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放送直前『這いよれ!ニャル子さんW』の長澤監督に再度這い寄る!

いよいよ4月7日(日)放送スタート! 『這いよれ!ニャル子さんW』の長澤監督に再び這い寄ってきました!

 いよいよアニメ放送目前! 『這いよれ!ニャル子さんW』を手がけた株式会社ジーベック・長澤剛監督に1期の時に引き続いてインタビューを行なってきました! 2期制作にあたっての意気込みや、注目の的となっている「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」に続き第二期OP「SAN値ピンチ」についてなど、タップリと語っていただきました!

――制作真っ最中のお忙しいところスミマセン! まずは簡単に、監督さんのお仕事内容について教えてください。

長澤監督:「監督の仕事」は小一時間でも語り尽くせないのですが、簡単にお話します。監督は、実際にキャラクタターたちの作画や背景を描くわけではありません。なかにはご自分で描く監督さんもいるでしょうけど、僕は他のスタッフさんに任せています。ですからスタッフ一同に、作品のノリや雰囲気などを伝えて士気を高めて、作品を完成に導いていくというのがおおまかな仕事の内容です。

――では、『這いよれ!ニャル子さん』での監督のお仕事は?

長澤監督:『這いよれ!ニャル子さん』はいろいろな遊びができる作品なので、シナリオライターさんや作画さんや役者さんなど、さまざまなスタッフからアイデアをもらってます。なので、みなさんの知恵やお力を借りながら「みんなで作品を盛り上げて作っていく」という感じです。それらのアイデアやアドリブを採用するかは、監督の判断になります。でも、好きなものをいろいろ詰め込んでしまうと、大人な事情から「ダメじゃん!」って偉い人に突っ込まれるのも、よくある話なんですけどね(笑)。

――アイデアやアドリブで付け加えたエピソードで、記憶に残っているものはありますか?

長澤監督:ストーリーは原作から大きくかけ離れることはしないので、わかりやすいところだったら役者さんのアドリブでしょうか。毎回アイキャッチのときに「なにかひと言、ヨロシク!」とお願いしてる無茶ぶりなんです。だいたい当日、「ここでなにかやってください」と、音響監督の本山哲さんのイジワルと僕の無茶ぶりのもと、キャストのみなさんに負担をかけながらやらせていただいています(笑)。

――収録の現場は楽しそうですね。でも、それ以外のお仕事はたいへんそうです。

長澤監督:そうですね、ひたすらチェックの連続です。まずは作品の大まかな方向性と枠組みを決めるために、シリーズ構成の木村暢さん、原作のGA文庫さんや各プロデューサーさんなどと、さまざまな意見をまとめる。それを各話のシナリオライターさんに依頼。そしてチェック。シナリオがOKになったら絵コンテに移るのですが、多くの話数はお願いすることになります。そしてまたチェック。それから各話の演出さんや作画さんや背景美術さんや色彩設計さんや撮影さんや音響さんなどなどと打ち合わせ……。そしてまたチェック。そんな感じで作っていくのです。

――モーレツに忙しいですね。寝る暇もない日が続きそうです。

長澤監督:まあ、ハイ(笑)。みなさんやってることですからね。僕なんかたいしたことないです。

――前作『這いよれ!ニャル子さん』はとても人気が高かった作品ですが、制作中、こんなに反響が大きくなると予想していましたか?

長澤監督:みなさんに楽しんでいただけたのはとても嬉しいのですが、まったく予想していませんでした。僕は学生のとき『クトゥルー神話』が好きだったんです。ゲームを遊んだりラヴクラフトの小説も読んでいました。そんな学生だったので、原作の1巻が出たときに買ったんです。ま、きっかけは表紙買いなんですけどね(笑)。それで読んでみたら、とてもおもしろかったんです! そのとき、僕が「おもしろい」と感じた思いを、アニメ『這いよれ!ニャル子さん』でみなさんに感じてもらえるように注意して作りました。キャラクターがかわいいし魅力的だから受け入れてもらえるとは思っていましたが、あんなに反響をいただけるとは思っていませんでした。

――もともとクトゥルー神話がお好きだったんですね。でも、いまは反対に『這いよれ!ニャル子さん』からクトゥルー神話を好きになる人も多いようですね?

長澤監督:そうみたいです。うれしいですね! でも、僕は困ってることが、ただひとつだけあるんです……。

――困ってること? なんですか?

長澤監督:「クトゥルー神話TRPG」というゲームのコンベンションがあるんですけど、このイベントは予約制なんです。その予約の倍率がものすごいことになってるんです。

――そんな生粋の「クトゥルー神話」ファンの長澤監督が制作中の新作『這いよれ!ニャル子W』ですが、前期から進化したところは?

長澤監督:基本的には「なにも変わりません」!

――え!? それだと記事になりません(笑)。

長澤監督:あははは! じゃあですね、いい意味で変わってません。前期のファンのみなさんは安心して見ていただけるし、初めて見る方にも、まったく問題ありません。楽しんでいただけます。

――もう少しお話していただけますか?

長澤監督:ですよね(笑)。「なにも変わらない」とは言っても、なにかしら展開はあります。なるべく丁寧に原作を追っていきたいな~という気持ちでやっています。前期は原作の1巻から4巻まででした。今回はその続きです。原作のキャッチコピー「ハイテンション混沌コメディー」とか「ラヴコメ(ラヴクラフトコメディー)」といったテーマも、お話が進むに連れ、より混沌&ラヴな感じになっていると思います。

――ありがとうございました! では次の質問です。おなじみの登場人物たちは、あれから変化がありましたか?

長澤監督:ないです!

一同:(笑)。

長澤監督:原作の第1巻から最新刊まで、そんなに時間は経過していないんです。なので、その時間軸をあまり外れないように作っています。

――出演者のみなさんへの演技は、今期になってどのような指示をしましたか?

長澤監督:「前と同じです」って伝えました。

――これも変わってないんですか!(笑) でもせっかくの新作なんですから、なにか少しでも変えたところは?

長澤監督:「またみなさんにムチャぶりをします! よろしくお願いします」とお願いしました。

――こちらもいい意味で変わっていないんですね。では次の質問です。前回オープニングテーマが大反響でしたが、今期がどうなるのかが気になります!

長澤監督:前期の反響は気にしすぎないよう自分に言い聞かせました。「ハイテンション混沌コメディー」のキャッチフレーズに負けない、ハイテンションでノリがよいものにしたい。ニャル子は「千の貌を持つ」コロコロといろんな表情を出してくれるキャラクターです。楽曲も、可愛らしいパートやちょっと怪しかったするパートなど曲調が変わりますので、その良さを上手く出せるように。そして、楽曲の凶悪なテンポについていけるように! そんなものを目指しました。

――「うー! にゃー!」現象など話題を集めましたが、今期を制作する上でプレッシャーはありますか?

長澤監督:先ほどのオープニングでもそうですが、プレッシャーは気にしない(笑)。スタッフみんなが好きなものを作ろうとしています。それで前期のような評価をくださると嬉しいですね。なので、見ていただく方々も肩の力を抜いて楽しんでほしいです。もちろん、作ってる僕たちは全力で作っていますけどね!

――前期でできなかったことや、やらなかったことで、今期でチャレンジしたコトはありますか?

長澤監督:前期でいろいろ評価していただいたなかで、「監督はニャル子」という意見があったんです。僕もそのツモリだったのですが、そういった意味ではニャル子が前面に出てくれて、よかったと思います。そこで今期は、さらにクー子や珠緒とか、そういったキャラクターそれぞれの新しい面も見せられたらいいかな、と思っています。

――前期で印象に残っているシーンは? お好きなシーンは?

長澤監督:やっぱり1話の、ニャル子が初めて登場するシーンですね。原作を読んで「これしかないよな」と思って、スタッフのみんなと作ったシーンです。ここでツカミができたんじゃないかなと思っています。あとは、7話の後半のしおらしく可愛らしいニャル子でしょうか。ニャル子の別の面を見せてくれた、自分の中にはなかった発想でした。シリーズ構成の木村暢さんならではの着想と愛着が光る、すばらしいエピソードでとてもよかったと思います。さらに役者さんががんばってくれたシーンなど、アイキャッチなども含めて、好きなシーンはたくさんあります。

――作品とは関係ない質問なのですが……監督の身の回りで最近起きた「混沌」としたエピソードは?

長澤監督:なんでしょうねぇ? あ、ちょうど今日ここに来るときの「渋谷駅」が混沌としてましたね。東横線渋谷駅が今日までなんですよ。

――おお! ニュースで見ました。

長澤監督:明日から東横線渋谷駅が地下に潜るので、大勢の人がカメラを抱えて……。ホームがカオスなことになってました。

――それでは最後に、『這いよれ!ニャル子さんW』を楽しみにしているファンのみなさまにメッセージをお願いします。

長澤監督:前期から応援してくださっている方々、ありがとうございました。みなさんのおかげで、引き続き作れることになりました。前期と同じように楽しんでいただけるように、ニャル子たちの魅力を伝えられる作品になるよう、スタッフ一同がんばっていますので、引き続き応援よろしくお願いします。
そして、まだ見たことのないみなさんは、ぜひこの機会に……って、なんかこれ、どこかの通販番組みたいですね(笑)。

一同:(爆笑)

長澤監督:前期を見てない方でも、チカラを抜いて楽しめる作品になっていますので、みんなで笑いながら見ていただけたらいいかな~と思います。よろしくお願いします。

<<放送情報>>
2013年4月7日(日)深夜1:05~テレビ東京ほかにて放送スタート!
・テレビ東京
4月7日スタート 毎週(日)深夜1:05~

・AT-X
4月7日スタート 毎週(日)深夜1:10~
毎週(月)夜8:30~
毎週(水)朝8:30~
毎週(金)深夜2:30~ 
毎週(日)昼12:30~

[STAFF]
原作:逢空万太(あいそらまんた)(GA文庫/ソフトバンク クリエイティブ刊)
キャラクター原案:狐印(こいん)
監督:長澤剛
シリーズ構成:木村暢
キャラクターデザイン・総作画監督:滝山真哲
音楽:MONACA
音楽制作:DIVEⅡentertainment
アニメーション制作:XEBEC

[CAST]
ニャル子:阿澄佳奈
八坂真尋:喜多村英梨
クー子:松来未祐
ハス太:釘宮理恵
シャンタッ君:新井里美
ルーヒー・ジストーン:國府田マリ子
八坂頼子:久川綾
余市健彦:羽多野渉
暮井珠緒:大坪由佳

[概要]
「這いよれ!ニャル子さん」とは?
 GA文庫(ソフトバンク クリエイティブ刊)からシリーズ累計100万部以上の人気を博す同名のライトノベル(著:逢空万太、イラスト:狐印)が原作のTVアニメ。
 高校生の少年、八坂真尋(やさか・まひろ)の前に突然現れた銀髪碧眼の美少女は、自らをクトゥルー神話に登場する邪神・ニャルラトホテプと名乗り、しかも宇宙人であることを告白。そこから始まるニャル子(ニャルラトホテプ)と真尋を中心とした、邪神(宇宙人)と地球人が入り乱れて巻き起こるトラブルだらけの日々を、【ハイテンション混沌ラブコメディ】として描き、各地で爆発的人気を博した。

<イベント情報>>
【愛・ニャル子博2013】
開催日時:4月7日(日)12:00~18:00
開催場所:ヴェルサール秋葉原 1Fイベントスペース(入場無料イベント)

内容:
●ステージイベント(予定)
(1) キャストトークイベント(関連商品購入者対象の優先観覧席あり)
出演:阿澄佳奈、松来未祐、大坪由佳
※詳細は追って公式サイトにて発表致します
(2) 名状しがたいコスプレコンテストのようなもの
(3) 『這いよれ!ニャル子さんW』オープニング映像先行上映
長澤剛監督、畑亜貴らによるトークショー
ほか、随時追加予定
●「たこ焼き」「B.L.Tサンド」といった、ニャル子にまつわるフードメニューをキッチンカーにて販売
●【愛・ニャル子博2013】限定ニャル子グッズ販売
●ニャル子関連グッズの展示
※詳細は公式サイトにて順次発表していきます。


>>名状しがたいアニメ『這いよれ!ニャル子さんW』オフィシャルサイト
>>『這いよれ!ニャル子さんW』番組公式ホームページ(テレビ東京)
>>『這いよれ!ニャル子さんW』公式Twitter

(C)逢空万太・ソフトバンク クリエイティブ/名状しがたい製作委員会のようなものW
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