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フェロ☆メン プロデュースの音楽朗読舞台をレポート

フェロ☆メン プロデュースの音楽朗読舞台をレポート! 諏訪部順一さん、鳥海浩輔さんとゆかりある豪華キャストとの舞台に、あふれる思いが止まらない!!

2018年1月27日(土)、28日(日)、千葉県・舞浜アンフィシアターにて、声優・諏訪部順一さんと鳥海浩輔さんによるユニット・フェロ☆メンが音楽朗読舞台『AnGeL fAlL(エンジェルフォール)』を開催。DAWN、DAY、NIGHTとサブタイトルが付けられた全3公演は、全ての結末が異なるマルチエンディングストーリーということで、詳細発表直後からLOVERSと呼ばれるファンの間ではもちろん、多くの朗読劇ファンからも注目を集めていました。本稿では、スタンディングオベーションで大喝采のうちに幕を下ろした、1月28日(日)夜公演『AnGeL fAlL -NIGHT-』の模様をご紹介します!


フェロ☆メンは、声優やナレーターなど声の仕事を本業とする諏訪部さん(黒)と鳥海さん(赤)による自主企画ユニット。「エロティック貴族」をコンセプトにセルフプロデュースで作品制作を行っています。

この音楽朗読舞台『AnGeL fAlL』は、「助かる見込みがない」と医者たちから匙を投げられた多くの病人たちの命を救う“奇跡の少女”サラ・アッシュフォールと、天界から彼女に遣わされた二人の天使、マラキアとパクスを中心に繰り広げられます。フェロ☆メンの同名最新楽曲『AnGeL fAlL』は、この物語の世界観をイメージして諏訪部さんが作詞をし、制作されたものです。

豪華キャスト・スタッフが集結したオリジナル朗読舞台の開幕!

本公演は、数多くの音楽朗読劇を手掛け注目を集める劇作家・演出家の藤沢文翁さんやその舞台制作チームとのタッグで実現。俳優・星野源さんやLinked Horizonなどの音楽サポートをはじめ幅広く活躍するチェロ奏者・村中俊之さんが音楽監督を務め、物語を彩るフェロ☆メン楽曲の編曲だけでなく、この舞台のためのオリジナル楽曲の作曲編曲も担当しています。

朗読キャストには、諏訪部さん、鳥海さん以外に、能登麻美子さん、井上和彦さん、中村悠一さんが名を連ねています。共演も多く、ゆかりがある方の中からキャスティングし、フェロ☆メンの2人が直接出演交渉をされたそうです。この豪華な面々に期待が高まります。

開演前の場内では、フェロ☆メンの2人による観劇時の注意事項や、ユニットとして初となるオリジナルグッズの紹介がアナウンスされ、最後列の座席まですべて観客で埋め尽くされた会場には笑い声があふれます。後方の高い位置に広く音楽奏者のスペースが設けられ、アンフィシアター特有のせり出した半円形部分を囲むように、高低差がつけられた朗読キャストの演者台が設置されたステージ。大きな羽のモチーフや雲をイメージしたような様々な装飾が施されていて、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
拍手に包まれステージにスタンバイした音楽キャストに続いて、上手からエマニュエル・ベルナルド役の中村さん、下手からロバート・ダドリー教授役の井上さんが登壇すると、雷鳴と閃光が会場を駆け抜けました。

医者として師弟関係にあるダドリー教授とエマニュエルの軽妙な掛け合いから物語ははじまります。言葉の応酬に思わずクスリとさせられつつ、サラが使っていたといわれるモノクル(片眼鏡)を探す彼らが目的の品を発見すると雰囲気は一転シリアスに。ドットイメージと呼ばれる無数に設置された可動式のLED照明が、舞台上で星空のように青い光を放ちます。優しいピアノの旋律からオープニング音楽へとつながり、チェロ、ヴァイオリンなどの弦楽器、ドラムやホルンなどの音が重なる中、中央のせりから能登さん、諏訪部さん、鳥海さんが登場。音楽が終わるのと同じタイミングで、朗読キャストが演者台にそろいました。

朗読、音楽、演出が一体となって、物語の世界が浮かび上がる

要所要所で流れるフェロ☆メンの楽曲や、セリフと連動した特効、効果音なども巧みに使用され、諏訪部さんと鳥海さんが顔を見合わせたり、諏訪部さんが座った時に足を組んだりする体の動きや、ちょっとした表情、目の動きからもイメージが膨らみます。空腹に悩まされ思わずハンカチを食べてしまう能登さんの演技では、実際に頬を膨らませてモグモグする姿が印象的。メインキャラクター以外に複数のキャラクターを演じ分ける井上さんと中村さんも、声色だけでなく声の強弱や間の使い方など、声優としての本領を発揮されていました。

迫力ある第1幕ラストから、核心に迫る第2幕へ

起・承の部分である第1幕は、迫力の演出で幕を下ろします。そして物語は、ドラマティックに展開し核心へと迫っていく、転・結の第2幕へ。ドットイメージや照明効果が生み出す幻想的な空間に、スモークや炎の演出もふんだんに使われ、視覚的にも迫力ある展開が続きます。身振り手振りをつけながらダイナミックに演じる中村さんの迫力に圧倒され、切なげに感情を吐露する井上さんや、悲しみに震えながら叫ぶ能登さんの演技に、胸が締め付けられます。

劇的な結末を迎えるラストシーンでは、諏訪部さん、鳥海さんの積み重ねてきた、時に軽妙な、時にシリアスなシーンの数々が、思い出のように蘇ってきて涙を誘います。泣きながら微かに鼻水をすする音が会場全体に広がっていく中、物語は幕を下ろし、能登さん、井上さん、中村さんは退場。エンディングテーマのようにフェロ☆メンが『AnGeL fAlL』を歌い舞台を締めくくりました。深く包み込むような2人の歌声に、またも心を揺さぶられ、タオルが手放せませんでした。


あふれる思いが止まらない!

スタンディングオベーションの中、キャスト全員そろってのアフタートーク。音楽キャスト、朗読キャストを順に鳥海さんがご紹介。観客の皆さんから温かく盛大な拍手が送られました。

アフタートークが終わり、キャストの皆さんがステージから去っていく中、フェロ☆メンの2人が戻って来て、もう一曲歌唱のサプライズが。フェロ☆メン楽曲の中でも人気の高い、ストレートに想いを綴った歌詞が印象的な『ラブソング』をラストに披露。鳥海さんも諏訪部さんも、会場を埋め尽くした観客1人1人を見つめるように視線を動かしたり、手を差し伸べたり、集まってくれたすべての人に思いを届けようとしていることが感じられました。歌い終えた2人はステージ中央へ移動し、結末が異なる全3公演分のパッケージ化構想や今後の活動などを改めて語り、半円状のステージを上手から下手まで手を振りながらひと回り。約2時間30分におよぶ公演が幕を閉じました。


なお、1月30日(火)10:00から2月16日(金)23:59までの期間、会場にて販売されたオリジナルグッズの事後通販を受付中。1商品につき5点まで購入可能で、なくなり次第受付終了となるので、会場で入手できなかった方や気になっている方は早めの申し込みをオススメします。さらに、1月27日(土)昼公演『AnGeL fAlL -DAWN-』が、dアニメストアにて2018年春頃配信決定。詳細は後日、公式サイトやTwitterなどで告知されるとのことなので、全3公演の映像化決定を期待しながらチェックしましょう!

音楽朗読舞台『AnGeL fAlL』DAWN、DAY、NIGHT

<朗読キャスト>
マラキア … 諏訪部順一
パクス … 鳥海浩輔
サラ・アッシュフォール … 能登麻美子
ロバート・ダドリー教授 ほか … 井上和彦
エマニュエル・ベルナルド ほか … 中村悠一

<音楽>
指揮/チェロ … 村中俊之
ヴァイオリン … Jill
ホルン・ギター … 安田健太
キーボード … tatsuya
ベース/コントラバス … 高杉健人
ドラム … 山本真央樹

<スタッフ>
プロデュース … フェロ☆メン(諏訪部順一・鳥海浩輔)
脚本/演出 … 藤沢文翁
音楽監督 … 村中俊之
原案/総合演出 … 諏訪部順一
ほか

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