2008-10-29 00:00

戸松遥さんの3カ月連続CDリリース第2弾「motto☆派手にね！」が10月29日発売！自身が主役を演じるテレビアニメ『かんなぎ』のOP曲で3種類のパッケージでリリース

　戸松遥さんは9月に「naissance」でアーティストデビューし、更に3カ月連続CDリリースに挑戦ということで話題になっているが、その第2弾シングル「motto☆派手にね！」が10月29日に発売される。戸松さんがヒロイン・ナギ役を演じる、現在好評放送中のテレビアニメ『かんなぎ』のOP曲になっている。恋にポジティブな女の子の、ハートのドキドキが聞こえそうなかわいい歌詞と、胸躍るキラキラ感いっぱいのメロディで、80年代のアイドルをほうふつとさせる歌謡ポップに仕上がった。アニメのOPもアイドルに扮したナギが活躍するプロモーション映像風で振り付けなどにも注目が集まっている。今回のCDは、カップリング曲の「シアワセサガシ」と「motto☆派手にね！」のインストを収録した通常盤、3曲に加え、戸松さんが出演する実写PV＆CM映像が収録されたDVD付きの初回生産限定盤、テレビサイズを加えた計4曲に16P『かんなぎ』イラストブックが封入された、かんなぎ盤の3タイプ。それぞれジャケットも違う仕様になっている。

　なお第3弾となる『かんなぎ』のED曲「産巣日の時」（むすひのとき）は11月26日に発売される。こちらは神話のように雄大で神秘的な世界観の曲で、戸松さんの包み込むようなやさしい歌声に癒されるだろう。

　アーティストデビューで、まったく違うタイプの曲の3カ月連続リリースに挑戦した戸松さんだったが、自分なりに消化し歌いこなすセンスは今後の可能性を大きく感じさせてくれた。「motto☆派手にね！」のリリース後には11月2日の発売記念イベント、11月3日の『ミュージックレイン　秋の収穫祭』など生で歌を聴くチャンスがあるので、アーティストとしてテイクオフしたばかりの戸松さんに会いに行こう！

●『かんなぎ』はギャグのセンスが新鮮です！

――この秋からスタートした『かんなぎ』ですが、木彫りの精霊像に顕現した神様で、しかもかわいい女の子という衝撃的な設定と、そのナギの破天荒な行動のおもしろさ、個性的なキャラ達、そして細かい仕掛けなどがあって、楽しい作品ですね

戸松さん：ありがとうございます。

――『かんなぎ』という作品についての印象を教えてください

戸松さん：オーディションのお話をいただいた時に原作を読ませていただいたんですが、ギャグのセンスが新しいというか、私が今まで読んできたマンガにはなかったような新鮮さがありました。「アニメ化されたらきっと楽しいだろうな。きっといい作品になるはず！」と確信めいたものを感じて。だからこそ「ナギ役をやりたい」という想いは強かったんです。実際にナギ役を演じさせていただくと、自分に近い部分が多くてすごく共感できるし、やっていても楽しいです。

――どんなところがナギと似てるんですか？

戸松さん：味覚オンチだったり、ちょっとドジだったり、大雑把だったりするところが似てます。駄菓子をご飯にかけて食べたり、お味噌汁に牛乳を入れて飲んだりとか、人とズレてるところがあるんですが、本人はいたって本気で。私もそんなところがあるので、セリフを言う時は、ナギの意志に私の気持ちも入っているくらいシンクロできるキャラです。さすがに変な食べ方をしたりとかはしないですけど（笑）。

――ナギはかなり上から目線ですけど、戸松さんもそんなところがあったりしますか？（笑）

戸松さん：さすがにないです（笑）。ナギは神様なので人間に対して話す時にはどうしてもそんな話し方になっちゃうんですよね。私は人間同士なので、対等にお話ししているつもりです（笑）。

――仁君はナギ達に振り回されて、かわいそうですがうらやましくもあり……

戸松さん：仁はこの作品の中では、一番まじめで常識的だと思います。だいたいナギと言い争っている時は、ナギが間違っている場合が多いのがおもしろいです。まだ高校生だし、子供っぽいところもあるけど、いざという時に助けに来てくれたり、男性らしいかっこよさが垣間見える部分もあって魅力的な男の子じゃないかなと。でも隠れてエッチな本とか読んでたりするんですけど（笑）。

――改めて『かんなぎ』の見どころといえば？

戸松さん：ギャグのテンポがおもしろいですね。でもただ速いというのではなく、セリフが聴きやすく、軽快な感じなので見ていて気持ちがいいです。キャラはみんな個性的なんですけど、現実にいそうな子ばかりで、「こんな子、学校にいたかも」ということが多く、リアルに感じられて、私もこんな学校生活を送りたかったなとうらやましく思います。3話から登場人物も急に増えて、話の展開や世界観が広がってきたのでどんどん楽しくなってきました。

――この作品ではナギ役のほか、OP曲とED曲も担当されていますね

戸松さん：すごくびっくりしたし、うれしかったです。思いもかけない大役にプレッシャーも感じました。いろいろな想いの中でやってきて、アフレコもレコーディングもすごく大変でしたが、苦労した分、形になってオンエアを見た時、すごく気持ちがいいというか。自分で始まって、自分で終わることができるって素敵なことだなと感じたし、やらせてもらって本当によかったと周りの皆さんに本当に感謝しています。反省点もありますが、『かんなぎ』をよりよい作品にしていきたいと収録やオンエアを見るたびに思います。

●「motto☆派手にね！」はキャラソンに最も近い私名義の歌

――『かんなぎ』のOP曲「motto☆派手にね！」は3カ月連続リリース第2弾になりますが、デビューシングルであり、第1弾の「naissance」とまったく雰囲気が違う感じでビックリしました。「naissance」はR&Bテイストも入った大人っぽいボーカル曲で、「motto☆派手にね！」はアイドル歌謡っぽい曲で……

戸松さん：確かにタイプがまったく違いますね。それに加えて今回の『かんなぎ』のOP曲とED曲も180度違う感じにしようということになっていて。OP曲は明るくて、普段のナギの無邪気さを表した曲で、映像もナギがステージで踊っている設定だったので昔の典型的なアイドルっぽさが出た曲にしようと。レコーディングでは「80年代のアイドルっぽい歌い方にして」と言われて「どんな歌い方だろう？」って。自分が生まれる前の出来事なので戸惑いました（笑）。いろいろな資料や音源を参考にしたら、「18歳でも大人っぽく歌うんだな」と。「もし私が80年代のアイドルだったらどう歌えば男子は喜んでくれるだろう」と自分なりに考えた80年代アイドル風で歌いました（笑）。

――他にコンセプトみたいなものはありましたか？

戸松さん：キャラソンに最も近い私名義の歌という感じでした。フレーズの中にある“とろけそう”とか随所にキャラソンのような遊び心もはさみつつ、ニュアンスを入れて歌っているんです。「キャラソンまで行かない程度のギリギリのところでニュアンスを入れてほしい」というディレクションがあったので、自分の中でバランスをとりながらレコーディングしました

――サビメロからラストまでの畳み込むようなテンポとリズムがかっこよかったです

戸松さん：私もその部分はすごく好きで、歌っていても気持ちいいです

――恋した女の子が男の子に対して、どこか大人びていて上の立場にいるような歌詞の感じは思春期っぽいかなと。甘酸っぱい青春を思い出すような懐かしさを感じました（笑）

戸松さん： そう言ってくださるとうれしいです。全体的にラブリーでかわいい女の子らしさが出ていますね。たぶん女の子なら誰でも共感できると思うので、ぜひカラオケとかに行ったら女子に歌ってほしいです。

――それと細かい言葉遊びもあるのが楽しいですね

戸松さん：いろいろなギミックがあります。例えば“hard day night game”という歌詞は「ちゃんと発音しなくていいから“派手だね”と言って」とか、“magic nightmare”も“マジな目”と歌ってみたり。「OPで流れた時、何と言っているか、ちゃんとわかった人がいるのかな」と考えると楽しいですね。

――僕らの世代には懐かしく、戸松さんの世代には新鮮に感じるし、細かいギミックや遊び心も満載で何度聴いても楽しめます。そして聴いていると頭の中でサビがリピートし続ける中毒性も……

戸松さん：それが狙いなんです！一度聴いたら忘れられず、ふと気が付くと口ずさんでいる、そんな曲にしたいと思っていたので。私自身も仮歌を1回聴いたらすぐ覚えてしまったし、レコーディングに来てくださった方が無音の時に“地味だね”と口ずさんでいたり。それくらいパワーがある曲です。

●リラックスして撮影できたミュージッククリップ

――曲も破壊力がありますが、OP映像もインパクトがありますね

戸松さん：ナギがステージで歌っている映像を見た時はビックリしました。歌っているシーンに、ナギがアイドルとしていろいろなお仕事をしているシーンが散りばめられていてナギのミュージッククリップみたいな。私が出演する実写のミュージッククリップもあるので、ナギと私の2種類のミュージッククリップを楽しんでいただけるのでは。

――戸松さんが出演されているミュージッククリップはどんな映像になっているんですか？

戸松さん：『かんなぎ』とはまた別の雰囲気で（笑）、休日に両親が出かけて、一人でお留守番している私を描いています。家の中で好きなことして、好きなものを食べて、遊んで……という他愛もない感じで素の私に近いミュージッククリップになっているかなと思います。

――衣装が原色っぽかったり、食べ物や飲み物が英語表記だったり、ポップでカラフルな絵でかわいいですね

戸松さん：曲がすごく明るいので、使う小物や衣装もパステル系にしようと最初から決めていて。このミュージッククリップを見ていると気分もモニターも明るくなります。

――戸松さんの普段見られないような、いろいろな表情も見られます

戸松さん：あんなにいろんな表情をしてたんだなとビックリしてます。カットごとの設定や演出はありましたがすごく自由で「思ったままに行動していいよ」と言われて。「アイス食べていいよ」とか最小限の指示で、私はアイスがおいしかったから幸せそうな顔をしていただけで（笑）。いろいろな表情があって、作っていると思われるかもしれませんが全部素です。自由に、リラックスした状態で撮影していたので終始、ナチュラルな表情になっていたんでしょうね。

――カップリング曲の「シアワセサガシ」はどんな曲ですか？

戸松さん：ジャケットにちょっとコンセプトが入っているんですけど、雨上がりに晴れて、虹がかかってまだぬれている地面にキラキラ反射している中で、カサを持ったままお散歩するイメージです。雨上がりでルンルン気分でお散歩するような、明るい気持ちで歌いました。
音程もテンポもミディアムで歌いやすくて、聴きやすい曲になっていると思います。この曲は歌というより雰囲気をくみ取ってほしくて。細かいことは抜きにして、「何かわからないけど、この曲を聴くと幸せな気持ちになる」とか「曲を聴いたら元気になってきた」と前向きな気持ちになっていただけたらいいですね。

●神様を表現するためにあえて感情を抜いた「産巣日の時」

――OP曲の後は、3カ月連続リリースを締めくくるED曲の「産巣日の時」（むすひのとき）が11月26日にリリースされます。神話のような神秘的な詞と歌い方で正直、聴いた時はOP曲と同じ人が歌っているとは思えませんでした

戸松さん：そうですね。「本当に神様になったつもりで歌ってほしい」という指示でしたから。別人になっちゃいましたね（笑）。ED曲は神様モードのナギの神々しさを重視した曲で、3枚の中で一番苦労した曲でした。神様は何千年も人間を見守り続けてきたゆえのオーラや立ち振る舞いがあるはずで、そういう幽玄さや壮大さを歌の中で出すというのは難しくて。最初に「ナギが神様モードの時のような感じで戸松遥として歌ってほしい」と言われて、どうやって歌ったらいいのか、わからなくて。いろいろ試しても18歳の歌にしか聴こえないし……。そのうち自分が感情を入れることばかり考えていたことに気付いて。「どういう歌い回しをしたら神様っぽくなるんだろう」とばかり考えていたんですけど、神様は何を考えているか、わからない壮大な存在なのでむしろ感情を出したらいけないんじゃないかと。「何を考えているか、わからないけど、すごく強い何かを感じる」、そんな雰囲気を歌の中で出せればと、今度は感情を抜くことに徹しました。今までやってきた作業と真逆だったので大変でしたが、それをした途端に神様に近づいたというか。イントロとかだと淡々と神秘的な感じや冷たさを残しつつ、サビではやさしさや母性、包み込むようなものを出すような。曲全体からかもし出す雰囲気で感じてほしい曲です。

――アニメでもあの曲が流れるとホッとしたり、癒される気持ちになります

戸松さん：そう感じていただけるとうれしいです。18年しか生きていない私が、母性とか安心感を与えられるのかわかりませんが、自分なりに試行錯誤して歌った曲なので、一人でも多くの方に聴いていただいて、何かを感じ取ってもらえたらいいなと思います。

――「motto☆派手にね！」のリリース後には発売記念イベントがあり、ミニライブをやる場所もあるので実際に聴けるのはファンにとってもうれしいと思います

戸松さん：私も皆さんに聴いていただけるのが楽しみです。キャンペーンイベントでは皆さんからの生の感想も聞かせてほしいです。

――発売記念キャンペーンの他にも『ミュージックレイン　秋の収穫祭』や『かんなぎまつり』などイベントが続々と控えています

戸松さん：『ミュージックレイン　秋の収穫祭』は私と同じ事務所の寿美菜子ちゃん、高垣彩陽ちゃん、豊崎愛生ちゃんの4人でやるイベントです。この4人でやるのは今回で2度目ですが、今回は大きな劇場でたくさんの方に見ていただけるのでみんな喜んでいます。朗読やトーク、歌など盛りだくさんの内容で私達4人でしかできないステージで皆さんと一緒に楽しみたいと思っていますので、ぜひ遊びに来てください。『かんなぎまつり』もキャストの方々とどんなイベントになるのか、今から楽しみにしています。

――6月からラジオ番組が始まり、10月のアニメスタート、11月のイベントなど『かんなぎ』はいろいろと展開があります

戸松さん：ここまで来たんだなと思います。オーディションはかなり前にあって、アニメになるまで長かったし、ラジオが決まった時もまだアフレコもしてなかったので、ナギの声で読むところとかあったりして苦労したことを覚えています。実際にアニメが始まると、予想以上に素晴らしい作品になって、『かんなぎ』に関わることができて本当によかったと思います。…と言ってもまだまだ作品は続きますし、「産巣日の時」（むすひのとき）のリリース日と同じ11月26日にはDVD第1巻が発売されます。ますますおもしろくなる『かんなぎ』をこれからも期待して見てください。

――そしてちょっと早いです3カ月連続リリースを達成することについての感想と今後の展望をお願いします

戸松さん：無事に3枚、CDがリリースできて本当によかったです。発売前ですが私としてはレコーディングなどが終わり、3カ月間走り切った充実感があります。すべてタイアップがあって、そのうちの2枚は自分が主演のアニメの主題歌として使っていただいて、何事にも得難い経験ができてうれしいですし、皆さんに感謝しています。これからは今まで通り、一つひとつのお仕事をしっかりやっていけば、次につながることもあるかと思いますので目の前のお仕事を精一杯やっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

●「motto☆派手にね！」発売記念イベント
11月2日（日）12:00～　東京・とらのあな秋葉原1号店
11月2日（日）14:00～　東京・石丸電気SOFT2
11月2日（日）18:00～　東京・タワーレコード渋谷店

●かんなぎまつり
11月16日（日）東京・ラフォーレミュージアム六本木
15:00開場　16:00開演
出演：戸松遥、下野紘、沢城みゆき、花澤香菜
全席指定1,980（税込）
11月1日（土）よりイープラス、ローソンチケットにて一般発売
問い合わせ：ムービックプロモートサービス　03-3530-1461（平日10:00～17:00）

●ミュージックレイン　秋の収穫祭
11月3日（月・祝）東京・サンシャイン劇場
12:30開場　13:00開演
出演：寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生
全席指定　前売り1,800（税込）、当日2,300（税込）
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイドにて発売中
問い合わせ：キョードー東京03-3498-9999（10:00～18:00）
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/musicrayn/