浅沼晋太郎さん、岡本信彦さん、小野賢章さん、梶裕貴さん出演！　謎が謎を呼ぶ『AD-LIVE 2023』東京特別公演1日目レポート

鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める即興劇プロジェクト「AD-LIVE」が、今年も8月からスタート。11月11日（土）と12日（日）には、「AD-LIVE 2023」の東京特別公演として東京・片柳アリーナにて両日2回上演されました。ここでは、11日の夜公演をレポートします。

【出演者】
浅沼晋太郎さん
岡本信彦さん
小野賢章さん
梶裕貴さん

AD-LIVE

『AD-LIVE』は、声優・鈴村健一が総合プロデューサーを務める即興舞台劇。こちらでは、『AD-LIVE（アドリブ）』の、キャスト声優、イベントレポートをご紹介！

AD-LIVE史上稀に見る長尺の大作が完成！？　進の正体とは……？

「AD-LIVE 2023」のテーマは、“運命のやりなおし”。神にすら予測できていない死を遂げてしまった人物が正しい人生に戻れるよう、その人物とゆかりのある人を召喚して、運命のやりなおしをしてもらうという物語です。

この公演で人生のやりなおしを試みるのは、梶さん演じる佐久間進。進にゆかりのある人物の仮の人格は進を見守り続けてきたスマホの精・安堂呂偉土（あんどうろいど）。特別公演の仕様で、東京・大阪公演ではゆかりのある人物が1人だったところが3人に増員！安堂A（浅沼さん）、安堂B（岡本さん）、安堂C（小野さん）の3人のなかに1人だけいる本物の安堂を見極め、その人の結末に導かれなければいけないという試練が課せられました。

　
ただ、安堂Aは黒い羽が生えた悪魔のような出で立ち、安堂Bは死神のカマらしき武器を持ち、安堂Cは赤いスーツの上下に黄色いベストをまとったアメコミのヴィランのような風貌で、3人とも怪しい匂いが漂うばかりです。ともあれ、「（同公演の）世界観にはマッチしている気がする！」と安堂Bが手応えを示すと、3人は固く握手。最初から足並みが揃った状態で進と対峙しました。
　

　
その後は、進の過去の記憶を観察。思い出の地3箇所に移動して、当時の進に干渉し運命を変えることになりました。1箇所目は、「50年前の道場」。そこには進のほかに師匠（演：鈴村さん）と平和（ピンフ／演：ヒロシエリさん）と呼ばれる弟子がいて、何やら修練の真っ最中です。ここで安堂3人衆には、「これは一体、何の修行なのか？」「なんで50年前から進の見た目は変わってないの？」「果たして本当に人間なのか？」など素朴な疑問が浮かびました。

　
その直後、神様によって「（進には）意外な一面がある」という秘密が明かされ、安堂のみならず進の正体にも注目が集まる展開となりました。また安堂Aは神様を「社長」と呼びます。果たして、“4人”は一体何者……!?

この公演でも、おなじみのアドリブワードが大活躍（以下、【】内はアドリブワード）！。4人のバッグから勢いよく引かれたアドリブワードは会話の端々や修練の掛け声、叫び声など、様々な場面で物語に彩りをそえていきました。進と安堂ABCが対面する序盤のシーンでは、「【告白していいですか？】僕、人間じゃないんですよ」（安堂A）、「僕も告白していいですか？　【私は人間ではないんですよ】」（安堂C）という美しすぎるコンボも決まり、観客大興奮！　大きな拍手が響き渡っていました。

　
2時間を超える超大作となった11日夜公演。キャストにとってもハイカロリーな舞台となりましたが、エンディングでは全員が達成感に満ち溢れた表情だったのも印象的。「また4人でやりたいね！」という声が上がるほど笑顔で幕を閉じました。キャスト満足度も高めだったその理由は、キャラクター同士のやり取りなどからハッキリと感じ取れるはず。