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『レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜』に出演した“ひふみん”こと加藤一二三さんインタビュー

将棋界のレジェンドが声優に初挑戦!『レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜』に出演した“ひふみん”こと加藤一二三さんインタビュー

2018年4月8日より、毎週日曜あさ8時30分からフジテレビほかにて放送中のTVアニメ『レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜』。

その第4話『カトリーエイルと世紀の大怪盗』に、2017年に約63年間に渡る現役生活に幕を閉じた加藤一二三 棋士九段がゲストとして出演されます!

加藤一二三さんが演じられるのは、11歳の天才少年ベンガリーが作った“巨大コンピューター”役。声優初挑戦でありながら、難しい役柄です。

このたび、アフレコを終えられたばかりの加藤一二三さんにインタビューを実施! 声優初挑戦の感想や、出演にいたった経緯などを語っていただきましたので、ご紹介します。

対局とアフレコに共通点がある!?

――アフレコに挑戦されてみてのご感想をお聞かせください。

巨大コンピューター役・加藤一二三さん(以下、加藤):とても魅力的なストーリーで、セリフも楽しいものでした。もともと、『赤毛のアン』や『ニルスのふしぎな旅』に『名犬ジョリィ』など、アニメーションは長年に渡って子供たちとともによく見ています。

今回、何か新しくやりたいことはありますかと聞かれて「アニメーションの声優に挑戦したい」と答えたのですが、僕は夢を言っただけであって、それがまさかすぐに実現するとはまったく思っていませんでした。

なので、夢が叶って嬉しいです。収録でも監督さんから細かく指示をいただくなど、優しくしていただきまして、とても楽しかったです。

実は、以前クラシックの番組に出演させていただいた際に、青島広志先生に声と音程がとても良いと褒めていただけまして、声には自信があったということも声優に挑戦してみたいと思った理由のひとつです。

――監督からの指示はどんなものでしたか?

加藤:ひとつは、間合いです。セリフとセリフとの間ですね。そして、コンピューター役ですから、場合によっては機械的な声も表現します。

その際に、感情をこめるところと、あくまでもコンピューターとして少し機械的な声になるところ、そのバランスの取り方を教えていただきました。

――苦労したところはありましたか?

加藤:じつは以前、古坂大魔王先生に「ひふみんアイ」という音楽を作ってもらっていまして、そのときにはかれこれ5時間くらいの収録を経験しています。

その経験があったおかげで、じつはあまり苦労はありませんでした。

――かなりスムーズに収録を終えられていて、さすがでございました。中でも印象に残ったシーンはありますか?

加藤:セリフがどれも大変魅力的なんですよ。私の役はコンピューターでありながら、ベンガリー君という少年になんとか幸せになってもらいたいという気持ちを持っているのです。何とも言えない、素晴らしいお話だと思いました。

ところでコンピューターと言いますと、将棋の世界にはコンピューター将棋というものがあります。そういった将棋との関わりもあり、コンピューター役に対する違和感はありませんでした。

――加藤一二三さんにとって将棋と声優はずばりどちらが難しいですか?

加藤:将棋と違って、声優のお仕事は自分で思うような表現ができますよね。将棋の場合は、自分がいくらうまくやっても相手がそれをさらに上回る手を打ち返してくることが多いです。

声優の場合は、まずは自分が精いっぱいの良い表現をすると、それがそのまま成功に繋がるのではないかと思いました。

ただ、声優の仕事というのは共演者がいらっしゃいます。共演者の方は皆さん達人ですから、もしその方々と私が一緒にお芝居ができて、違和感なく溶け込んでいるような表現ができたら嬉しいなと思っています。

――『レイトン』シリーズはナゾトキなどのミステリー要素が盛り込まれた、頭を使うお話です。長年に渡り天才棋士として活躍し続けた加藤一二三さんですが、常に頭の回転を維持するにはどんなことが大事だと思われますか?

加藤:私は将棋の対局を2000局以上戦ってきましたが、対局の前の日に負けると思ったことは1回もないです。だから、初めて挑戦した声優の仕事ですが、挑戦する以上はなんとしても成功したいという意気込みで向かうということでは、将棋の対局と今回の挑戦は共通していると思います。

このまえは紅白歌合戦の審査員もしましたが、基本的にすべての新しい挑戦は、将棋の対局と同じように最善を尽くすというのが私のスタンスです。

自分が実際にその事柄を良しと思って、心から楽しむということが大切だと思っています。自分のすることがつまらないと思ってはいけないので、どんな仕事も楽しくて胸がワクワクするという風に思って臨んでいます。

――今回はコンピューター役を演じられましたが、今後演じてみたい役や出演してみたい作品はありますか?

加藤:初めての役がコンピューター役でしたので、これができたならばどんな役柄も大丈夫かなと思っています。

しいて言えば、悪人の役はあまり自信がありませんが、たとえば児童向けのアニメーションであれば、ものすごい悪人は出てきませんよね(笑)。

悪人とはいいながらもどこか憎めないところがあるような役であれば、もし依頼があればやれると思います。

――今回の作品は探偵と怪盗が出てきますが、探偵と怪盗であればどちらになってみたいですか?

加藤:アガサ・クリスティやコナン・ドイルなど、探偵ものはたくさん見ていますので、やはり探偵役がいいです。逃げる方はちょっと嫌ですね(笑)。

――加藤一二三さんが出演されるということで見てみようと思われる方もいらっしゃると思いますので、最後にメッセージをお願いします。

加藤:探偵もの、ミステリーものは好きでよく見ていますが、『レイトン ミステリー探偵社』も非常に魅力的な物語だと思います。私もこれからずっと見ていきたいと思いますので、皆さんも期待していただければと思います。

[取材・文/竹内白州]

作品情報

2018年4月8日より毎週日曜あさ8時30分からフジテレビ、北海道文化放送、仙台放送、東海テレビ、岡山放送、テレビ西日本にて放送

4月15日より毎週日曜あさ6時30分から関西テレビにて放送

◆スタッフ
・クリエイティブディレクター/原案・シリーズ構成:日野晃博
・原作:レベルファイブ
・アニメーション制作:ライデンフィルム
・監督:満仲勧
・キャラクターデザイン原案:長野拓造
・キャラクターデザイン:高田謡子
・助監督:migmi
・プロップデザイン:小野田貴之
・色彩設計:茂木孝浩
・美術監督:中久木孝将
・背景:キューン・プラント
・音楽:西浦智仁
・音響監督:田中亮
・音響効果:稲田祐介
・音響制作:東北新社
・撮影監督:岡野亜友未
・撮影:グラフィニカ
・3DCGI:FelixFilm
・編集:廣瀬清志 榎田美咲

◆キャスト
カトリーエイル・レイトン:花澤香菜
シャーロ:小杉十郎太
ノア・モントール:池田恭祐
ダージリン・アスポワロ:多田野曜平
ジェラルディン・ロイヤー:山村響

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