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『刻刻』アニメおすすめ4つのポイントをご紹介!

アニメ『刻刻』がより楽しめる、4つのポイントをご紹介!“時が止まった世界”はアニメーションでどのように表現されるのか?

2011年にマンガ大賞にノミネートされるなど、業界内外をはじめ多くのファンに愛されてきたSFサスペンス『刻刻』が、ついにアニメ化! 2018年1月7日よりTOKYOMX、BS11にて放送スタート。

原作者・堀尾省太氏は公式サイトにて「制作途中のものを拝見し、漫画で描きたかった雰囲気を共有できていると思いました」と絶賛しており、「製作陣の皆さんの技量に敬服しつつ、アニメ『刻刻』の放送、今からとても楽しみにしています」と放送を心待ちにしている様子。

そんな本作についての見どころを、大きく4つに分けてご紹介! アニメの放送を前に、注目すべきポイントを予習しておきましょう!



その①:止界術、神ノ離忍、霊回忍……普段の生活空間の中に現れる未知の存在
『刻刻』の最大の魅力のひとつとなっているのは、その世界観です。時間、人、物、すべてが止まった空間“止界(しかい)”を舞台に、登場人物たちのドラマが繰り広げられていきます。

止界の中に入って行動できる“止界術(しかいじゅつ)”、止界の自然霊である“霊回忍(タマワニ)”、止界の管理人である“神ノ離忍(カヌリニ)”など、聞きなれないワードがより異質感を生み出しています。

一見すると、私たちが普段生活している空間と同じなのに、神ノ離忍などの異質な存在の出現によって、何とも言えない不思議な世界に迷い込んだ“気持ち悪さ”が生まれているのです。

人間たちが異質な空間に迷い込んだらどうなるのか? その答えはアニメでご覧ください。

その②:アニメーションで表現される“動きのない”世界
前述したとおり、本作の舞台はすべてが止まった“止界”。それは“普段聞こえている生活音も鳴っていない”ということを意味しています。

アニメ—ションにおいて、例えば川を表現する場合、サラサラと水が流れている映像や効果音を付け足します。しかし、本作の静止した世界においては、動きのある表現を扱うことができません。

アニメーション制作において致命的ともいえる状況ですが、大橋誉志光監督はこの制限を逆手に取り、マンガにも表現されていた“圧迫感”を再現したかったとコメントしています(先行上映イベントでの大橋監督のコメント。参考記事はコチラ)。

BGMには音で風景を描き出すような、アンビエントミュージック(環境音楽)を使用。上を向いても電線があったりと、常に閉じ込められているような印象を与える映像にしていると大橋監督は言います。

また、同イベントで、瀬戸麻沙美さん(間島翔子役)は「音のない世界をどうやって芝居で表現するんだろうと意識しました。遠くに距離が離れていたとしても、自分の声は届くので。その微妙な違いが出せるように気をつけました」と、自身の演技について言及しています。

映像だけでなく、BGMやキャラクターの声についても注目することで、より本作の臨場感を味わうことができると言えるでしょう。

その③:リアリティ溢れる戦闘シーン
本作のメインキャラクターとなるのは、平凡な家族である佑河家。その佑河家の兄と甥が誘拐犯にさらわれたことから、長女・樹里と父、祖父(作品内での名前は、じいさん)による救出劇が始まります。

物語には戦闘のプロといった人物は登場せず、カッコいい必殺技を決めるといった場面もありません。日常的に使われるような「包丁」や「ナイフ」を手に繰り広げられる、リアリティにこだわった戦闘シーンに注目です。

また、主人公・樹里とじいさんが持つ“とある能力”を組み合わせた戦法についても、外せないポイントになっています。

その④:本作を盛り上げる楽曲にも注目!
本作の主題歌「Flashback」を手がけるのはロックミュージシャンのMIYAVI氏。同氏は、先行上映会にて、「どうあがいても時間は前に進むと言うやるせなさや切なさ。時に残虐なまでの暴力性みたいなものを表現しています」とコメント。スタイリッシュな楽曲が、本作をさらに盛り上げでくれます。



エンディングテーマは、ぼくのりりっくのぼうよみ氏の「朝焼けと熱帯魚」。同氏は「『刻刻』は、止界という圧倒的非日常空間が展開されながらも、同時にそれは普段生活を営んでいる場所である、というアンバランスさが印象深い作品でした」とコメント。さらに、楽曲について「違和感を伴う日常を描いた曲ですので、とても合うと思います」とアピールしています。

作品を彩る楽曲がポイントとなる一方で、音や動きの無い世界“止界”の演出にも注目が高まる『刻刻』は、TOKYOMX、BS11にて毎週日曜24時30分からの放送中です。アニメーションの新しい挑戦ともいえる本作の放送を、どうぞお楽しみに!

[文・島中一郎]

作品情報


2018年1月7日よりTOKYOMX、BS11にて毎週日曜24時30分より放送予定
Amazonプライム・ビデオにて日本・海外独占配信
(第1話はテレビ放送に先駆け1月6日(土)24時頃より先行配信)

■イントロダクション
永遠の6時59分……
佑河家に代々伝わる止界術。止界術を使うと、森羅万象が止まった“止界”に入る事が出来る。ある日、主人公樹里の甥と兄が、誘拐犯にさらわれてしまう。

救出の為にやむを得ず“止界術”を使うが、そこにいるはずのない自分以外の“動く”人間たちに急襲される。彼らは、止界術を崇める「真純実愛会」。止界術を使用する際に必要な“石”をめぐり、止界の謎、佑河家の謎が徐々に解明されてゆく……

■スタッフ
原作:堀尾省太「刻刻」(講談社『モーニング・ツー』所載)
監督:大橋誉志光/シリーズ構成:木村暢/キャラクター原案:梅津泰臣
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:日向正樹
音楽:未知瑠/主題歌:「Flashback」MIYAVI vs KenKen
エンディング・テーマ:「朝焼けと熱帯魚」/歌:ぼくのりりっくのぼうよみ
制作:ジェノスタジオ/製作:ツインエンジン

■キャスト
佑河樹里:安済知佳
間島翔子:瀬戸麻沙美
じいさん:山路和弘
佑河真:岩田龍門
佑河貴文:辻谷耕史
佑河翼:野島裕史
佐河順治:郷田ほづみ
潮見:内田夕夜
迫:吉野裕行

原作公式サイト
テレビアニメ『刻刻』公式サイト
ジェノスタジオ公式 Twitter(@geno_studio)
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