福山潤さん、阿澄佳奈さんらメインキャスト6名が出演したTVアニメ3期『WORKING!!!』放送前イベント「ワグナリア～夏の小感謝祭～」をレポート

　2015年6月7日（日）、東京・品川インターシティホールにて、7月4日よりTOKYO MXほかにて放送開始となるTVアニメ第3期『WORKING!!!』の放送前イベント「ワグナリア～夏の小感謝祭～」が開催された。

　イベントには小鳥遊宗太役の福山潤さん、種島ぽぷら役の阿澄佳奈さん、伊波まひる役の藤田咲さん、轟八千代役の喜多村英梨さん、佐藤潤役の小野大輔さん、山田葵役の広橋涼さんが出演。約2時間のあいだ、さまざまなコーナーに沿って喋りつくす密度の濃い催しとなったので、その様子をレポートしていこう。

●イベントなのにイベントを振り返る「リメンバー感謝祭」コーナー

　この日最初のステージは、過去に開催された『WORKING!!』のイベントがどんな様子だったかを振り返っていく、イベントなのに過去のイベントを振り返る斬新なコーナーからスタート。過去のイベントはその場のノリなど刹那的な面白さが魅力だったこともあり、MCを務めるニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんが何が起きたか覚えているか探りをいれるものの、キャスト陣は口を揃えて「覚えていない」との反応を返す。福山さんにいたっては「即興劇なんてやったっけ？」とかなり記憶がおぼろげなようで、小野さんから「毎回やってるよ（笑）」とさりげなく突っ込まれていた。

　コーナーの流れは、過去のイベントの映像を上映しつつ振り返り、映像が止まったあとに誰が何をしたかといった問題が出題される、クイズ形式で行われることに。最初の問題は、日本青年館にて開催された「ワグナリア ～夏の大大感謝祭～2011」から。オープニングでキャスト陣が挨拶するシーンが映し出され、小野さんの挨拶になったところで映像ストップ。このあと小野さんがとある理由で謝罪するのだが、その理由は何かというもの。

　キャスト陣は本当に覚えていないようで、「わき汗がすごかったから」（福山さんと藤田さん）、「服が透けているから」（阿澄さん）、「キメ顔をしているから」（喜多村さん）、「マイクを壊したから」（広橋さん）と、回答はかなりバラける結果に。当の小野さんも「センターに立っていたから」と、映像を見て気付いたところから答えを書いていた。

　正解を見るために映像の続きが流れると、男女の比率がキレイに半々で分かれて盛り上がるイベントはあまりないが、その中でも一番悲鳴めいた声が聞こえたのは小野さんが登場したとき、という振りで挨拶をすることになる様子が映し出された。そして肝心の小野さんは「男も女も魅了しちゃってすみません」とノリ良く挨拶、というのが真相だった。正解を見たステージでは「今もう一回やっておきますか？」との声が上がり、それに応えた小野さんが同じセリフを口にすると、男女問わずファンが集まった会場を改めて沸かせていた。

　2問目も同じイベントからで、「おさらいWORKING!!」のコーナーより出題となった。映像では、TVアニメの放送が全何話だったかの問題に対し、13話ではなく12話と間違えた小野さんが責められているシーンが流れる。「1クールと言えば12話なんです。間違えることで、13話放送したこの作品のサービス精神を強調してるんです」と言い訳を重ねているところ、藤田さんがトドメを刺すセリフを放つが、その内容は何かというのが問題だ。

　ストレートにものを言ってしまうという藤田さんのコメントもあり、キャスト陣は辛らつな言葉を書いていたが、広橋さんの「もう興味ないです」の回答を見た小野さんは「これ一番傷つく！」との感想をもらす。それを聞いてステージ上では藤田さんに実演してもらい盛り上がる場面もあったが、本当の答えは「1クールやってキャラが固まっていない」という内容。福山さんからは「4年経ってますが変わっていないですからね（笑）」と、この場でもトドメを刺されていた。

　続く第3問は同イベントにて、リアルアルバイト面接のコーナーで藤田さんと喜多村さんが面接に臨んでいたシーンより出題。喜多村さんは根暗なキャラ設定でかなりいじられていたが、面接中に二言ほど発言する。その内容を当てることに。

　「ピュアか邪悪かで言えば邪悪」というMCからのヒントを頼りに当時を思い出していくキャスト陣。阿澄さんの「夢も希望もあったもんじゃねー的な」という答えを見ると、喜多村さん本人は自分の回答に確信を持ったようで「あたしって本当にバカ」との答えを披露する。これが見事正解で、3問目にしてようやく正解者が出る結果に。ちなみに二言のうちのもう一方は「奇跡も魔法もあると思います」となっており、阿澄さんの答えも結構惜しいところをついていた。

　「ワグナリア～春の大大大感謝祭～」からは、3期に向けてコミック原案を考えるコーナーの様子が問題に使われていた。福山さん考案の、小人サイズのぽぷらを頭に乗せて繰り広げるドタバタコメディ「伝説巨神WORKING!!」に唯一反対した人と、その理由は何かを答えるというもの。

　福山さんは「神谷さん。話も人も胡散臭い」、小野さんは「福山さん。スカートみたいなものをはいているから」と回答するが、当時を覚えていないながらも「サービス問題じゃん！」という広橋さんを筆頭に、女性陣は「阿澄さん」で全員一致。理由は少しバラつきがあるものの、おおむね「ちっちゃい」ことに関する答えが並んでいた。

　最終問題は、コミック原案コーナーの続きより出題となった。ファミレスを舞台にした即興劇の出来事で、店内を走り回る子どもを演じている小野さんが、最後にはどうなるかというもの。過去のイベントに参加している人にとってはまさにサービス問題で、キャスト陣も「転がる」「転がされる」などほぼ全員一致の答えで正解となり、キレイなコーナーの締めくくりとなった。

●告知の合間もTALKING!!!

　過去のイベントを振り返る「リメンバー感謝祭」コーナーのあとは、会場で先行してTVアニメ3期の1話が上映された。3期でも相変わらず“ちっちゃいもの好き”の小鳥遊を見た福山さんが「（1期が）始まった頃と世情が違って、そろそろヤバイですね（笑）」とコメントしたり、佐藤と八千代の関係性が3期ではどうなるか見所といった1話の感想が語られた。

　さらに、さまざまな告知を挟みつつのトークも行われた。すでに公式サイトで公開されている放送局＆放送日決定情報のほか、速報でもお伝えした新キャラクター・峰岸透を遊佐浩二さんが演じることもここで発表となった。福山さんからは、収録時の遊佐さんにまつわるエピソードとして、音響監督から「もう少し変態要素を抑えて」と言われ、遊佐さんが「僕としては変態でやったつもりはなかったんですけど」と返すやり取りに笑ったという裏話も語られた。

　ほかにも、OP曲「NOW!!!GAMBLE」（歌：種島ぽぷら（阿澄さん）／伊波まひる（藤田さん）／轟八千代（喜多村さん）と、ED曲「まつ毛にLOCK」（小鳥遊宗太（福山さん）／佐藤 潤（小野さん）／相馬博臣（神谷さん）のサビ部分だけ公開されるなど、会場だけの要素に盛り上がる一幕も。

　告知は続き、早くもBD/DVDの発売も決定。1巻は8月12日に発売となるが、実は阿澄さんの誕生日でもある。さらに言うと、このタイミングで発表されたばかりの遊佐さんも同じ誕生日とのこと。

　6月19日からは、アニメ公式サイトにてラジオ「YAMAKING!!!」の配信も開始となる。更新は毎月第1、第3金曜日で、パーソナリティは番組名にちなんで、もちろん山田葵役の広橋さんが担当。1回目のゲストには、福山さんが出演することも決定している。

●「YAMAKING!!!」配信に向けたネタ出し会！？

　このラジオ配信に向けて、ステージでは番組内で読まれる提供スポンサー名を考えるコーナーがスタート。これは、番組に出演したゲストが「山田と○○がお送りしました」に当てはまる言葉を考えて読むという無茶振りをされるが、その案を考えてみようというもの。事前にキャスト陣にアンケートを取っていたようで、スクリーンにてそれぞれの案が公開された。

　多数考えてきた福山さんの案をはじめ、コラボレーションしている関係もあって「ロイヤルホスト」（阿澄さん）、福山さんがナレーションをしているプラネタリウムを観にいったため「コニカミノルタプラネタリウム」（藤田さん）、ゲシュタルト崩壊を狙った「TALKING! WORKING! YAMAKING! ～寝る女～」（喜多村さん）、（原作者の）高津でもいいですよと補足もされた「高須クリニック」（小野さん）、会場にこられなくてもコブラネタを欠かさない「ロイヤル三姉妹の三女、ドミニク」（神谷さん）など、バリエーションに富んだ内容となった。

●最後は今さら聞けないならぬ、今さら聞くコーナー

　「YAMAKING!!!」の提供名ネタでひとしきり盛り上がったあとは、3期まで来て今さらながら「言いたいor聞いてみたい話」をしてしまおうという、最後のコーナーへ。

　阿澄さんによる最初の質問「キャスト陣のボケ・ツッコミの役割分担はどうなっていると思いますか？」には、「ボケやツッコミじゃなくてブッコミだと思っています」という福山さんを筆頭に、変わった答えが続出。阿澄さんは「見守り」、藤田さんはどんなネタでも「笑い」、喜多村さんは人の話に頷く「省エネ」、小野さんは無茶振りされる「被害者」、広橋さんはツッコミでいたいが実際は「介護」されると、ボケ・ツッコミには収まらない個性っぷりを発揮していた。

　2つ目は、藤田さんの「自分の役よりほかの役が演じやすいかも、自分の役が別キャラだと思ったことは？」という質問。大方は予想通りだったようだが、喜多村さんは「八千代だけはないと思いました。だってそう思うじゃん？」と、自身に任された配役は予想外だったことを明かす。なお、ステージのキャスト陣が1期に出演が決まった際、広橋さんはハッキリ山田役といわれたようだが、ほかのメンバーは役名を聞かされなかったという。それを藤田さんが今になって思い出し、この質問をしてみたようだ。

　続いて読まれたのは、原文はかなり長いものの、要約すると「ギャグじゃなくてラブストーリーを描いてみたいと思っていませんか？」という喜多村さんの質問だ。収録の際、ほかのキャストたちと原作をチェックしていたときにラブ要素を強めにしたかったのでは、という話題で盛り上がったため、本心はどうなのか気になったとのこと。

　原作の高津先生に関しては、小野さんも「（高津カリノの）カリノってどういう意味？」も聞いてみたい話として挙がっていた。残念ながら高津先生がステージにという事態にはならなかったが、こうしてイベントで読まれたことをきっかけに、どこかで答えが語られる…かもしれないので、楽しみにしておきたいところ。

　こうして盛り上がったイベントも終わりの時間を迎え、最後にはキャスト陣から3期の放送に向けての意気込みや作品の見所を含めた、締めの挨拶が行われた。3期ではキャラクター同士の関係に動きがあったりと、物語が発展していくというので、本放送を楽しみにしておこう。


◆放送情報

■放送情報
読売テレビ：7月6日（月）深夜1時59分～
TOKYO MX：7月4日（土）深夜0時30分～
とちぎテレビ：7月4日（土）深夜0時30分～
群馬テレビ：7月4日（土）深夜0時30分～
テレビ愛知：7月4日（土）深夜1時50分～
札幌テレビ：7月7日（火）深夜2時04分～
BS11：7月11日（土）深夜0時30分～

※放送開始日・放送時間は予定のため、編成の都合等により変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

■スタッフ
原作：高津カリノ （掲載『ヤングガンガン』スクウェア・エニックス刊）
監督：鎌倉由実
シリーズ構成：吉岡たかを
キャラクターデザイン・総作画監督：足立慎吾
色彩設計：坂本いづみ
美術監督：木下了香
撮影監督：廣岡 岳
編集：坪根健太郎
音響監督：鶴岡陽太
音楽：MONACA
制作：A-1 Pictures

■キャスト
小鳥遊宗太：福山 潤
種島ぽぷら：阿澄佳奈
伊波まひる：藤田 咲
轟八千代：喜多村英梨
白藤杏子：渡辺久美子
佐藤 潤：小野大輔
相馬博臣：神谷浩史
山田 葵：広橋 涼
ほか

■主題歌
OP「NOW!!!GAMBLE」歌：種島ぽぷら（阿澄佳奈）／伊波まひる（藤田 咲）／轟八千代（喜多村英梨）
ED「まつ毛にLOCK」歌：小鳥遊宗太（福山 潤）／佐藤 潤（小野大輔）／相馬博臣（神谷浩史）

■Blu-ray & DVD 情報

第１巻

収録話：１品目「ワグナリア戦線異状なし」

【完全生産限定版特典】
・キャラクターデザイン足立慎吾描き下ろしデジパック仕様
・特典CD：オープニングテーマ「NOW!!!GAMBLE」
歌：種島ぽぷら（阿澄佳奈）／伊波まひる（藤田 咲）／轟八千代（喜多村英梨）
エンディングテーマ「まつ毛にLOCK」
歌：小鳥遊宗太（福山 潤）／佐藤 潤（小野大輔）／相馬博臣（神谷浩史）
＋ Off Vocal Version 2曲
・原作者：高津カリノ書き下ろしキャラクターコメンタリー

2015年8月12日発売

Blu-ray 完全生産限定版 4,000円＋税
DVD 完全生産限定版 3,000円＋税
DVD 通常版 2,000円＋税


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