MOSAIC.WAVワンマン・ライブをレポート!

MOSAIC.WAVらしい遊び心満載の演出で楽しいライブに! MOSAIC.WAVワンマン・ライブ「吟遊Planet☆MOSAIC.LIVE」レポート!!

 3月に発売した5thアルバム「吟遊Planet☆AKIBA-POP」の発売を記念したワンマン・ライブ「吟遊Planet☆MOSAIC.LIVE」が、4月30日に渋谷O-EASTで開催された。ゲストにデッドポールP、でんぱ組・incなどを迎えて行われたこの日の模様をお届けする。

 とてもとても内容濃く、充実したライブだった。そして何よりも、3時間半弱という時間が夢のように過ぎていった。

 開場中を埋めつくした♪A.K.I.B.A-AKIBA-POP!♪の大コール!!その声を受け、メンバーが…と言いたいところだが、暗くなった場内へ最初に映し出されたのは、「RPGゲームのスタート映像」だった。

 ゲーム内に登場したのは、サテラ/ヒカリという、凛々しくも可憐な2人の女性勇者。彼女たちの使命は、この世から音楽を失くそうと企んでいる悪女アザエルの手から、「オンガクを救い出す」こと。ゲームは、アザエルが送り出す刺客たちを次々と踏破。途中、ヨエルという味方との出会いのエピソードも交えながら、アザエルへ辿り着くための物語が作られていた。

 このゲームの面白さは、あらかじめ「GOOD ENDING/BAD ENDING」の2つを用意。A/Bの選択シーンになると、観客たちが手にした赤/青のサイリウムを振ることを要求。会場の中、光源の多い色のほうを、観客たちの選択した答えと判断。

 BAD ENDONGを選んだが最後、2人は戦いの末に殺されてしまう(中には「某マ○ア」風の殺戮シーンのパロディ場面も登場)。その後画面は、「GameOver/Continue」へと進み、いづれかを提示した色のサイリウムを振った答えを選択するという流れが作られていた。

 じつは観客たちも、あらかじめ説明があったとはいえ、あんな衝撃的な結末を作っているとは予想していなかったようで、一度、BAD ENDINGを選択。その後映し出された映像の、あまりにもの残酷さと刹那さに、毎回GOOD ENDINGを選択していくようになっていた。

 とはいえ、中にはGOOD/BADの選択肢が難しい問いかけもあり、この日は、都合2回BAD ENDINGを選択。サテラとヒカリは二度惨殺され、二度Continueされたうえで、物語へと復帰。その凝ったゲーム映像を、ステージの間に間に挟む形で、MOSAIC.WAVのライブは進行していった。


 この日のステージは、かなり盛りだくさんの内容だけに、印象的な場面を幾つかピックアップし紹介させていただきたい。

 冒頭、ゲーム上でサテラとヒカリが戦いの末に手にした武器(音武)が、ステージ上に登場。ヴォーカルのみ~ことキーボードの柏森進は、その武器を手にステージ上で歌うというパォーマンスを繰り広げてくれた。

 組曲的な展開を描いたのが、『魅惑のツンデロイド/地獄のヤンデロイド』を立て続けに演奏した場面。まるでショートムービーを音で味わってゆくような怒濤の展開には、魂も、身体も、興奮のあまり電撃痺れっぱなしだった。

 立て続けといえば、この日のステージでは、マッシュアップ曲を演奏。選んだのが、高橋洋子の歌った『残酷な天使のテーゼ』と水樹奈々が歌った『ETERNAL BLAZE』。その2曲をMOSAIC.WAVは、メドレーではなく、1曲の中へMIX UP!!演奏が進む中、2つの楽曲が交互に顔を覗かせながら演奏されてゆく、とても高度に凝った遊び心も実施。超テクニカルなことをサラッと実践してしまうのも、MOSAIC.WAVの魅力や強みと言えようか。

 凝った遊び心という面では、ステージ途中に、市販機器を用いて楽曲演奏することを得意としている「MOSAIC Bros 2」が登場。今回彼らは、iPad 2やiPhoneなどのケータイ・ガジェットばかりを用いて、『NAOKO-THUNDER VERNIER II ~幼女期の終わり~』や『最高ψ最強φメロダロイド!』などを披露。最先端の時流を、上手く音楽に変えてしまうところはさすがだ。

 この日は、ゲストが幾人も登場。トランペットとサックス奏者による“MOSAIC Brass”と、ダンサーを務めたでんぱ組・incのメンバーである古川未鈴と夢眠ねむの2人は、この日のステージを彩る重要な役割を担っていた。

 でんぱ組・incに至っては、メンバー全員が登場。同じ「電波ソング」を歌う仲間であり、MOSAIC.WAVのステージにもギターで参加していた小池雅也が、でんぱ組・incのプロデューサーを担当していることを考えれば、彼女たちも、MOSAIC.WAVファミリーのようなもの。この日のステージでも、1曲のみとはいえ、7月に発売予定のシングル歌『ピコッピクッピカッて恋してよ』を披露してくれた。

 同じく、ゲスト枠として、デッドボールPもショルダーキーボードを携え、参戦。この日は、彼の楽曲である『Japanese Ninja No.1』を、MOSAIC.WAVのメンバーらと一緒に演奏する場面も描き出されていった。中盤には、「MOSAIC. Qquartetto」も登場。弦楽の調べを活かしてゆく姿も、MOSAIC.WAVの魅力を語るうえでは、大切な要素と言えようか。


 またこの日は、twitterでの書き込みも募集。開演前、舞台上へ用意したスクリーンにタイムラインに書かれたメッセージを映し出していたのはもちろん、演奏の途中に、タイムラインから拾ったメッセージをスクリーンに映し出すことも行っていた。

 コミュニケーションという面で言うなら、この日のライブは、時間指定があったとはいえ、「ニコニコ生放送」でも中継を行っていた。なので、時々、生放送中の画面を映し出し、そこへ流れる文字へ突っ込みを入れてく場面があったことも報告しておこう。

 他にも、テトリスをプレイ中の画面が2つ同時に流れ、積み重なったブロックを2つに合わせたら、“吟遊Planet”という文字になったり。4画面をくっつけたら、ゲームに登場するキャラクター・ヒカリとサテラの顔になったりという、かなり凝った遊び心も見せてくれた。

 もちろん、この日は「熱狂してこそナンボ」のステージである。『脳・内・再・醒 ~ecphoric dance~』や『妄想網 Ж Superluminal』『ガチャガチャへるつ・ふぃぎゅ@ラジオ 』など、「熱狂せずに居れますか!」というナンバーが、次々と大炸裂!!

 『洗脳・搾取・虎の巻 』では、超満員の観客たちと♪洗脳・搾取・虎の巻!♪と、熱いコール&レスポンスを繰り広げていた。最後を飾った『SPACE! WAVE! AKIBA-POP!!』では、熱狂の渦が、会場中を飲み込んでいたほどだ。

 もちろん最後は、アザゼルを倒し「オンガク」を救い出すというエンディングを用意。この日の模様はDVD化予定とのことなので、MOSAIC.WAVの熱狂と興奮に満ちたライブの模様を、ぜひとも味わっていただきたい。

<TEXT:長澤智典>

>>MOSAIC.WAV OfficialSite
>>MOSAIC.WAV ライブツアー情報


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