「このふたりで薄桜鬼を盛り上げていく」mao&吉岡亜衣加に直撃!
人気タイトル『薄桜鬼』の初のアクションゲームとなるPSP用ソフト『薄桜鬼 幕末無双録』が3月22日(木)に発売される。発売前から話題を呼んでいた今作の主題歌を務めるのは、『薄桜鬼』の元祖黄金タッグ=maoさん、吉岡亜衣加さん。
今回はmaoさんがオープニング・テーマ「桜花の如く」を、吉岡さんがエンディング・テーマ「太陽が生まれる場所」を歌っており、3月21日(水)に同曲をパッケージしたシングルをそれぞれリリースする(それぞれのシングルに『薄桜鬼 幕末無双録』挿入歌2曲+ボーナス・トラックも収録されている)。
「アニメイトTV」ではそんなふたりのスペシャル対談を敢行! 新たな風が吹き込まれたニュー・シングルの話はもちろん、出会いのきっかけから『薄桜鬼』の魅力までたっぷりと語ってもらった。
――今回は新曲の話はもちろんですが、せっかくの対談取材なのでいろいろとお伺いできればと思っています。
吉岡亜衣加さん(以下、吉岡)&maoさん(以下、mao):はい! よろしくお願いします!
――では、最初におふたりが出会った経緯を教えてください。
mao:2年前くらいに『薄桜鬼』のアニメ1作目のとき、オープニングとエンディングをお互いが歌っていたので、その際に話したのがきっかけです(OP:吉岡亜衣加「十六夜涙」、ED:mao「君ノ記憶」)。
――お互いの第一印象はいかがでしたか?
吉岡:すごく優しい方だなぁって。周りにすぐ打ち解けられるオーラを持っていて「誰とでも仲良くなれる感じがステキだなぁ」って思っていました。
mao:……私は逆に「あ、人見知りなんだなぁ」って(笑)。
吉岡:あ、バレてました?(笑)
mao:うん(笑)。だから私から「歩み寄ろう!」ってたくさん話しかけました。でも楽曲はすごく大人っぽい雰囲気だったから、実際に会ったら妹みたいな雰囲気の可愛いコでビックリしました(笑)。天然ちゃんとまではいかないんですけど、何を言い出すか分からない感じもすごく好きです(笑)。
――じゃあすぐ意気投合したんですね。
mao:はい。会うたびに仲良くなってます。亜衣加ちゃんと話すと心が洗われるというか、柔らかい気持ちになるんですよ。
吉岡:(テレながら)ありがとうございます。嬉しいです。
――今回のシングルについてはお二人で話し合ったりしました?
吉岡:まだあまり話せてないんですけど、とある番組の収録のときにmaoさんの音源を聴かせてもらって……。
mao:そうそう。その時に初めてお互いの曲を聴いたんだよね。それで「意外だね」「大人っぽいね」っていう話をしたり。
――では、お互いのタイトル曲(mao:「桜花の如く」、吉岡亜衣加:「太陽が生まれる場所」)を聴いた時の印象を具体的に教えてもらえますか?
吉岡:私は「格好良い!」って思いました。すごくロックな雰囲気でいつものmaoさんとは違った一面を見れて嬉しかったです。
mao:『薄桜鬼』では私は「ど」バラードを、亜衣加ちゃんはアップテンポの楽曲を歌うことが多かったんですけど、「太陽が生まれる場所」は3拍子の曲で大人になった亜衣加ちゃんを感じられてすごく新鮮でした。
――maoさんの「桜花の如く」はバトルモードっぽいハードな曲調からスタートする、ドラマティックでロックな楽曲ですよね。
mao:そうですね。今回は初のアクションゲームということで、この曲も刃があたる音や闘いの臨場感が伝わってくるような曲に仕上がっていて。曲のインスピレーションに素直に乗っかって歌うことができたので歌う上での苦労はなかったんですけど、いつもの曲と違ってテンポが速いのがちょっと大変でした(苦笑)。
――カップリングに収録されている挿入歌「闘花伝」もかなりBPMが速いですよね(笑)。
mao:もっとBPMが上がりますからね(笑)。『薄桜鬼』でmaoを知ってくださったかたはバラードのイメージが強いと思うので、今回のシングルは良い意味で裏切れるのかなと思っています。
――3曲目に収録されているもうひとつの挿入歌「想い出回廊」は今までのイメージを引き継いだバラード曲ですね。
mao:そうなんです。「想い出回廊」のイントロを聴くと自分でもホッとするんですよ(笑)。「『薄桜鬼』のmaoって言ったらコレ!」じゃないですけど(笑)、自分のなかでもバラードはしっくりくるんですよ。
――ではレコーディングのエピソードがあったら教えてください。
mao:あまり滑舌がよくないのでテンポの速い「桜花の如く」「闘花伝」に関してはカミカミで大変でした(苦笑)。また、今回は「凛然と煌き」「深紅の感情」など普段耳慣れない言葉が歌詞に散りばめられていたので、そこをどういう風に表現しようかなって。『薄桜鬼』の世界を表現するにはこういう言葉は欠かせないので、軽い言葉にならないようにひとつひとつの言葉に魂を込めて歌いました。そのあたりが伝わったら嬉しいですね。
「“太陽が生まれる場所”は“ああ、この曲と出会えてよかった……”と素直に思えた曲」(吉岡)
――では吉岡さんに聞いていきたいんですが「太陽が生まれる場所」をもらったときの感想は?
吉岡:自分が歌わせていただく曲に関しては「わたしの元に来てくれてありがとう」って思う曲と、ライブで大好きになっていく曲の2種類があるんですけど、「太陽が生まれる場所」は「ああ、この曲と出会えてよかった……」と素直に思えた曲でした。3拍子の曲って取っ付きにくいかなって思ったんですけど、Aメロからすごく自分好みだったので歌いやすかったです。
――切なさを包み込むような、これまでになかった楽曲ですよね。続いて収録されている挿入歌「決戦ノ刻」は一転して激しい楽曲ですよね。
吉岡:これまでのなかで一番激しい曲なんじゃないかなと(笑)。タイトルの通り「決戦ノ刻」に流れるんだろうなと思って、勇ましさや心の強さをこの曲には込めました。
――もうひとつの挿入歌「折り結び」は相対するかのようなバラードですね。
吉岡:この曲は、私が歌ってきたなかでも一番の壮大なバラードになったと思います。この曲は一言ひとことを大事に歌った曲で、物語を紡ぐように歌いました。
――レコーディングはいかがでしたか?
吉岡:「折り結び」はとっても低いAメロから音域の上がるサビに持っていく流れを意識したんですけど、そこがすごく大変でした。また「太陽が生まれる場所」はミュージック・ビデオを撮ったんですが、今回はスロウ・リップという1.5倍速で撮ったものを元の速さに戻して編集するという変わった手法で撮ったんです。撮影は大変でしたけど、私自身も「ああ、すごい!」って納得するようなビデオになったのでぜひ観てもらいたいですね。
――またそれぞれのシングルのボーナス・トラックに2011年5月に行われた『TEAM Entertainment Live Act 2011』のライブナンバーが1曲ずつパッケージされています。吉岡さんのシングルには「十六夜涙」が、maoさんのシングルには「君ノ記憶」が収録されていますが、この曲に関してはいかがでしょう。
吉岡:「十六夜涙」は私の代表曲と言っても過言でもない曲なので、ライブバージョンとして出せることがすごく嬉しいです。ライブバージョンの曲を出すこと自体が初めてなので、ライブに来たことがない人もライブの雰囲気を感じ取ってもらえるんじゃないかなって。
mao:ライブバージョンの曲ってCDで聴いている音源とは絶対に違うモノになると思うんです。その日しか歌えない感情が詰まっていると思うので、ライブバージョンを聴いてライブに来たいなと思っていただけるのなら歌い手冥利に尽きますし、そう思ってもらえるように歌ったつもりですのでぜひ聴いてもらえれば。
「『薄桜鬼』のアクション・ゲームが出るっていうのは実はめちゃくちゃ嬉しい」(mao)
――ところで、おふたりから見て『薄桜鬼』の魅力とはどんなところだと思いますか?
吉岡:一言では言い表せないんですけど、ただただ恋愛だけじゃない深さのあるところっていうか……。今回みたいに闘いの場面を抜き出したゲームっていうのもすごく面白いし、魅力的だなって思います。
mao:ストーリーの面白さも去ることながらキャラクターの魅力もすごいところですね。どのキャラクターにも満遍なくファンがいる作品も珍しいんじゃないかなぁ……。
――ちなみにおふたりが好きなキャラクターは?
吉岡:私はずっと斉藤(一)さんに一途です! ずっと好きで愛し続けています(笑)。
mao:私は最近変わっちゃったんですよ。最初は近藤(勇)さんの包み込むような優しさが好きだったんですけど、最近は(藤堂)平助くんが好きなんです。……っていうのも、先日「薄桜鬼 雪華録 ~春の夢~」(2月26日、パシフィコ横浜で行われた『薄桜鬼 雪華録』全巻購入者イベント)に亜衣加ちゃんと一緒に出演させていただいたとき、声優さんに初めてご挨拶させてもらったんですけど平助役の吉野裕行さんが「maoさんの曲を車でよく聴いてます」とおっしゃってくれて、その瞬間から平助推しになりました(笑)。
だから今回のゲームでは平助で対戦したいなと思ってます。私はもともとアクション・ゲームが大好きなので、『薄桜鬼』のアクション・ゲームが出るっていうのは実はめちゃくちゃ嬉しいんです。早くプレイしたいですね。
――では今後のライブについても教えてください。
mao:3月30日(金)に恵比寿天窓.switchという場所で「maoとキミとで過ごすはじまりの夜」と題した4回目となるTalk&Liveを行います。トークパートでは私が好き勝手に喋り倒したり、客席に乱入したり、お客さんをいじり倒したりします(笑)。歌パートはピアノとパーカッションという初めての組み合わせで挑戦します。チケットは完売しているのですが、もしかしたらキャンセルが出ているかもしれないのでe+(イープラス)のサイトでチェックしてみてください。
吉岡:6月10日(日)に初めてのホールでのライブが決まりました(「吉岡亜衣加コンサート in 日本青年館2012 〜薄桜鬼 歌響の宴〜」)。ファンのかたから「ホールでライブはやらないんですか?」と聞かれる機会が多かったので、今から当日が楽しみです。また、デビューする前から始めていたマンスリーライブの3回目「吉岡亜衣加マンスリーライブ3~はじまりの場所~」が3月から始まったので、ぜひ遊びに来てほしいですね。
――では最後に、折角の対談なのでお互いへのメッセージをいただければと思います。
吉岡:『薄桜鬼』でまたタッグを組めたのが嬉しいですし、4月には一緒に出演するイベントもあるので、そちらも楽しみです。これからも宜しくお願いします。
mao:いつも亜衣加ちゃんのほんわか加減に癒されています(笑)。歌を聴く度に表現力の幅が広がっているので、刺激にもなるし、勉強にもなっています。今年もこの2人で『薄桜鬼』を盛り上げていければなと思っているので、楽しみにしていてください。
◆『桜花の如く』/mao
発売日:2012年3月21日(水)
価格:1,260円(税込)
発売元:ティームエンタテインメント/クロスフューチャーレーベル
◆『太陽が生まれる場所』/吉岡亜衣加
発売日:2012年3月21日(水)
価格:初回生産限定盤 1,890円(税込)/通常盤 1,260円(税込)
発売元:ティームエンタテインメント/クロスフューチャーレーベル
◆「吉岡亜衣加コンサート in 日本青年館2012 ~薄桜鬼 歌響の宴~」
日時:2012年6月10日(日)
開場/開演 16:30/17:00
会場:日本青年館
チケット発売日: 2012年4月21日(土)
・全席指定(税込)
SS席 7,000円
S席 6,500円
A席 5,800円
※主要プレイガイドにて発売。
特設サイト: http://www.team-e.co.jp/sp/aika_utage2012/
◆PSP用ソフト「薄桜鬼 ~幕末無双録~」OPテーマ「桜花の如く」(mao)、EDテーマ「太陽が生まれる場所」(吉岡亜衣加)のシングルの発売を記念インストアライブが決定。
※観覧は無料です。
※当日、CDをご購入の方を対象にサイン会も実施。
※開催日によって出演者が異なります。
3月25日(日)
場所:プレ葉ウォーク浜北1Fプレ葉コート
http://plehawalk.com/
開演時間 16:00~、18:00~※2回公演
出演:吉岡亜衣加
3月31日(土)
場所:ららぽーと磐田(静岡県)
http://www.lalaport-iwata.com/
1F フードコート奥野外イベント広場
開演時間 13:00~、15:00~ ※2回公演
出演:吉岡亜衣加
※荒天中止
4月13日(金)
川崎アゼリア
http://www.azalea.co.jp/
場所:サンライト広場
開演/18:30~
出演:吉岡亜衣加、mao
4月22日(日)
横浜・ノースポートモール
http://www.northport.sc/
場所:センターコート
開演 /13:00~、15:00~ ※2回公演
出演:吉岡亜衣加、mao
>> mao Offical Web Site
>>吉岡亜衣加Offical Web Site
>>『薄桜鬼 幕末無双録』公式サイト
[インタビュー&文・逆井マリ]