小野大輔さん、原涼子さん、橘正紀監督が作品の魅力を語った！　テレビアニメ『ばらかもん』記者会見レポート

　現在ガンガンONLINEで連載中のヨシノサツキさんによハートフル日常島コメディ『ばらかもん』。本作では、都会育ちの書道家である半田清舟が、個性豊かで元気な島民達と触れ合い成長していく姿が描かれていく。ちなみに作品名でもある「ばらかもん」とは、長崎の方言で「元気者」という意味である。

　そして本作のテレビアニメが2014年7月より日本テレビほかにて放送スタート！　その放送開始に先駆け、小野大輔さん(半田清舟役)、原涼子さん(琴石なる役)、そして監督の橘正紀さんが登壇しての記者会見が行われた。

　記者会見では、登壇者の方々が作品の見どころや、キャラクターの魅力などを語ってくれた。本稿では、その様子をレポートしていく。

●子供達との触れ合いで、元気が貰える！

　司会を務める日本テレビアナウンサー杉上佐智枝さんの紹介でキャスト、監督が登場。それぞれ自己紹介を済ませると早速話題は『ばらかもん』の魅力へと移る。

　「ばらかもんというタイトル通り、作品の内容も元気が貰えるような、ギャグ多めのドタバタコメディになってます」と監督。小野さんも「監督のおっしゃったようにコメディで、笑えて、それでいて読み終わった後に、ほんのりと暖かい気持ちになれる作品です」と物語の魅力を熱く語った。オーディションで、なる役に選ばれた9歳の原さんも「初めて台本を読んだ時に、なるは自分のまんまだと思いました」とコメント。

　続いて監督から、作品の物語が説明される。「若い書道家の先生である半田清舟が、自分の作品を酷評した人を殴ってしまい、それが原因で父親から五島列島へと送られます。そんな精神的に未熟な半田が、島にいる元気な子供達にもみくちゃにされながら、人とのコミュニケーションを通じて成長していきます。ただ、全然説教くさくなくて、子供達と触れ合っていく中で自然と、自分に足りなかったものに気付かされていくような作品なので、肩肘張らずに楽しく見られると思います」。

　また、小野さんは「長崎五島の方言が沢山でてきます。それを、本作でも山村美和役で出演している、五島出身の古木のぞみさんが監修してくれて、島民の暖かさや、時間がゆっくりと流れている感じが、方言からもしっかりと出ていると思います」と作品ならではの方言にも注目して欲しいとのこと。

　そして、原さんの「見ている人が元気になるように、自分もいつもより元気に演じてます！」に、小野さんも「なるはいつも元気だもんね」と原さんに優しく微笑みかける。「なるを始めとする子役のみんなに、元気を貰っています」と、小野さんの笑顔からは、アフレコ現場が「ばらかもん」のようなアットホームな雰囲気になっている様子が垣間見えた。

●辛くなった時は、心のなかで「キバって行こう！」と言い聞かせる

　『ばらかもん』には、多くの方言が登場する。その中でも小野さんは、「頑張る」という意味の「ギバル」という言葉がお気に入りのようで、「ああ～疲れてきた～って時に、ギバって行こう！　って思うと元気がでます」とのこと。また、小野さん、原さんが共通して、なるがよく使う「OK」や「よっしゃ」という意味の「オヨ」が大好きだと笑顔で語ってくれた。

　演じるキャラクターと自身の共通点は？　という質問では、「ヘタレなところ！」と小野さん。そして原さんは「全部！」と、それぞれ個性的な回答を繰り広げた。ちなみに、原さんはまだ習っていない漢字が台本に書かれていると、小野さんに教えてもらうようだ。まさに先生となるの関係が、そのまま作品から出てきたようだ。

　なおテレビアニメ『ばらかもん』は、冒頭でもお伝えしたとおり2014年7月より日本テレビほか放映開始！　ゆったりと流れる時間の中で、アクティブに動きまわる島民や、暖かい方言などにも注目してみてほしい。

【放送情報】
2014年7月より日本テレビ、長崎国際テレビほかにて放送開始！

【スタッフ】
原作：ヨシノサツキ（掲載「ガンガンONLINE」スクウェア・エニックス刊）
監督：橘正紀
シリーズ構成・脚本：ピエール杉浦
キャラクターデザイン：まじろ
美術監督：加藤浩
撮影監督：若林優
色彩設計：宮脇裕美
音楽：川井憲次
音響監督：若林和弘
音響効果：森川永子（ちゅらサウンド）
書（劇中）：原雲涯
アニメーション制作：キネマシトラス

【キャスト】
半田清舟：小野大輔

琴石なる：原涼子
山村美和：古木のぞみ
新井珠子：大久保瑠美
木戸浩志：内山昂輝
久保田陽菜：遠藤璃菜
ケン太：木村聖哉
新井明彦：潘めぐみ
郷長：杉野田ぬき
教頭：立木文彦

川藤鷹生：諏訪部順一
神崎康介：梶裕貴

【ストーリー】
　書道界の重鎮を殴った罰として、日本西端の島で一人暮らしを始めることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会育ちで神経質な「半田先生」の前に現れるのは、自由奔放で個性豊かな島民ばかりで……！？　慣れない田舎暮らしの洗礼を受けながら、書道家として人として少しずつ成長していく青年のハートフル日常島コメディ！！