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総合P・鈴村健一さんが考える舞台劇「AD-LIVE」の魅力とは

「AD-LIVE(アドリブ) 2015」がファミリー劇場に登場!総合プロデューサー・鈴村健一さんに大人気舞台劇「AD-LIVE」の魅力を聞く!

 2015年15年9月~10月に全12公演開催され、実に約6万人(ライブ・ビューイング含む)を動員した大人気舞台劇「AD-LIVE(アドリブ) 2015」がファミリー劇場で放送決定!

 今回はそんな大人気舞台劇の総合プロデューサーを務める声優・鈴村健一さんに、この舞台の魅力をたっぷりと語っていただきました。

【AD-LIVE(アドリブ)とは】
90分間、全てアドリブ!総勢13名の豪華キャストが織り成す、唯一無二の舞台劇! 大まかな世界観と、舞台上で起こる幾つかの出来事(例:電話が鳴る、誰かが来る)が決められているのみで、出演者のキャラクター(役)もセリフも、全てアドリブで紡がれる90分間の舞台劇。

お互いのキャラクターも舞台上で初めて知ることに。どう紡がれるのか、何が生まれるのか判らないアドリブ要素と、予め決まっている幾つかの出来事の化学反応により、その日その瞬間に、その場だけの感動と衝撃のドラマが生まれる。

 

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奇跡がいっぱい重なって――AD-LIVEが生まれたキッカケとは
――そもそも企画の成り立ちはどんなところから?

鈴村健一(以下、鈴村):2008年に、自分で企画しているWebテレビ番組(『鈴村健一の超人タイツ』)で、自分で脚本を書いて作ったドラマCD(ネタCD)を出したんですけど、その発売記念イベント(『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント 微妙にスケジュールがあいませんでした~SAKURAI~/~IWATA~』)をすることになったんです。普通ならトークショーとかをするんだけど、それじゃ面白くないから舞台をやりたいと。当時、吉祥寺にあった前進座でセットを組んで、お客さんには何をするかわからない状態にして、幕が上がったらステージが用意されていて舞台が始まるという(笑)。

そのドラマCDに出てくれていたのが、岩田光央さんと櫻井孝宏くんだったので、僕と岩田さん、僕と櫻井くんという組み合わせで4公演やってみたのがそもそもの始まりなんです。しかも稽古する時間もないから全部アドリブ。だけど舞台を見ながらお客さんもだんだんのめり込んでくれて、最終的にはボロボロ涙を流すくらいまでいったんです。その最後のタネ明かしで、舞台は全部アドリブでした!と言ったら、お客さんが信じられない声を出したんですよ。それが忘れられなくて、これをできるだけ多くの人に見てもらいたいと思うようになったんです。

――でも、やれると思ったところがすごいですね。

鈴村:岩田さんにはすごく反対されましたよ。ずっと演劇をやっていた方なので、こんなリスキーなことをやる人はいないって何度も止められたんですけど、どうしてもやりたいし、90分間できる仕組みは作るから協力してくださいって頭を下げて。で、最後に岩田さんに「本当に覚悟はあるか?」と言われて「覚悟しかないです」と言ったら「協力する」って、そこからは全面協力です。それで1回目の公演を岩田さんとやったんだけど、幕が下りた瞬間に、「上手くいったな!」って抱き合って。そこから、90分は誰とでもできると思ったんです。

――どうやって90分の舞台が作られているんですか?

鈴村:毎回、大枠の世界観や大きい流れのシナリオを書くんですけど、その中でどういうキャラクターがどういうドラマを作っていくかは、キャストにお任せしているんです。だから本当のシナリオは役者さんが作るんです。でも、これだけ公演をやっててもドラマがかぶらないんですよね。それがすごいことで、みんな個性的なシナリオを思い描いて参加してくれる。

だから、長年表現者としてやってきた皆さんだからこそなんだなって。それはハードル高いだろ?って設定を持ってくる時もあるんですよ。2015年で言うと梶裕貴くんなんかは、ンディバゴ王国の王子っていう設定を持ってきて(笑)、それをやりこなす。その表現力の素晴らしさ。みんな、ひと癖もふた癖もある設定や、それを演じきる力を持っているから、毎回感心します。

――そのアドリブというのは、どのくらい先のことまで考えて演じているんでしょうか?

鈴村:シナリオに当たる部分は考えて臨むんです。この先こういうことが起こる布石を置いておいて、これはこの段階では隠しておこうというようなことは準備してるんですけど、それは心に置きつつ、目の前で起こることをどう処理していくかを考えている人がほとんどだと思います。まぁでも、本当に無作為にその場のことだけを処理していると、あとで辻褄が合わなくなるんです。そこは上手に微調整しながら辿り着くっていう。

もう一つ大事なのが、先に行けば行くほど設定が増えていくので、それを覚えておかないといけないんです。名前とかをアドリブで決めると、あとでもう一回出てきたりするとわからなくなる。好きな食べ物が何々とか言うと、スタッフがそれを買ってきてステージで出したりするから、積み重なっていく設定を覚えていないといけないし、未来のことも想定しないといけない。“考える”と“感じる”を同軸に動かさないといけないんですよね。

――それをあのステージ上でやっているんですね。

鈴村:お芝居のトレーニングでエチュードというものがあって。それはお芝居の基本に当たるものなんですけど、自分がどういうキャラクターなのかというのを用意して舞台に立ち、それをどうやってその場で吐き出しつつ構築していくか。考えてきたことと感じたことをリアルタイムでやっていくトレーニングなんです。まさにそれを見せちゃっているのがAD-LIVEなので、かなりお芝居を毎日やっている人間ではないとできないと言えばできない企画だと思います。

――その中でもロジック派の人と感覚派の人がいたりするんですか?

鈴村:それはありますね。全部自分で設定を作ってきて、それを一個一個丁寧にこなしていくタイプの人がいたりします。懇切丁寧に、ここはこういうターンだから、ここまでしかしゃべらないとかコントロールしながら演る人もいるし、逆に溢れ出すぎちゃって全部しゃべっちゃって(笑)、さらにその上のシナリオをいくみたいな人もいます。その場でシナリオが生まれていくパターンも考えられるわけです。

僕はどちらかというとロジックタイプだと思うけど。なんせプロデューサーでシナリオの骨組みを知っているから、シナリオ上ここまでしゃべっておけば楽になるなって、だいたいわかるんです。だからロジックに行きがちだけど……一番大事なのは感覚かなと思います。その瞬間に生まれたものをどう料理していくか。どちらかに偏ってもうまくいかない。だからロジック派と感覚派は確実にいるけど、最終的にはフィフティフィフティでやっているのがAD-LIVEかなと。


舞台劇をより盛り上げる“アドリブワード”の要素

――2015年は3人でのお芝居でしたが、3人という人数については?

鈴村:混乱しそうだと思うみたいなんですけど、大抵の人は楽だねって言います。2人でやっている間に1人の時間ができるので、冷静になれて次に何をしようか考える時間ができるんです。あとは2人にスポットが当たっているときに一番いいタイミングで入っていったりして、化学変化を起こしやすかったりするんです。だから3人には3人の良さがあるので、いつか10人芝居くらいまでいってみたい気持ちはありますね(笑)。

――放送される2015年の組み合わせで、予想外だったものは?

鈴村:2015年は男女ペアというのが見どころとしてあって。小野賢章くんと釘宮理恵ちゃんは、今まで感じたことがない感情が湧いてきました。それまでは男男だったので友情は描けるけど、男女になったことで、何となく恋愛みたいなものも見えてきて……。

別にドラマ上ラブを描いているわけではないんだけど、見た感覚として、あの2人あの後どうなったのかな~とかいう気持ちになる。それは予想していた以上の効果があって。この人たちはこの後も生きていくんだなって思わせるのが、いいドラマなんじゃないかと思っていて。特に男女ペアはそれが強くて、今でもあの2人は元気かなって思えるくらいで、すごくハートフルなものになりました。

――AD-LIVEの舞台では、アドリブワードという、何が書いてあるかわからない紙を出しながらお芝居をするのが、ひとつの特徴かと思いますが、あのアドリブワードは毎回どのように決めているんですか?

鈴村:お客さんから送ってもらっています。ただ書いてもらうのではなく、アンケートに答えてもらう方式にしていて。たとえば無人島に持っていくものは何?っていう感じ。みんなから来た大喜利のおもしろ回答みたいなのを集めているので、毎回ワードが5万通とか、すごい数が届いてるんです。

それで、舞台袖にアドリブワードボックスというのがあって、そこに紙を山積みにして、それをみんなアドリブバッグというものに自分で詰めて出ていくんです。だから僕なんかは「良いのが入っていますように」ってお祈りしながらバッグに入れてステージに立ってます(笑)。あれが頼みの綱なので。

――アドリブワードにはどんな効果があるのでしょうか?

鈴村:アドリブワードがなければ、衝動的な瞬間って生まれにくくなるんです。やっぱり役者としては(物語を)整えようという意識が強くなってしまう。そうならないために、アドリブワードというのがある。

お客さんが見たいものって衝動的に何かが動いた瞬間なんです。物語であれば、キャラクターが恋に落ちた瞬間とか。それはシナリオでは決まっていることだけど、本来なら衝動的に起きたものですよね。普通のお芝居なら、それをいかに衝動的に見せるかというトレーニングをするんですけど、AD-LIVEでは強制的に衝動的になれる仕組みを作っていて、それがアドリブワードであり、お客さんが想像できない衝動的な瞬間が常に起き続けるんです。これが面白いところですかね。

――2015年の公演で、アドリブワードの引きで神っているシーンとして思い出すのは?

鈴村:いっぱいありましたけど、津田健次郎さんと櫻井孝宏くんの公演の食事のシーンで。「これ何の肉ですか?」ってところで、「ヴェー」っていうアドリブワードが出てきて、「これはヴェーの肉でございます」なんて言って適当に進んでいくっていうのが、じんわり面白かったですね(笑)。あと15年ですごかったのは、エンディングでみんなとんでもない引きをしたんですよ。

ほとんどの公演がエンディングですごい引きをしているので、それは見てほしいですね。名塚佳織ちゃんがファットスーツっていう太った女の子になる服を着て出たんですけど、引くワード引くワード全部食べ物に関することだったり(笑)、すごい奇跡がいっぱい起こるんですよ。仕込んでないからびっくりしますよね。


二極を同時に兼ね備えているコンテンツ――AD-LIVE 2015の注目ポイントとは
――衣装に関しては?

鈴村:全部自分で用意してもらってます。だから梶くんの王子とかは、「お前どこで買ってきたの、それ?」って(笑)。全部自前なんですよ。しかもステージでしかお互い顔合わせできない仕組みにしていて、当日でも見られません。2015年だと一人ずつ登場するんですけど、先に入った瞬間に後ろでモニターが解禁されるので、裏で次に出る人が、こんな格好してるんだってわかって、ドキドキしながら出て行って顔を合わせるという仕組みになってます。これは伝統になっていて、徹底しています。楽屋も別ですし、トイレでも鉢合わせしないよう厳重にやってるんです。

――リハーサルとかもしないんですか?

鈴村:衣装を着ないで、まったく別の設定でやってもらってますね。これはその場の勢いだけでやるんですけど、奇跡的に面白かったりするので、スタッフだけ楽しみになってますね(笑)。どういう機構が動きますよっていうのを短い尺で味わってもらうというか。本番では、電話がかかってきたり停電になるっていうのは、スタッフが時間を見ながら演出的に面白いタイミングでやるようにしています。

――では最後に、ファミリー劇場でAD-LIVE 2015が放送されるということですが、どういうところを見てほしいですか?

鈴村:まったく誰もコントロールできない中で、アドリブワードにしてもドラマにしても、奇跡がいっぱい重なって、ホントにこれアドリブなの?っていうことが必ず最後に起こるんですよね。そうやって、ちゃんとキャラクターを守りながらお芝居をすることで世界が成立するんだってことを、AD-LIVEは見せてくれるんです。

その瞬間は本当に演劇的ですし、手前味噌で何なんですけど、芸術的だなって思うんですよね。それは役者さんのおかげなんですけど、そういう本格的なお芝居としても見ていただけますし、アドリブワードでドタバタになったりするバラエティ要素も強い。その二極を同時に兼ね備えているコンテンツだというのが、AD-LIVEの見どころだなと思います。

ま、これだけ話したんですけど、お好きに見てください(笑)。どう見ても楽しめるのがこのアドリブだということをお伝えしたいです。

[文・撮影/塚越淳一]


特別番組『Document of AD-LIVE 2015』放送情報
 2015年9月~10月に全12公演開催され、実に約6万人(ライブ・ビューイング含む)を動員した大人気舞台劇「AD-LIVE(アドリブ) 2015」。その制作舞台裏や舞台本番映像を通じ、AD-LIVEの魅力に迫る特別番組。

【放送日】1/29(日)、2/3(金)19:30~20:00
【出演】鈴村健一、櫻井孝宏、津田健次郎、小野賢章、釘宮理恵、梶裕貴、名塚佳織、岡本信彦、谷山紀章、岩田光央、浪川大輔、下野紘、福山潤


『AD-LIVE 2015』TV放送スケジュール
★ポイント1:豪華声優総勢13名が織りなす、90分間全てがアドリブで進む、唯一無二の舞台劇。
★ポイント2:決められているのは大まかな世界観と、舞台上で起こるいくつかの出来事のみ。お互いのキャラクターも舞台上で初めて知る!
★ポイント3:全12公演で約6万人(ライブビューイングを含む)もの観客を動員した人気舞台!

>>ファミリー劇場『AD-LIVE 2015』特設サイト

【放送日】
2/4(土)スタート毎週(土)19:00~
[再放送]毎週(日)26:30~
(12週にわたって放送)

【出演者】
■出演:櫻井孝宏・津田健次郎・鈴村健一
2/4(土)[東京公演(1日目)昼公演]
2/11(土)[東京公演(1日目)夜公演]

■出演:小野賢章・釘宮理恵・鈴村健一
2/18(土)[東京公演(2日目)昼公演]
2/25(土)[東京公演(2日目)夜公演]

■出演:梶裕貴・名塚佳織・鈴村健一
3/4(土)[埼玉公演(1日目)昼公演]
3/11(土)[埼玉公演(1日目)夜公演]
<以降の放送日は変更になる場合があります>

■出演:岡本信彦・谷山紀章・鈴村健一
3/18(土)[埼玉公演(2日目)昼公演]
3/25(土)/[埼玉公演(2日目)夜公演]

■出演:岩田光央・浪川大輔・鈴村健一
4/1(土)[大阪公演(1日目)昼公演]
4/8(土)[大阪公演(1日目)夜公演]

■出演:下野紘・福山潤・鈴村健一
4/15(土)[大阪公演(2日目)昼公演]
4/22(土)[大阪公演(2日目)夜公演]

【総合プロデューサー】鈴村健一
『黒子のバスケ』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『うたの☆プリンスさまっ♪』など人気アニメ、ゲーム、ラジオなど多くのメディアで活躍中。


パッケージ情報
■Blu-ray&DVD「AD-LIVE 2016」(全6巻)
発売日:
第1巻 (鈴村健一×寺島拓篤) 2017年2月22日(水)
第2巻 (小野賢章×森久保祥太郎) 2017年2月22日(水)
第3巻 (梶裕貴×堀内賢雄) 2017年3月22日(水)
第4巻 (中村悠一×福山潤) 2017年3月22日(水)
第5巻 (釘宮理恵×高垣彩陽) 2017年4月26日(水)
第6巻 (浅沼晋太郎×下野紘) 2017年4月26日(水)

価格:
[通常版] 各7,500円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
本編ディスク2枚組
特製ブックレット
オーディオコメンタリー(夜公演)
特典映像(CM、PV集)

[アニメイト限定版] 各8,000円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
●通常版+特典DVD
・AD-LIVE 2016 CAST After Talk
 各公演終了直後の出演者による対談映像
・AD-LIVE 2016 DIRECTOR After Talk
 鈴村健一、浅沼晋太郎、川尻恵太の演出家3人で打ち上げ。各公演を振り返るトーク映像

>>「AD-LIVE(アドリブ)」公式サイト
>>「AD-LIVE(アドリブ)」公式Twitter

(C) AD-LIVE Project
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