『東京レイヴンズ』OP歌う黒崎真音さんロングインタビュー【前編】

黒崎真音さんが歌うテレビアニメ『東京レイヴンズ』のOP曲『X-encounter』11月6日リリース! 黒崎真音さんロングインタビュー【前編】

 黒崎真音さんのニューシングル『X-encounter』が11月6日(水)発売! 現在放送中のテレビアニメ『東京レイヴンズ』(あざの耕平さん原作、『ドラゴンマガジン』連載中)のOP主題歌で、作詞は黒崎さん、作・編曲は高瀬一矢さんが手がける、I’veサウンド炸裂の6分超の大作!

 シングル発売を記念して、前後編の2回に亘り、黒崎さんのロングインタビューをお届けする。前編の今回は『X-encounter』についての解説、そして『東京レイヴンズ』の魅力を語ってもらった。

●式神の3Dバトルと女子キャラの大胆発言に驚きの『東京レイヴンズ』

――『東京レイヴンズ』をご覧になった感想は?

黒崎真音さん(以下、黒崎):作詞のため、原作を読んでいましたが、アニメならではの部分も結構あって、1話だけでも5~6回見ちゃうくらいハマってます。1話から陰陽道の名門・土御門家の分家に生まれた春虎君と本家の夏目ちゃんが交わした約束、春虎君に世話を焼く北斗ちゃんのこと、霊災のことなど、気になることがいっぱいで。序盤の1~3話だけでも原作の要素がぎゅっと詰め込まれていて、スピード感あふれる展開にドキドキしっぱなしで。あとキャラ達の大胆な発言にもドキドキしました。特に鈴鹿ちゃんとか(笑)。

あとバトルシーンには驚きました。式神が3Dで表現されていて、ロボットみたいな機械的な敵もいて。封印のためのお札で包み込むシーンなどもすごく凝っているんですよね。立体感と臨場感、迫力がある戦闘シーンは毎回楽しみなんです。

――土御門家の血を引きながらも陰陽師になることからどこか逃げていた春虎も、重大な出来事の連続で決意が固まって。ある意味、これからが始まりと言っていいのかもしれませんね。

黒崎:謎だった部分もこれから徐々に明かされて、物語も加速していきますから。私、春虎君のガッツが好きなんです。最初は自分の力に気付いていないけど、心の奥底にはすごい強さがあって。やってみないとわからないと、少ない可能性であっても戦おうとする姿勢にほれました。また夏目ちゃんと一緒に戦うシーンでも、テンパってしまう夏目ちゃんをリードする姿もいいんですよね。それに秘密や謎多きところも。


●キャラ達の成長を描いた人間ドラマが魅力!

――黒崎さんもベタ惚れの春虎ですが、モテますよね。夏目や北斗、さらに他の女子キャラもそんな気配が……。



黒崎:最終的にハーレム状態になっちゃうのかも(笑)。夏目ちゃんはヤキモチがすごくて、でもそこがすごく可愛くて(笑)。鈴鹿ちゃんも気になってるみたいだし、この取材時では春虎君の式神のコンもまだ出てきてないし。予告編で登場まであと何回とカウントダウンしてますけど(笑)。

 結局、一生懸命であきらめず、優しい春虎君だからこそ、周りにいる子達も好きになるんでしょうね。女の子だけでなく、親友の冬児君も。いろいろな見どころがあるけど、やっぱり人間ドラマなんだと思います。心を打たれるシーンが多いですし、友情と恋心、出会いや別れを経験して、春虎君達が成長していく姿を守っていきたいです。

●OP曲『X-encounter』は春虎への共感する気持ちを描いた歌

――歌っているOP曲の『X-encounter』の作詞もご自身でされていますが、どんなテーマで書こうと思われたんでしょうか?

黒崎:原作を読んで、春虎君のガッツに光るものを感じて、そこから共感した部分を元に作詞をしようと思いました。春虎君の持つ信念や強さがテーマですね。歌詞にも入れていますが、“やってみなきゃ ワカラナイ”、けど“確実な希望が僕の中に“とあるように小さな一歩でも踏み出すことが大切で。そこから未知の世界が広がるという意味を込めて。曲名も“未知”を意味する“X”と“encounter=遭遇”の造語です。

――冒頭の“飛べない…ここからじゃ”や“無力さを嘆いても”は陰陽師に背を向けていた春虎と重なりますね。

黒崎:でも春虎君をかばって死んでしまった北斗ちゃんの陰陽師になってほしいという願いや想いを受け止めて、“飛び立つ今こそ”と。


●原作タイトルや世界観に自分の想いも詰め込んだ緻密な歌詞

――“共に翔けて行くTake off!”は夏目と共に戦っていこうと決意にもとれます。また作品名の“RAVENS”もしっかり歌詞に入っていて、“闇鴉(とり)”や“羽根を揺らし”なども“レイヴン=カラス”らしいです。

黒崎: “RAVENS”は絶対入れたかったんですよね。今回、音数が多いことから文字数も多くなっているんですけど、ひとつアクセントを加えるとその後の曲の展開も気持ちよくいけるかなと思って。サビの最後に入れるか、途中に入れるか、迷いましたが結局、サビの「キメ」になるところに入れて、1コーラス目の最後には近い言葉の“Rave on!”を入れてみました。“RAVENS”のところはライブでみんなと声を合わせられたら気持ちいいだろうなと、ライブで歌うことも意識して。

――“Rave on!”は“熱中する”や“荒れ狂う”という意味もあるし、テクノ系のイベントもレイヴと呼ばれるので、ライブらしい言葉ですね。

黒崎:この曲はI'veの高瀬一矢さんにプロデュースしていただいたのですが、I'veさんの創りだす音楽はいわゆる「レイブ・ミュージック」でもあって。それと言葉の意味、そして“RAVENS”に似た響きであることを考えて、取り入れた歌詞ですね。

――“五芒星”も陰陽道につながっていて。作品の世界観を丁寧に細かく描いた歌詞だなと思いました。

黒崎:ありがとうございます。OP主題歌として、原作ファンのみなさんにも納得していただけるような歌詞になるように、とにかく『東京レイヴンズ』をイメージしながら歌詞を書きました。

――そして、何かに挑戦しようとする人の背中を押すような内容にもなっています。

黒崎:私も春虎君の心情やマインドに共感したところがあって、そういう気持ちをずっと忘れたくないなという想いもあって。作品のテーマと自分の心情や状況も含めて書けたからかなと思います。

●大好きなI’veサウンドでループして何度も聴きたくなる

――サウンドは音数が厚くて豪華なトランス系で、これぞI’veサウンドという感じです。

黒崎:I’veサウンドは元々、好きだったので今回、高瀬一矢さんに作っていただけると聞いてすごくテンションが上がりました。私が好きなクラブ系のサウンドになっていて、すごくカッコよくて。「これ、私の曲なの?」と信じられないくらい、うれしかったです。

――曲自体が6分超という大作ですね。

黒崎:曲が最初から最後までとてもドラマチックなので、6分あってもあっという間に感じると思うんです。ヘッドフォンで聴いていると耳が心地いいんですよね。オケも隅々まですごくこだわって作られているので何度でも聴きたくなる、そんな曲です。

――アレンジと間奏の長さがダンスチューンとしてもピッタリ合って。DJが流したらフロアも盛り上がりそう。

黒崎:自然に体が動く感じですよね。先日、ある収録でこの曲を歌った時、ダンサーさんとDJの方と一緒にパフォーマンスして。皆さんの中にもそういうイメージが浮かぶサウンドなんでしょうね。


●メリハリを付けた歌唱法で、流れと聴き心地重視



――カッコいいサウンドですが、歌う側としては速い曲で言葉数も多くて譜割も厳しいのでは?

黒崎:すごく大変でした。レコーディング前にかなり練習して臨んだんですけど、それでも息継ぎするところが少なくて、汗だくで、「ぜいはあ」言いながら歌って。分けて録らないと厳しいかなと思ったんですけど、高瀬さん的には「その苦しそうな感じいいね」と(笑)。息遣いが聴こえるのが逆にいいらしくて、ぶっ続けで歌いました。でもライブになるとやっぱり難しいですね。それでも最近コツをつかんできました。

――ライブで歌い込むことで進化していく曲なのかもしれません。

黒崎:そうですね。CDではある意味、無機質的なところが良さでもあるんですけど、私はエモーショナルに歌うことが多いので、そのモードで歌うと音楽的に求められた雰囲気と違う曲になってしまう気がして。情熱的な魅力も出しつつ、元の音源の良さも出せるように今、研究中です。そこは私にとって新しいチャレンジでもあります。


●Bメロからサビへの展開、声質の変化にも注目!

――他に注目してほしい聴きどころは?

黒崎: 1番のAメロ、Bメロの繰り返しがあるんですが、その切り返しの時、声の質感が変わっているんです。最初はラジオボイスで始まって、途中から生声に変わる、あの瞬間にドラマがあるし、聴いていても気持ちよくて。そしてサビで厚みのある声と音が入ってきて。その声質の変わり方にも注目してもらえたらと思います。

――ご自身的にお気に入りのフレーズは?

黒崎:1番のBメロの“凍てつく無機質な世界に何を望むの?”では1度暗さを出して、そこが本音や素の部分でもあって。そして“「何が出来るか」なんてもうやってみなきゃワカラナイ”とサビに向けて一段階上げていくところなので好きです。そして盛り上がったところで、2番でまた静かになる部分もいいですね。

 あとは、最後はすべてを物語るフレーズになったかなと思います。この作品は謎を解いていく上で、遠回りする部分もたくさんありますが、それによって経験できること、知らずにいたこともあると思っていて。その意味に気付けた時、新しい自分や世界に出会えるという気持ちを込めているので気に入ってます。


[後編へ続く]

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<リリース情報>
■『X-encounter』/黒崎真音

発売日:2013年11月6日(水)
価格:
[初回限定盤(CD+Blu-ray) 2,625円(税込)

初回限定盤(CD+DVD)] 1,890円(税込)

[通常盤(CD)] 1,260円(税込)

発売:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

<イベント情報>
■『MAON KUROSAKI Birthday Live 2014-VIOLET!!-』

2014年1月13日(月・祝)
16時開場 17時開演
東京・新宿BLAZE

【放送情報】
TOKYO MX:毎週(火) 24:30~ / 毎週(土) 18:30~
テレビ神奈川:毎週(火) 25:00~
サンテレビ:毎週(火) 24:30~
KBS京都:毎週(火) 25:00~
テレビ愛知:毎週(火) 25:35~
BS11:毎週(水) 24:00~
※放送時間は変更になる可能性もございます。

【STAFF】
原作:あざの耕平 (富士見ファンタジア文庫)
キャラクター原案:すみ兵 (ドラゴンマガジン連載、ファンタジア文庫刊)
監督:金崎貴臣
シリーズ構成:倉田英之
キャラクターデザイン:渡辺敦子
アニメーション制作:エイトビット

【CAST】
土御門春虎 [つちみかどはるとら]:石川界人
土御門夏目 [つちみかどなつめ]:花澤香菜
阿刀冬児 [あとうとうじ]:木村良平
北斗 [ほくと]:金元寿子
大連寺鈴鹿 [だいれんじすずか]:佐倉綾音
コン:豊崎愛生
倉橋京子:喜多村英梨
百枝天馬:下野 紘

【あらすじ】
 数十年前から霊的災害 "霊災" が東京を中心に多発するようになった。これらに対処するための組織が軍の要請で再建され、組織は新たな人材育成も担うことになった。それが陰陽塾。

 ここでは日夜、霊災に立ち向かう陰陽師の卵たちが勉学に励んでいた。土御門春虎は、名門・土御門家の分家だが、陰陽道とは無縁の生活を送るごく普通の少年。しかし、幼馴染みの土御門夏目との再会と、強力な陰陽師である大蓮路鈴鹿との遭遇が、春虎を陰陽塾へと導く。


>>黒崎真音ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント公式サイト
>>黒崎真音公式ブログ
>>テレビアニメ『東京レイヴンズ』公式サイト
>>テレビアニメ『東京レイヴンズ』公式Twitter

(C)あざの耕平・すみ兵/富士見書房/東京レイヴンズ製作委員会
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