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テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』イベントレポート

こんな広い会場も埋まるッ!? 興津和幸さんや杉田智和さんが登壇し、約1,900人のファンが来場した、テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』イベントレポート!

 2013年6月23日(日)、千葉県の市川市文化会館において、テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のイベントが開催。テレビアニメの『ジョジョ』におけるイベントはこれが初となっており、放送終了から時間が経ってもこんな大きなイベントが開催されるとは「まったくめでたいぜッ!」といった所だろうか。

 『ジョジョの奇妙な冒険』は、週刊少年ジャンプに連載された同名作品を原作とし、2012年10月より放送されたテレビアニメ作品。今回のイベントでは、Webラジオ「JOJOraDIO」の公開録音を中心に、8月に発売される新作ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の実機による対戦など、多くのコーナーが催された。

 イベントには、「JOJOraDIO」のパーソナリティである「ロバート・E・O・スピードワゴン」役の上田燿司さんに加え、第一部主人公「ジョナサン・ジョースター」役の興津和幸さん、第二部主人公「ジョセフ・ジョースター」役の杉田智和さん、「エリナ・ペンドルトン」役の川澄綾子さん、「シーザー・A・ツェペリ」役の佐藤拓也さんなどの『ジョジョ』キャスト陣が勢揃い! グレートですよ……こいつはァ……。

 さらに、途中には第1部のOP主題歌を担当した富永TOMMY弘明さんも登場し、生ライブを披露してくれた。本記事では、そんなdi molto bene(すごく素晴らしい)なイベントの様子をお伝えしてゆく。

●最高に「ハイ」なテンションでイベントスタート! まずは「JOJOraDIO」公開収録だ

 イベントの開幕とともに、キャスト陣がステージへと登壇。「山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオバードライブ)ッ!」を放つ興津さん、「ハッピーうれピーよろピくねー!」と来場者たちに挨拶する杉田さん、「こいつぁくせぇーッ!」と何かに怒る上田さんと、キャスト陣は開幕から波紋全開だ。会場に枯れた木があれば、間違いなく花が満開になっていたことだろう。

 キャスト陣はそれぞれ、自身の演じたキャラクターや『ジョジョ』を意識したファッションを身にまとっていた。杉田さん・佐藤さんはグッズのジョジョTシャツ、川澄さんは「シーザー」の描かれたタトゥーストッキングを着用。興津さんは、カジュアルな服装ながらもネクタイを装着し、自身が演じる「ジョナサン」の“精神的な紳士”さを演出(?)していた。

 まず行われたのは、現在も放送中のWebラジオ「JOJOraDIO」の公開録音だ。パーソナリティはもちろん、お馴染み上田燿司さん。パーソナリティとして、こういったイベントに立つのは初めてのことらしい。杉田さんの「次に上田さんは“こ、このメンバーをまとめ切れるのか!?”と言う」というネタフリに「こ、このメンバーでまとめ切れるのか!?……ハッ!」と返すあたり、緊張はステージに影響しなさそうである。

 ラジオの収録は、第一部の話を中心に、いくつかの“テーマ”に分けて行われた。最初のテーマは、過去の放送でゲストが発した「JOJOraDIO」名言特集だ。

 まず紹介されたのは、第一部のヒロイン「エリナ」を演じた川澄さんの「エリナは女神のような、まさに理想の女性」という名言である。強引にファーストキスを奪ったディオに対して「泥水で口をすすぐ」行為で反抗する、「エリナ」の“女性的としての強さ”が語られた。『ジョジョ』は、ひとつの血統を継ぐキャラクターたちによって、ストーリーが紡がれる。川澄さんの「彼女の気高い精神は、後世に受け継がれてます」というコメントは、『ジョジョ』シリーズのファンであればよく納得できるハズ。

 続いて取り上げられたのは、興津さんが「ディオ」役の子安さんに言われたという「君がジョナサンか。君とは仲良くしないから」という台詞である。「ジョナサン」の親友を演じながらも、心の底では敵対心を燃やした「ディオ」の役作りを感じさせるエピソードだ。

 その場に居合わせた川澄さんのこともあり、それが真実であることもハッキリした。ただし、少々距離感は微妙ながらも、収録終了後には一緒に食事をして打ち解けたり、しっかりと会話しているとの事なので、不仲を心配されたファンの方々はご安心を。

 次に提示されたテーマは「JOJOraDIO」生コメンタリー。コメンタリーに使用するのはアニメ第3話の後半だ。「ディオ」が石仮面を装着し、吸血鬼となって「ジョナサン」と対決する、第一部のストーリーにおける序盤のヤマ場である。

 興津さんの言によると、ジョースター亭に火が放たれ、その中での戦いを描いたシーンで子安さんは「火が放たれた中でアフレコをしているかのような現場だった」と語っていたとのこと。とにかく熱い台詞の多い回だが、アフレコ現場にもその熱が伝わっていたらしい。ちなみに、「ディオ」お馴染みの台詞「URYYYYYYYッ!」(ウリィィィィ!)の「イ」の数は原作に合わせているらしい。興味のある人は確認してみよう。

 さらに、Bパートの戦いは「ほぼ一本録り」だったという話も飛び出した。汗っかきとして知られる興津さんは、まさに「汗が噴き出すッ!」状態だったらしく、川澄さんが言うには「Tシャツがスプリンクラーに水をかけられたみたい」だったらしい。

 最後のテーマは、出演者が互いに「聞いてみたいこと」を挙げて、その答えを問う「あの人にききたいッ!」だ。タイトルコールをする上田さんの声は「ッ」を増量気味であった。このテーマにおけるハイライトは、やはり佐藤さんから興津さんへの「収録に当たって体を鍛えたのですが、継続中ですか?」という質問だろう。どうやら興津さんは「ジョナサン」の役作りとして、筋力トレーニングに励んでおり、一時期は格闘技も習おうと考えていたとらしい。

 そもそも基礎代謝が1680と高い(平均は約1500ほど)との事で、汗っかきなのはそれが原因のようだ。波紋パワーで基礎代謝がアップするとなると、波紋はダイエットに良いのかもしれない。肥満を気にしている方はレッツ仙道!

●新作ゲームでアツい波紋バトルが展開! これぞ“男の世界”だ!

 「JOJOraDIO」の公開収録終了後は、8月に発売される新作ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』を使用した、出演者たちによるバトルが繰り広げられる「オールスターバトルコーナー」がスタート。本作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ第一部から第八部までのキャラクター総勢30名以上が登場し、対戦格闘ゲーム形式でバトルを繰り広げる「オールスターバトル」の名に相応しい作品だ。

 こだわりの強い作品だけに、収録されるボイスの量もかなり多いようで、キャスト陣も「収録は大変だった」と口々に語る。自身もゲーマーとして知られる杉田さんからは「なにしろジョセフは、全キャラに向かっての“お前は次に~と言う”って台詞がありますからね」と、そのこだわりっぷりの強さを推して知れるような裏話も飛び出した。

 バトルは、興津さん率いる第一部チームと、杉田さん率いる第二部チームに分かれて行われた(上田さんは背後で実況)。ルールは2ラウンド先取の一本勝負。使用キャラクターは、もちろん「ジョナサン」(興津さん)と「ジョセフ」(杉田さん)だ。

 まだ操作に慣れていないのか、両者ともにぎこちない様子だったが、ゲーマーである杉田さんが先んじて操作を把握し、必殺技の「クラッカーヴォレイ」を叩きこんで1ラウンドを先取。しかし、負けじと興津さんも「LuckとPLuckの剣」と「ズームパンチ」を使って追いすがり、トドメの「山吹色波紋疾走」で取り返した。

 ラストの戦いでは一進一退の攻防を演じたが、優勢に立ったのは杉田さん。必殺技がヒットして勝負がついたかと思われたその時、興津さん操る「ジョナサン」が“最後の波紋”で立ち上げり、一気に反撃を叩きこむ。最後には、ゲームのシステムを上手く理解した杉田さんの「ジョセフ」が勝利を収める形となったが、そのドラマあふれる展開に会場は大きく盛り上がった。

 ちなみに、上田さんは背後で「やれ! そこだジョースターさんッ!」と叫んでいた。残念ながらゲームに上田さんは付属しないが、背景に「スピードワゴン」が登場するステージがある。ゲームをプレイする際は、その時のイベントの情景を想像してみてはいかがだろうか。そして優勝チームに用意された賞品は、なんと1分の1スケール「石仮面」。小さな文様や、石らしい塗装まで含め、非常に精巧な完成品だ。もちろん血を塗っても骨針が飛び出したりはしないので、ご安心を(?)。

●妥協しない役作りの一端が垣間見える、公開生アフレコがスタート!

 次に行われたのは、実際に映像を上映しての公開生アフレコだ。川澄さんが「ラグビー部の部室みたいだった」と形容したアフレコ現場の様子を、生で観られる貴重な機会である。

 アフレコ前には、ちょっとした演技の解説として、「ジョナサン」・「ジョセフ」・「シーザー」それぞれの各波紋使いの「コォォォ」(波紋を練る音)も披露された。一人ずつ声の出し方が微妙に異なるので、実際にアニメで聴き比べてみても良いかもしれない。

 生アフレコで演じられたのは、第一部のラストである第9話の、新婚のジョナサン夫妻が船の甲板で愛を語るシーンと、第二部第14話の「ジョセフ」と「シーザー」が初対面で戦うシーンの2つだ。落ち着いた雰囲気の場面と、激しい戦いの場面の双方で、異なる“熱さ”を感じることができた。

 この場面には登場しなかったが、川澄さんいわく「普段は絶対やらない事ですが、エリナおばあちゃんを演じる日は、寝ないで酒を飲んで、声を枯らしていました」という裏話も聞くことができた。川澄さんに限らず、妥協しない役作りが行われているようだ。

 そして生アフレコのコーナーが終了すると、イベントの締めくくりとして富永TOMMY弘明さんが、「ツェペリ」のようなホワイトのスーツに身を固めて登場。『ジョジョの奇妙な冒険』の第一部テーマソング「ジョジョ~その血の運命(さだめ)~」をライブで披露してくれた。

 こうしてすべてのコーナーが終了すると、再度キャスト陣がステージへ集結。興津さんの掛け声に合わせ、来場者全員による「震えるぞハートッ! 燃え尽きるほどヒートッ! 刻むぞ、血液のビートッ! 山吹色波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)ッ!」を放ち、イベントの全行程は終了となった。

 と、ここで会場が暗転。イベントとしては珍しい“エンドロール”がスクリーンに映し出された。そして、そのエンドロールの中には、イベント開催直前の“この会場”が登場。来場したファンの姿を見ることができた。この『ジョジョ』ファンを大切にする心意気、まさに「そこにシビれる憧れるゥッ!」と言うに相応しいイベントであった。


>>テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式サイト

(C)荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会
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