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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』プレミア上映会レポ

池田秀一さん自ら、オーディションに志願!? 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤の決意 哀しみのアルテイシア』プレミア上映会レポート!

 10月17日(土)、豊洲PITにて、アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 哀しみのアルテイシア』のプレミア上映会が開催されました。

 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、アニメ『機動戦士ガンダム』にてキャラクターデザイン・作画監督を務めた安彦良和氏が、設定を見直しや外伝エピソードなどを加えて、独自にアレンジしたコミカライズ作品。そして、2015年には作中の外伝エピソード『シャア・セイラ編』が待望のアニメ化。4月に、第1話となる『青い瞳のキャスバル』が公開されました。そして、10月31日より上映、および有料配信されるのが第2話『哀しみのアルテイシア』となっています。

 今回のイベント「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤の決意 哀しみのアルテイシア」では、第2話の先行上映が行なわれました。また、上映前と上映後には、主演キャスト陣と、総監督・安彦良和氏と、劇中挿入歌を担当した澤田かおりさんが登壇。今回はそのトークの模様と会場の様子を、皆様にお届け致します!

<登壇者>
池田秀一さん(エドワウ・マス役)
潘めぐみさん(セイラ・マス役)
喜山茂雄さん(ランバ・ラル役)
沢城みゆきさん(クラウレ・ハモン役)
澤田かおりさん(挿入歌『By Your Side』担当)
安彦良和氏(漫画原作・総監督・キャラクターデザインなど)

■大きな拍手に、安彦良和氏も大喜び!

 ステージは劇中に登場するバー「Club EDEN(クラブ・エデン)」を再現したセットで彩られ、雰囲気を盛り上げてくれます。さらにバーカウンターのお酒のボトルラベルには、「サンライズ・ウィスキー」や「クラウン」などの、ガンダムを感じさせるワードがちりばめられており、随所にこだわりが感じられました。

 イベントがスタートすると、まずは池田さん、潘さん、喜山さん、沢城さんが登壇し、それぞれご挨拶。池田さんは「前回第1話、シャア中尉として冒頭大活躍しました。これからシャア・アズナブルになっていく、決意をするキーポイントになる作品です」と本作への気持ちも語ります。さらに「通常の3倍速い公開日なので、ゆっくり見ていってください(笑)」と、池田さんだからこそ言える冗談で、会場内からも笑いが起きていました。

 サブタイトルにもなったアルテイシア/セイラ役の潘さんは「アルテイシアとしていくつもの別れを経験させて頂きました」と、ラストのセリフに、すべての気持ちを込めたと語ります。喜山さんは、「没落したラル家が今後どう活躍するのか注目してほしいです」と話し、続けて、前回男らしいハモンを演じた沢城さんは「今回は女性的な面が垣間見えるので、そのあたりを楽しんでほしいです」と、それぞれのキャラクターについて語りました。

 その後、第2話の上映が行なわれ、上映後にはキャスト陣が再登場。さらにここで、安彦氏も登壇します! 安彦さんは舞台の横で、上映後の大きな拍手を聞いていたようで「拍手を聞いてうれしかったです」と、拍手への気持ち良さに喜んでいた様子でした。また、前回の第1話について「辛いご意見もあったかもしれませんが、やさしいスタッフに囲まれてますから、お褒めの言葉をたくさん頂きました」と、ファンの応援もしっかり届いているようです。

■エドワウ・マス役には、池田さん自らオーディションに参加!?
 ここからは、アフレコ時の様子や作品などについて語ります。声優陣について安彦さんは「僕は25年間、アニメの世界から離れていたので、声優さんの世界を知らないんです」と、漫画家としてのご活躍が長いことを改めて認識できます。しかし、続けて「先ほど知ったのですが、沢城さんは、不二子さんということで」と、話題はなぜか某三世のお話へ。池田さんからも「先生、今日はガンダムです(笑)」とつっこまれ、会場内の笑いを誘っていました。

 その池田さんは、今回アニメ化されたのがシャア・セイラ編と聞いて「エドワウ・マスから、0079のシャア・アズナブルへ繋げてみたいという欲が出て、エドワードのオーディションを受けました」と、自ら志願しオーディションを受けたと明かします。役を射止めたことへ、会場内からは大きな拍手が送られると池田さんも照れながら「ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べていました。

 続いて、潘さんは、劇中の最後の10分間の濃密さについて「すごい濃密な時間でしたよね。すごく、ようやく安心できました」と、観客の皆さんへ感謝していました。また、第1話・子供時代を田中真弓さんが演じ、今回初じめて兄妹として共演した池田さんは「1stのころの、20歳近くのアルテイシアしか知らなかったので、今回、潘さんのアルテイシアに出会えて幸せです」と、共演の喜びを伝えます。

 また、池田さんと潘さんは、作品を始める前から、潘めぐみさんの母である潘恵子さん(『機動戦士ガンダム』ララァ・スン役)を通じて、お世話になっていたとのことで、「子供の頃は池田さんに守っていただき、そして、作品の中でも守っていただき、常に池田さんとの関係がアルテイシアとキャスバルだなと」と、潘さんが池田さんへ尊敬の言葉を送ると、池田さんは席を立ち、深くお辞儀をして応えていました。その様子に、沢城さんは「なんか、あそこイチャイチャしてるわね(笑)」と、小声でささやくと会場内は笑いに包まれました。

■安彦さん、池田さんが暴露する、本作のアフレコ秘話!
 池田さんから「今度はそっちでイチャイチャして(笑)」と繋がれ、今度は喜山さんと、沢城さんが語ります。喜山さんは「2代目をやるというのは、声優として本当につらい仕事なんです」と、第二のランバ・ラル役としての苦労を明かします。そのことについて、沢城さんから「みんな素敵だと思ってますよ」と励まされると、会場内からも喜山さんへ非常に大きな拍手が送られました。また、ガンダムへの出演が決まった時は、ラル役だということを知らなかったそうで、台本を開いてラル役と知り驚いたそうです。

 続いては、自らガンダム初心者だと語る沢城さんは、「先輩方も普段よりワクワクしている感じがして、女の私からすると、男の人達の夢の作品の中に、ご一緒させてもらってるんだな、と感じました。そんな中、本作の華になれれば良いかなと思って、演じさせて頂きました」と、本作にかける想いをあらわにしていました。また、沢城さんは池田さんについて「圧倒的な存在感ってこれかー! っていう、体感が凄まじくて。贅沢な仕事だなと(笑)」と、池田さんの凄味を改めて認識したそうです。喜山さんも、アフレコ時の池田さんについて「1話目の、オープニングのシーンの時。ずっと背中を見ていたんですが……。もう、かっこいい!! その一言に尽きます!」と、目を輝かせます! 池田さんは「背中が丸くなってきたから(笑)」と、照れながら冗談を飛ばしていました。

 エドワウ・マスとして改めてシャアを演じた池田さんは「実は1度演じた後に1杯飲んでいると、ふと、もう一度やりたいなと思って、別の日に、もう一度演じさせて頂けますか? と、2回演じさせていただきました」と、アフレコの秘話を明かします。そのことについて、安彦さんは「2度演じて頂いたんですが、池田さんの申し出で、びっくりしたんですよ」と、驚いたそうです。続けて、安彦さんは「内心不安だったんですよ。喜山さんが先程、かっこいいと仰いましたが、僕はシリアスに聞くと、池田さんもふけたなぁ、声変わり前のエドワウ出るかなぁ? って(笑)」と、若いエドワウを演じることができるのかと、不安があったことを明かします。さらに安彦さんは、アフレコ前の池田さんが若い声を出すためにお酒を一ヶ月絶っていたことが語られましたが、安彦さんは「さっき池田さんが、1杯飲んでからやりたいと思ったって言ってましたが、それ池田さん。1杯飲んだのが良かったんじゃないですか?(笑)」と言うと、池田さんも「そうかもしれないです(笑)」と答え、会場内からも笑いが聞こえていました。

 ちょっとした逸話を暴露された池田さんは、「古谷徹という男がですね、『えっ池田さんがエドワウやるの? じゃあ僕も(若い頃のアムロを)やるー』って言ってね(笑)」と、アムロ・レイ役の古谷徹さんのエピソードを暴露! そのことについて安彦さんは「付け足しますと、僕の漫画のほうでは、少年アムロにセリフはないんです。しかし、動く姿を見て、やっぱりセリフがほしいと。いやー、かわいいですよね」と、少年アムロをかわいく演じた古谷さんを褒め称えます。しかし、それに続いて池田さんは「付け足しますと、徹ちゃんは僕がオーディションを受けて役を頂いたことを知っているんですけど『僕はオーディション受けなかった!』と嫌味を(笑)」と暴露し、池田さんと古谷さんの仲の良さを感じつつも、まさにアムロVSシャアのような関係であることが感じられます!

 ここで、劇中のクラウ・ハモンが歌唱するシーンで歌を担当された、澤田かおりさんが登場! 劇中歌『By Your Side』を1コーラス目は、劇中と同じく英語バージョンで。2コーラス目からは日本語バージョンという特別版での披露となりました。また、歌唱シーンについて安彦さんが、クラウの動きを澤田さんの動きに合わせ、作画して頂いたという製作秘話も明かしていました。

 最後にはそれぞれが、本作へかける思いを語り、イベントは終了。終了後には、会場内に飾られたジオン・ズム・ダイクンの胸像や、設定画・原画イラストの展示を撮影する観客が多く見受けられ、ファン大満足の上映会となりました。 

▲会場には、胸像、原画、ガンプラやフィギュアなど、さまざまな展示も!

▲会場には、胸像、原画、ガンプラやフィギュアなど、さまざまな展示も!

◆作品情報
イベント上映・Blu-ray先行販売・先行有料配信が10月31日同時スタート!
●全国15館にてイベント上映【2週間限定】10月31日(土)~11月13日(金)
【神奈川】横浜ブルク13
【千葉】MOVIX柏の葉
【埼玉】MOVIXさいたま
【栃木】MOVIX宇都宮
【大阪】なんばパークスシネマ/大阪ステーションシティシネマ
【愛知】ミッドランドスクエアシネマ、MOVIX三好
【京都】MOVIX京都
【福岡】福岡中洲大洋
【宮城】MOVIX仙台
【北海道】札幌シネマフロンティア

★今明かされるシャア・アズナブル誕生の秘話
【第2話哀しみのアルテイシア】
宇宙世紀0071年。サイド3、ムンゾ自治共和国を脱出して3年。
ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアの兄妹は、ジンバ・ラルと共に地球に逃れ、テアボロ・マス家に身を寄せており、エドワウとセイラという名で平穏に暮らしていた。だが、彼らを追うザビ家の魔の手が、再び迫りつつあるのであった…。
そのころ、サイド3はジオン自治共和国と国名を変え、ザビ家が実権を掌握し、支配体制を固めつつある一方、地球連邦軍に対抗するための新兵器、モビルワーカーの開発に着手していた。

<STAFF>
原作:矢立肇・富野由悠季(「機動戦士ガンダム」より)漫画原作:安彦良和(KADOKAWA「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」より)
キャラクターデザイン:安彦良和、ことぶきつかさ
オリジナルメカニカルデザイン:大河原邦男
メカニカルデザイン:カトキハジメ、山根公利、明貴美加、アストレイズ
脚本:隅沢克之
演出:原田奈奈
総作画監督:西村博之
メカニカル総作画監督:鈴木卓也
美術監督:池田繁美、丸山由紀子
軍装装備デザイン:草彅琢仁
ディスプレイデザイン:佐山善則
SF考証:鹿野司
色彩設計:安部なぎさ
撮影監督:葛山剛士
編集:吉武将人
音響監督:藤野貞義
音響効果:西村睦弘
音楽:服部隆之
監督:今西隆志
総監督:安彦良和
企画・製作:サンライズ

<CAST>
エドワウ・マス:池田秀一
セイラ・マス:潘めぐみ
デギン・ソド・ザビ:浦山迅
ギレン・ザビ:銀河万丈
ドズル・ザビ:三宅健太
キシリア・ザビ:渡辺明乃
ランバ・ラル:喜山茂雄
クラウレ・ハモン:沢城みゆき
ジンバ・ラル:茶風林
アストライア・トア・ダイクン:恒松あゆみ
ガイア:一条和也
オルテガ:松田健一郎
マッシュ:土屋トシヒデ
ミライ・ヤシマ:藤村歩
アムロ・レイ:古谷徹
シャア・アズナブル:関俊彦
ナレーション:大塚明夫

>>「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」公式サイト
>>「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」公式ツイッター(@G_THE_ORIGIN)

(C)創通・サンライズ
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