
「役と声優が一体化している」川本 成さん、津田 英佑さんが語る『新テニスの王子様 OVA vs Genius10 FAN DISC』の見どころとこれまでの軌跡
1999年に週刊少年ジャンプで連載を開始した『テニスの王子様』。
2001年にTVアニメ化、2014年には全5巻の最新シリーズ『新テニスの王子様 OVA vs Genius10』発売、そして、現在、ジャンプSQ.にて「新テニスの王子様」が好評連載中です。
主人公の越前リョーマ(CV・皆川純子)や青学(せいがく)メンバー、他校ライバルたちがU-17(アンダー・セブンティーン)日本代表の座をかけて、高校生達と競い合う姿を描く作品として注目を集めています。
そして、2015年12月24日(木)にはファン待望のBlu-ray&DVD『新テニスの王子様 OVA vs Genius10 FAN DISC』の発売が決定。
その内容は、ニコ生出張版「バーニングでエクスタシーなクリスマス会! 2015年よ、アデュー!!」や「放課後の王子様」番外編ピクチャードラマ「毒草聖書外伝~白石探偵走る~」、4コマアニメ「放課後の王子様」、「テニプリ文化祭」スペシャルトークショーダイジェストなど、『新テニスの王子様』の新しい魅力が詰まった映像作品となっています。
「テニプリファン」ならずとも目を離せないファンディスクの発売に先駆け、アニメイトTVではニコ生出張版「バーニングでエクスタシーなクリスマス会! 2015年よ、アデュー!!」に出演された河村 隆役の川本 成さん、柳生 比呂士役の津田 英佑さんにインタビューを実施しました。
本作品の見どころや10年以上付き合っているキャラクター、キャストとのエピソードについてお届けします。
■川本さんがMCじゃなければ実現しなかった!?
──「バーニングでエクスタシーなクリスマス会! 2015年よ、アデュー!!」を収録されたご感想をお聞かせください。
川本 成さん(以下、川本):『新テニスの王子様 OVA vs Genius10』のニコ生はこれまでに5回配信していますが、毎回身体中が痺れるくらい疲れるんですよね。僕はMCを担当しているのですが、ゲストの皆さんが好き勝手に遊ぶので(笑)。
津田 英佑さん(以下、津田):それはもう、皆が安心しているからでしょ(笑)。何を言ってもMCの成くんがまとめてくれるって。
川本:今回のゲストは英佑さんと細谷くん。二人とも僕がプロデュースしている舞台にご出演していただいているので、盛り上がりましたね。それに加えて「生放送じゃない」というのが非常に安心できました。余計なことを言ってもカットしてもらえるのは大きいですよ。
津田:そんなに余計なことは言ってないよね。節度のある話をしていますよ(笑)。
川本:まぁ、大人ですからね(笑)。
津田:僕は前回の「新テニスの王子様 FAN DISC ~be a rival and friend~」にも呼ばれていましたので、連続出演できて嬉しかったです。前回は琵琶湖でロケをしたのですが、一度目は台風のためにリスケして再撮影。今回も台風の中スタジオで撮影でしたね。
川本:僕の衣装をよく見ると長靴履いてますからね(笑)。
津田:そうそう(笑)。ニコ生のようなフリートークは初めてでしたが、成くんがMCだったので安心できました。成くんじゃなかったら、オファーを受けなかったかもしれません!
川本:よく言いますわ(笑)。
──本作品の見どころをお教えください。
川本:ポイントを抜粋すると、各キャラクターの技について結構突っ込んだ話をしましたね。「あれはいいのか!?」などギリギリのラインまで踏み込んでいます。
津田:過去に放送した『新テニスの王子様OVA vs Genius10』のニコ生を見ながら、コメンタリーしたよね。いろいろなツッコミを入れています。「壁に穴が開いていいのか!?」とかね。実現するためには、何キロくらい必要なのか?とか。
川本:普通の作品だとアウトな話でも、先生(作者・許斐 剛氏)だから許してもらえるのはありますよね。本当に器が大きいです。
──ニコ生出張版以外のコンテンツではいかがでしょう?
津田:ピクチャードラマ「毒草聖書外伝~白石探偵走る~」も見ごたえ十分です。柳生がこんなに話すことも本編ではないですから。白石(白石蔵ノ介 CV・細谷佳正さん)は和のテイストで金田一耕助のような雰囲気。一方、柳生は洋風にシャーロック・ホームズのような感じ。この二人が謎を解くのか?解かないのか?この点も楽しんでいただけると思います。
あとは、キャスト表を見た時に、立海大附属中のキャラが誰一人出てこない点にもびっくりしました。これまでは仁王(仁王雅治 CV・増田裕生さん)がいて柳生みたいな感じだったので。あまり、一人で出歩くことがないキャラですから(笑)。本編やOVAでは見られない柳生を見ていただけると思います。
川本:確かにレアだよね(笑)。
■“死闘”の裏に存在したキャスト陣の一体感
──川本さんが河村 隆、津田さんが柳生 比呂士を演じて10年以上の歳月が流れています。
川本:10年以上1つの役を演じるということもなかなか無い経験です。よほど人気の作品以外では無理だと思います。本当の意味でのパートナーというか不思議な感覚がありますね。作品を見ている方なら感じていると思いますが、キャスト陣全体が円熟しているじゃないですか。なのに、収録をすればするほどスパークしていく感覚もあるんです。
津田:役とキャストがほぼ一緒な感じがするんですよね。
──やはり長年一緒にいると、一心同体という感じなんですね。津田さんが柳生について思うことなどあれば、お聞かせください。
津田:個人的には柳生がいつメガネを外すのか?という点が気になっています。乾(乾 貞治 CV・津田健次郎さん)でも、素顔が公開されているじゃないですか?ここは気になっていますね。
川本:実は結構タレ目なんじゃないですか(笑)?
津田:一度、先生に聞いてみたんですよ。そしたら、「どうでしょう?」って笑って流されました(笑)。
川本:聞いたの!?
津田:本当に聞いたよ(笑)。
──これまでのアフレコ中の思い出で、特に印象に残っていることはありますか?
川本:個人的には、青学(せいがく)VS四天宝寺です。試合って出場している選手がコートに立ちますよね。アフレコ現場でも実際に戦う二人が前に出るんですよ。ベンチのキャストは現実でも後ろに控えているんです。
そうした立ち位置になっているのはアフレコ当初からだったのですが、試合と現場が本当につながっている感覚を強く感じたのは銀さん(石田 銀 CV・高塚正也さん)との戦いだったんです。
青学(せいがく)メンバーからの視線や期待感が僕のセリフと合致していたんですね。その時、僕が部長の手塚(手塚国光 CV・置鮎龍太郎さん)や青学(せいがく)メンバーへ一言ずつメッセージを言うんです。アニメ上ではモノローグ的な感じだったのですが、僕の後ろには皆がいる。現場の空気感と作品が完璧にリンクしているって感じがしました。
ちなみにその時のタイトルは「青学(せいがく)のお荷物」(テニスの王子様OVA 全国大会篇 Semifinal 4話)です(笑)。
津田:お荷物って(笑)。
川本:これは裏話になるんですけど、その時のセリフで少しだけ呂律が回っていない感じがして、納得ができない点があったんです。そこで録り直しをさせていただいたんですけど、キャスト・スタッフ全員が満場一致で一回目の方が良いと。そもそも録り直す必要もないという感じでした。
この時、小野坂さん(桃城 武 CV・小野坂昌也さん)がはじめて、「本当によかったで」って冗談抜きに言ってくれたんです。これはすごく嬉しかった。
──チームが一体になっている感覚が、声にも現れていたということですね。では、『テニスの王子様』はイベントも数多く開催されていますが、その点での思い出はありますか。
川本:リハーサル前まではチーム関係なく話していたりするんだけど、リハーサルになった途端にチーム別に分かれる感じはあるよね。
津田:2008年にパシフィコ横浜で100曲マラソンをやったじゃないですか。そこで、改めてこんなに作品が愛されていることを感じました。こうした歩みが日本武道館につながった。声優をやっていて、こんなこと普通ある?と思っていました。僕も歌を歌い続けてきましたが、武道館で歌うだなんて夢にも思いませんでした。どこまでいくんだろうと感じていましたね。
■「河村と柳生のキャラソンなんてどうかな?」
──今後、お二人で取り組んでみたいことはありますか?
川本:今回のニコ生出張版みたいなことをひん繁にやりたい。あとは、僕と英佑さんだと歌ですね。
津田:河村と柳生がデュエットしてるキャラソンなんていいよね。
川本:どうやって二人の接点を持たせるか。これが問題だね。だって、ゴルフと寿司だからね(笑)。
津田:柳生の「アデュー」はフランス語で、君の「バーニング」は英語だよね。柳生は“紳士(ジェントルマン)”って異名があるけど、そちらは“お荷物”でしょ(笑)。
川本:立海の紳士(ジェントルマン)、青学(せいがく)のお荷物。難しいねぇ(笑)。
──柳生が「かわむらすし」に寿司を食べに行く、なんていうのはいかがでしょう?
津田:「えんがわ」とか「蟹味噌」とか。中学生でも渋いものを食べますよ、柳生は(笑)。
■感想をSNSやメッセージで発信してほしい
──ファンの方々に向けてメッセージをお願いします。
津田:新作ピクチャードラマの「毒草聖書外伝~白石探偵走る~」はぜひ、見ていただきたいですね。全て僕たちが楽しんでやっているものなので、お手にとって楽しさを共有していただきたいと思います。土砂降りや台風の日は必ず、このファンディスクを見る(笑)!それくらいに皆さんの生活に馴染んで欲しいですね。
川本:本当に我々は楽しんでいますよね。例えば、ニコ生も見ている人が盛り上がってくれて、5回も放送することができました。その盛り上がりがファンディスクにつながった。ファンの皆のおかげで武道館でイベントを開催することもできた。
こうしたテニスの王子様に関連するモノが実現になっているのは、ファンの方々のお陰なんですよね。皆が盛り上がって楽しんでくれれば、どこまででもいけそうな気がするんです。皆の「見たい!」という気持ちが大きいから、いろんな作品が生まれている。
ぜひ、ファンの方々には今回のファンディスクを見ていただいて、リクエストを発信してほしいですね。それが叶うことはこれまでの歴史が証明していますから。
──貴重なお話をありがとうございました。
取材・文/川野優希・牛田葉月
◆BD&DVD発売情報はコチラ!
『新テニスの王子様 OVA vs Genius10 FAN DISC』
2015年12月24日発売
【Blu-ray】 BCXA-1087/4,000円(税抜)
(予)60分/リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD25G/16:9
【DVD】BCBA-4747/3,000円(税抜)
(予)60分/ドルビーデジタル(ステレオ)/片面1層/16:9(スクイーズ)/ビスタサイズ
発売元:新テニスの王子様プロジェクト・バンダイビジュアル
販売元:バンダイビジュアル
【収録内容】
■ニコ生出張版「バーニングでエクスタシーなクリスマス会! 2015年よ、アデュー!!」
MC:川本 成(河村 隆役)/ゲスト:津田英佑(柳生比呂士役)、細谷佳正(白石蔵ノ介役)
あの爆笑の新テニニコ生がよみがえる!? ファンディスクオリジナルのスペシャルトーク!
■「放課後の王子様」番外編ピクチャードラマ『毒草聖書外伝~白石探偵走る~』
■DVD未収録4コマアニメ「放課後の王子様」
OVA第1巻発売前にアニメイト限定キャンペーンにて、1ヶ月限定でWEB配信された3本をDVD初収録!
「ダメだし ダメおし ダメチョップ」「3の6」「憂える不二」
■「テニプリ文化祭」スペシャルトークショーダイジェスト
ゲスト:皆川純子(越前リョーマ役)、甲斐田ゆき(不二周助役)、永井幸子(幸村精市役)
※2015年9月23日、「新テニスの王子様-テニプリ文化祭-」にて実施
2015年12月19日(土)、20日(日)に幕張メッセで開催される「ジャンプフェスタ2016」バンダイビジュアルブースにて、Blu-ray&DVD「新テニスの王子様 OVA vs Genius10 FAN DISC」をご購入の方全員に「JF2016 放課後の王子様 描き下ろしイラストシート」をプレゼント!
>>新テニスの王子様 公式ウェブサイト
(C) 許斐 剛・佐倉ケンイチ/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

















































