2018/7/7 15:30

『君の名は。』のコミックス・ウェーブ・フィルム最新作『詩季織々』はどうやって作られている?『秒速5センチメートル』作画監督が語る制作秘話

大ヒットを記録した『君の名は。』や、『言の葉の庭』『秒速5センチメートル』など、新海誠監督の作品を手掛ける制作スタジオ“コミックス・ウェーブ・フィルム”。その最新作となる『詩季織々』が、いよいよ公開!

本作は中国のアニメーション制作会社“ハオライナーズ”のリ・ハオリン(李豪凌)監督を中心に、3つの短編作品が描かれています。

本作は、リ監督が『秒速5センチメートル』に多大な感銘を受け、コミックス・ウェーブ・フィルムへ熱烈なラブコールを送り続けたことから実現した企画です。3つの短編のタイトルはそれぞれ「陽だまりの朝食」「小さなファッションショー」「上海恋」。

また、「小さなファッションショー」に関わる竹内良貴さんをはじめ、土屋堅一さんや西村貴世さんらこれまで新海作品に参加してきたスタッフ陣も密に関わっています。

アニメイトタイムズは、本作を制作するコミックス・ウェーブ・フィルムのスタジオを取材! 作業現場と制作スタッフのインタビューを合わせてお届けます!


 

画と画の間を描く……?

まず訪れたのは“動画”のセクション! このセクションを一言で言い表すならば、「アニメ―ションの基となる絵である“原画”の間を描く工程」です。例えば手を振るアニメを作るとしたら、そのスタート地点と終了地点の間の“動かす部分”を描くことになります。


ここでは“原画”のセクションから上がってきた絵をもとに作業を進めることになりますが、手作業でひとコマひとコマに込められた絵を描いているとあって圧巻の風景でした。

なんとなく「たくさんの画からアニメができている」というぼんやりとした知識はありますが、やはり理解していることと、実際にその作業を目で見るのとではかなり違いがありました。この大変な作業の積み重ねでアニメが作られることになるんですね。


 
続いては仕上げのセクション。ここでは動画で描いたひとコマごとの絵に、一枚一枚丁寧に色を付けていくことになります。1コマでも絵の付いていない絵があると、突然真っ白なキャラクターが作品に登場してしまうことになるので、この作業も絶対にミスのできない仕事です。

キャラクターの色もそうですが、彼らの持つバッグなどの小物もシーンごとに光の当たり方が違うため、そういったことも踏まえて作業を進めます。キャラクターごとに目の色や服装のデータがコンピューター上に保存されており、作業を効率よく進められるようにしているようです。


 

『秒速』のクリエイターの姿が!

その後はセリフや効果音のタイミングなどを担当する演出のセクション。

『詩季織々』の物語のひとつ「陽だまりの朝食」でキャラクターデザインと作画監督を担当するのは、西村貴世さん。西村さんは新海誠監督の『秒速5センチメートル』でもキャラクターデザインと作画監督を務めていました。


西村さんのデスクでは、制作に使用した資料の数々が!『詩季織々』ではキャラクターたちが年月を経る過程や移り変わり、その周囲の様々な人物が描かれることもあってか、資料の数も膨大になっているようです。

ここでは、それぞれに細かく立ち姿、横から見た姿、後ろ姿のサンプルが用意されていました。表情ひとつとっても、普段の顔から笑った顔や憂いを帯びた感じのものまで様々。これらを参考にひとりひとりキャラクターを描いていくのかと思うと途方もない作業に思えてきます。




 

アニメの設計図“レイアウト”

最後に訪れたのは、大橋実さんのデスク! 大橋さんは本作で描かれる短編のひとつ「小さなファッションショー」で作画監督を担当。また、「陽だまりの朝食」では物語冒頭で登場する緻密な描写のビーフンの調理&食事シーン周りの作画も担当されています。

本作は生活に必要な要素である“衣食住”に、広大な土地を持つ中国ならではの交通を意味する“行”を加えた“衣食住行”がテーマとなっており、そのうちの“食”をテーマにしているのが「陽だまりの朝食」です。


本作でも特に重要な立ち位置に居る大橋さんですが、今回お邪魔させていただいた際に特別にアニメーションの設計図と言える“レイアウト”から原画を制作していく過程を見せてもらうことができました。

素人目では設計図の段階でも充分に思えますが、これを動かしていくと考えると、やはり線を整える作業は必要なのでしょう。こういった作業の積み重ねでアニメーションが出来上がるということなのですね。




 

『詩季織々』は季節を巡るポエム



ここからは、スタジオ見学後に西村貴世さんと大橋実さん、そして本作のプロデューサーを担当する稻垣康隆さんへ行ったインタビューをお届けします。

本作のタイトルである『詩季織々』に込められた意味や、制作にあたって苦労したポイントに加え、新海作品からの影響を感じられた部分や『秒速5センチメートル』に関わった頃と今とで変わった点などをお聞きしました。


 

――まずは今回のタイトル『詩季織々』に込められた意味を教えてもらえますか?

稻垣康隆さん(以下、稻垣):原題は『肆式青春』ですが日本版ではかえています。

中国的な雰囲気を残しつつ作品の内容を捉えた「四季折々」という四字熟語をもじった造語なのですが、それぞれの作品を詩と捉え、その作品が織り成す物語、という意味や、「おりおり」は本来「折々」で“その時々に”の意味がありますが、作品もその時々、様々な四季の中で生きた人々を描いているので、「織」の字を当てはめました。

――続いて大橋さんと西村さんが今回の作品に参加するきっかけを教えてください。

大橋実さん(以下、大橋):自分は社員なので、前の映画の仕事が終わったところから参加しました。

西村貴世さん(以下、西村):僕は一応フリーランスなんですけど、社長の川口典孝さんから声をかけてもらいました。良いものにしたいからやってくれないかということですごくお世話になっていますし、短編だから頑張ってみようかなと思ったんです。

最近はキャラクターデザインを頻繁にやっていなかったので、また挑戦してみようという気持ちもありました。

▲左:西村貴世さん 右:大橋実さん
▲左:西村貴世さん 右:大橋実さん

――お話があった時点で参加する作品は決まっていたのでしょうか?

西村:アンソロジー形式だという事と、3本のうちの1作を土屋堅一さん(※『星を追う子ども』作画監督/『言の葉の庭』キャラクターデザイン・作画監督)がやるというのは聞いていたんです。それで「陽だまりの朝食」をやってほしいというお話は直接受けました。


――土屋さんが参加されているとのことですが、西村さんをはじめ新海作品に関わる方々が多数関わられているのでしょうか?

西村:そういう作品にしたいという意向があったそうなんです。土屋さんと僕が決まって、残りをどうするのかを考えている段階でした。土屋さんと比べられるのは辛いところがあるんですけれど(笑)、でも頑張ろうかなって思ってました。

――リ・ハオリン監督は、西村さんが関わられた『秒速5センチメートル』に感銘を受けたそうですが、その点はいかがでした?

西村:新海監督の作品に感銘を受けたというのは僕も理解できます。だからそういう方が表現したいものなんだなというのは、なんとなくですがわかりやすく受け止められましたね。


 

料理のシーンは「陽だまりの朝食」の飛び道具に――大橋さんが手掛けた「陽だまりの朝食」の食の描写は凄まじいものがありました。どういったところにこだわりを持って制作されましたか?

大橋:食べ物をメインで動かさなければならないので、逃げられないんです。端っこに説得力のある食べ物があればいいのではなく、真ん中に来てしまう。だから全力で作業にあたりました。

しっかり調べて作業を進めていたのですが、どんどん時間が無くなって行ってしまって……。でも真ん中に食べ物が据えられるシーンはあまりない仕事だったので、ありがたいと思っていました。

あとオープニングのあたりはスローモーションで行くという話だったので、普段より多めに設計図的な絵を入れています。もともと西村さんから「あそこが飛び道具ですから」と言われていて……。


西村:今回のアクションシーンと言いますか、一番お客さんたちに刺さる飛び道具の部分が料理のシーンなんです。だから作品を作る時に僕が全部見ちゃうとそのエネルギーが薄まる気がしていたので、食べ物だけに専念できる方をひとり立てたいなと思って大橋さんにお願いしました。それが予想以上にハマっていて、お願いして良かったなと。

大橋:ありがとうございます!

――調理シーンもすごく細かく描かれていました。あの辺りの描写はどのように作りあげていったのですか? 実際に取材をしたのでしょうか?

稻垣:鶏を切っているムービーがありましたね(笑)。

西村:当時、制作にマレーシアのスタッフが居たんです。彼女がご実家に帰られたときに「鶏をさばいてるところは撮影できるので、撮ります」って言って、本当に撮ってきてくれたんです。

あのシーンが一番どうしようかと悩んだシーンだったので、すごい助かりました。その一番見栄えがするシーンを大橋さんが忠実にやってくれて……。

大橋:あれはそうですね。そのままとはいかなかったのですが見ながら描いて、上手くいったと思っています。


西村:とにかくどうやって調理してるのかわからないんですよね。だから資料やそれに近い映像を探したり、これに近いというのを教えて貰いながらでした。

稻垣:汁ビーフン自体が日本人には馴染みのないもので、僕らの感覚だと“焼いたビーフン”のイメージが湧くんです。

でも「陽だまりの朝食」に出てくる汁物でラーメンのようなものが全員わからなくて、ラーメンなの? うどんなの? って最初は苦労しましたよね。大橋さんなんか器を実際に買ってましたよね? 空の器を持って、レンゲを持って(笑)。

大橋:買いました! 不審者ですよね。どんぶりをもってウロウロしてたので(笑)。

稻垣:だからある種、実体験というか、作り手側も実体験を踏まえてやらないとわからないところがありました。ビーフンは麺も半透明で……、厚みなんかも本当に忠実に湖南省のビーフンを再現して。実際に食べにも行きましたよね。

西村:日本で食べられる場所が一軒だけあって、そこに行ってからでしたね。

大橋:厨房にも入れて貰って、その時はまだ作業に入ってないからぼんやり見ていたんです。それでしばらくたってから“あっ”て思い出して(笑)。

――料理周りはすべて手描きで作業したと聞きましたが、やはり手描きならではのものなんでしょうか?

大橋:CGでもできないかと試行錯誤したこともあったのですが、紆余曲折あって手描きで正面突破することになりました。麺を上げるときの網の“網目”を描くのは難しいからとCGに助けてもらっているところもありますが、でもやっぱりキツかったですね(笑)。

――今回「陽だまりの朝食」だと舞台は中国の湖南省ということですが、風景やキャラクターのイメージはどうやって膨らませましたか?

西村:全くピンと来なくて、一度イシャオシン監督がスタジオまで足を運んでくださった時にこちらが疑問に思っていることを聞いていきました。中国の方がノスタルジーを感じる感覚はやはり僕らにはわからないところが多いので、絵コンテを監督が信頼しているなら僕らはそこについていく。後の具体的なところは資料をたくさん送っていただいたので、そこから形にしていきました。

できるだけ日本人の感覚で決めつけないようにしていたので、答え合わせがしたいというか早く向こうの方々の反応が知りたいです。
 

他国を描く苦労と細かなこだわり――実際キャラクターをデザインする際に、監督からの具体的な指示や決まりごとはありましたか?

西村:最初に文章で書かれたものと、いくつかイメージしている役者さんたちの資料を頂いたんです。そこからイメージして作っていって、最初はもうちょっと柔らかいカドが取れたキャラクターを描いていたのですが、シャープな感じを好んでいる印象をやり取りの中で受けたので、ちょっとリアルな部分を強めにしました。

やっぱり監督の思い出が詰まったような作品なので、ある程度はリアルベースにしたいんだなと。

病気のシーンでベッドに寝ているところなんかもあるんですが、義理の母が入院していたのを直前に見ていたこともあって、そういうところは自分の記憶も色々足しています。

――「小さなファッションショー」の方はいかがでしたか?

大橋:竹内良貴監督は作画で細かい指示を入れてくれる、任せてくれた感じがしています。「小さなファッションショー」ではキャラクターデザインの方の絵を再現するよう努めました。

稻垣:「小さなファッションショー」は“衣”がテーマで特に服がメインになってくる物語なので、洋服のディテールあたりは大橋さんも含めて演出や監督も苦労していたところです。


稻垣:「陽だまりの朝食」でも服装もジャージだったり制服だったり、学生が何を着ているのか男女で別なのかみたいな、中国ならではのところ。日本人ならこうだと当たり前に表現してしまうところも気を使ってやっています。

西村:朝の町の風景の中で天津煎餅を焼いていたりするところも、行くと見かけるんですがいざ描こうと思うと正確には覚えていなくて……。ああいうのは大変ですよね。

――作中では季節が移り変わるという事で、キャラクターの衣服が変わってしまうかと思います。作画の仕事としては大変だったのではないでしょうか?

西村:短い作品でシーンごとにポンポン変わっていくような形で、あとはそんなにファッショナブルなキャラクターがいっぱい出てくる話ではなかったので、日常を出すところが大事でした。だから周りの人で言えば半袖か長袖かくらいの作業で済んだ感じです。

稻垣:「陽だまりの朝食」だとおばあちゃんの冬服バージョン、夏服バージョン、普段着みたいな形で出してもらいましたよね。

西村:冬服と言えば、中国の人が雪が降った時に何を着るのかわからなくて……。帽子くらい被るかな? と思って描いてみたら「いや、被らない」みたいな指摘も(笑)。

稻垣:「帽子はない」と言われて、じゃあマフラーか手袋かみたいな試行錯誤がありましたね(笑)。なかなか難しいですよね、親指以外がまとまっている形だったり手袋にも色々な種類がありますし。

――「陽だまりの朝食」で帽子をかぶった無口なおじさんが気になったのですが、あれは割烹着? エプロン?

西村:あれはエプロンなんです。これもどういう形なんだろうと思って、色々写真を送ってもらってあの形になりました。やっぱり記憶で描いたら全部日本的になっちゃうので、この仕事を受けるか凄く迷っていたんです。中国のことを深く知らないと書けないんじゃないかと思って、沢山資料をくれるならというお願いはしました。

稻垣:今回、今の中国を映像化するにあたって、中国の方々が違和感を覚える映像にしてはいけない。また当然ですが、監督が描きたい表現に制限を持たせてしまってはいけない。それを両立させた映像作りを行う事には気を使いました。

スタッフ全員に対して大変難しい事を要求したと思いますが、今回は見事にこの難題をまとめ上げてくれました。



――今回特に印象に残ったシーンはどこでしょうか?

大橋:ビーフンのスローモーションのところは自分で原画をやっているので、やはり思い入れがあります。あそこが一番元気な時にやって余力があった時なので「結構いい出来だな」と思っています。もちろんほかのシーンもいいんですけど(笑)。

西村:料理のシーンはどこも美しいですね。僕はシャオミンとおばあちゃんの関係です。一番監督に見せたいなと思って描いていたのですが、あのふたりのシーンが監督の心に届いたらいいなって思いますね。

――料理のシーンでほかに覚えていらっしゃることは?

西村:ビーフンは場面ごとに変わって、何種類か出てきますね。

大橋:料理のシーンは冒頭の調理のあとで、少しだけ出てきます。それは流石にカロリーを落とした効率のいい作画を心掛けましたが……

稻垣:2件目のビーフン屋もしっかり描いてたじゃないですか。

大橋:ビーフン屋、いくつありましたっけ?(笑)。

稻垣:3つ出てくるんです、違う種類のビーフン屋が(笑)。

西村:あと食べ方が日本人はズルズルすすりますけれど、「そんなにズルズルいかないって」言われたんです。でも全然すすらない訳じゃなさそうだから、シーンによって分けたりしています。

大橋:どなたから言われたんですか? 自分はすすらないとは特に聞いていなくて。

西村:やっぱり文化が違うんだろうなぁと思いながら、でもすすって食べる人もいますよね。

――食べ方についても研究されたのでしょうか?

稻垣:食べる姿勢について監督から指摘を受けたことはありました。「椅子の座り方が田舎の方だとこうじゃない」とか、「この地域は立膝みたいなイメージで」みたいに色々ありましたよね、表現の仕方の部分で。

大橋:もちろん食べる前にお辞儀したり手を合わせたりもしないですよね。

西村:だからたぐって食べる感じを多用しました。

大橋:それを踏まえるとやっぱりよくできていると思いますね。ふわっふわっとすすらないような食べ方ですよね。

――お国柄みたいなところもすり合わせていく様子が感じられるのですが、中国の監督とのやりとりは、どういったものになりましたか?

西村:どうしても間に通訳の方が入ったり、だれか人を経て相手の言葉がくるのでもどかしい部分もありました。でも演出の大事な部分はお会いした際に聞くことができたので、それを信じて作業を進めました。
 

大橋さん&西村さんが作画監督を務めた時の心境は?――作画監督のやりがいや苦労するところはどんなところですか?

西村:大橋さんはどうですか?

大橋:いやいや、僕と西村さんじゃ経験値が全然違うじゃないですか(笑)。

一同:(笑)。


西村:僕は作画監督があんまり得意じゃないので、できるだけ避けて通ってきているんです。原画を描くときと使う脳みそが全然違って、今回の作品ではできるだけ日常をリアルに描写する。そういった物静かに動いたり食べたりが多かったので、全体を通して見た時に「自然なものを見たな」となるように意識しました。

やっぱり全体をコントロールすることになるので、それが上手く行っていれば嬉しいですし、そこをモチベーションにやっていました。大橋さんは初めての作画監督でしたよね? やっぱり意気込みがあったんじゃないですか?

大橋:そうなんです。だから初めの頃の絵を見るとビックリするくらい丁寧なんです。やっていくと覚えるというか、ここはこんなに描かなくていいところがわかったのが楽しかったので、これで終わりにしないで次もやっていくとまた面白味が出てくるんじゃないかなと思っています。

でも今回は、どうしてもやりがいを感じる余裕がないところもあったので、赤点じゃないギリギリのところを狙って流すやり方も迫られました。それをできたのはよかったかもしれないです。

時間が無限にあれば無限に作業したいですけれど、仕事である以上そういうわけにもいかないので制約の中でできることを薄っすらとですが知ることができました。

――本作が日常を描く作品だという話が出ましたが、新海監督の『秒速5センチメートル』もその点は共通しているかと思います。西村さんが今回『秒速5センチメートル』と変えた部分はありましたか?

西村:今回の大橋さんのように、あの作品が僕の最初の作画監督の仕事なんです。だから大橋さんが今回やったような意気込みでした。

大橋:そうなんですか!? 凄いな……。

西村:あの時はですね、何かをコントロールするような余裕がなくてとにかく全シーンに全力投球でした。予算のこととかも上手く考えられなくて、今思うと結構無茶なお金の使い方をしていました。

一同:(笑)。

西村:そこから大分、大人になりまして、今回は料理シーンにお金を使いたいと思って枚数もそこにいっぱい使っています。もちろん人間のシーンで手を抜いている訳ではなくて、リミテッドで成立するように作っています。

『秒速5センチメートル』の時はどのシーンも結構なお金を使って、芝居が「印象に残りたい」というか。「さりげないことをやっているのに、見ていて気持ちよくしたい」と言う想いがすごくあって、過剰なエネルギーがあの作品にはあると思うんですけれど、今回はそこのペース配分を考えてできたのでそこは個人的に成長できたと思っています。

――まだまだお話は尽きませんが、そろそろお時間です……! 今回は貴重なお話をありがとうございました。

3人:ありがとうございました!

[取材・文・写真/胃の上心臓]
 

『詩季織々』作品概要


監督:リ・ハオリン、イシャオシン、竹内良貴
キャスト:
『陽だまりの朝食』坂泰斗、伊瀬茉莉也、定岡小百
『小さなファッションショー』寿美菜子、白石晴香、安元洋貴
『上海恋』大塚剛央、長谷川育美、中務貴幸

2018年/日本/カラー
配給:東京テアトル

公式サイト
公式Twitter(@shikioriori2018)



(C)「詩季織々」フィルムパートナーズ

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