『デジモンアドベンチャーtri.』上映イベントでキャラデザ担当・渡辺けんじさんがメイクーモンと芽心の制作秘話を明かす

　2017年2月25日（土）から劇場公開される「デジモンアドベンチャーtri.」の第4章である『デジモンアドベンチャーtri.第4章 「喪失」』。その公開目前の2月17日（金）、本作の第1章から第3章まで上映を行うイベントが新宿バルト9にて行われました。

　イベントの前にはゲストトークも行われ、プロデューサーを務める新井修平さん、キャラクターデザインを務める渡辺けんじさん、颱風グラフィックスの上田慎一郎さんが登場。本作の貴重な舞台裏など、様々なトークを繰り広げました。本稿ではこのイベントの模様をお伝え致します。

　

第1章から第4章までの様々な裏話が飛び出す
　イベントが始まると、司会を務める新井さんとゲストの渡辺さん、上田さんが登場。まずは『デジモンアドベンチャーtri.』の企画を聞いた時の感想が質問されると、「（『デジモンアドベンチャー02』で）キャラクターの未来は決まっている状態だったので、高校生の頃の事を描くなんて難しい事をするんだなと思いました」と渡辺さんはコメント。上田さんはリアルタイムで『デジモンアドベンチャー』を観ていた世代という事で、企画を聞いた時に「僕が参加しても良いんですか？」と思った事を話しました。

　続いて、『tri.』の新キャラクターについて質問がされます。メイクーモンについて渡辺さんは監督から“ネコのキャラクター”という要望を受けてデザインされたそうですが、メインキャラクターであるテイルモンもネコという事で発注を受けた時は戸惑った事を明かします。また、テイルモンは実はハツカネヅミという裏設定もあるそうですが、渡辺さんも「まぁ、もうネコです」と明かして会場からも笑いが起こりました。

▲キャラクターデザイン・渡辺けんじさん

　途中、メイクーモンのパートナーである望月芽心の話に。芽心が鳥取県に住んでいた理由について、「ヤマトのおばあちゃんの家が島根だから、となりはどこだっけ」という会話の中の勢いで、芽心の設定が鳥取県になったことも明かされました。

　制作の上で苦労した部分が上田さんに質問されると「舞台が2005年なので、お台場も2005年当初を再現する為にロケハンして調べながらリアリティを出せる様にしている」という制作秘話も飛び出します。会社に大きなお台場の航空写真もあり、キャラクターたちの動線などもしっかりと考えられているそうです。

▲颱風グラフィックス・上田慎一郎さん

　また、第1章から第3章までの制作秘話を語る中で、第3章までは進化バンクに「0」「1」「2」という数字が入っていたのが、第4章以降では作中のある事件が起こった後という事で「0」と「1」だけになっているという細かい変更点があることも話されます。

　そんな進化バンクと同じ様に、第4章の劇場ポスターにも描かれている「0」と「1」の中に、3ヶ所だけ「2」が隠れているという意味深な発言も。果たしてこれが何を意味しているのか。そして第5章、第6章のポスターではどうなっているのかなども注目となりそうです。

▲プロデューサー・新井修平さん

　ここで第4章の見所も語られ、上田さんも「ここまで変わるか」と思ったほどのキーパーソンとなるピヨモンの変わり様、そしてラストシーン、あるキャラクターたちが繰り広げる青春模様などが見所になると解説しました。

　最後に登壇者から上映を前にした会場のファンへコメントが送られて、トークイベントは終了。第4章の公開がより楽しみとなるイベントとなりました。


「デジモンアドベンチャーtri.」作品情報

　
■デジモンアドベンチャーtri. 第4章「喪失」
3週間限定劇場上映／劇場限定版Blu-ray 先行発売／先行有料配信
2017年2月25日（土） 同時スタート！
上映館：札幌シネマフロンティア、MOVIX 仙台、新宿バルト９、渋谷TOEI、Ｔ・ジョイPRINCE 品川、横浜ブルク13、MOVIX さいたま、Ｔ・ジョイ蘇我、１０９シネマズ名古屋、梅田ブルク７、Ｔ・ジョイ京都、広島バルト11、Ｔ・ジョイ博多
※一般販売版Blu-ray＆DVD 2017年4月4 日（火）発売

【CAST】
花江夏樹、坂本千夏　ほか
【STAFF】
監督：元永慶太郎
シリーズ構成：柿原優子
キャラクターデザイン：宇木敦哉

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