【マチ★アソビ】「虚淵玄とFate/Zeroを語ろう」レポ!

【マチ★アソビ】メインキャラクターの退場(=死亡)シーンは見せ場!? 虚淵玄氏や近藤社長が大いに語った「虚淵玄とFate/Zeroを語ろう」レポート!

 徳島を舞台にした総合エンターテイメントイベント“マチ★アソビvol.07”を締めくくる「クライマックスラン」が、2011年10月8日~10日の期間開催された。今回は、眉山山頂パゴダ広場で開催された「虚淵玄とFate/Zeroを語ろう」をレポート!

 同イベントは、小説版『Fate/Zero』の作者である虚淵玄氏、アニプレックスの岩上敦宏プロデューサー、星海社の太田克史氏、アニメーション制作を手がけるユーフォーテーブルの近藤光社長が『Fate/Zero』についてざっくばらんに語る内容。同時進行でメインステージで行われている『Fate』関連イベントについての話から、アニメ制作の裏側に至るまでの幅広いトークが繰り広げられた。

 開口一番「こんなに登場人物におじさんが多くて、今時珍しい群像劇のアニメ化で大丈夫か不安だった」と語る虚淵氏だったが、アニメの作画クオリティに関しては絶賛。そして登壇者の間でホットだったのが、ネットや同日メインステージで行われたイベントでの 間桐雁夜の人気っぷりだ。「なぜ人気かわからない」「普通の人は雁夜しかいない」「いつまでも人気とは思えない」と散々な言われようの雁夜だったが、虚淵氏は「小説では地の文で雁夜のジェラシーがかなり描かれるが、アニメではそのあたりが見えにくい。きれいな雁夜なんですよ」と分析していた。

 かなり雑談に近いクロストークだったのでテーマごとに抜粋すると、OPについては虚淵氏はアップテンポな曲は意外だったそう。楽曲については岩上プロデューサーが用意した候補曲の中から、近藤社長とあおきえい監督がほぼ即答で決めたそう。映像と合わさったクオリティを絶賛した虚淵氏は、「だいぶ前からこのステージのために待っていてくれた前列の人は、さっき下のメインステージであったLisaさんのライブを見に行くべきでしたよ」と語り会場を笑わせていた。

 声優さんの芝居については、近藤社長が「小山力也さんは、ドラマCDでは結構溜めた粘りのある演技だったので、アニメの尺との合わせ方を考えていたら、1話で少しお話したらすぐにさっぱりした芝居に切り替えてくれて、器用な役者さんだと思った」と語れば、虚淵氏は「アニメでは絵に感情表現を何割か預けてくださってますね」と、ドラマCDとアニメの感情表現の違いについて語っていた。『Fate/Zero』の現場はベテランそろい、しかもキャラクターをよく把握している人が多いため、通常の半分以下の時間で収録が終わることもざらとのことだった。

 作画については、今後の4話、5話のバトル回のクオリティを「どんどんすごくなります。映像クオリティには太鼓判です!」と虚淵氏が語ると、近藤社長は少しテンションダウン。いかに大変かをにじませながら、「バトル回の後も、原画枚数万枚越えの回が続きます。作画マニアと言われる人たちにも満足してもらえると思います。実は、劇場版『空の境界』と同等以上の物をTVシリーズでやってやろうと決めていたんです」と語っていたのだった。また、近藤社長が「蟲の描写良かったでしょ」と1話での刻印虫の群れの描写を自慢し、虚淵氏が「蟲蔵は素晴らしかったです」とニヤリとする場面もあった。

 後半には質問コーナーもあり、「キャラクターの退場シーン(死を含む)は見せ場だと思っている」「テキストが上がってから幼い桜のデザインをもらった。前もって見ていたら少し(ひどい境遇を描く)筆が鈍ったかも」「言峰綺礼とパートナーのゴニョゴニョを描きたかったのが『Fate/Zero』の出発点」といった興味深い虚淵語録が続出していた。締めの挨拶でも「下に丹下さんがいるのに…赤セイバーがまたいいんですよ」と別のステージを気にして笑わせた虚淵氏だったが、一番に見る視聴者として近藤社長や制作チームを信頼している様子が伝わってくるのが印象的だった。(取材・文:中里キリ)


>>マチ★アソビ公式サイト
>>TVアニメ『Fate/Zero』公式サイト

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