
前野智昭がアーティスト活動をスタート!第1弾マキシ「for You…」が発売で記念インタビュー――「かっこよさよりメッセージ。ファンの方への感謝を歌に込めました」
前野智昭といえば、実写吹き替えでの活躍はもちろん、アニメのフィールドでも、TVアニメ『図書館戦争』(堂上篤役)や『WHITE ALBUM』(藤井冬弥役)での鮮烈なインパクトで、シーンに衝撃を与えたのは記憶に新しい。なによりもドラマCD『VitaminZ』『X』シリーズで不破千聖を演じたことでの、女性ファンを中心とした熱烈な支持層の獲得など、その表現力の多彩さで、内外から注目を集めるキーパーソンだ。最近ではNHK『トップランナー』でのナレーションなど、さらに活動の幅を広げ、彼の持つ声の力に魅了される人間が増えている。
そんな前野智昭が、『VitaminZ』『X』シリーズで出会った強力なクリエイター陣と再び手を組んで、今度は自分自身を表現するべくアーティスト活動をスタートさせる。
レーベルはEM2 Record(エムツー レコード)。この夏のKENNに続いてのリリースとなる。サウンドプロデュースに『VitaminX』シリーズのMark Ishikawa氏を迎え、スペシャルゲストミュージシャンとして、ピアニストの村井秀清氏、ドラムはそうる透氏が参加。日本屈指のアーティストが前野の新たな挑戦をサポートした。
収録されるのは、熱いロックテイストで、艶めくボーカルの虜になる「Destiny」。ピアノとボーカルのみのシンプルな構成ながら、それゆえに声の美しさが際立つ「約束の場所」。3トラック目にして表題曲、前野からファンへのメッセージソングともいえる「for You...」の3曲。どれもシングル表題曲のクオリティで、まるでミニアルバムのような密度感だ。
今回は「for You...」のレコーディング直後の前野にインタビューを敢行。それぞれの楽曲の魅力はもちろん、アーティスト活動へいたるまでの葛藤や得たものなど、余すところなく聞いた!
●最初は歌うことに葛藤がありました。「僕がうたっていいの?」って
――今までは声優としての演技だったり、歌もキャラクターとして歌ってきたわけですが、今回、初めて自分自身としてレコーディングした感想はいかがでしたか?
前野さん:内容も濃かったですし、個人で歌うということになると、キャラソンと違って自由な分、選択肢が広がって試行錯誤できて、それが大変といえば大変でしたが、逆に楽しかったところもあります。
──そもそもアーティスト活動をするきっかけは何だったのですか?
前野さん:『VitaminZ』でのユニット活動がきっかけといえばきっかけなんですが、そのCD発売イベントの時に、Markさんに「実はこういうことを考えているんだけど、やってみない?」ってお声をかけていただけて。もともと音楽もやってみたいとは思っていたんですけど、歌に関しては本格的に勉強したこともなかったですし、自分が歌を本格的にやっていいのだろうか?という葛藤も強かったですね。音楽の勉強を全くしてなかった自分が歌っていいの?みたいな。
──でも、発声練習など、お芝居と歌で共通の基礎もありますよね?
前野さん:でも、また違うスキルも必要だと思いますし……。ずっと音楽一筋でやって来た方々に対して失礼なんじゃないか?って気持ちもあって。
──声優としての演技で培ったスキルが、自分を表現するために生きたところもあるのでは?
前野さん:もちろん、お芝居で培ったものが役立った部分はあったので、似てる部分もあるなというのは感じました。今は歌ってよかったと思っています。
──どこらへんで、迷いのようなものは吹っ切れたんですか?
前野さん: KENN君に相談したときに「お芝居と同じで音楽にも答えはないんだから、やってみたらいいんじゃない?」とアドバイスを受け、何も学んでいないからこそできる表現もあるかなと思うようになって、そこからですね。
──KENNさんから他にアドバイスはありましたか?
前野さん: KENN君は「一緒に練習しようか」と言ってくださったんですけど、そこは前野智昭のCDですし、“友達のアドバイスを聞いてしまうのは……”というのもあったので、自分とMarkさんたちとのやりとりだけでやらせていただきました。
――Markさんたちには何か要望を伝えたりはしたのですか?
前野さん:“どういった曲を歌ってみたいか”という打ち合わせをしたなかで、「かっこいいというよりも、メッセージ性が強い歌を歌いたい」と伝えました。「きれいな言葉の羅列じゃなく、きちんと伝わる歌を歌いたい」と。ですから今回「for you…」という曲が歌えたのはすごく良かったと思います。
「for You...」/前野智昭
2009年10月30日発売
2000円(税込)
初回生産限定・封入特典:「アナザージャケット」
発売元:EM2 Record
●偉大な方々とのコラボが逆に自分を奮い立たせました
――1曲目の「Destiny」ですが、最初に聴いたときの印象や、レコーディングで苦労した部分、聴きどころなどをお教えください。
前野さん:最初にいただいた曲で、収録順で1曲目になるということはあらかじめ聞いていました。最初の曲なので皆さんの心をつかめるように頑張ろうと思って、必死に練習時間をとった曲です。低いところもあればサビで高くなったりもするので、メリハリを上手くつけられればと思いました。聴きどころはサビにかけてガツンと盛り上がるところですね。収録された3曲のなかで一番激しい曲、気持ちいい曲です。
――まるで「ずっとバンドやってました」っていうような艶のあるボーカルですよね。歌を前面に出しているというか。2曲目の「約束の場所」もピアノと歌を対等に並べてくる部分は歌に自信がないと出来ない、歌唱力を試される構成だと思いました。
前野さん:いや、本当にいっぱいいっぱいで(笑)。レコーディングも1番大変で、非常に難しかったです。失恋の曲で悲しい曲なので、そういう想いを込めると抑えた表現になってくると思いますし、でも抑えた表現って慣れていないとすごく難しいんですね。
――特に「約束の場所」で“ここに想いを込めた”という部分はありますか?
前野さん:2番の最初あたりの「信じるモノ ひとつ見つければ それでいい」ですかね。自分でも同じ価値観を持っているので、非常に入りやすかったですね。
――そして今回、ピアノに村井秀清さんを迎えていますね。
前野さん:村井さんとは5月のイベントでセッションさせていただいたご縁で、今回もお仕事させていただきました。村井さんが弾いたピアノが久石嬢さんのものだとお聞きして、プレッシャーもあったんですけど、逆にそんなすごい方とのお仕事なので、がんばらなきゃという気持ちもありました。難しかったですが、何かを表現できたのではないかと思います。
――シンプルな方が伝わりやすいところもありますよね。「約束の場所」の聴きどころは?
前野さん:全部好きなんですけど、やはり「信じるもの……」。このフレーズです。ここに全てが集約されて、また広がっていく。そんな歌い方をしました。
●いつもメッセージをくれるファンの方へ「for you…」を贈ります
――3曲目にして表題曲の「for you…」では、詞の部分にもアプローチされたそうですが……
前野さん:最初にMarkさんに曲をいただいて、思いついた言葉を書いてみました。思いを伝えたくてというのがあったのですが、いつも応援してくださるファンの方々からメッセージをいただくのですが、僕からメッセージを発信する場っていうのがほとんどなくて。今回個人で歌わせていただくことになって、じゃあこの場をお借りしてメッセージを伝えようかなと。
――ということは、前野さんからファンの皆さんへのメッセージという意味での「for you…」なんですね。
前野さん:はい、そのとおりだと思います。もちろん、捉え方は聴く方次第だと思いますが。
――今日レコーディングだったそうですが、感想はどうでしたか?
前野さん:この曲がメインになってくるので、いろんな思いを込めて歌わせていただきました。上手い下手じゃなく、感謝の気持ちが伝わればいいなと。
――「for you…」の聴きどころや、ご自身で好きな部分は?
前野さん:全部好きですけど、あえて挙げるなら2番の「君がくれたMemories」の部分です。歌っていて共感できます。
●全身全霊をかけた3曲をぜひ聴いてください!次回作はもっと頑張ります!
――ファンの方へのメッセージそのものですね。3曲通してこのCD全体で伝えたかったものはありますか?
前野さん:大切なものとかって身近にあると忘れてしまいがちですけど、そういうものを大切に出来るときに大切にしていきたいって気持ちを伝えたいなって。
――そして今回のアーティスト活動で得たのはどんなものでしたか?
前野さん:今後声優のお仕事をしていくうえでも非常にいい経験になったと思いますし、今回3曲を歌わせていただいたことで、自分の意見を伝えることの大切さを学びました。釈然としないときは、想いを伝えていかないといい作品は生まれないと思いますし、大きな経験になったと思います。
――CDジャケットの撮影もされたわけですがどうでしたか?
前野さん:普段家にいるようなリラックスした感じということだったので、本当に家にいるような感じで撮影しました。普段見せない表情をしていると思います。ハウススタジオでの撮影だったんですけど、普段自分なら着ないようなスタイルも、スタイリストさんが用意してくださって、着てみると「あっ、この服もいいな」と思ったり。
――普段の前野さんのファッションとは全然違うというのは、ファンの方は期待できますね。では最後にファンのみなさん、そして読者の方メッセージをお願いします。
前野さん:一言一言に気持ちをのせるという部分では、歌もお芝居も似ている部分があると思いますし、3曲とも全身全霊をかけたと自負できますし、上手い下手じゃなく曲を聴いて何かを感じてくだされば、それだけで僕はすごく嬉しいですし、頑張って歌った甲斐があると思います。よろしくお願いします!(敬称略)
「for You...」/前野智昭
<トラックリスト>
01.「Destiny」
作詞:Masaya
作曲・編曲:Mark Ishikawa
02.「約束の場所」
作詞・作曲:Mark Ishikawa
編曲:村井秀清
03.「for You...」
作詞:前野智昭・Mark Ishikawa
作曲・編曲:Mark Ishikawa
>>EM2 Record OFFICIAL WEB
>>EM2 Record OFFICIAL Blog
>>EM2 Record OFFICIAL Twitter
EM2 Record OFFICIAL Blogは携帯でもチェックできる!このQRコードからアクセス!!
































![【Blu-ray】うたの☆プリンスさまっ♪ ALL STAR STAGE -Dramatic Magical Story- Ver.A [Blu-ray] 通常版の画像](https://tc-animate.techorus-cdn.com/resize_image/resize_image.php?image=09081100_68be38a37ebb6.jpg&width=127&height=127&age_limit=&sex_characteristic=&image_display_restriction=0&warning_restriction=0)
























