
武道館がニューヨークのアヴェニューに! 「恋愛サーキュレーション」が初披露された「花澤香菜 live 2015 “Blue Avenue”」初日レポート
3rdアルバム「Blue Avenue」を引っ提げて開催されているライヴツアー「花澤香菜 live 2015 “Blue Avenue”」。2015年5月3日(日)に行われた、ツアー初日となる日本武道館公演の模様をお届けする。
●武道館がニューヨークのAvenueに!
ステージ上には3rdアルバムのコンセプトである“ニューヨークのAvenue”をイメージしたセットが組まれ、開演前のBGMはフランク・シナトラの「ニューヨーク・ニューヨーク」などが流れており、随所から「Blue Avenue」の世界が感じられた武道館公演。
センターステージに登場した花澤さんは、鮮やかな黄色の衣装でオープニングナンバー「I ♥ NEW DAY !」を披露。嬉しそうな笑顔&スキップでステージを駆け回る姿がとても印象的だ。ジャジーな楽曲は花澤さん独特のスイートボイスによって比類のない雰囲気を出していた。続けて、「ほほ笑みモード」「運命の女神」。スクリーンには摩天楼、公園の緑、晴れやかな空が映し出され、ニューヨークの日々の生活に入り込んだ感覚に陥る。
3曲歌い終え、「ついに! ついに! 武道館にやってきました!」と興奮を抑えきれない花澤さん。控室の様子などを楽しそうに語り、ステージをAvenueに見立てて散歩するというコンセプトを説明。呼吸音から始まる「こきゅうとす」で花澤さんの世界観をたっぷり表現すると、ちょっぴりアダルティな「Night And Day」では、映像やホーン隊の演奏と相まってナイトフィーバーな雰囲気へ変化させた。
●ライヴが楽しくて楽しくて仕方がない! 歌だけでなく、ダンスでも魅せる!!
衣装チェンジした花澤さん。「CALL ME EVERYDAY」は通称“もしもしタイム”と呼ばれる、観客との「もしもーし」のやり取りが楽しい。曲中のラップパートも彼女らしさが存分に感じられるものだ。そして、「青い鳥」「無邪気なキミと真夏のメロディ」「スパニッシュ・アパートメント」と、ジャンルの違う曲をそれぞれの雰囲気で歌い上げた。
いずれのナンバーも稀代の世界観を持つ花澤さんだからこそ出せるステージ。3rdアルバム「Blue Avenue」では様々なジャンルにチャレンジしており、今回のライヴでも色合いは多彩だ。それでいて、各楽曲とも既存のジャンルをベースにしつつ、そこに“花澤香菜の色”が加わることで新たなジャンルとして昇華した印象を受ける。
MCでは、アルバムの撮影でニューヨークに行った時の話を……していたはずが、いつの間にか「ベーグル愛」を熱弁する花澤さん。ライブが楽しくて楽しくて仕方がないと言葉とその表情が語っていた。
「初めてのパフォーマンスをするので温かく見守ってください」と、次の曲「タップダンスの音が聴こえてきたら」ではタップダンスに挑戦し、見事な脚さばきに歓声があがった。そして、「Trace」「Dream A Dream」を切なくも力強い歌声で歌い上げ、颯爽とステージを後にする。洋楽感たっぷりの楽曲を歌いこなす姿には、新たな一面も感じられた。
バンド演奏で会場をさらに盛り上げると、今度は真っ白なワンピースに着替えて再登場。バンマスの北川勝利(ROUND TABLE)さんとのやり取りではジェームズ・ブラウンばりのファンクミュージックにのせて「メロンパン!」「カレーパン!」などパン好きで有名な花澤さんの叫びが会場を盛り上げ、「We Are So in Love」をふんわりハイトーンで披露。さりげないウインクも見逃せない。
前回のライヴツアーや2ndアルバム「25」の話題では、体力をつける必要を感じてジムに通うようになったと話す。そんな前回からさらにパワーアップして、「25」収録曲から「25 Hours a Day」「Young Oh! Oh!」「片思いが世界を救う」「Merry Go Round」を披露。激しくパワフルに弾けたり、ポージングのキレが増していたりと、歌とパフォーマンスの両面で一段と成長したステージを見せてくれた。
「はぁ〜!楽しい!!」と満面の笑みを浮かべる花澤さん。音楽活動を始めて3年が経ち「ライヴが楽しめるようになりました。みんな友達だから大丈夫!少しでもみんなの力になれるように頑張りますので、これからもよろしくね!」と挨拶すると、目をギュッと閉じて観客からの歓声を体全体で受け止めていた。本編ラストは「君がいなくちゃだめなんだ」。ラスサビ前での無音のためが印象的で、グッと心に突き刺さるものだった。
●「せーの!」の掛け声から始まる“あの”人気楽曲を初披露!
アンコールの声に応えてバンドメンバーがステージに、続けて花澤さんが階段上部に出現。歓声を制するように「しー!」と口に手を当て、その口から流れたのは「せーの!」の声。その途端に会場が大歓声とピンクのペンライトに包まれた。
大歓声もそのはず。披露された「恋愛サーキュレーション」はTVアニメ『化物語』の千石撫子キャラクターソングとして大人気の楽曲。なのだが、実は今まで一度もライブヴで歌ったことがなく、記念すべき武道館公演で待望の初披露となったのだ。サプライズとも言えるアンコール曲にみんな大興奮となった。そして、コール&レスポンスが心躍る「Saturday Night Musical♪」では傘を手にダンス。「恋する惑星」ではこの日の残り少ないステージを惜しむかのように楽しんでいた。
最後のMCで、自分を見出してくれたマネージャーや支えてくれたファンへの感謝や「武道館は最高に楽しいステージ」との感想を述べ、こらえきれずに涙を浮かべる花澤さん。涙を拭いてソロデビュー曲「星空☆ディスティネーション」を歌う顔はとても晴れやかだった。
これで終演の予定であったが、場内アナウンスが途中で途切れて「なんか、もう1曲やっていいって」と照れくさそう登場した花澤さん。急遽行われたダブルアンコールは本日1曲目の「I ♥ NEW DAY !」。このステージから、新たな一歩がスタートすると感じさせて記念の武道館公演は幕を閉じた。
■「花澤香菜 live 2015 “Blue Avenue”」
2015年5月3日(日)@日本武道館
[セットリスト]
01. I ♥ NEW DAY !
02. ほほ笑みモード
03. 運命の女神
04. こきゅうとす
05. Night And Day
06. CALL ME EVERYDAY
07. 青い鳥
08. 無邪気なキミと真夏のメロディ
09. スパニッシュ・アパートメント
10. タップダンスの音が聴こえてきたら
11. Trace
12. Dream A Dream
13. We Are So in Love
14. 25 Hours a Day
15. Young Oh! Oh!
16. 片思いが世界を救う
17. Merry Go Round
18. 君がいなくちゃだめなんだ
<ENCORE>
EN1. 恋愛サーキュレーション
EN2. Saturday Night Musical♪
EN3. 恋する惑星
EN4. 星空☆ディスティネーション
<W-ENCORE>
WEN1. I ♥ NEW DAY !
>>花澤香菜 オフィシャルサイト
































































