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『忍たま乱太郎』20周年の想いを語った特別編試写会をレポート

あっという間の20年間だった――『忍たま乱太郎』特別編試写会で高山みなみさん、田中真弓さん、一流斎貞友さんが語った作品への想いとは?

 2013年3月4日(月)渋谷NHK放送センターにおいて、スペシャルアニメ『忍たま乱太郎 忍術学園と謎の女 これは事件だよ~!の段』の試写会イベントが行われた。

 『忍たま乱太郎 忍術学園と謎の女 これは事件だよ~!の段』は、『忍たま』シリーズ20周年記念作品として制作された長編オリジナルアニメで、3月20日(水)10:05~10:50に総合テレビにて放送予定だ。乱太郎、きり丸、しんべヱをはじめ、初期シリーズからおなじみのキャラクターとともに、伏木蔵や雑渡昆奈門など近年人気上昇中のキャラクターたちが、忍術学園を舞台に活躍するスペシャル感満載の放送回だ。

また、3月29日(金)にはラジオスペシャル番組『忍たまがラジオにやって来た!の段』がラジオ第一にて放送予定。4月から始まる第21シリーズでは、公式サイトにて人気投票が行われたベストコンビをフィチャーした新作エピソードが展開予定と、『忍たま』に関するニュースは尽きない。

 試写会には、乱太郎役の高山みなみさん、きり丸役の田中真弓さん、しんべヱ役の一龍斎貞友さん、総監督の河内日出夫さん、特別編制作監督を務めた吉田光春さんが出演。20周年を迎える、本作への想い、収録当初の思い出をトークが繰り広げられた。本稿では、そのトークの模様をお届けしよう。

写真左より、しんべヱ役・一龍斎貞友さん、乱太郎役・高山みなみさん、きり丸役・田中真弓さん、総監督・河内日出夫さん、特別編制作監督・吉田光春さん。

写真左より、しんべヱ役・一龍斎貞友さん、乱太郎役・高山みなみさん、きり丸役・田中真弓さん、総監督・河内日出夫さん、特別編制作監督・吉田光春さん。

●あっという間の20周年にキャストも驚き!

 試写会後のオープニングトークでは「20周年といわれてもあまりピンときていない」と高山さん。続く田中さん、一龍斎さんも、「もう20年?」と驚きをあらわにし、放送開始からもう20年もの時を経た実感があまりないことを明かした。変わらぬメンバー、変わらぬチームワークで演じられてきたことがその一番の理由で、これからもこのメンバーで演じ続けていきたいと胸中を語った。

 忍たま第二シリーズから監督を務める河内日出夫さんは、「二期目から連続放送が始まり、当初はこんなことができるのだろうか」と制作監督しての不安を胸に抱えていたそうだ。なんとか四苦八苦しながら作り続け、放送開始当初のターゲット層が小学校低学年から年を重ねるにつれ、20代~30代の層にも楽しんでもらえるようになったのは作品として珍しく、嬉しいことだともコメントした。特別編の監督を務めた吉田光春さんは、20年続いているアニメなので新しく付け足すことは必要なく、この作品は「老舗の伝統の味」のようなもの。その持ち味を変えないように引き継いで制作を続けますと挨拶した。

●放送開始当初を振り返って分かるキャスト陣の絆の深さ

 さらに、トークイベント後、各キャストからコメントをいただけたので、ここにご紹介しよう!

──アニメ化にあたり、役作りにてどんなキャラクターとして演じて欲しいという指示は原作者の尼子先生から受けましたか?

高山さん:アニメ放送開始当初は、特にこうしてくださいという指示はありませんでした。むしろ、吹き矢の飛ばし方であったり、手裏剣の投げ方を教えていただいたのがとても印象に残っています(笑)。この人、本当に忍者の修行をしているんだ! と思ったのが最初の頃の印象でしたね。

田中さん:私も、特に役作りの指示はなかったですね。ただ、きり丸は戦災孤児ですと先生に言われたのがとても印象に残っています。乱太郎やしんべヱには名字がありますが、きり丸には無いということ、夏休みにみんなが自分の家に帰る中、きり丸は土井先生の家へ帰るエピソードがそれを物語っているんです。だから、きり丸のその設定だけは。おさえておいてくださいと言われました。

一龍斎さん:それぞれが伸びやかに演じて下さればいいですという、ゆるいくくりを設けて下さったのはありがたかったですね。そうはいっても、先生はこだわりが強く、面白い方なんですよ。突拍子もない電化製品はいいけれど、毎回のおやつがお団子だというのはおかしいのでこんなお菓子はいかがですか? と、ご自身のなかにある『忍たま乱太郎』の世界がシッカリしていて、私たちの演技を受け止めながら作品を作っていらっしゃるんです。尼子先生が描いていらっしゃるのは『落第忍者』ですから、キャラクターはイイ子になりすぎず、めげずに、明るくノビノビという考えがあってのことなんだろうなと思っています。今では、一番自然体で演じられるキャラクターになりました。


──放送開始当初よりも現在放送されているエピソードの方が、乱太郎、きり丸、しんべヱのやりとりに仲が好さそうな雰囲気を感じられますが、今と昔で演じ方に変化はでましたか?

高山さん:これを言うとみなさん驚かれるのですが、レギュラーの中で年齢的にもキャリア的にも私が一番下なんです。最初の内は、大先輩の方々の中で頑張らなければと意気込んでいたんですけども、こうして長年一緒に収録をしていくと、上の方たちとの年齢の差から生まれる壁や差がどんどん無くなっていきます。だから、感覚的な部分も皆さんと一緒になり、仲の良い雰囲気が深く見えるようになったんだと思います。キャラクターに対してや、皆さんに対してという部分では昔と何も変わりはないです。変化があったのは、キャスト同士の人間関係の深みが、20年の内に成熟していったということですね。

田中さん:南ちゃんが放送当初からシッカリしていたのもあって、彼女がいない一龍斎さんと私だけの収録はどうもうまくいかない。南ちゃんがいるときは大丈夫なのに、きり丸としんべヱだけの回になると、収録が終わらないんじゃないかってくらい声が上手くあてられなくなっちゃうんですよ。私たち、南ちゃんがいないとな~んにもできな~いって、要介護状態です(笑)。銭や食べ物に目が眩んでしまう、きり丸、しんべヱを引っぱる乱太郎、そんな関係が演じる側にも滲み出ているのかもしれませんね。

一龍斎さん:まったく、おっしゃる通りでございますよ(笑)。役を演じていると、いつの間にかそのキャラクターの気持ちになってしまっているみたいで……。最初の頃は、高山さんに教えてあげる立場だったのに、今ではあっという間に教えてもらうことが増えたり。あうんの呼吸と言いますか、収録の際にマイクを譲り合うのも目配せで、もう分かるようになりましたね。

高山さん:スタジオの中では、みんなアイコンタクトで何をしようとしているのかを察することができるぐらいになったよね。ただ、「四方 六方 八方 手裏剣♪」って歌う時は、なぜかみんな譲ることなく自分のキーで歌い始めるので、実はそこだけは合わせたことがないという(笑)。

一龍斎さん:あの、微妙なズレが面白いのよ!(笑)。


──ご自身が演じるキャラクター以外で、好きなキャラクターを教えてください。

高山さん:自分のキャラクターときり丸、しんべヱを抜いたところでいきますと花房牧之介が好きですね。実は、彼は私たち3人とも好きなキャラクターのひとりなんですよ。大人なのに大人じゃない、子どもの目線で一緒に遊んでくれている大人というところもあり、自分のことを全然分かっていない天然なところがかわいらしいなと。先日のアフレコでも久々に彼が登場しましたが、彼がいるといつにも増してスタジオが明るくにぎやかになるんですよ。だから、私は牧之介推しです(笑)。

田中さん:私は、大黄奈栗野木下穴太さんですかね。大黄奈栗野木下穴太さんとしんべヱのミュージカルが好きで、こんなミュージカルがあっていいのかってくらい歌がヘタなんですよね。 テストや本番で歌ってみると毎回ちがうメロディで、それが最高に面白い! もう一度見てみたいエピソードなので、もう一度制作していただきたいなとも思っています。

一龍斎さん:ふたりが言ったキャラクターももちろん好きですが、キャラクター同士でリフレインし合う海松万寿烏(ますからす)と土寿烏(どすからす)、あと加藤さんが演じていらっしゃる木野小次郎竹高ですね。私の場合は演じている方とキャラクターをセットで考えてしまうので、普段は怖いキャラクターを演じていた木野小次郎役の加藤さんが「パカラッパカラッ」と声をあてているところに面白さを感じてしまうんです(笑)。

河内総監督:監督の立場としては、どのキャラクターが好きかというのはなかなか言いづらいですが、僕としては乱太郎のお父ちゃんとお母ちゃん。あのとぼけた感じが好きですね。あとは、滝夜叉丸も非常に面白いキャラクターです。あれだけ濃ゆいキャラというのは作り手としても描きやすいんです。最近では、伏木蔵もキャラクター性が大分たってきたので、今後に期待できるんではないかなと。

吉田監督:しんべヱがすごく好きです。ただ、しんべヱは話についてきてくれないキャラクターなので、なかなか出番が増えないんですよ。


──それでは最後に、今後の放送やイベント等で挑戦していきたいこと、やってみたいことを教えてください。

高山さん:聖地巡礼をしてみたいですね。先輩方の名前の由来がある神社に行って、ツアーをしてみたいなと。その神社それぞれで、名前の入ったお守りを先輩たちにお土産で買っていってみたいです。

田中さん:大黄奈栗野木下穴太さんとしんべヱのミュージカルもですが、乱太郎、きり丸、しんべヱの女装エピソードをまたやってみたいですね。女である私たちが男役をやりながら、さらに女になるというこの倒錯の世界が面白いんですよ。どこまでやっていいのかという混乱はありましたが、すごく楽しかった記憶があります。

一龍斎さん:暮れのNHKで放送していた忍たまたちの着ぐるみさんが出演する番組が好きで、もう一度放送をして欲しいですね。私なんて笑い過ぎて休憩をはさまないとダメなくらいです。ほぼアドリブなやりとりにとても笑えるんですよ!

──ありがとうございました!

 20周年を迎え、ますます盛り上がりをみせる『忍たま乱太郎』シリーズ。3月20日に放送される記念オリジナルアニメはもちろん、4月から始まる第21シリーズなど、今後とも目が離せないこと間違いなし!

【放送情報】
『忍たま乱太郎 忍術学園と謎の女 これは事件だよ~!の段』

【放送予定】 総合テレビ 3月20日(水・祝) 午前10:05~10:50
【原作】 尼子騒兵衛 (「落第忍者乱太郎」より)
【総監督】河内日出夫
【監督】 吉田光春 【脚本】浦沢義雄
【作画監督】藤森雅也 芳川弥生 新山恵美子
【音楽】 馬飼野康二 【音響監督】大熊 昭
【アニメーション制作】 亜細亜堂
【制作】 総合ビジョン 【制作・著作】 NHK

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