『おそ松さん』らしい、予測不能な展開の連続！鈴村健一さん、福山潤さん、斎藤桃子さんが作り出す絶妙な三重奏（トリオ）

TVアニメ『おそ松さん』のWebラジオ『シェーWAVE おそ松ステーション』の公開録音イベントが、2018年4月1日（日）に恵比寿ザ・ガーデンルームにて開催。鈴村健一さん（イヤミ役）、福山潤さん（一松役）、斎藤桃子さん（ハタ坊役）が登場しました。

「シェーWAVE おそ松ステーション」とは、TVアニメ放送開始とともに始まった「おそ松さん」公式WEBラジオ。番組ナビゲーターをイヤミ役の鈴村健一さんが務め、毎回出演キャストがゲストとして登場する構成で、これまでに26回配信されています。今回のイベントでは第27回の公開録音が行われ、会場には抽選で選ばれた約300人のファンが集まりました。

鈴村さんが見せる番組ナビゲーターの覚悟！

6つ子にちなんで、66分収録として行われたイベントですが、始まってすぐに鈴村さんが「現在10分押しです！」とカンペを読み上げ、笑いを誘います。

この日収録されたコーナーは、第2期からスタートした新コーナーで、リスナーからのおフランスに関する豆知識や留学体験を紹介する「おふ松さん」、ふつうのおたよりを紹介する「おた松さん」、お知らせコーナー「おし松さん」、出演シェ―優がシュールな質問に回答する「おこ松さん」、CD限定パート「オト松さん」、会場限定のお宝トークを披露する「おど松さん！～シェ―!!」の6つ。

「おた松さん」では、リスナーから寄せられたアニメの感想（この日は24話「桜」、25話「地獄のおそ松さん」最終回）とともに、キャストが裏話などを語っていくというおなじみのトピックへ。ところが、予定調和では進まないのが『おそ松さん』らしいところ。前回の公録イベント（2016年3月13日（日）に開催）でも大活躍した福山さんと斎藤さんが本領を発揮します。

まずは24話の話へ。イベント開始間もないため、控えめに話しつつ、アニメではなく、桜餅の話を広げる斎藤さん。斎藤さんの話をダジャレで受け止めつつも、深堀する福山さん。ふたりに苦笑しながら、トークをリードする鈴村さん。3人が作り出す絶妙なバランスムードでトークが進みます。　　

改めて、24話について問われた福山さんがたたみかけるようなマシンガントークを披露。兄弟の絆、家族愛、ニートという社会的立場、（6つ子の）遺伝子といったテーマを導き出し、独自の見解を話していくと、斎藤さんも「私ももう少し（福山さんのように）頑張った方がいいですかね？」とコメント。会場の雰囲気を気にしながらトークしている斎藤さんに、鈴村さんは「そろそろ羽を広げてみましょうか？　僕、覚悟しました！」と返します。鈴村さんが番組ナビゲーターとして、斎藤さんの個性的なキャラクターを真っ向から受け止める度量を見せると、会場から笑いと拍手喝采が起こりました。

羽を広げた斎藤さんはやっぱりすごかった！　驚きのエピソードを披露

そして25話のお話へ。25話の感想を送ったリスナーの中には、前回の公録イベントで驚きのエピソードを報告していた方も。さらに、その方が当日イベント会場に来場していることも判明。ちなみに、そのエピソードとはマザコン彼氏がデートに母を同伴してきたという内容でした。

エピソードを振り返りつつ、鈴村さんが「自分の彼氏がマザコンだったら？」と斎藤さんにお話を振ると、斎藤さんが「私も～」とだんな様との初デートのお話を始めます。

そんな斎藤さんに、鈴村さん、福山さんだけでなく、会場中が騒然！　さらに、斎藤さんは「（デートに）お義父さんがいたこともあります」と発言して、会場中を驚かせました。

淡々とエピソードをお話する斎藤さんに、福山さんも「この方（斎藤さん）の度量は、日本という世界が狭すぎる気がするんですよ」と思わず答えます。

さらに、斎藤さんはこのお話だけに留まりません。結婚後もだんな様から帰省を勧められた際に実家には帰らず、リュックひとつのバックパッカーとして東南アジア1周したという更なる仰天エピソードも飛び出しました。ひとりでは淋しいので、鈴村さんと福山さんの出演する『シェーWAVE おそ松ステーション』を旅行中に聞いたと話す斎藤さんに、鈴村さんが笑いながらも「すべらんわ～」と深くうなずいたのでした。

斎藤さんは原作者・赤塚不二夫さんの生まれ変わり?!

リスナーから寄せられた無理難題にキャストが答える「おこ松さん」では、福山さんが鈴村さんと息の合ったシュールなトークでファンを楽しませながら、お得意のダジャレを連発し、盛り上げます。そんなスムーズな進行に待ったをかけたのは、やはり斎藤さん。斎藤さんの予期せぬ言動で鈴村さんと福山さんやファンを驚愕させます。
　
リスナーからの6つの質問に対し、斎藤さんは「ハイッ！　5番（の質問の回答権）もらいます！」と得意そうなものを選び、一発ギャグで答えるというお題には「これは（福山）潤さんにプレゼントしたいと思います！」と福山さんへ投げ、さらにはニートになるのが夢だという子供を応援するため、「応援歌を鈴村さんが～」と無茶振り。

斎藤さんの言動に驚きながら、イスから転げ落ちるほど笑っていた福山さんが一発ギャグを繰り出し、「（斎藤さんは）天然の皮を被った悪魔ですね」「ここは危険です！」と鋭くコメント。

進行役であった鈴村さんも、最終的にはニートの応援歌を即興で披露することとなり、奇想天外な言動で会場中をわかせる斎藤さんのことを「赤塚不二夫の生まれ変わり」と最高の誉め言葉を送りました。

驚きと涙と笑いに包まれた奇跡のイベント

その後もイベントは「オト松さん」、「おど松さん！～シェ―!!」のコーナーが進行。「おど松さん！～シェ―!!」では、「（リスナーの）高校の先生が脚本家の松原秀さんを教えていた」、「彼氏に彼氏がいた」といったリスナーからの驚きの「シェ―!!体験」も紹介され、会場中に出演者と観客の「シェー!!」の声が響き渡りました。

エンディングでは、イベントについて福山さんが「久しぶりに笑って、泣きました」と感想を伝え、鈴村さんも「奇跡がいっぱい起きたね～。こんな面白いもの（イベント）は、なかなかないです」とコメント。

この日のイベントは笑いに包まれ、予定時間を30分も超えるボリューミーな内容に。鈴村さんが「今日はエイプリルフールだし、守らなくていいよね」と話し、再び会場から喜びに満ちた笑いが！　最後に会場に集まった全員で「シェ―!!」ポーズをして、奇跡の詰まったイベントは終幕となりました。

なお、7月11日（水）には、WEBラジオ「おそ松さん第2期　シェーWAVE おそ松ステーション　DJシェーD」が発売となります。「おそ松さん」出演シェ―優によるCD限定の録り下ろしパートも収録されているので、お楽しみに。

［取材・文］宋莉淑（ソン・リスク）