花澤香菜さんが宮沢賢治の名作を朗読「“文学少女”秋の朗読会」

花澤香菜さんが宮沢賢治の名作を朗読「“文学少女”秋の朗読会」開催──「私が!」~「“文学少女”だ!」

 2009年10月17日~25日まで、東京・秋葉原にて開催された「秋葉原エンタまつり2009」。10月25日には秋葉原UDXのAKIBA SQUARE にて、ステージイベント「“文学少女”秋の朗読会」が行なわれ、“文学少女”のヒロイン・天野遠子役の花澤香菜さんをはじめ、同作のドラマCDや劇場版アニメの音楽を担当する伊藤真澄さん、イメージアルバムに参加したeufonius(ユーフォニアス)が出演した。

 エンターブレインのファミ通文庫から発行されている野村美月さんの人気ライトノベル、“文学少女”シリーズ。2010年に劇場アニメーションの公開が予定されており、それに先駆けてドラマCD『“文学少女”と死にたがりの道化師(ピエロ)』が発売。さらに原作シリーズ最新刊がDVD付特装版で発売されるなど、さまざまなメディアでの展開が予定されている話題作だ。


●花澤さんの朗読で宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』を聴く

 イベントは花澤香菜さんによる朗読会からスタート。今回朗読するのは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』より、「第五章 天気輪の柱」。星祭りの夜、銀河鉄道の列車に乗り合わせたジョバンニとカムパネルラ。広大な銀河宇宙の旅に出る少年たちの姿を描いた名作文学を、花澤さんが優しく語りだす。そこに伊藤真澄さんの美しいピアノ伴奏が組み合わされ、会場は物語の幻想的な世界に彩られていった。

 朗読が終わり、今年の夏コミで販売されたイメージアルバム『“文学少女”と夢現の旋律(メロディ)』から、伊藤さんが歌う「ひとつずつ」が披露されると、花澤さんが再びステージに登場してトークコーナーへ。ヒロインの天野遠子を演じることについて、「遠子さんはテンションが上がると、すごくしゃべってしまうんです(笑)。ドラマCDの台本では、2ページくらいずっとセリフが続くところがあって大変でした」と花澤さん。また12月26日発売のDVD付特装版の文庫最新刊『"文学少女"見習いの、傷心。』の映像についても、「遠子さんの三つ編みが動くんですよ! さらに可愛さ倍増なので楽しみにしていてください」とコメント。伊藤さんは「映像がすごく綺麗でした。音楽も夢のような旋律を奏でたいと思います」と語っていた。

 ここでもうひとり、ゲストのeufoniusがステージに登場。スクリーンに映し出された“文学少女”のイメージ映像ともに、イメージアルバムに収録された1曲「マナ」を披露した。「宮沢賢治がとても好きなので、今日はステキな朗読が聞けて嬉しかったです」と感想を語るriyaさん。花澤さんは「本当にたくさんの人たちに"文学少女"が愛されているんだなと感じました。大切に演じていきますので楽しみにしていてください」と会場へメッセージを送り、最後は花澤さんの希望で来場者とのコール&レスポンスで締めることに。「私が!」という掛け声で、会場から一斉に「“文学少女”だ!」の声が上がり、拍手とともにイベントは終了となった。


●イベント出演者からのコメントを紹介!

 イベント終了後、出演者の皆さんからコメントをいただいたのでご紹介しよう。

――本日のイベントの感想をお願いします。

花澤香菜さん:伊藤さんの超豪華な伴奏で朗読会ができました。“文学少女”でイベントができるのをすごく楽しみにしていて、はやくファンの皆さんと分かちあいたい気持ちでいっぱいだったので、今日は嬉しかったです。

伊藤真澄さん:実はリハーサルの時間がほとんど取れなくて、台本をいただいたのは前日の夜。ほとんど即興演奏に近く、花澤さんとのインプロヴィゼーションでした。ステキな朗読だったので私もあふれるように自然と旋律が出てくる感じで、あっという間の朗読会でした。

riyaさん(eufonius):宮沢賢治が好きなので、リスナーとしてすごく楽しんでいました。まさかイメージアルバムの曲を、こんなに大勢の人の前で歌うとは思っていなかったので、とても楽しかったです。


――皆さんは“文学少女”にどんなイメージを持っていますか?

花澤さん:既存の文学作品と並行して読んでいけるというのが、とても楽しいですね。“文学少女”というタイトルにぴったりの作品だと思います。

伊藤さん:イラストを見た印象だとファンタジーなのかなと思いましたが、実はミステリー小説でした。闇の部分と夢のような世界が合わさっているところが何とも言えなくて、「次はどうなるんだろう?」と思いながら読んでしまう作品です。

riyaさん:ミステリーあり、笑いあり、涙あり。それぞれが魅力的な登場人物が出てきて、それぞれがトラウマを抱えている。現代に生きている私たちにも通じるようなところがあるからこそ、のめりこんで読んでしまうのかと思います。


――最後にメッセージをお願いします。

花澤さん:“天野遠子”という役に巡りあえたことがとても嬉しくて、劇場版が今から楽しみです。ドラマCDでも苦労した点がたくさんあったので、劇場版までにちゃんと仕上げていこうと自分へプレッシャーをかけています。楽しみにしていてください。

伊藤さん:ドラマCDなどに続き、満を持しての劇場版。いろいろな角度から旋律を奏でられたらいいなと思います。

riyaさん:何度か読み返して、私自身も好きな作品になりました。劇場版を楽しみにしています。

『劇場版 “文学少女”』
2010年劇場公開

<スタッフ>
原作:『"文学少女"シリーズ』野村美月(エンターブレイン ファミ通文庫刊)
アニメーション制作:Production I.G
キャラクター原案:竹岡美穂
監督:多田俊介
構成・脚本:山田由香
キャラクターデザイン:松本圭太
音楽:伊藤真澄

<キャスト>
天野遠子:花澤香菜
井上心葉:入野自由
琴吹ななせ:水樹奈々
櫻井流人:宮野真守
芥川一詩:小野大輔
姫倉麻貴:伊藤静
竹田千愛:豊崎愛生
森ちゃん:下田麻美

>>『劇場版“文学少女”』公式サイト


(C)2009 Mizuki Nomura / PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC. / “文学少女”製作委員会

 

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