『リストランテ・パラディーゾ』ED曲「ステキな果実」コミネリ..

フジテレビが送る注目の“NOISE”シリーズ 春の新作は『リストランテ・パラディーゾ』!ED曲「ステキな果実」を歌うコミネリサさんにインタビュー!

 フジテレビがノイタミナに続いて送り出した注目の“NOISE”。この春の新作はオノ・ナツメさん原作の人気コミック『リストランテ・パラディーゾ』のアニメ化だ。イタリア・ローマの「カゼッタ・デッロルソ」。従業員がすべて老眼鏡紳士という不思議なリストランテを舞台に、ヒロインのニコレッタと個性的な従業員達が織りなすストーリーが魅力的な作品だ。

 そんな注目作のED曲「ステキな果実」を歌うのはコミネリサさん。『忘却の旋律』のOP曲「Will」(lisa名義)でデビューし、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY SPECIAL EDTIONII「それぞれの剣」』のED曲「tears」(lisa名義)、『レンタルマギカ』のOP曲「宇宙(そら)に咲く」など、様々なアニメ作品のテーマ曲を手掛けてきた。

今回の「ステキな果実」は、クラリネット、ファゴット、オーボエの木管トリオに、ストリングスカルテット、アコーディオン、ピアノ、エレクトリックピアノ、ドラム、ベースなど生音で奏でる明るく心地よいサウンドにのせて、コミネさんのハツラツとしたボーカルが印象的な楽曲。オリジナル曲に加えて、ボーナストラックとして、ローズというエレクトリックピアノを使っての弾き語りバージョンも収録。ライブ感があり、同じ曲なのにここまで印象が違うことに驚きを覚える。「素の自分に近くて、オススメ」(コミネさん)とのこと。ぜひ聴き比べてほしい。

またカップリング曲の「A Place In The Sun」は対照的に落ち着いた曲調でギターとマンドリオンの音とボーカルだけというシンプルな構成だが、コミネさんのやさしい歌声が胸に染みわたる。「ステキな果実」も「A Place In The Sun」も『リストランテ・パラディーゾ』の世界観やキャラクター、そして舞台になったイタリアをイメージして作られており、相互リンクしている。

生の楽器を用いることで、 オーガニックな空気感とコミネさんの心地よいボーカルを全面に感じられる2曲になったが、より楽曲の素晴らしさを堪能できるのはやはりCD。そしてできればヘッドフォンで聴いていただきたい。その価値はぜひ自身の耳で確認してほしい。

 ライブ活動にも定評があり、弾き語りライブに行くとリピーターになる人が多いとのこと。コミネさんも「ライブは大切な場所」と語る。コミネリサのピュアボーカルを感じられるステージにも足を運んで、その声に耳を傾けてみるのはいかが?


●アニメがヒットしたらメガネ男子ブームが到来しそう!

――『リストランテ・パラディーゾ』の原作は読まれたことはありますか?

コミネさん:オノ・ナツメ先生の作品は以前からファンで読ませていただいていました。『リストランテ・パラディーゾ』は絵もアート的な感じがあって、女性らしい表現の丁寧さや細やかな心理描写など大好きでした。ニコレッタはやさしいのに、素直になれなかったり、意地を張ったり、逆にすごく大人っぽかったり……いろんな面を持っているところが好きなんです。友達にしたいくらい。ですからアニメ化のお話を聞いた時は、「このキャラクター達がどう動くのかな?」とか「どんな音楽が流れるんだろう?」と興味津々でした。


――この作品はイタリア・ローマのレストランが舞台で、そこで働くのがメガネをかけた紳士達という設定はおもしろいですね

コミネさん:そうですね。昔から仲が良い友達とか私のまわりには背が高くてメガネをかけている人が多くて、そして今回仕事でも……。何か縁があるのかな(笑)。不思議です。


――そんな方々も今回のアニメのおかげでモテモテになるかもしれませんよ

コミネさん:背が高い男の子はみんな、メガネをかけるのがブームになったりして(笑)。


――アニメになった映像は実際にご覧になりましたか?

コミネさん:まずPVを拝見しました。絵もきれいで、キャラも素敵で更に紳士度がアップしてました(笑)。でも原作の雰囲気もしっかりと出ているので、原作ファンの方も楽しめると思います。深夜に放送されますが、ホッとできたり、元気になれるアニメになるのではないでしょうか。この取材の時点ではまだ完成版を見ていませんが、早く見たいと思っています。


――そんな好きな作品がアニメになって、しかもED曲を担当するとなれば……

コミネさん:やっぱりうれしかったですね。作曲も担当させて頂いたんですが、すごく作りがいがありました!


――コミネさんの曲と岩里祐穂さんの詞はどちらが先にあったんですか?

コミネさん:私がまず曲を作らせていただきました。事前に何曲か候補になる曲を作って、しっとりした曲にするか迷ったんですが、プロデューサーさんと相談して最終的にはED曲だし、歩く早さで口ずさんでいるような歌で、見てくださる方も無意識に覚えて歌ったり、また次週見たくなるような曲にしたいなと思って作りました。もちろん作品の世界観、イタリアの街並みやヒロインのニコレッタの気持ちや性格なども考えました。でも田んぼ道を歩いている時に作ったんですけど(笑)。


●イタリアの歌ですけど田んぼ道を歩きながら作りました(笑)

――それでもイタリアの陽気で明るい街のムードが伝わってきますよ(笑)。詞も前向きで明るいですね

コミネさん:岩里さんは学生時代から大好きな作詞家さんで、『GUNDAM EVOLVE../』のイメージソング「TIME IS ON MY SIDE」や『トリニティ・ブラッド』の挿入歌「Requiem~祈り~」でも作詞をしていただいてました。今回も私が作った曲にどんな詞を付けてくださるのか、とても楽しみでした。実際に上がってきた詞を見たら、洋楽のようなテイストの曲なのに、日本語が活きて、曲も活きる歌詞を書いてくださって。歌う時も言葉が伝わるように丁寧に歌いました。単純に歌っているように聴こえるかもしれませんが、サビメロの“だいじょうぶ”のところとか、細かいニュアンスにもこだわりました。レコーディングでは細かくブロックごとに録らないで、始めから終わりまで通して歌うことで物語を伝えたいと思って。あと自然に人の心にすっと入っていけるように。


――何回か聴いているうちに、サビメロとか自然と口ずさんでいる自分に驚きました(笑)

コミネさん:私もそうですし、エンジニアさんもそうなってました(笑)。それに歌っていると元気になれるので、皆さんにもぜひ歌ってほしいです。


――コミネさんの曲、岩里さんの詞もステキですが、ミディアムテンポの曲でエレキ系の音が入っていないのに、サウンドも厚くて。細かい音がたくさん聴き取れて、豪華なオケになってるのがすごいです

コミネさん:クラリネット、ファゴット、オーボエの木管トリオに、ストリングスカルテット、アコーディオン、ピアノ、エレクトリックピアノ、ベース、ドラムなどすべて生で録りました。演奏する方の良い意味での心のゆらぎや息づかいのようなものがリアルに感じられるんじゃないでしょうか。


――しかも聴くたびに細かい音を発見するのが楽しくて

コミネさん:私もヘッドフォンで聴くとよりすごさを実感できました。ぜひCDを買ってヘッドフォンでじっくり聴いてもらいたいです。あの演奏だけでも価値があると思いますよ。


――弾き語りに定評のあるコミネさんはピアノを弾かれているんですか?

コミネさん:バンド編成のほうでは弾いていません。でもボーナストラックに収録されている「ステキな果実」の弾き語りバージョンでは弾いてます。生ピアノではなく、エレクトリックピアノを使っていて、懐かしさを感じていただけるんじゃないかなと思います。


――オリジナルとはかなり印象が違いますね。歌い方や雰囲気とか

コミネさん:もっと人のそばで寄り添って、やさしく元気づける気持ちで歌いました。


――しかもライブ感がありますね

コミネさん:実際のライブでもいつもこんな感じです。個人的にもこのバージョンはお気に入りでオススメです。


――どちらのバージョンにも共通するのは聴いている時、心地よさを感じることです

コミネさん:そう言ってもらえるとうれしいです。自分の身の回りにある温かさや大切なことを改めて気付かせてくれる曲であり、どんなことがあっても「大丈夫!」と思える曲です。私自身も歌っていてそんな気持ちになれました。


●ジャケ写はイタリアをイメージした“国内ロケ”です(笑)

――カップリング曲の「A Place In The Sun」はどんな曲ですか?

コミネさん:この曲は私が作詞、作曲をしました。「ステキな果実」にも作品の舞台になったイタリアの空気感がありますが、この曲にも詰め込んでみました。作品で描かれるイタリアの街は何もかも包み込んでくれる温かなイメージがあって、そのイメージのまま書きました。それだけでなく、この曲にも作品のエッセンスを取り入れています。作品に登場するキャラクターはニコレッタも含めて、本当はやさしいのにそういう部分をあえて見せないという「大きなやさしさ」が滲み出ているような気がして、私なりの解釈でそんな部分も表現しました。


――曲調はしっとりと落ち着いた感じですね

コミネさん:イタリアにいて、たたずんでいる時に感じる風や街の匂いをイメージして曲を書いたらこうなりました。この曲も田んぼの中で書いたんですけど(笑)。


――ちなみにイタリアへは行ったことは?

コミネさん:ありません。だからGoogle Earthのストリートビューで調べたりしました(笑)。そして石畳の街並みなどを見て、「こういう匂いなんだろうな」って。イタリアは自然がきれいな感じがするので、風が肌に当たる感覚とかを音で伝えられたらいいなって。ギターとマンドリオンの音だけでオーガニックな雰囲気を表してみました。1曲目がイタリアの人の息づかいを、2曲目でイタリアの自然を感じていただければ。


――歌い方で気を付けたことや心がけたことはありますか?

コミネさん:1曲目同様に歌い上げ系なんですけど、難しかったですね。バックの演奏が薄めでシンプルなので、あまり感情を出し過ぎず、引き過ぎず。でも伝えたいことはあるし、ゆっくりした曲なので丁寧に丁寧にと、レコーディングは1枚の絵を描くような繊細な作業だったように思います。聴いてくれる人の心情にそっと近づくような気持ちで歌いました。


――CDジャケットは温かい木漏れ日に包まれたコミネさんがイタリアのカフェにいるような絵画的なビジュアルになっていますね

コミネさん:日本で撮影しましたがイタリアにいる感じで(笑)。「ステキな果実」のイメージでナチュラルでオーガニックなイメージで撮影しました。


――コミネさんの笑顔も自然ですね

コミネさん:そうですね。メイクさんなど周りのスタッフの方もいつもやっていただいている大好きな方達だったのでリラックスできました。


――裏側はオノ・ナツメさんの描き下ろしのイラスト

コミネさん:ステキですよね。ちょっとジャケットの写真の雰囲気に似てるかも。先生はジャケットの写真を見てらっしゃらないので偶然なんですけど、おもしろいですね。


――「ステキな果実」のPVも撮影されたそうですが、どんな映像になっているんですか?

コミネさん:ジャケットと同じ日に撮影しました。「ステキな果実」の歌詞とリンクさせて作られています。ジャケットもそうですが、今までで一番、素の私が出ていると思います。また私、絵を描くのが好きでジャケットのデザインロゴも描いて、デザイナーさんにトレース仕上げして頂いたんですけど、PVの中でも私の描いた絵がたくさん出てきます。映像を見た時、私もビックリしたくらい(笑)。ぜひ見ていただきたいですね。


●作品とアーティストの世界観のマッチングにご期待ください!

――プロデューサーの方は『リストランテ・パラディーゾ』という作品自体がコミネさんとマッチしていて、「ステキな果実」もコミネさんの素の姿が十二分に反映されていて、コミネさんを体現するのにピッタリなコラボレーションになったとおっしゃっていました

コミネさん:これまでもいろいろなアニメ作品のテーマ曲を歌わせていただいて、どの曲も気に入っていますが、今回の作品のキャラや世界観など今の私に一番近い感じがするので素の私が出ている曲になったのかもしれませんね。この曲で私に興味を持っていただいたら、ぜひ他の曲も聴いていただきたいです。曲ごとに見えてくる顔から「こっちのほうが素顔じゃないの?」と思ったり、楽しんでいただけたらいいなと思います。そしてライブにも来ていただきたいです。ライブのステージでの私はまた違うので(笑)。


――今後の活動の展望や予定などをお聞かせください

コミネさん:CDなど音を通して、みんなのそばにいれることも素敵なんですけど、やっぱり同じ空気の中、同じ時間を共有して触れ合えるライブが大好きなので、これからも弾き語りのライブなど積極的にやっていけたらいいなと思っています。


――ライブのトークも楽しそうですね

コミネさん:ライブではみんな、歌の時はじっと聴いているのに、トークのところになるとプッと噴き出したり、笑い声が聴こえるんです。笑ってもらおうと狙ってるわけじゃないのに(笑)。


――では最後にメッセージをお願いします

コミネさん:「ステキな果実」を聴いて、身近にある、小さな幸せの大切さや、自分が存在している意味や素晴らしさに気付いてもらえたらいいなと思います。実は大きなテーマだと思うけど、曲を作って、歌っている私自身がこの曲からもらったものが大きかったので、皆さんにも何か感じてもらえたらうれしいです。
 この曲がEDに流れる『リストランテ・パラディーゾ』も素敵な作品です。私が好きな作品がアニメになって、たくさんの方に見ていただけることに喜びを感じます。今回をきっかけに作品とコミネリサを一緒に好きになってくれたら最高です。そして興味を持ってくれたらぜひライブにも遊びに来てください!


「ステキな果実」/コミネリサ
2009年4月22日発売
1,155円(税込)
発売:フライングドッグ

<B>「ステキな果実」</B>/コミネリサ<BR>2009年4月22日発売<BR>1155円(税込)<BR>発売:フライングドッグ

「ステキな果実」/コミネリサ
2009年4月22日発売
1155円(税込)
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