神木隆之介さんと上白石萌音さんが、全身で異性になりきった映画『君の名は。』公開記念舞台挨拶レポート!
先日2016年8月26日(金)に公開された、『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』の新海誠監督最新作『君の名は。』。その公開記念舞台挨拶が、8月28日(日)にTOHOシネマズ六本木にて行われました。
イベントには、主人公・立花瀧役・神木隆之介さんとヒロイン・宮水三葉役・上白石萌音さん。そして、奥寺ミキ役の長澤まさみさんと新海監督が登壇し、作品や観客動員数が2日間で59万人を突破したことについてなど、様々なトークが繰り広げられました。本稿では、その模様をお届けしていきます!
本作が公開からわずか2日の間に観客動員数約59万人を記録したという嬉しいお知らせのなか、キャストのみなさんと新海監督が会場に現れました。そして、まずは『君の名は。』を観終わったばかりの会場のみなさんに、一言ずつご挨拶!
主人公・立花瀧を演じる神木さんは、この日作中で瀧が腕に巻いていた組紐をブレスレットとして巻いていました。また、同じくヒロイン・宮水三葉役の上白石さんも、演じるキャラクターに合わせた髪型で登場しました。
神木さんは先ほどの観客動員数について問われると、すごく驚いた様子で「嬉しいです」と一言。また、神木さんと上白石さんは既に作品を観られたそうです。
既に3回も観たという神木さんは、「やっぱり感動しました。1回目を観た時は、入れ替わりのところとかは不安があったのですが、3回目になってくるといい意味それを切り離せたので、ファンとしてこれからずっと観たいなと思っています」と感想を語りました。
上白石さんは「泣きました」とコメントすると、神木さんと同じく最初は不安を感じていたことを告白。そして2回目はもっと泣いたと明かし、「一観客として本当に幸せな時間でした、また(観に)行きます」と述べました。
長澤さんは周りの人たちからの反響を聞かれると、本作を観たお母さんが感動してくれたことを話しました。さらに、本作の主題歌や挿入歌などの楽曲を担当しているRADWIMPSの楽曲は、若い人たちだけでなくどんな年代の人にも感じられる何かがあるとコメント。
最後に新海監督が、先ほどの59万人という観客動員数について「なんのことやらさっぱりわからない」「数字のことは全く実感がない」とコメントしました。しかし今回の『君の名は。』では、10年間自分の作品を追いかけてきてくれた人だけでなく、新しいファンのみなさんにも作品を観てもらうことができ幸せに思っていると、その心境を明かしました。
■入れ替わりのコツは、全身で異性になりきること!?
作品についてのトークに移ると、話題は神木さんと上白石さんの入れ替わった際の声の演技についてのトークに!
声の仕事をする機会はなかなかないとコメントした神木さんは、中身は100%三葉だけれど声帯は瀧であることを意識したそうです。加えて、観てもらう人たちが自然と入れ替わりに気付けるような声を試行錯誤していった語りました。
ここで上白石さんが、神木さんがアフレコの際に内股で女の子を演じていたことを暴露! その神木さんの姿を見て、(役になりきることで)たとえ声だけでも伝わるものはあるんだと感じたんだとか。それを受けて、ご自身も瀧を演じる際にポケットに手を入れたり仁王立ちしてみたりして、全身で男の子を演じたそうです。
そして、例えば神木さんなら自身の女性的な部分といった風に、自分のなかの異性的な部分をキャストのみなさんが順番に語っていきました。するとなんと本作『君の名は。』が、全世界85の国と地域で配給されることが発表に!
これについて新海監督は、「グローバルなものやユニバーサルなものを作ろうとした訳ではない」とすると、自分たちが暮らしてきた風景を描きたかったと語りました。自分としてはローカルな日本を描いた作品が世界で見られることについては、楽しんで貰えるといいですよねとも。
本作が世界に出ることで、様々な賞を獲得したら? という夢の話になると、神木さんが「みんなでレッドカーペットを歩きたいですよね」と長澤さんに話を振りました。
そのままの流れで長澤さんが、レッドカーペットを歩く際のアドバイスを神木さんと上白石さん、新海監督へすることに! 長澤さんが「堂々と歩けばいいんじゃない!」とアドバイスすると、神木さんからは「先輩流石っす!」なんて声も聞こえ、会場は笑いに包まれました。
最後はひとりずつ会場のみなさんにご挨拶を済ませたところで、本舞台挨拶は終了の時間となりました。
いよいよ公開となった新海監督最新作『君の名は。』。本作は、これまでの監督の作品を知っている人もそうでない人もどんな人でも楽しめる映画になっています。ぜひ一度と言わず何度でも、映画館でご覧になってください!
[取材・文・写真/胃の上心臓]
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。
■作品情報
【STORY】
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。
「来世は東京のイケメン男子にしてくださ―――い!!!」
そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。
一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(たき)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。
繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。やがて、二人は気付く――。
「私/俺たち、入れ替わってる!?」
入れ替わってしまった身体と生活に戸惑いながらも、その現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す。
【公開情報】
作品名:『君の名は。』
2016年8月26日 全国東宝系公開
原作・脚本・監督:新海誠
作画監督:安藤雅司
キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS
声の出演:神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子 ほか
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
>>映画『君の名は。』公式サイト
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