(笑)。かなりキツかったので、今回、志倉さんにお話ししたら、「じゃあ少しだけキーは下げる。だけどテンポは変えるか、どうかはわからない」と。実際、歌いやすくなっていて、気持ちよく歌えました。テンポは速くなっていましたが、やはり速くないと作品の爽快感や元気の良さが出ないので、これでよかったと思いました。


――キーを少し下げたそうですけど、それでも高音部は高いような

Kiccoさん:そこはレコーディングで話し合いながら調整したんですけど、最初は地声で高い音を出したほうと、ファルセットの両方を録りました。私の中ではファルセットが自分の特徴だと思っているので、そこはうまく使いたくて。またファルセットから地声に戻る境界線の部分がわからないとよく人から言われることもあって、そういう部分が使える楽曲があった時に試してみたいとも思っていました。だから高音部はあえてファルセットを使っていただきました。レコーディングで自分から意見を出したり結構、チャレンジしていますね。


――詞のフレーズに“通り雨”や“星”など空をイメージさせる言葉も多いですね

Kiccoさん:“通り雨”とか“グレイの空が泣いても”というちょっと寂しげな言葉があってもネガティブな方向には捉えていないのが共感できるんですよね。“光は続いてる!”なんて楽しい毎日を連想させるし。


――“マイフレンズ”が出てくる回数の多さは、近くにいる大切な人への想いも込められているように思えました

Kiccoさん:『タユタマ』のキャラクター達の想いや、やさしさも感じられる歌詞ですね。


――まさに『タユタマ』の世界観にピッタリですね

Kiccoさん:そして私の頭の中でもOP映像を作ってしまいました。“マイフレンズ”の部分を歌っている時、女の子達の絵が次々に浮かんで、サビのフレーズではみんながポーズを決めていて(笑)。また1回録るごとに、映像が浮かんできて、しかもシーンの順番が変わったりするんです。そんな感じで歌っているどんどんテンションが上がってきて楽しくなってきました。高まり過ぎてしまって、気を付けなきゃいけない部分を忘れてしまったり、「Kiccoさん、戻ってきて!」と言われたり。でもプロデューサーから「こういうイメージで歌ってほしい」と言われたんですけど、私とシンクロする部分が結構あって。アニメを見る前にこの曲を聴いたら、誰でもOP映像ができると思えるほど、『タユタマ』色が強い曲だと思います。


――レコーディングで苦労したことは?

Kiccoさん:元気に明るく、というふうに集中し過ぎると、ちょっと方向が変わってしまうので、常に「顔を上げて笑顔のまま、歌ってください」と言われてました。そうしていると心から明るさや元気になってくるんです。でも歌っているうちにその要素がなくなってしまうので、キープするのが大変でした。あと「瞬間スプライン」で高音部にちょっと苦手意識があったんですが今回はサビの部分がすんなり出てくれたのは驚きでした。録り終わったものを聴いた時は声質とか違って聴こえてまるで自分じゃないような。今回の曲で少しレベルやステップが上がっていればいいなと思います。


――この曲を1曲まるまる歌った後は疲労度が高そうな気がします

Kiccoさん:でも録り終わった後のぐったり感は気分よかったです。


●「情熱のウォブル」はよりロックテイストな作品

――カップリング曲の「情熱のウォブル」はPCゲームの新作『タユタマ-It’s happy days-』の主題歌になっています

Kiccoさん:「The fine every day」がロックぽいとおっしゃていただきましたが、こっちのほうが私にとってはロックな感じがしたんです。“Kicco初のロックに挑戦!”みたいな。確かに「The fine every day」は明るくて元気でロックっぽいけどまだやさしいんです。『タユタマ』のかわいい雰囲気と、私のパステルオレンジのイメージみたいに。でもこの曲は違って完全なるロックで、私の中ではカラーで言えば深い紫色というカッコかわいい系の曲です。作品のアクションシーンに近いイメージがありますね。「The fine every day」の時のかわいいましろちゃん達がキリっとしている絵を浮かべて聴いてました。「The fine every day」と同様に友達のことも書かれていて、こっちも『タユタマ』らしいですね。


――「The fine every day」以上のロックサウンドなんですね。これは早く聴きたいです

Kiccoさん:私にとって初めてのロック曲なので、まだ手探りなところはありますが、『タユタマ』のかわいい、芯の部分は崩さないようにしたいと思っています。自分が好きで大切な作品の曲なので。でもロックなので、普段のほんわかしたKiccoの引き出しを一回しまって、アクティブな引き出しのKiccoが出せるかなと思います。ただかっこよくし過ぎると作品の世界観から遠ざかってしまうので、そのバランスをとるのが難しいですね。この曲も新たな挑戦になりました。


●3月20日の「東京国際アニメフェア 2009」で歌います!

――イベントやライブのステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみです。ハードロックファッションで熱唱とか

Kiccoさん:それはともかく(笑)、レコーディングでもいつものワンピースじゃなくて、黒っぽい衣装にしてみました。形からロックに入ってみようと(笑)。


――「The fine every day」も「情熱のウォブル」も激しい曲なのでライブで歌うのは大変そうですね

Kiccoさん:キツイでしょうね(笑)。とりあえず3月20日の「東京国際アニメフェア 2009」のステージで歌えることになりました! ちゃんと歌えるか、また皆さんがどう受け止めてくださるのか……不安もありますが、この日が皆さんの前で歌う初お披露目となりますので、聴きに来てください!


――Kiccoさんがコブシを振り上げるのに合わせて、コブシを振り上げるお客さんの姿が目に浮かびますね

Kiccoさん:ぜひ一緒にガンガン盛り上がってほしいです。私も頑張りますが、皆さんからもどんどんあおってください。去年はステージが多かったんですけど、いっぱいいっぱいで曲自体をうまく伝えられなかったという反省がありました。今年はゆったりまったり引き出しを半開きくらいにして、アクティブな引き出しを出していけたらと思っていたところに、今年最初の曲が「The fine every day」だったのでいいタイミングだったと思っています。これをきっかけに新たなKiccoもお見せできればと思っています。


――皆さんへメッセージをお願いします

Kiccoさん:私も好きな『タユタマ』がアニメになりました。ヒロインの4人の女の子だけでなく、他のキャラも個性的で、楽しくて、感動できるアニメになると思うので放送が始まるのを私と一緒に楽しみにしましょう! そんな大好きな作品で、初のアニメ主題歌を歌うことができてとてもうれしいです。「The fine every day」はすごく元気が出るし、爽快感もあって、『タユタマ』の世界観が色濃く出た曲になっています。アニメ同様、歌のほうもよろしくお願いします。そしてカップリング曲の「情熱のウォブル」はPC版の新作の主題歌になっています。PCゲームも楽しいので、原作と新作も合わせて楽しんでいただいて、それぞれの曲も気に入っていただけたらうれしいです。


「The fine every day」/Kicco
2009年4月22日発売
1,260円(税込)
発売:5pb.

(C)2009 Lump of Sugar/タユタマ製作委員会

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