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『ANEMONE/エウレカハイエボリューション』プロデューサーが語る最新作でのアネモネ&エウレカの関係性

『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』プロデューサーが語る、最新作でのアネモネ&エウレカ、ふたりの関係性/インタビュー

2018年11月10日(土)より公開中の映画『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。全3部作で構成する『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズの2作目となる本作ではTVシリーズから人気の高かったアネモネ(CV:小清水亜美)が主人公として物語をリードしていく。

内容は、舞台が東京となり、これまでの『エウレカセブン』すべてのシリーズ作品を包括したものになっている。また、このシリーズの新たな要素としてアネモネと父親との関係も描かれるので、その家族の物語として、新たな楽しみ方もできるだろう。さらに、後半には衝撃的にかわいいシーンが待っているので、そちらはぜひ劇場で確かめてほしい。

今回は、そんな本作を制作するボンズの渡辺マコト プロデューサーに謎多き本作についてたっぷりとお話を伺った。

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アニメ史においての『エウレカセブン』の位置づけ

――あらためてTVシリーズを振り返ってみて、TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』は、アニメ史において、どのような位置づけにある作品だと考えていますか?

ボンズ 渡辺マコト プロデューサー(以下、渡辺):ロボットもので敵と味方に分かれて戦う構図の作品はよくありますが、主人公のレントンが、お客さんと同じような目線を持っていて、ごく普通の男の子だったのが魅力だったのではないでしょうか。

その子がエウレカに出会って、いろいろなことを経験して成長していく。いわゆるボーイ・ミーツ・ガールの部分も、ファンに支持されていたと思います。

あとは映像がスタイリッシュだったと思います。それは京田知己監督のセンスと、キャラクターデザインの吉田健一さんが持ち込んだビジュアルと、シリーズ構成の佐藤大さんの音楽的要素が新しさを感じさせたという気がします。

――個人的にはそのスタイリッシュさというのは大きかったと思います。レイブのシーンとか、流れているテクノサウンドは、当時オシャレで、他のアニメとは違うという感じで見ていました。ボンズという会社においてはどのような作品でしたか?

渡辺:オリジナルのメカコンテンツとして、独特なポジションにある作品だという印象があります。

――メカ戦闘シーンをあそこまで手描きで描き切るという所も、インパクトが強くありました。

渡辺:そう思うと、今回もデザインをお願いしている河森正治さん(※『マクロス』シリーズの生みの親。可変戦闘機バルキリーのデザインなど多くのメカデザインを手掛ける)のデザインというのは大きかったです。メカを描くスタッフがシルエットが捉えやすいデザインにまとめていただけました。。

――ロボット(LFO)がサーフボードに乗るという発想も画期的でしたし、特技監督を務める村木靖さんのアクションというのも、この作品の大きな魅力のひとつですよね。

渡辺:今回の作品でも村木さんはじめ、メカの作画スタッフの方たちには助けられている部分が大いにあります。本当に『エウレカセブン』においては外せない方たちです。

――『ANEMONE』のアクションも素晴らしかったです! ただ、『ハイエボ1』のときの予告の印象とはだいぶ違う作品になっていたのですが、その構想はどこから始まったのですか? やりながら変わっていったのでしょうか。

渡辺:やりながら変わっていったところはあります。最初、オリジナルメンバーの御三方(京田知己、佐藤大、吉田健一)と弊社の南(雅彦)がミーティングをしたときに、大きな3部作のコンセプトがあって、真ん中でアネモネを主人公になるというのはスタートのときからありました。

ですが、アネモネをどう出すのかという部分では、新しいアイディアを構築させていただいた感じですね。当初のざっくりとした構成の部分から、シチュエーションや舞台の設定は変わりましたけど、やろうとしていたことは大きく外れていないと思います。

――まさかアネモネが人間になっているとは思いませんでした。親がいて、石井・風花・アネモネという名前まである。これはどなたの発想なのでしょうか?

渡辺:それは全部監督のアイデアですね。自分も聞いたときは驚きましたし、想像もしていませんでした(笑)。

この『ANEMONE』に関しては、京田監督の色が強くでています。『ハイエボ1』のときに御三方でじっくりとトライ・アンド・エラーを繰り返す機会があった上での『ANEMONE』だったので、3人で集まって改めて練り直すということはありませんでした。

――脚本に落とし込んでいく中での困難はありましたか?

渡辺:困難だらけでしたけど(笑)、やはり12年前のTVシリーズと『ANEMONE』では監督がやりたいことが大きく変化しています。多くのお客さんに観ていただきたいという思いが強く難解なところをできるだけカットして作っていくような作業だったので、なかなか大変でした。

――それは前作でもそうでしたが、親子愛的なところをフィーチャーしていることに集約されるのかもしれませんね。

渡辺:そこは『ハイエボ1』からはっきりとしていましたね。京田監督が十代の主人公と、魅力的でかっこいい大人を描きたいという部分がありました。それが親子の関係を通して伝えるというのが監督の中にありました。

今回はアネモネのお父さんである石井賢でが大人としての責任を全うしようとする父親として描かれています。

――その他に、魅力的だったキャラクターというと?

渡辺:自分が毎回ウルッとなるのはドミニクなんです。ドミニクとお父さんとアネモネの関係が良く描かれていると思います。

――TVシリーズのファンからすると、やっぱりアネモネとドミニクはセットかな、という印象があります。

渡辺:そこは変わらずです。やはりドミニクはアネモネがいて成立するキャラクターだと思いますので、そこは今作でも変わらないですね。おそらくTVシリーズのファンで『ハイエボ1』を、観た方が一番欲していていたのが第48話の『バレエ・メカニック』だと思うので、そこは外していないので大丈夫です(笑)。

今作でのアネモネとエウレカの関係性

――ちなみに、キービジュアルでも気になったのですが、アネモネとエウレカの関係というのはどうなっているのでしょうか?

渡辺:アネモネの立ち位置がTVシリーズと大きく変わっていて、12年前のピーキーなキャラクターとは全く違います。12年前のファンからすると、「なんだ?」って思うかもしれないのですが、より好きになってもらえるキャラクターになっていると思います。そのアネモネがヒーローとして描かれていて、エウレカを救い出すような関係になっています。

――それは楽しみです。予告のPVで人物がCGで描かれているのと手描きがあったと思うのですが、これについては?


渡辺:現実と夢の世界の違違いで使い分けています。

――確かに。でもボンズ作品というと手描きという印象も少しあったので意外ではありましたが、感情表現も手描きに近づいてきているのかなと感じました。

渡辺:京田監督は『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の演出をやられていたときと、現在の間に、どこまでできるのかという検証は終わっていて、演出を計算されていました。自分としては嬉しさ半分、悔しさ半分ではあるんですけど(笑)。

脱線してしまいますが、CGのアニメーターに求められているのが手描きのようなランダム性で、手描きのアニメーターに求められるのがCGのような細密性なんです。お互いのアドバンテージと苦手なところを求め合っているような感じはあるんですよね。そこをうまくコントロールして演出をされていたという印象がありました。

監督の作画コンセプトは手描きの原画とCGのセルを同じように扱うことでした。だから監督の中ではどちらが立場的に上とか下ということもなく、使っている道具は違いますが、アニメーションの表現としては同じものとして扱っています。

――アクションは期待していいと?

渡辺:今回、エウレカセブンが得意としたドッグファイトシーンは当然ありますしモンスターのような大きなものと戦ったりすることもあるので、シチュエーションにバラエティがあると思います。

―――音楽についてはどうでしょうか?

渡辺:皆さんが見ていて気持ちいいところで気持ち良い音楽が入るので期待していただければと思います。あと主題歌を歌っているRUANNさんがアネモネの年齢的にかなり近いんです。、監督から「年齢がアネモネに近いくらいの女性ボーカルで、エネルギーがある音楽が欲しい」ということだったので、まさにバチッとハマった感じでした。

――では最後に、メッセージをお願いします。

渡辺:今回は監督のコンセプトが、よりお客さんに伝わりやすい内容になっているので、構えて足を運んでいただかなくても大丈夫かなと。単体の作品として観ていただいても面白いものになっていると思います。作りながらどんどん欲張りな作品になっていったので、結果的に『エウレカ』という作品全般を好きな方も楽しめる作品になっていると思いますので、ぜひ劇場でご覧ください。

[取材・文/塚越淳一]

『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』作品情報

2018年11月10日(土)全国ロードショー

配給:ショウゲート
キャスト:小清水亜美、名塚佳織
監督:京田知己
脚本:佐藤大
キャラクターデザイン:吉田健一、藤田しげる、倉島亜由美
配給:ショウゲート
主題歌:「There’s No Ending」RUANN(TOY’S FACTORY)
 

ストーリー

まだ幼かったあの日。父、ケンは幼いアネモネを残して戦いに赴き、そして帰ってこなかった。ちゃんとお別れを言うことができなかったアネモネの小さな胸に深く残る後悔。

7年が経過した。アネモネは父が散った戦場――東京にいた。人類の敵、7番目のエウレカ=エウレカセブンと戦うための組織・アシッドの一員として、アネモネには人類の希望が託されていた。そして、アネモネはエウレカセブンの中へとその精神を送り込む。アネモネがエウレカセブンの中で出会ったのは、ドミニクという青年と、エウレカという青緑の髪をした少女。

この出会いは何を意味するのか。そして、見え隠れするレントンという名の少年の姿。アシッドに囚われていた謎の男・デューイは予言する。「お前たちが見ているエウレカセブンはエウレカセブンではない。偽りの神が創っては破棄した無数の不要な世界。いわばゴミの山だ」

アネモネとエウレカが出会った時、全ての真実が明らかとなり、新たな世界の扉が開く――。

スタッフ

監督:京田知己
脚本:佐藤大
キャラクターデザイン:吉田健一、藤田しげる、倉島亜由美
原作:BONES
メインメカニックデザイン:河森正治
コンセプチャルデザイン:宮武一貴
デザインワークス:武半慎吾、永井一男、出渕裕、齋藤将嗣、中田栄治、草彅琢仁、片貝文洋、平澤晃弘、上津康義、柳瀬敬之、コヤマシゲト

キャラクター作画監督:藤田しげる、倉島亜由美
特技監督:村木靖
デザインワークス・メカニック作画監督:横屋健太
メインアニメーター:柿田英樹、金子秀一、大塚健、阿部慎吾、長野伸明
美術監督:永井一男、本庄雄志
色彩設計:水田信子
演出補佐:湯川敦之
編集:坂本久美子
撮影監督:木村俊也
3D監督:篠原章郎(グラフィニカ)
音響監督:若林和弘
音楽:佐藤直紀
主題歌:「There’s No Ending」RUANN(TOY’S FACTORY)
アニメーション制作:ボンズ
製作:バンダイナムコアーツ、バンダイナムコエンターテインメント、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、ボンズ、MBS
配給:ショウゲート

キャスト

石井・風花・アネモネ:小清水亜美、玉野るな
エウレカ:名塚佳織
レントン:三瓶由布子
ドミニク:山崎樹範
ミーシャ・ストラヴィンスカヤ:沢海陽子
ソニア・ワカバヤシ:山口由里子
グレッグ・ベア・イーガン:銀河万丈
バンクス:三木眞一郎
石井賢:内田夕夜
デューイ・ノヴァク:藤原啓治
 
公式サイト
公式Twitter(@eureka_hi_evo)

(C)2018 BONES/Project EUREKA MOVIE
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