
アニソンシーンでひときわ輝くギターポップサウンドといえばmarble!―ワンマンライブ「FIZZY POP☆marble」公演をレポート
3rdアルバム『Lingering Fizz』を手に、marbleが、今年初めてのワンマン・コンサート「FIZZY POP☆marble」を開催した。今回は、東京キネマ倶楽部を舞台に、1月22日~23日と2Days公演を実施。アニメイトTV取材では、初日となった1月22日の公演の模様を追いかけました。
●心を青空色に染めてくれるmarbleのステージ!!
ステージ上に立つ菊池達也が、荒々しいギター・サウンドを掻き鳴らし始めた。その音を聞いたmiccoがステージへと駆け出し、軽快に「to the end ~永遠に輝く花~」がスタート。それまで座っていた観客たちも一斉に立ち上がり、弾むように疾走してゆくビートに身体を預け出した。なんて、心地好い気分へ導いてゆく始まりなんだろう。
marbleの歌は、心の中を青空色に染めてくれる。「奏巧ドリーム」を通し、すでに気持ちは大空駆けまわる気分。観客たちの手拍子も止まらない。
歌を通しmiccoと笑顔交わしあえた、晴れやかなポップ作「優しい風、君の笑顔」。一転、感情の内側へジンッと堕ちてゆく、アンニュイな気分描き出したミッドバラード歌「宝石」では、miccoの心の内側を垣間見た気分。1曲ごとにキュンと可愛く表情を変えてゆくmarbleの演奏に、気持ちもグッと高鳴り続けていた。
●こんばんま~ぶる!!届けよう、晴れやかな心の模様を…。
「みなさん、こんばんま~ぶる!!」。短いトークを挟み、ふたたび、ゆったり系ナンバー「ドゥラリ」を通し、marbleは、アンニュイな世界へ観客たちを誘ってゆく。そう、まるで夢先案内人のように……。
雲間から覗いた青空へ向かって、ふんわり浮き上がってゆく気分を味わえた、心地好いメロウポップ「ゆらり、ふわり、君となら」。口元を優しく緩めてゆく応援ソング「そよ風のゴール」が流れたとたん、観客たちが一斉に立ち上がり、舞台上の2人へ向け、手拍子のそよ風を送り返していた。miccoも、ステージ上を左右に動きながら、徐々に暖かい高揚の風を送り込んでいった。marbleのステージは、ポカポカとした気持ちにさせてくれる。その音色や歌声の表情一つ一つが、とても気持ち好い。
MCでは、2人で書いていたtwitterを分離した話や、「達也は、まるでおじいちゃんのようだ」という、オチがあるようでないトークが繰り広げられていた。
「菊池達也」Twitterアカウント:http://twitter.com/#!/marble_tatsuya
「micco」 Twitterアカウント:http://twitter.com/#!/marble_livelife
●アコースティック・コーナーでは、じんわりジワジワと…。
ここからは、marbleの2人だけによるアコースティック・コーナーへ。菊池達也の爪弾く優しいアコギの音色に乗せ、miccoが優しく囁きかけるように「silent」を歌唱。空間の中へ溶けてゆく暖かい音色と歌声が、聞き手の心をジワジワと滲ませてゆく。
iTunes配信限定曲のため、現時点ではCDパッケージ化されていないレアナンバーの「smile」では、miccoが鉄琴を叩きながら、スウィートな歌声を会場中へはべらせていた。菊池達也の重なり合うハーモニーも、美しさや優しい彩りを添えていたことも見逃せない。
ふわふわと気持ちが浮き出し始めた「空中迷路」では、生音編成の2人のもとへバンド・メンバーも集い、暖かい空気へ華やかな彩りを添えていく。その歌や演奏に触れていると、本当に空中を心地好く彷徨っているような気分になれる。そして舞台上の2人は、「芽生えドライブ」を通し、会場中へ眩くも暖かい光のシャワーを注ぎ始めた。
●タオル振り回し、熱狂の風を巻き起こせっ!!
観客たちのクラップの波にノリ、弾むように歌い始めた「CLAP」を通し、ふたたび会場の空気が熱狂へシフトし始めた。伸びやかな歌声と演奏が、心を晴れ晴れとした世界へ導いた「初恋limited」。キュンとしたピュアで爽やかな表情に、軽快に気持ちも揺れていく。
♪ルットゥットゥルル♪。菊池達也とmiccoがハモりながら、感情をウキウキ躍動させてゆく「sweet soda in」を歌唱。そのスカッとした音色と歌声に、感情が、思いきり爽やかにスプラッシュした気分!!後半に生まれた♪ルットゥットゥルルッ♪と会場中を巻き込んだ大合唱を通し、場内へ気持ち溶け合った空気を導いたところで、ステージは一気に盛り上がりの後半戦へ。
手にしたタオルを振りまわし全員で爽快な風を巻き起こした「青空loop」を通した心地好い高揚。その昂る気持ちを「brand new days」が、さらに弾むよう後押ししていく。ここまで来たら、あとは無邪気に演奏へ身を預けるのみ。
青春な香り満載な想いに、胸をギュッとつかまれた「朝はやってくる short filmのように」。気分も一気に急上昇。歌始まりの「さくらさくら咲く ~あの日君を待つ 空と同じで~」を通し、会場中へ、一斉に突き上がる拳の花が咲き出した。
本編最後を彩った「Lingerring Fizz」では、miccoが客席へ降り、弾むロックビートに身を預け、観客たちに次々とマイクを向け、コール&レスポンスを行いながら、興奮の渦を作り上げていた。まさに、会場中の人たちの身体と心が一つに溶け合った熱狂の風景だ。marbleのライブは、青空色とひだまり色の風と光を注ぎながら、僕らの心のカンバスを、何時も心地好い色に染め上げてくれる。
●ROUND TABLE featuring Ninoのナンバー「Raonbow」をカバー!!
アンコールでは、ROUND TABLE featuring Ninoのナンバー「Raonbow」を、しっとりアンニュイなムードでカバー。ちょっとお洒落なムードも漂わせる演奏と、ウェットなmiccoの歌声の重なり合いが、新鮮な感動を与えてくれた。
最後は、軽快なジャングルビートと手拍子の波に乗り「monopolize」を演奏。総立ちの観客たちと、最後の楽しいパーティを描きながら、この日のライブの幕を閉じていった。
他のアニソン系アーティストたちとは明らかに違う、爽やかでギターホップ的な風を運んでくれるmarble。まだまだ、その幅が広がってゆく姿を見続けていきたい。
<TEXT:長澤智典>
=セットリスト=
「to the end ~永遠に輝く花~」
「奏巧ドリーム」
「優しい風、君の笑顔」
「宝石」
「ドゥラリ」
「ゆらり、ふわり、君となら」
「そよ風のゴール」
「silent」
「smile」
「空中迷路」
「芽生えドライブ」
「CLAP」
「初恋limited」
「sweet soda in」
「青空loop」
「brand new days」
「朝はやってくる short filmのように」
「さくらさくら咲く ~あの日君を待つ 空と同じで~」
「Lingerring Fizz」
-encore-
「Raonbow(from ROUND TABLE featuring Nino)」
「monopolize」
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