声優
「アドリブ2016」釘宮さん&高垣さん初の女性ペアが奇跡を起こす

釘宮理恵さん&高垣彩陽さんら初の女性コンビが奇跡のアドリブを起こす!? メイドと主人の絆が感動を誘った「AD-LIVE 2016」大阪公演【1日目・昼】レポ

 キャラもセリフも芝居も全て即興で、90分間アドリブ劇を繰り広げる――。鈴村健一さんがプロデュースする即興劇プロジェクト「AD-LIVE(アドリブ)」が、2016年も開催! 東京2か所・大阪1か所で、2日間2公演ずつ行われました。アニメイトタイムズでは、ここまで4本にわたり東京・昼公演の模様を届けてきましたが、本稿からは、大阪公演に突入! 「AD-LIVE(アドリブ)」史上初となる、女性コンビのステージをレポートします。

 本公演は、釘宮さんが自身と高垣さんのキャラクター設定、全体の物語を担当(夜公演の担当は高垣さん)。釘宮さんの頭の中で描き出された、かわいらしくて切ない物語が堪能できました。

【出演者/10月29日@メルパルク大阪】
釘宮理恵さん
高垣彩陽さん


女性キャスト同士のアドリブ対決! 練られたストーリーにも注目
 「AD-LIVE 2016」の物語の舞台となったのは、「マインドダイブ」と呼ばれる治療法が実用化された世界。マインドダイブとは、「何らかの理由で意識不明になった人や、心を閉ざしてしまった人の“精神の中”に他者が入り込み、記憶を刺激することで意識を回復させるシステム」なのだそうで、この日は、メイド姿の女性・ポピー(演:釘宮さん)が、ウタコ(演:高垣さん)の意識の中へと入りました。


 最初に行われたのは、クイズ。自分の素性を思い出せないウタコに向かい、ポピーは、次々にウタコ本人に関するクイズを出題。「ネコより犬派」「音楽が得意」「世界的に有名な歌手」といった事実を明らかにしていきます。ともあれ、まだ記憶の断片に過ぎずウタコは困惑するばかり。


 自分が有名人であることはもちろん、「ウタコさま?!」と慕い駆け寄るポピーをも、なかなか受け入れられない様子です。ちなみに、ポピーはお手伝いロボットだったとのこと。そんなふたりでめぐる記憶の旅とは、果たして……。


 ウタコとポピーは、バスに乗って2か所の思い出の地をまわり、記憶を呼び覚ましていきました。1か所目のライブ会場では、ドラムを叩いたりスタンドマイクの前でワンフレーズ歌い拍手を浴びたりする一幕が。


 さらに、ウタコがリリースしたというCD『WITH YOU』や作曲ノートを見つけたときには「出会ったときからずっと音楽が大好きだったんです」とポピー。音楽に対する、ウタコの真摯な一面が垣間見えます。


 さらに、ライブ会場に移動するバスの中では、ビーフジャーキーを食べたりボール遊びをするといった触れ合いもあり、ふたりの距離はみるみるうちに縮まっていきました。これには、ポピーもよろこびを隠せません。

 キャッキャと声をあげ、ボールを追いかけ回していました。まるで、現実世界のふたりを見ているかのような穏やかなひととき。ふたりの顔には、終始笑みが浮かんでいました。


 しかし、2か所目の地に向かうバスの中で、白衣姿の男性(※3人目のキャスト・犬飼若博さん)が現れると、物語はシリアスモードへ。なんでも、ポピーを作ったのはこの男性だそうで、「ポピーは私の最高傑作。魂が入っている、ロボット以上のロボットだ」と言います。


 また彼は、今回のマインドダイブには否定的。「(ポピーの中に入っている)魂を、ウタコさまはどう思うのか……」「思い出したら幸せになれるのか?」と意味深な言葉を告げたほか、去り際にはウタコに向かい「外側ではなく、心を見ろ」とジェスチャーで諭す場面も。ウタコの心をかき乱していきます。


 犬派、ビーフジャーキー、ボール遊び、魂が入ったロボット――。ここまでで拾い集められたウタコの記憶は、2か所目の地、研究室で核心へ。研究室にあったのは、犬用のキャリーバッグや動物病院の袋に入った薬、額に入った犬の写真など、犬にまつわるさまざまなもの。


 さすがのウタコも、何かに気づきはじめた様子。ポケットに忍ばせていたボールを投げてみせます。すると、ポピーはうれしそうにボールを追いかけウタコの元へと戻ってきます。まるで、そんな習性でもあるかのように。


 「もしかしてポピーって、私が飼ってた犬……?」。ついに、真相にたどり着いたウタコ。記憶があふれるように蘇り「そういえば、レコーディングにも連れて行ってた」「スタッフさんにも『かわいいね』って言ってもらえて」「ブログにも載せてて」と矢継ぎ早に口にします。


 なんでもウタコは、大好きなポピーとずっと一緒にいるため、魂だけをロボットに移す決断をしたとか。しかし、「この判断は本当に正しかったのか」と罪悪感にかられショック状態に陥ってしまったようです。ポピーは、その状態のご主人様を見ていられず、救いに来たと言います。


 ウタコの気持ちとは裏腹に、ただただ「戻ってきて欲しい」と願うポピー。精神の中で育まれたふたりの絆は、現実世界でどのように実を結んだのでしょうか? ラストシーンが気になる方は、ぜひBlu-ray&DVDで確認してみてください……!


 ちなみに、アドリブワードも見ごたえ十分(以下“”内はアドリブワード)。会話の流れにのせにくい難しいワードも、その後の会話で見事に軌道修正していきました。


 とくに、“ブーメランパンツ”を引いた際は、「のどを大事にするために履いてなかった?」とウタコ。健康法の一環だと明かし、観客をわかせました。またその一方で、奇跡的な引きも。


 物語終盤、「でももう“時間がない”!」とウタコが言った直後に、「残り10分です」というマインドダイブの警告がでた場面では、客席からどよめきが起こるほど! 演者のふたりも観客も「AD-LIVE」の醍醐味をじっくり味わった様子でした。


 「AD-LIVE」史上初、女性コンビで行われた同公演は、大きな拍手のなか終幕! 最終日へとバトンを繋げました。最後を飾るのは、浅沼晋太郎さんと下野 紘さん。なんでも、あのアイドルが再び登場したそうですが……その模様は、次のレポートで!

[取材&文・松本まゆげ]

ドキュメンタリー「MATSU-LIVE(マツリブ) -Documentary of AD-LIVE 2016-」放送決定

【TOKYO MX】1月22日(日) 19:00
【MBS】1月22日(日) 25:35
【BS11】1月25日(水) 25:00
※放送日時は変更になる可能性があります。予めご了承下さい。


監督:津田健次郎
制作プロダクション:祭

『AD-LIVE 2015』TV放送スケジュール
★ポイント1:豪華声優総勢13名が織りなす、90分間全てがアドリブで進む、唯一無二の舞台劇。
★ポイント2:決められているのは大まかな世界観と、舞台上で起こるいくつかの出来事のみ。お互いのキャラクターも舞台上で初めて知る!
★ポイント3:全12公演で約6万人(ライブビューイングを含む)もの観客を動員した人気舞台!

【放送日】
2/4(土)スタート毎週(土)19:00~
[再放送]毎週(日)26:30~
(12週にわたって放送)

【出演者】
■出演:櫻井孝宏・津田健次郎・鈴村健一
2/4(土)[東京公演(1日目)昼公演]
2/11(土)[東京公演(1日目)夜公演]

■出演:小野賢章・釘宮理恵・鈴村健一
2/18(土)[東京公演(2日目)昼公演]
2/25(土)[東京公演(2日目)夜公演]

■出演:梶裕貴・名塚佳織・鈴村健一
3/4(土)[埼玉公演(1日目)昼公演]
3/11(土)[埼玉公演(1日目)夜公演]
<以降の放送日は変更になる場合があります>

■出演:岡本信彦・谷山紀章・鈴村健一
3/18(土)[埼玉公演(2日目)昼公演]
3/25(土)/[埼玉公演(2日目)夜公演]

■出演:岩田光央・浪川大輔・鈴村健一
4/1(土)[大阪公演(1日目)昼公演]
4/8(土)[大阪公演(1日目)夜公演]

■出演:下野紘・福山潤・鈴村健一
4/15(土)[大阪公演(2日目)昼公演]
4/22(土)[大阪公演(2日目)夜公演]

【総合プロデューサー】鈴村健一
『黒子のバスケ』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『うたの☆プリンスさまっ♪』など人気アニメ、ゲーム、ラジオなど多くのメディアで活躍中。

特別番組『Document of AD-LIVE 2015』放送情報
 2015年9月~10月に全12公演開催され、実に約6万人(ライブ・ビューイング含む)を動員した大人気舞台劇「AD-LIVE(アドリブ) 2015」。その制作舞台裏や舞台本番映像を通じ、AD-LIVEの魅力に迫る特別番組。

【放送日】1/29(日)、2/3(金)19:30~20:00
【出演】鈴村健一、櫻井孝宏、津田健次郎、小野賢章、釘宮理恵、梶裕貴、名塚佳織、岡本信彦、谷山紀章、岩田光央、浪川大輔、下野紘、福山潤

『AD-LIVE 2015』とは?
 90分間、全てアドリブ!総勢13名の豪華キャストが織り成す、唯一無二の舞台劇! 大まかな世界観と、舞台上で起こる幾つかの出来事(例:電話が鳴る、誰かが来る)が決められているのみで、出演者のキャラクター(役)もセリフも、全てアドリブで紡がれる90分間の舞台劇。お互いのキャラクターも舞台上で初めて知ることに。どう紡がれるのか、何が生まれるのか判らないアドリブ要素と、予め決まっている幾つかの出来事の化学反応により、その日その瞬間に、その場だけの感動と衝撃のドラマが生まれる。

パッケージ情報
■Blu-ray&DVD「AD-LIVE 2016」(全6巻)
発売日:
第1巻 (鈴村健一×寺島拓篤) 2017年2月22日(水)
第2巻 (小野賢章×森久保祥太郎) 2017年2月22日(水)
第3巻 (梶裕貴×堀内賢雄) 2017年3月22日(水)
第4巻 (中村悠一×福山潤) 2017年3月22日(水)
第5巻 (釘宮理恵×高垣彩陽) 2017年4月26日(水)
第6巻 (浅沼晋太郎×下野紘) 2017年4月26日(水)

価格:
[通常版] 各7,500円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
本編ディスク2枚組
特製ブックレット
オーディオコメンタリー(夜公演)
特典映像(CM、PV集)

[アニメイト限定版] 各8,000円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
●通常版+特典DVD
・AD-LIVE 2016 CAST After Talk
 各公演終了直後の出演者による対談映像
・AD-LIVE 2016 DIRECTOR After Talk
 鈴村健一、浅沼晋太郎、川尻恵太の演出家3人で打ち上げ。各公演を振り返るトーク映像

>>「AD-LIVE(アドリブ)」公式サイト
>>「AD-LIVE(アドリブ)」公式Twitter

(C) AD-LIVE Project
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