アニメ『AMNESIA』のセカイを彩る歌姫・Rayさんを直撃!

「今年は努力の年にする!」―― テレビアニメ『AMNESIA』のセカイを彩る歌姫・Rayさんを直撃!

 無機質なビートとダークなメロディの連鎖を突き破るエネルギッシュな歌声――人気テレビアニメ『AMNESIA』エンディングテーマとなっているRayさんの3rdシングル『Recall』。

 こちらの楽曲は、これまでにないアプローチで攻め立てるロック・チューンとなっている。作詞に川田まみさん、作・編曲に井内舞子さんと、人気音楽制作集団・I'veがサウンドをクリエイトしていることでも注目が集まっている話題曲だ。

 『あの夏で待ってる』OPをはじめとした人気作とのタイアップ、大型イベントへの出演、ラジオパーソナリティとしての活躍などでその知名度を広げる一方、歌い手として一歩一歩成長を重ねてきたRayさん。彼女にとって『Recall』はどんな作品になったのだろう。


●「(『AMNESIA』の)ゲームを偶然プレイしていたんです。もう全コンプしてるんですけど(笑)」

――昨年は待望のデビュー作に続いて多数の楽曲を発表する一方、Animelo Summer Live(アニサマ)などの大型イベントへの出演などもあり、充実した一年になったと思うのですが、Rayさんにとってどんな期間でしたか。

Rayさん(以下、Ray):初めて尽くしの一年でした。レコーディングもPV撮影もあって、大きなイベントにも出させてもらって……とっても充実した、幸せな時間でした。

 なかでも印象に残っているのは、やっぱりアニサマのステージですね。緊張と興奮と……いろいろな感情がゴチャゴチャになりすぎて正直歌っているときのことはあまり覚えてないんですけど(笑)、すごく楽しくて感動したことは覚えています。

 実はアニサマ出演のお話はラジオ番組の生放送中に、サプライズで知らされました。リスナーさんから「アニサマ出演おめでとうございます!」っていうメールが届いていて、それを読み上げたんですけど……「ん? 誰に向かって言っているのかな?」と困惑していたら、ブースの外でスタッフさんたちがニヤニヤしながら「ドッキリ成功!」って笑っていて。「えええ!? わたしが出演するの!?」と驚きました(笑)。本当に出演するんだと分かった時はすっごく嬉しかったです。

――さまざまな経験を重ねていくなかで手ごたえみたいなモノも感じました?

Ray:そうですね、ほんの少しずつ……。その反面、まだまだだなと感じることがたくさんあります。レーベルの先輩方やほかのアーティストさんが活躍している姿を見ていると「すごいなぁ」って思うことがいっぱいあるので、少しでも近づけるように、今年は努力の一年にしたいですね。……本当にまだまだなんですよ。いまだにインタビューにも慣れてないですし(苦笑)。

――いやいや、大丈夫ですよ(笑)。では早速『Recall』について聞いていきたいんですが、いつぐらいから制作に入っていったんですか?

Ray:昨年の秋ごろ月くらいからですね。結構タイトなスケジュールの中で、隙間を見つけて進行していくような形だったので、スタジオで練習するっていうよりも移動中に音を聴いてイメージを膨らませていって。

――じゃあ、先に音が届いたんですね。サウンドはどんなイメージでした?

Ray:すごく格好いいなって。前作の『楽園PROJECT』(2012年10月24日リリース)もダンサブルでダークな曲でしたけど、それとは違うダークさと不穏な空気を感じる伴奏とメロディだったので「また新しいわたしが出せるかな」って思いながら聴いていました。

――今回は川田まみさんが作詞を手掛けていますが、詞に関してはどんな印象を持ちましたか?

Ray:……実は今回のお話をいただく前に『AMNESIA』のゲームを偶然プレイしていたんです。『AMNESIA』のアニメ化が決まった瞬間にソフトを買いました。もう全コンプしてるんですけど(笑)。当時わたしが歌うことはもちろん決まってなくてアニメの予習のつもりで買っていたんですけど、まさかその作品に自分が関わることができるとは思ってませんでした。だからお話をいただいたときは自分でもビックリしたんですけど、すっごく嬉しかったです。

 なので、ゲームをやっていたこともあって歌詞に気持ちを込めやすかったですね。歌詞を読んだときは、出口の見えない迷路でずっとさまよっているような、主人公の不安な気持ちを感じました。サビの明るい部分はそんな暗い過去から抜け出すような力強い印象を受けました。不安な気持ちを歌でどう表現するかはすごく悩みました。実際レコーディングでは何回も歌いなおしました。

――1番のAメロは無機質ですけど、2番のAメロは可愛いらしい雰囲気の声で印象が違いますよね。

Ray:ありがとうございます。ジャケットもそうなんですけど、ゴシックなドールをイメージしているので、そういう雰囲気を出すために2番のAメロでは可愛さも出してみようかと。

――曲のなかで表情がクルクルと変化していきますよね。サビでは<止まらないで/まだ、芽吹きだした願い>とエネルギッシュに歌っていて。

Ray:そうなんですよ。それぞれの部分にギャップをつけたくて。Aメロ、Bメロで暗くなって、サビでは盛り上がって。2番は2番でまた違った展開になっています。すごく難しい曲でしたけどイメージ通りの曲になってすごく満足しています。アニメの放送も毎回楽しみにして見ています。

――『AMNESIA』の面白いところってどんなところだと思います?

Ray:全部です(笑)。もともと女性向けのゲームですけど、甘すぎない内容なので男性にも楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。ちょくちょく笑いも入ってくるので、観ていて苦しくならないんじゃないかな。

●「ポジティブな気持ちが強い曲」

――ではc/wの『双翼のエトワール』は『Recall』とは一転、すごくポップな曲ですよね。

Ray:『Recall』とは違ってかなり前向きな楽曲になっています。なので2曲続けて聴くとなかなかのギャップがあるんじゃないかなと(笑)。この曲も先に音があがってきたんですけど明るい曲だなという印象を持ちました。

――少しの不安を抱えながらも<まだ見ぬセカイへ>と飛び込んでいく主人公の心境は、『Recall』の内容ともリンクする気がしますね。とは言え、『双翼のエトワール』のほうが前向きですけど(笑)。

Ray:そうですね(笑)。不安のなかでも前を向いているイメージというか。サビの<ツバサがある/飛んでゆける>って部分が前向きで明るくて大好きなんですけど、そのイメージで全体を歌っていきました。ポジティブな気持ちが強い曲ですね。

――間奏にはセリフが入ってきますが、こういう展開は初めてでは?

Ray:そうなんです、もう緊張しました~。「いつも喋っている雰囲気で、語りかけるような感じ」って言われたんですけど、そう言われてもできないもので何回も録り直して(笑)。実は英語バージョンも録ってたんですよ。でも英語の発音がヘタくそで、もう自分で聴いても恥ずかしかったです(笑)。



●振付けを覚えていただいて一緒に踊ってもらえたら嬉しいですね。

――タイトル曲のミュージック・ビデオがオフィシャルサイトで公開されていますが、コンセプチュアルな内容になっていて、Rayさんのダンスも見ることができます。撮影はいかがでした?

Ray:楽しかったです。ダンスは、お人形の無機質な感じを押し出しつつ、サビでは力強く……と、差をつけた振付けにしていて。撮影の日は何回も踊って、ヒールで足が疲れたりもしたんですけど、楽しすぎて疲れが毎回吹っ飛んでました(笑)。

――(笑) ジャケットも印象的ですよね。

Ray:今回は、無機質なゴシックドールのイメージなので、表情をあまりつけてないのですが、撮影はすっごく楽しかったですね。今までは私服っぽい衣装が多かったので、今回みたいなカチッとした衣装で撮影するのは初めてだったんですよ。私はトランプが大好きなので、この空間にいるのが楽しくて仕方なかったです。

――ところで今回『AMNESIA』のオープニングはやなぎなぎさんが担当されています。『あの夏で待ってる』の名コンビが久々に復活ですね。

Ray:なぎさんの『Zoetrope』は『あの夏で待ってる』のときのイメージとは違くて、すっごく刺激的でした! お互い前回と全然違うイメージの曲になったんじゃないかなぁ……。2/8にアニメイト横浜店のイベントでご一緒するのですが、なぎさんの曲を生で聴けるのが今から楽しみですね。

――では最後に今後行われるイベントに向けてメッセージをいただければ。

Ray:もしミュージック・ビデオを観られる環境であれば、振付けを覚えていただいて一緒に踊ってもらえたら嬉しいですね。……って言っても今回のダンスは指先を使う振付けもあったりするので、ちょっと難しいんですけど(苦笑)。逆に言うと、その指先の動きだけでも覚えてきてくれれば心強いですね。

――振付けのコツってあります?

Ray:全部歌詞になぞられた振付けなんですよ。なので歌詞をよく聴きながら踊ってもらえると、次の振付けがパッと出てきやすいと思います。……わたしも何回も苦労してるので、みなさんも頑張ってください!(笑)

――ありがとうございました!



◆『Recall』/Ray
テレビアニメ『AMNESIA』エンディングテーマ


発売日: 2013年2月6日(水)
価格:
[初回限定盤] 1,890円(税込)
[通常盤] 1,260円(税込)

【収録曲】
1. Recall
作詞:川田まみ 作・編曲:井内舞子

2.双翼のエトワール
作詞:くまのきよみ 作曲:尾崎武士 編曲:尾崎武士/中沢伴行

3.Recall(instrumental )
4.双翼のエトワール(instrumental )

    初回限定盤ジャケット

    初回限定盤ジャケット

<イベント情報>
●2月8日(金) 18:00入場抽選、18:30開場、19:00開演
会場:アニメイト横浜店
内容:トーク&ミニライブ
出演:やなぎなぎ、Ray
チケット対象店舗:アニメイト横浜店、アニメイト池袋店、アニメイト町田店、アニメイト秋葉原店、アニメイト蒲田店、アニメイト川崎

● 2月9日(土) 12:30集合(7F)、13:00開演
会場:アキバ☆ソフマップ1号店 8F
内容:ミニライブ+握手会
チケット対象店舗: アキバ☆ソフマップ1号店、ソフマップアミューズメント館

●2月9日(土) 17:15開場、17:30開演
会場:AKIHABARAゲーマーズ本店 
内容: ミニライブ+握手会
チケット対象店舗: 本店、池袋店、新宿店、津田沼店

●2月11日(月/祝) 13:15入場抽選、13:30開場、14:00開演
会場:アニメイト天王寺
内容:トーク&サイン会
※対象CDジャケットにサイン致しますので、当日は必ずご持参下さい。
チケット対象店舗: アニメイト天王寺店、アニメイト三宮店、アニメイト日本橋店、アニメイト京都店、アニメイト梅田店
★お問い合わせは、各イベント実施店舗までお願いします★


>>Ray GENEON UNIVERSAL OFFICIAL SITE
>>アニメ『AMNESIA(アムネシア)』 公式サイト

[インタビュー&文・逆井マリ]

    通常盤ジャケット

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(C)IF・DF/「AMNESIA」製作委員会
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