速水奨さんが綴る美しき医楽ワールド『S.S.D.S. 』が『S.S.D.S. 2009 秋の贅沢診察会』を開催で来場の“患者さん”も日頃の疲れが劇的“完治”！？

　10月10日、東京・中野サンプラザホールで『S.S.D.S. 2009 秋の贅沢診察会』が開催された。『S.S.D.S.（Super Stylish Doctor Story）』とは、速水奨さんが原作の作品で、聖ラ・フォーレ病院に所属する個性的な医師達が織り成す物語。2003年にドラマCDが発売されてから現在までキャラクターソングCD、ゲーム化され、毎年イベントも行われている人気企画。10月10日にはキャラクターソングCD愛の熱唱シリーズVol.1『Yumi-bam（ユミバム）』もリリースされた。

　恒例となったイベントだが、今回は速水さん（Dr.HAYAMI役）、堀内賢雄さん（ブラディ・トランシルヴァニア伯爵役）、関俊彦さん（バウム・クーテヘン教授役）、松本保典さん（沢登達哉役）、檜山修之さん（君島究役）、森川智之さん（ミヒャエル・シューマイヤー役）、千葉進歩さん（日下真一郎役）、福山潤さん（ケロユキ役）、森田成一さん（弓岡蔵人役）といった豪華声優が勢ぞろい。
昼の部「だって秋だもん」、夜の部「だってあきたもん」の2回公演は、本格的なライブやステージドラマのほか、患者（お客）さんからもらった相談や質問に応える診察コーナー、名刺交換会など、ファンと触れ合う企画もあり、まさにタイトル通りの贅沢なイベントだった。今回は昼の部「だって秋だもん」の模様をレポートしよう。

●千葉さんと福山さんの派手でカッコイイ歌とアクションで診察開始！

　ミニドラマが流れ始め、続いて診察開始のカウントダウンに場内も声を合わせる。0を数えると幕が上がり、ギター、ベース、ドラム、キーボード、コーラスのバンドメンバーと女性ダンサー6人がステージにスタンバイ。速いビートのイントロで千葉さんと福山さんが飛び出す。二人のキャラソン「風を起こそう！」でスタート。病院公認のたくさんのピンクのマフラータオルが舞った。歌い終わると事務長役の千葉さんのスーツ姿以外は、皆さん白衣姿で登場。中管制官こと中博史さんのナレーションで出演者を紹介。また中さんはイベント中、随時ナレーションで参加。先生方（出演者）がステージにそろったところで自己紹介と、檜山さんが秋にちなんで“ナス”をお題にした大喜利風トークに。ダジャレあり、料理法あり、格言解説ありでおもしろい。


●名刺交換会、ラジオ体操……会場の患者さんとのうれしい交流目白押し

　続いて大人の礼儀、名刺交換会。出演者が客席に降りて、会場の患者（お客）さんと直接、名刺交換するというこのイベントでしかありえない企画だろう。1枚1枚手渡しながらも患者と交流をはかる。会場の至るところで歓声が起き、1階に留まらず、福山さんと森田さんが2階席に現われるサービスも。
　ステージに戻ると病院歌「白亜の迷宮」の大合唱。患者さんも起立して、事前に渡された歌詞を見ながら歌った。そして今度はラジオ体操の時間。千葉さんがラジオ体操第2と告げると先生方はブーイング。女医、看護士姿のダンサーの振りを見ながらやる人（関さん）、創作ダンスをする人（堀内さん）、甲高い声を上げる人（森川さん）など個性的。何よりもサンプラザの会場全体でラジオ体操するシーンは他のライブやイベントでは見られないだろう。


●このイベントは出演の先生方も初診者気分!?

　そして千葉さんが診察会開始を宣言するとステージには患者さんから届いた相談用紙が運ばれた。その1枚1枚を速水さんがアットランダムに引くと、速水さんがフィーリングで選んだ医師に渡し、内容を読んでいく。「どう楽しんだらいいか、わからない」という相談を読んだ後、今回が初診の方を調べるとかなり大きな拍手が起こる。速水さんは驚きながらも「初診ではとまどうけど2、3回すれば慣れるから」。関さんは「気に入っていただいたらこのまま入院していただいても構いません」と“初診者”歓迎のコメント。堀内さんは「自分で楽しもうとしないとダメだよ」とアドバイスした。そこに速水さんが「僕らも楽しくなるまでの時間がまちまちだから」、松本さんも「毎回、台本を開くまでドキドキですよ」と常に初診気分を忘れず、新鮮な気持ちで臨んでいるらしい。

●ステージドラマでは病院のハチャメチャなお祭りを演じる

　たくさんの患者さんを診察した後はステージドラマの『ラフォーレフェスタ』。10月10日は聖ラ・フォーレ病院の独立宣言した日で、それにちなんだお祭りが行われるというお話。ミヒャエルや沢登のブース展示のエピソードに、なぜかオリンピックのような総合運動競技イベントなど、各キャラの個性を出しながらの何でもありのはちゃめちゃな内容に場内は大爆笑。

　「音の癒しの時間です」のナレーションに続き、歌のコーナー。バンド、ダンサー紹介が終わると檜山さんのソロナンバー「Nudity」へ。千葉さんと森川さんのさわやかなデュオ曲「Save your smile」、速水さんと関さんのバラード曲「未来の鼓動」、イベント当日の10月10日にリリースされたキャラソンCD『Yumi-bam』収録の新曲、森田さんが歌う「Night&Day ～想～」と4曲連続で披露。激しいロックチューンの「Night&Day ～想～」では火柱が上がる演出も。


●会場に大“再診”コール。最後は全員で大合唱！

　再び診察の時間では「今は何％」の問いに千葉さんが「100％」と答えると拍手。檜山さんの金色のネクタイを見た速水さんが「鳩山首相と同じ勝負ネクタイ」と突っ込む姿に「俺はネクタイ以下か！」と怒る檜山さん。また居酒屋で近くのおじさんが「新橋！」と言うと大笑いしたエピソードを松本さんが明かすとその後、「新橋！」は手を叩いて笑うお約束のスイッチに。

　楽しい診察も終了が告げられ、全員がステージを去るとアンコールならぬ大“再診”コール。それに応えるように堀内さんと松本さんが登場。情熱的なラテンの匂い香る「Viva La Fiesta」を熱唱。次はピンスポットが当たる千葉さんが詩を読み、関さんの新曲「mi corazon～誓いの薔薇～」。ドライアイスがステージから流れ、幻想的な光景を作り出した。最後の診察を終えるとラストは速水さん＆檜山さんの「刹那の英雄2007～」を全員で合唱。幕が降りて、影ナレのミニドラマ。最後は「お大事に！」の一言で豪華な診察会は終診した。


●2010年2月にDVD発売が決定！

　このイベントに参加できなかった方へ朗報。早くも2010年2月に本公演のDVD発売が決定！　「だって秋だもん」と「だってあきだもん」の2公演の模様を収録予定。購入方法など詳しい情報は公式サイトをチェックしよう！　

>>S.S.D.S.公式サイト