次回作とも繋がるかも? 『フォースの覚醒』を見た後にオススメのスター・ウォーズのアニメ・シリーズ
ついに公開された『スター・ウォーズ フォースの覚醒』……最高でしたね!
今作を観るために今までのシリーズを復習して、初めてスター・ウォーズのファンになったという方もきっと多いのではないでしょうか。
今回はそんな新しいファンにぜひ知ってもらいたいアニメシリーズを2本ご紹介いたします。
■『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』
『エピソード2/クローンの攻撃』と『エピソード3/シスの復讐』の間に起こった物語を描く3Dアニメシリーズ。
今作は3年に及ぶ大戦争「クローン大戦」の英雄であるアナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービの活躍の物語。なんといっても、アナキンがいかにしてダークサイドに誘われたのかという『エピソード3』に直接繋がるストーリーはもちろんファンは要チェックなのですが……他にも魅力が盛り沢山!
まずご紹介しておきたいのは、このシリーズオリジナルのキャラクター「アソーカ・タノ」。アナキン・スカイウォーカーのパダワンで、やんちゃな性格の彼女はまるでかつてのアナキン……というか、このシリーズのアナキンは依然としてやんちゃなところがあるので、似た者同士の師弟。
今シリーズの真の主人公ともいうべきキャラクターであり、幼い少女が戦争の中で成長をしていく姿はもちろん、まだ若いアナキンの師としての姿にもぜひ注目して欲しいですね。
さらにプリクエル(『エピソード1』〜『3』のこと)に登場し、強烈な雰囲気を醸し出しながらもほとんど描かれなかった、キット・フィストーやプロ・クーンといった魅力的なジェダイが大活躍。
敵側はヨーダの教えを受けたライトセーバーの達人でありながらダークサイドへと墜ちてしまったドゥークー伯爵や、彼の手駒としてサイボーグへと改造されたグリーヴァス将軍も映画以上に大暴れしてくれるのに加え、ドゥークーが密かに鍛えた新キャラクターの女暗殺者も姿を現します。
それだけじゃなく、オビ=ワンに敗れたはずのダース・モールが驚きの復活を果たし再びジェダイの前に強大な敵として立ちはだかります。
しかし、個人的に一番注目して欲しいのは映画では脇役だったクローン・トルーパーたち。エピソード3に登場したコマンダー・コーディや、新キャラクターである二丁拳銃使いのレックスといった個性豊かでカッコイイ連中が続々登場。
戦うために作られたクローンではあるものの心は人間であり、任務に葛藤し、疑問を抱いたりする姿はミリタリーSFっぽくもあり、『エピソード3』で起こる「オーダー66」の悲劇と合いまって、クローン・トルーパーの存在はこのシリーズをより一層面白くしていると思います。
アクションシーンがとにかく派手で、プリクエルが好きという人はきっとお気に入りのシリーズとなることでしょう。映画版+5シーズンというかなりのボリュームですが、スター・ウォーズファンなら時間をかけて見る価値はきっとあるはず!
ちなみに、2Dアニメの『クローン大戦』というのもありましたが『クローン・ウォーズ』とは設定等一分引き継いで入るものの基本的に別物で、『クローン大戦』は現在公式設定からは外れた作品扱いとなっています。
『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』シリーズはDVDで発売/レンタル中の他、会員数NO.1の映像配信サービス「dTV」にて2月10日までまるっと配信中です。観る順番は映画版からがよいでしょう!
■『スター・ウォーズ 反乱者たち』
『エピソード4』の「ヤヴィンの戦い」の5年前を舞台に、反乱同盟軍の誕生を描く3Dアニメシリーズ。
辺境の惑星ロザルでこそ泥をしながら生きてきた孤児の少年エズラ・ブリッジャーが帝国の圧政と戦う反乱分子たちを率いるジェダイの生き残りケイナン・ジャラスと出会ったことで、共に戦うようになり、さらにはフォースを開花させケイナンの弟子となって、新たな仲間とともに反乱同盟軍の礎を築くという物語。
そのケイナンは「クローン大戦」に参加したパダワンであり、ジェダイの大粛清が行われた「オーダー66」で師を失いながらも生き延びたという暗い過去を持つ人物で、実はジェダイ・ナイトとなる訓練を完了していないためまだ未熟なところがあるというキャラクター。
今作はケイナンが昔教わったことを思い出し、手探りでエズラにジェダイの教えを伝えながら、共にジェダイとして成長していく物語であるというのが新鮮で面白い!
さらに、『エピソード4』の直前ということもあり、ダース・ベイダーやR2-D2、C-3PO、ランド・カルリジアンなどなどお馴染みのキャラクターがちょくちょく絡んでくるのがファンとしてはワクワクすること間違いなし。
しかも、トリロジー(『エピソード4』~『6』のこと)のコンセプト・アーティストであるラルフ・マクォーリーの未使用のコンセプト・アートをベースとしたキャラクター&メカニックのデザインがどんどん登場するので、コアなファンは細かなところまで楽しめます。
わかりやすいところでは、エズラとケイナンの仲間であるエイリアンのゼブはチューバッカ(画像右端)、ドロイドのチョッパー(画像左上)はR2-D2の初期デザインが元となっています。
作品のトーンとしてもかなりトリロジー的で明るめ。ライトセーバーの剣戟や、熱い宇宙での戦闘機戦、親子の物語もしっかりありますのでスター・ウォーズが好きならきっと楽しめることでしょう。
また、これはあくまで推測ではありますが、今年公開予定の新作映画『スター・ウォーズ ローグ・ワン』が、「デス・スター」の設計図を盗んだレジスタンスの物語ということで、『反乱者たち』と大体同じ時代が舞台なので、もしかしてもしかすると『反乱者たち』と物語が繋がったりするかもしれないので、やはりファンは見逃せないシリーズ。
ちなみに、さきほどご紹介した『クローン・ウォーズ』の後番組的な位置づけのシリーズで、しっかり繋がりもありますが、見ていなくても問題はなし。映画シリーズも4から始まったわけですから、『反乱者たち』を見てから、遡って『クローン・ウォーズ』というのも楽しいかもしれませんね。
日本ではこれから始まるシーズン2では、『クローン・ウォーズ』に登場したあのキャラクターが再登場したり、ファンにはおなじみの戦闘機の誕生秘話が語られたりなど熱いエピソードが盛りだくさんなんだとか! 早く観たいぜ!
『スター・ウォーズ 反乱者たち』は、テレビ東京系列で毎週火曜午後6時30分から放送中の他、映像配信サービスのdTVでは毎週水曜日0時更新で4話分を見逃し配信中です。放送では間もなくシーズン2が開始というところですが、今回紹介したあらすじを知っておけばきっと問題なく楽しめるはず!
映画『スター・ウォーズ ローグ・ワン』までは約1年、『エピソード8』までは約2年ありますので、その間にアニメでスター・ウォーズ成分を摂取して、フォースを高めながら新作の公開を待ってみてはいかがでしょうか。
[文=傭兵ペンギン]
dTVではスター・ウォーズシリーズを配信中!
スター・ウォーズ クローン・ウォーズ 2016年2月10日まで
エピソード1
劇場版 スター・ウォーズ クローン・ウォーズ 2016年2月10日まで