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メインキャストが考える『落第騎士の英雄譚』の魅力とは

どの“学園ファンタジーもの”とも違う展開が待っている!TVアニメ『落第騎士の英雄譚』メインキャストインタビュー

 GA文庫で刊行中の『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)』が2015年10月より、ついにTVアニメとして放送スタート! 本作は、己の魂を魔剣に変えて戦う現代の魔法使い《魔導騎士》と、その養成学校「破軍学園」を舞台にしたファンタジー作品。魔導騎士の才能に恵まれなかった主人公・黒鉄一輝は、《落第騎士 (ワーストワン)》と周囲に蔑まれながらも己の剣技を磨き、《無冠の剣王 (アナザーワン)》としてすべての騎士から注目されていきます。

 本稿では、そんな『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)』アフレコ後に、主要キャラクターを演じるキャストのみなさんへと行ったインタビューの模様をお伝えします。今回、インタビューに応えてくださったのは以下の4名です。黒鉄一輝のようにみなさんも己の道を極めてみたいことがあるとか……。

【インタビュー対象者】
・逢坂良太さん (黒鉄一輝 役)
・石上静香さん (ステラ・ヴァ―ミリオン 役)
・東山奈央さん (黒鉄珠雫 役)
・浅沼晋太郎さん (有栖院凪 役)


■ 自分とキャラクターは似ている? 似ていない?

──まずは、みなさんが演じているキャラクターの紹介と演じる上で気を付けているポイントを教えてください。

逢坂良太さん(以下、逢坂):僕が演じているキャラクターは黒鉄一輝です。学校とかでも蔑まれていたりしていて、普通の人だと心が折れてしまうような環境でも、負けずにそれに立ち向かっていく強さを持ったカッコいい少年です。でも、女の子と一緒にいると流されちゃったり、わたわたしてしまったり……。たまにサラッとカッコいい台詞を言ってしまうので、その辺りが女の子にモテる理由なのかなと思いながら演じています。

カッコいい台詞を真剣にならずに、素直な気持ちで言ってくださいというディレクションがあったので、そういうキャラクターなんだな、自然に言えるのが一輝なんだなと思って演じています。

石上静香さん(以下、石上):ステラちゃんはヴァ―ミリオン公国から破軍学園に転校してくる女の子です。ヴァーミリオン公国の第二皇女でもあり、国の中でトップの騎士でもあります。国にいるとずっと自分がトップのままで、周りから天才扱いをされてしまい、自分の伸びしろがなくなってしまうと思って転校してくることになります。学園では、一輝くんたちと共に“伐刀者”の高みを目指していきます。

ステラちゃんの性格はツンデレなんですけど、よくよく台本を読んでみるとそこまでツンツンしているわけでもなく、ツンの中にかなりのデレが入っているので、気持ちはツン1:デレ9くらいの割合で演じていければなと思っています。あまり角が立たないキャラクターになればいいなと。言葉はツンなんですけど、態度はデレデレになるように意識しています。

逢坂:第1話とかすごかったですよね(笑)。

石上:そこまでデレちゃうんだ! ってビックリしました(笑)。お姫様なので、あまり男の人と触れ合ってきていないですけど、一輝くんがルームメイトになって興味を持ち始めるんです。第1話からかっ飛ばしているやんちゃな女の子ですね。

東山奈央さん(以下、東山):珠雫は一輝の妹なんですが、しばらく離れて生活をしていて破軍学園で再会することになります。兄のことをかなり好きになってしまって、再会の時にビックリするような行動に出ます。それくらい兄を慕っていて、その好意は一輝の置かれていた境遇もあったからこその親愛なのかもしれないなと。禁断っぽさはあまり出さないようにしています……(笑)。

アグレッシブな行動に出るキャラクターなので、妹ながらもお兄ちゃんを翻弄したりもします。でも、お兄ちゃんとは親しくしているけど他の人とは距離を置いたり、人間嫌いな面もあるので、そういった温度差を上手く出せればいいなと思って演じています。表情も豊かで、切り替えの激しい子なのかなって思っています。

逢坂:小さいのに色気があるんですよ。

東山:ませている感じですかね。

浅沼晋太郎さん(以下、浅沼):有栖院凪は珠雫のルームメイトで、心が乙女の男の子です(笑)。一輝やステラや珠雫のよき理解者で、人と距離を置いてしまう珠雫ですら心を開いてしまうほどの親しみやすさを持っているようです。言葉遣いからするとつい、ただの賑やかしになりそうなキャラクターですが、悟りの境地を開いているというか、適格なアドバイスを静かに伝えたりするところもあります。色物になりすぎず、母性を感じさせるような(笑)、優しさみたいなものが出せればなと思って演じています。

逢坂:奥底まで見透かされているような感じはありますね。

浅沼:それでもあの口調なので、ひょうひょうとしているように見える面もありますね。計り知れない感じのキャラクターです。


――ご自身が演じているキャラクターと自分が似ているな、正反対だなと思うところはありますか?

逢坂:ライトノベルの主人公って理想の男性像というか、カッコいい部分が描かれたキャラクターが多いので、それに似ていたらよっぽどだろうなって(笑)。

一同:(笑)。

逢坂:そういう意味では負けず嫌いなところは似ているかもしれませんね。方向性は違うんですが僕もかなりの負けず嫌いで、負けるとわかっていても負けるのは悔しいですね。

東山:そうなんですよ!前に別の現場の皆さんでダーツをしに行ったことがあって、逢坂さんと対決したんです。私は初めてだったので適当にヒョイヒョイ投げていたら、ビギナーズラックで逢坂さんに勝っちゃって。そしたら、すごく機嫌が悪くなっちゃって(笑)。

逢坂:次は絶対負けないからな! ってもう一回勝負を挑みましたね(笑)。

浅沼:大先輩とかとゲームやったらダメだよね。接待ということを知らないから(笑)。

一同:(笑)。

石上:私は強いて挙げるなら、すぐ顔に出ちゃうところですかね。嘘をつけないんです。ステラちゃんも顔に出ちゃうので、そこが似ていますね。

東山:静香さんはツンデレじゃないんですか?

石上:うーん、どちらかと言うならツンツンかもしれないです。人に甘えることがよくわからなくて。一人っ子なので、なんでも自分でやっちゃうんです。

逢坂:逆に石上さんと距離を近づけすぎると、めっちゃ嫌われるのかもね。

石上:違います違います!(笑)

一同:(笑)。

東山:私は逆に全く似てなくて。東内マリ子さん(新宮寺黒乃 役)に「東山さんは本当に心がフルオープンですよね」って言われました。

浅沼:扉の鍵がバカになってるんだ(笑)。

逢坂:セキュリティが甘々だ(笑)。

東山:あー!(笑) 騙されそうだねってよく言われます。その分、珠雫はいろんなものが見えちゃうからこそ、人って信用ならないと考えているんだと思います。今回、有栖に少し心を開く「うん」というたった一言の台詞が難しくて。私の鍵がバカなもので(笑)、心を開いて「うん!」って言ってしまったんです。「初対面なので、そんなに心を開かないでください」とディレクションされて、「役作りを頑張らなきゃな」と思わせるきっかけになった一言でした。

浅沼:僕は男性扱いされないところが似ているかなと思います。「女子会とかガールズトークの中にぽつんと一人混ざっていても違和感ないよね」ってよく言われます。

一同:(笑)。

浅沼:違和感感じてよ! って思いますけど(笑)。男としては不名誉ですよね。一部ではママって呼ばれてますし……。そういう部分は似てるかな。洋服や甘いものが好きってところも。そう言えば、ファンの方がくださるプレゼントが女子力高いものばかりで。僕のイメージってどんななの? って思います(笑)。ボディーソープとかトリートメント、マスク、化粧水、ロクシタンのハンドクリーム…僕の洗面所、そういうのが大量に置いてあるからすごく女子なんです。「あっ、そっちの方?」と思われても仕方ないくらい(笑)。もしかすると、そう思われてるのかしら?ヤダ困っちゃう。

一同:(笑)。

スタッフ:このインタビューを読んで、また増えるんじゃないですか?

浅沼:やーよ☆(笑)


■ まさかの二つ名が飛び出す!?

――自薦他薦でも構いませんので、気になっているキャラクターはいますか?

逢坂:凪は友達になってほしいですね。絶対楽ですよ。ちゃんと話も振ってくれるし、聞いてくれるし、喋らなくても何も言わなそう。

浅沼:同居人として楽だろうね。料理も上手そう。

逢坂:潔癖症だから掃除もしてくれそうだし。服とか散らかしても「しょうがねーな」って。

一同:ああー。

東山:私は一輝、すごく好きですね。ただのヘタレじゃないのがいいですよね。ちゃんと強くて、その裏に血のにじむような努力があるところに好感が持てるし、応援したくなるキャラクターだなって。そういうところが見えないからこそ蔑まれるけど、内面を知ったらステラみたいにみんな好きになっちゃうんじゃないかな。

逢坂:毎日20キロ走っている人なんて、そうそういませんよ。

浅沼:僕は西京寧音(CV:井口裕香さん)が気になりますね。全部をヒラリヒラリとかわしているところとか、性格や口調も素でああなのか、何かを隠してああなのか、探り切れないところがありますね。中身が見えづらい凪としては、さらにもっと見えづらいキャラは興味があります。

石上:私は収録終わりということもあって、松岡禎丞さんが演じている桐原静矢はきましたね(笑)。好きと言うよりも、「そんなふうに役を持ってくるのか」と興味を持ちました。

浅沼:桐原というよりは松岡くんに興味があるみたいになってるよ(笑)。

一同:(笑)。

逢坂:あの演技を見ると、桐原はなんでモテるんだろうって思いますよね(笑)。

東山:モテる要素がわかりませんでしたね(笑)。松岡さんはアフレコ中、テストと本番で違うことをやってくるので、こちらも心の準備ができなくて(笑)。

――あの演技は注目ですね(笑)。黒鉄一輝は努力して《無冠の剣王 (アナザーワン)》と呼ばれるまでになりましたが、みなさんが極めてみたことはありますか?

石上:個人的にゲームが好きなので、暇なときに極めてみたいなと思いますね。これから発売でやりたいのは『ペルソナ5』とか『サモンナイト6』とか『ダークソウル3』とか。けっこう長時間遊べるゲームが好きなので。

浅沼:僕はコーヒーですかね。中毒と言われてもおかしくないくらいに飲むんですよ。一日に10杯くらい飲むので、気分を落ち着かせるための自己暗示みたいになっています。「インスタントやアイスコーヒーは飲まない」程度のこだわりはあるんですけど、どうせなら一杯一杯、豆からこだわりを持てるくらいになりたいですね。酸味とか苦味とか、人に「だったらこの豆がオススメだよ」って言えるくらいにはなってみたいかな。

逢坂:僕は音響機器です。自分でマイクを買ったりしています。昔、みんなで集まってドラマやラジオCDを作るのがすごく好きだったんです。編集も自分でして、音も自分でつけたりして。マイクスタンドも2本くらい持っていますし、そうなるとアンプとか、いろいろ欲しい物が多くなって収録ができるくらいの小さなスタジオでいいので、実際にあるといいなって思っているんです。

東山:私は無趣味記録を更新し続けているんですけど、髪の毛に気を付けるようになりました。今、人生で一番長いくらいなんですよ。例えばスタイルを良くしようとか、肌をキレイにしようとか、メイクを覚えて可愛くなろうというのは、向き不向きもありますし、頑張りに比例した成果が出るものではなかなかないと思うんです。そんな中で、「髪の毛は頑張れば綺麗になる!」って気づいたんです。そこからトリートメントなどを調べたりして使っていたら、この長さでも枝毛が出なくなって。頑張ったらそれだけ応えてくれる子なんだなって思いました(笑)。髪の毛がすごく愛おしくなって、メイクさんとかにも褒めてもらえる機会が増えてきて、最近はこだわっていますね。

浅沼:二つ名は、“ヴィダルサスーン”だね(笑)。

逢坂:“ラックス・スーパーリッチ”とか?(笑)

東山:なんでも二つ名みたいですね!(笑)

一同:(笑)。

――いい感じの二つ名がついたところで(笑)、最後にアニメを楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

逢坂:最近すごくファンタジー学園ものが増えてきて、みなさんも見る機会が多くなってきていると思います。この作品はそのどれとも違う展開が待っています。他のキャラクターももちろん魅力的ですが、一輝とステラの近づき方が半端なく早かったり、二人の関係性がしっかりと描かれている作品は珍しいなと思います。そして、二人がカッコよくなっていくんですよ。男性の方が多く見てくださると思いますが、ぜひ女性の方も見ていただいて、一輝のカッコよさと凪の乙女っぷりを(笑)、楽しんでいただけたらなと。いろいろな目線で見れる作品なので、楽しみにしていてください。

石上:この作品は一輝とステラが主軸になって物語が進んでいきます。この二人の恋愛関係もそうですが、お互いが競い合う仲間としても同じくらい大切に描かれています。その二面性を楽しんで見ていただければなと思っています。珠雫ちゃんもアリスさんも含め、魅力的な濃いキャラクターたちにも視線を向けつつ、作画さんも気合が入っているので、期待して待っていただけたらなと思います。

東山:ここまでアフレコをしてきた印象では、この作品は強いキャラクターがたくさん出てくるということです。バトルも見ごたえがあるものになるんだろうなと、私も期待しています。その中でキャラクターも個性豊かなので、これからどんなキャラクターが出てくるのかも楽しみです。珠雫としては、「まさか序盤でこんな展開になるの!?」と驚くシーンがあります。私は原作を家で読んでいて、阿鼻叫喚しました(笑)。かなり衝撃的な展開になっているので、早くみなさんと語り合いたいなと思っています。楽しみにしていてください。

浅沼:序盤で松岡くん演じる桐原という強烈なキャラクターが出てきて、僕もオンエアで観るのが楽しみです(笑)。一輝がどんな戦い方をするのか、どんな勝ち方をするのか、どんな負け方をするのか、一辺倒にならない展開は見どころです。優等生の方にも、自分は落ちこぼれかも、と思っている方にも、きっと共感していただける作品になっていると思います。ぜひいろんな方に見ていただきたいです。

■TVアニメ『落第騎士の英雄譚 (キャバルリィ)』

【放送情報】
TOKYO MX  10月4日より 毎週日曜 24:30~
テレビ愛知   10月4日より 毎週日曜 25:05~
サンテレビ    10月5日より 毎週月曜 23:30~
BS11      10月9日より 毎週金曜 23:30~
AT-X      10月3日より 毎週土曜 23:00~
※リピート放送:毎週日曜 27:00~ /毎週火曜 15:00~ /毎週金曜 7:00~

【配信情報】
GYAO! 10月6日より 毎週火曜 11:00~
dアニメストア 10月6日より 毎週火曜 12:00~
アニメ放題 10月6日より 毎週火曜 12:00~
ニコニコチャンネル 10月6日より 毎週火曜 12:00~
ニコニコ生放送 10月6日より 毎週火曜 23時30分~
VideoMarket 10月6日より 毎週火曜 12:00~
バンダイチャンネル 10月10日より 毎週土曜 12:00~
ほかにて配信予定

※放送曜日、時間、開始日が変更になる可能性がございます。

【スタッフ】
原作:海空りく(GA文庫/SBクリエイティブ刊)
キャラクター原案:をん

監督:大沼心
シリーズディレクター:玉村仁
シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
キャラクターデザイン:小松原聖
色彩設計:山口真奈美
美術監督:古賀徹(スタジオ・ユニ)
3D監督:濱村敏郎(スタジオシャムロック)
撮影監督:廣岡岳(Nexus)
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:明田川仁(マジックカプセル)
音楽:中川幸太郎
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:SILVER LINK./ Nexus
製作:「落第騎士の英雄譚」製作委員会

OPテーマ アイデンティティ/酒井ミキオ
EDテーマ 波羅蜜恋華/ALI PROJECT

【キャスト】
黒鉄一輝:逢坂良太
ステラ・ヴァーミリオン:石上静香
黒鉄珠雫:東山奈央
有栖院凪:浅沼晋太郎
綾辻絢瀬:小林ゆう
東堂刀華:金元寿子
新宮寺黒乃:東内マリ子
日下部加々美:相坂優歌
西京寧音:井口裕香
折木有里:橘田いずみ
兎丸恋々:M・A・O
御祓泡沫:潘めぐみ
桐原静矢:松岡禎丞
倉敷蔵人:細谷佳正
黒鉄龍馬:有本欽隆


【ストーリー】
己の魂を魔剣に変えて戦う現代の魔法使い≪魔導騎士≫
その学園に通う黒鉄一輝は、魔導騎士としての能力が低すぎて留年した
≪落第騎士≫(ワーストワン)だった。
そんな彼は、10年に一人の天才と呼ばれる≪A級騎士ナンバーワン≫の異国の皇女
ステラ・ヴァーミリオンから一方的に決闘を挑まれる。
だが、彼は周囲の予想に反し勝利してしまう。
一輝は魔法の代わりに剣技を極めた異端の実力者だった。
騎士の頂点を争う戦いの中で最底辺から並み居る強敵を倒し駆け上がっていく一輝。
かつての《落第騎士ワーストワン》は、やがて《無冠の剣王アナザーワン》として
すべての騎士から注目されるようになっていく。
そして圧倒的な才能不足を克服して高みを目指す一輝に、ステラは次第に惹かれていく…

>>TVアニメ『落第騎士の英雄譚』公式サイト
>>TVアニメ『落第騎士の英雄譚』公式Twitter(@ittoshura)
(C)海空りく・SBクリエイティブ/落第騎士の英雄譚製作委員会
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