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『あくのぐんだん!』アニメ化を受けた原作・徳井青空さんの心境は?

『まけるな!!あくのぐんだん!』アニメ化を受けた原作者・徳井青空さんの心境は?

 『探偵オペラ ミルキィホームズ』の譲崎ネロ役や、『ラブライブ!』の矢澤にこ役などで知られる声優・徳井青空さんが原作を手掛ける漫画『まけるな!! あくのぐんだん!』。本作のアニメ化に際し、お笑い芸人“ナイツ”が出演するチバテレビの番組『ナイツのHIT商品会議室』に、徳井さんが出演します。

 この番組は、番組にプロデュースを依頼した企業側の要望を受けて、ナイツのおふたりが商品のネーミングや、CMをプロデュースしたりと、依頼された商品の売り出し方を模索していきます。今回はテレビアニメ『まけるな!!あくのぐんだん!』がプロデュースを依頼しました。

 本稿では番組収録に際し行われた、囲み会見の模様をお届けします。声優と漫画家を両立しつつも今回のアニメ化にこぎ着けた徳井さんの今の心境や如何に!?

――まずは『まけるな!!あくのぐんだん!』のアニメ化が決まった時の心境を教えてください。

徳井青空さん(以下、徳井):私がたったひとりで3年半描いてきた漫画に、突然「アニメ化しませんか?」というお話をいただき、アニメ化が決定しました。本当に突然の幸運すぎて、宝くじが当たったような気持ちで嬉しく舞い上がっています。

――連載を始めた時にアニメ化は想像していましたか?

徳井:アニメになったらいいなとか、単行本になったらいいなと夢を語っていました。アニメ化したいと声に出して言っていたものの、現実になるとは思っていなかったので、すごく驚いています。言っておくものだと思いましたし、続けてみるものだなと思いました。

――今回のキャスティングに関わられているのでしょうか?

徳井:私も会議には参加したんですが、スタッフさんと音響監督さんの提案で今回の声優陣になりました。大先輩が演じていただけることになり、こんなにも素敵な方々に決定するとは思いませんでした。なので、キャスティングもすごく驚きました。

――自身の頭のなかで、このキャラクターはあの声優さんの声で再生されるとかはありましたか?

徳井:漫画を読んでいてイメージした声が再生されるということはありますが、自分が描いたこの作品に関しては全く想像できませんでした。なので、どんな声になるか想像つかなかったのですが、音響監督さんにキャストさんの提案を頂いたときに、初めてピッタリかもしれないと思いました。アフレコはこれからなので、楽しみです!

――「まけるな!」という応援するようなタイトルになっていますが、徳井さんは応援されたい時はどんな言葉をかけて欲しいですか?

徳井:漫画を描いている時は家でひとりなので、かなり孤独な作業になります。その時は応援してほしいなと思いますね。でも、そういう時にファンの方から頑張ってとか、楽しみにしていますというメッセージを頂くと、描こう! という気持ちになります。待ってます! っていう声を貰うのが一番の励みになりますね。

――地球をあくのぐんだんの面々が侵略するという内容ですが、もし徳井さんが地球を侵略するとしたらどうしますか?

徳井:そうですね、やっぱりお昼寝制度を世界中に導入するとか、のんびりした侵略ができたらと思います。

一同:(笑)。

――ちなみに、徳井さん自身の出演の予定は?

徳井:私は一切出演しない予定なんです。今回は原作者として見守ることに徹するので、声の部分はお任せしています。ですが、アフレコには見学に行く予定です!

――アニメ化の先の構想はいかがでしょう?

徳井:地球を侵略しに来たドン様たちが、日本の文化に初めて触れたイメージなどを描いています。なので、海外の方に見て頂けたら面白いんじゃないかなって思います。

――海外展開はあるのでしょうか?

徳井:今のところはないんですが、可能であればいつか海外の方にも見てほしいなと思っています。

――ブシロードさんと聞くとカードゲームが浮かぶのですが、カード化は面白いかもしれませんね。

徳井:トレーディングカードになったらちょっと笑っちゃいますね(笑)。実はこの作品にブシロードが一切出資していないんです。だから、カードにする約束は一個もしていません。

――ブシロードで出している雑誌の付録で、といった形でならありそうですか?

徳井:前に一度だけ月刊ブシロードの付録でカードを出したことがあったので、またそういう機会があればいいなと思っています。

――その他にも何かグッズ展開への希望はありますか?

徳井:ぬいぐるみとか、そういう可愛いグッズが作れたらいいなって思っています。

――声優の仕事をしつつという忙しいスケジュールのなかで、漫画を描き続ける原動力は?

徳井:子供の頃から漫画家になるのが夢だったので、続けて描いて行きたいと思っています。それから、漫画を描くのは楽しいので、これを読んでくれる人がひとりでもいるなら頑張って描きたいです。

――例えば劇場版など、このアニメ化以降の野望はありますか?

徳井:アニメの続編だったり、劇場版だったりとか、大きく広がっていくのは望んでいることなので、もっともっと大きくなるように、私も原作者としてアピールしていきたいです。

――徳井さんは千葉出身だそうですが、自身の地元でアニメが流れるというのはどうですか?

徳井:千葉の南房総市の出身で、観光大使もしているのですが、そんな自分の地元でもアニメが流れるというのはすごく嬉しいです。地元に住んでいる友達は、私が漫画を好きで描いていたことを知っている子もいますし、実家の家族も見られるというのはやっぱり嬉しいですね。

――ちなみに、チバテレビはご覧になっていましたか?

徳井:もちろん見ていました! 夕方になると、再放送のアニメとかをよく見ていましたね。

―徳井さんが漫画を描くうえでのポリシーやこだわりはありますか?

徳井:自分が面白いなって思ったものを描きたいと思っているので、そこは妥協しないでアイディアをひねり出しています。お話を作るのが好きなので、読んだ人に少しでもクスッとしてもらえたらいいなと、いつも考えています。

――アイディアがなかなかでない時にやっていることはあるのでしょうか?

徳井:お菓子を食べるとかですかね(笑)。

一同:(笑)。

徳井:お腹を満たして、リラックスした状態で考えています。

――最後に本作の見どころを教えてください。

徳井:今までひとりで描いてきたものが、たくさんのスタッフさんたちの手によって動いて喋りだすというのが本当に楽しみです。自分も普段は声優の仕事をやっていて、声をあてるのは当たり前になっていました。でも今回改めて、自分のキャラクターに声が付いて動くということに、すごく感動しています。スタッフさんたちも愛情を持って作ってくれているので、動き回るあくのぐんだんの活躍に注目してもらいたいです。

――ありがとうございました。

[取材・文/胃の上心臓]



拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。

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胃の上心臓
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。

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作品概要
 「月刊ブシロード」(ブシロードメディア刊)連載中の原作・徳井青空による漫画。宇宙征服をたくらむドン様率いる「あくのぐんだん」が、手はじめに地球を侵略しに来たものの、乗ってきた宇宙船が消失。偶然であった地球人の晴太の助けを借り、さらにはアルバイトをしながら、地球征服は諦めない……!! どこか憎めないドン様たちのドタバタコメディ!

【放送情報】
TOKYO MX:2017年4/5(水)~ 毎週水曜 22:45~22:50
 ※4/5(水)は22:30~22:45「第1話 拡大スペシャル」
サンテレビ:2017年4/5(水)~ 毎週水曜 24:15~24:20
 ※4/5(水)は24:00~24:15「第1話 拡大スペシャル」
とちぎテレビ:2017年4/5(水)~ 毎週水曜 24:00~24:05
チバテレ:2017年4/8(土)~ 毎週土曜 23:55~24:00
西日本放送:2017年4/16(日)~ 毎週日曜 26:00~26:05
AT-X:2017年4/6(木)~ 毎週木曜 24:10~24:15

【スタッフ】
監督・シリーズ構成:京極尚彦
アニメーションキャラクターデザイン:黒岩園加
プロップデザイン:三輪歩
美術設定・イメージボード:福留嘉一(でほぎゃらりー)
美術監督:小林雅代(千住工房)
色彩設計:加藤里恵
撮影監督:渥美直紀(タツノコプロ)
編集:奥田浩史
音響監督:長崎行男
音楽:藤澤慶昌
アニメーション制作:タツノコプロ

【キャスト】
ドン様:玄田哲章
ペプちゃん:山口勝平
チクちゃん:石田彰
ネル様:巽悠衣子

>>TVアニメ『まけるな!!あくのぐんだん!』公式サイト
>>「まけるな!!あくのぐんだん!」公式Twitter(@akunogundan)

(C)徳井青空/ブシロードメディア/あくのぐんだん製作委員会
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