映画『ペンギン・ハイウェイ』初日舞台挨拶で北香那さん&蒼井優さんへのバースデーサプライズが! そして石田祐康監督が作品へ込めた想いとは!?
『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』など、アニメ化を果たした人気小説を執筆してきた森見登美彦さん。その著作のひとつである『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫刊)の劇場アニメが、2018年8月17日(金)より公開となりました。
当日は初日舞台挨拶が行われ、アオヤマ君役の北香那さん、お姉さん役の蒼井優さんに加え、アオヤマ君のお父さん役の西島秀俊さん、ハマモトさんのお父さん役の竹中直人さんら声優陣が登壇。
さらに監督を務めた石田祐康さんと原作の森見さんを加えた6名で、公開を迎えた今の心境などを語っていくことに。また、当日誕生日を迎えられた蒼井さんと、その翌週に誕生日を迎える北さんへのバースデーサプライズも……!?
緊張した様子の石田監督、公開初日を迎えた今の心境は……!?
出演者のみなさんが舞台上に現れたところで、一言ずつ挨拶を述べていきます。北さんはみなさんにこの素敵な作品が届くことを楽しみにしていたと述べました。その後、蒼井さん、西島さん、竹中さんと挨拶していったところで、早速トークセッションへ。
まずは公開初日を迎えた今の心境を伺うと、北さんは初めて声優の仕事を務めあげたという事で、不安や緊張を抱えていたことを明かします。しかしファンのみなさんが作品ををどう受け止めてくれるのか心配でありつつも、ワクワクしている面もあるそうで、今はとても新鮮な気持ちだとコメント。
続いて蒼井さんが石田監督へ公開初日を迎えたお祝いを述べ、本作はそんな監督が全カットに愛情を注いだものだと話します。それを受けた監督からは、今着用しているTシャツが、なんと蒼井さんからのプレゼントであることが明らかに!
蒼井さんは完成披露舞台挨拶の日が監督の誕生日だと初めて知ったそうで、次にお会いした時のためにこのプレゼントを用意していたとのこと。渡せたのは今回のイベント直前だったそうで、石田監督は受け取ってすぐこの舞台挨拶に臨んだことになります。
続いて西島さんがたくさんの方に見て欲しいとコメントすると、監督の様子を見た竹中さんが「初日を迎えてこんなに嬉しそうにドキドキしている監督は初めて見た」と話しました。竹中さんによると石田監督は、500席すべて埋まっていると聞き、人の字を手に書いてずっと飲み込んでいたそうです。
気になる原作・森見先生の評価は如何に
そんな石田監督は、本作が長編アニメーションのデビュー作となります。制作の苦労を問われると、尺が長くて大変だったと述べました。これまで制作してきたCMや短編とは作業量が違うところに苦労しつつも、尊敬するスタッフ・キャストの方々と関わり合うことで乗り切れたのだとか。
原作の森見さんへは、自身の作品がアニメになった感想が問われました。原作小説執筆の際は「自分が子供の頃に見たかった風景や、妄想を小説の形で見てほしい」という想いがあったそうで、それが上手く映像になっていたと評価。「小学生の時の自分が見たら本当に感動するだろうな」ともコメントしていました。
ここで、西島さんの演じたアオヤマ君のお父さんと、森見さんがそっくりと言う話がでると、会場は一転して笑いに包まれます。そんなやり取りを挟んだところで、声優陣がこの夏挑戦したいことを発表!
北さんは正しい方法で花火を楽しむ、蒼井さんは南海キャンディーズの山崎静代さんとスキューバダイビング。男性陣は西島さんがキャンプファイヤー、竹中さんが手づかみで蝉取りという回答に。竹中さんの蝉取りに関しては石田監督が興味津々で、自身も参加したいと要望していました。
石田監督からのサプライズに北さん&蒼井さんが大喜び!
イベントも佳境となったところで、当日お誕生日を迎えられた蒼井さんと、その翌週に誕生日を迎える北さんのバースデーサプライズがありました! おふたりは運び込まれたケーキに興味津々な様子で、嬉しそうな様子で試食していました。
さらに石田監督から、おふたりの似顔絵入りの描き下ろし色紙がプレゼントされました。監督によると、この色紙はおふたりの写真を見ながら描いていたそう。しかし、ずっと見ていると見つめられているような感覚に襲われたそうで、照れてしまっていたのだとか。
そうしてマスコミ向けのフォトセッションを挟んだところで、最後に一言ずつ挨拶していくことに。「石田監督にお任せして良かった」と話した森見さんは、本作を楽しんで夏の思い出にしてくださいと述べました。
蒼井さんは作品を見終わった時に、「昔の自由さ」を思い出したそう。わかることに慣れ過ぎていると気づきがあったようで、わからないこと、不可思議なことがあるなかでの自由さが、大人になられた方々に感じてもらえるのではと語っていました。もちろん子供達にはペンギンの可愛さを楽しんでもらえるとも。
北さんは素晴らしいスタッフの方々と関われた喜びを話し、映画はアオヤマ君のキラキラした視界で描かれているとコメント。ご自身も昔のことを思い出し、「昔の自分に会いたくなった」と語っていました。
最後に石田監督は、原作を読んだときにアオヤマ君に惚れ込んだことを明かします。あっぱれだとまで感じたそうで、その想いが本作をここまで連れて来られた原動力だと振り返りました。そしてアオヤマ君の視点のクリアさや、まっすぐな瞳に映るものを見届けて欲しいと述べたところで、イベント終了の時間に。
いよいよ公開となった映画『ペンギン・ハイウェイ』。アオヤマ君の瞳に映るキラキラした世界と彼を取り巻く人間関係、そしてお姉さんの謎に迫る物語をぜひとも劇場で見届けてください!
[取材・文・撮影/胃の上心臓]
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。
映画『ペンギン・ハイウェイ』作品情報
2018年8月17日(金)より、全国ロードショー!!
イントロダクション
監督は、「フミコの告白」で国内外の賞を多数受賞し、『陽なたのアオシグレ』でも第17回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門の審査委員特別推薦作品に選出されるなど、アニメーション界で今最もその才能に注目が集まるクリエイターの一人、石田祐康氏。
無限の可能性を秘めた少年の瞳を通して描かれる“果てしない世界の謎”と“冒険”。新世代の才能と、日本屈指の実力派スタッフ・キャストが集結し色鮮やかに描き出す、心弾む青春ファンタジー映画が、この夏誕生する。
ストーリー
小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、 学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。
そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、 ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。
ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、 いったいどこから来てどこへ行ったのか…。
アオヤマ君はペンギンの謎を解くべく研究をはじめるのだった。そしてアオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。
ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」“お姉さん”とペンギンの関係とは?
そしてこの謎は解けるのか?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語。
キャスト・スタッフ
出演:北香那、蒼井優
原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫刊)
監督:石田祐康
キャラクターデザイン:新井陽次郎
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽:阿部海太郎
制作:スタジオコロリド